既設太陽光に蓄電池を後付けするときは、蓄電池を追加したことで増える効果を確認します。現在のエネがえるASP・EV/V2Hでは、WEBの長期結果と診断レポートp7が、その確認先です。
対象は既設太陽光への蓄電池後付け診断です。新規の太陽光・蓄電池セット導入や、産業用Bizの帳票とは区別してください。
2026年4月1日以降の表示仕様に合わせ、従来掲載していた「蓄電池単体の長期効果は表示されず、手計算が必要」という案内を更新しました。古いレポートは、出力版と項目名・注記も確認してください。
最初に見る場所は、説明したい対象で選ぶ
| 表示場所 | 含まれる効果 | 提案での使い方 |
|---|---|---|
| WEB「長期シミュレーション結果」 | 蓄電池を追加した効果 | 今回の追加投資の効果を確認する |
| 診断レポートp7「長期経済効果」 | 蓄電池を追加した効果 | 蓄電池の追加提案を説明する |
| 診断レポートp9「長期経済効果」 | 既設太陽光の自家消費+蓄電池の効果 | 住宅全体の参考値として補足する。「自家消費含む」の注記を確認する |
ページ番号だけで判断せず、「どの設備の効果か」「何を含むか」を見ます。p9の合計を蓄電池だけの効果として使うと、もともと太陽光で得ていた効果まで追加投資に含めてしまいます。
根拠:既設太陽光への蓄電池後付け・最新表示仕様
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/13366023
「売電収入がマイナス」は、売電の減少分を見る
蓄電池に充電した余剰電力は、そのまま売電した場合と比べて売電収入を減らします。一方で、後から放電して買電を減らせます。買電の削減と売電の減少を一緒に比較することで、追加した蓄電池の正味の効果を見ます。
マイナス表示だけで不具合とも、必ず正常とも判断しません。FIT中・卒FIT、売電単価、買電単価、充放電量・効率・運転条件を照合します。
根拠:既設太陽光への蓄電池追加と売電収入の差分
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/14440453
説明用の例:買電削減額だけでは、追加効果にならない
以下は、同じ1年間・同じ税区分で比較するための仮定です。価格の相場ではありません。
| 年間の収支 | 太陽光のみ | 太陽光+蓄電池 |
|---|---|---|
| 買電費 | 150,000円 | 105,000円 |
| 売電収入 | 60,000円 | 42,000円 |
| 買電費 − 売電収入 | 90,000円 | 63,000円 |
追加による年間の収支改善は、90,000 − 63,000 = 27,000円です。買電費の45,000円減だけを蓄電池効果にしません。また、変換損失や系統充電費がすでに買電・売電の試算へ反映されている場合は、同じ費用・損失を重ねて差し引きません。
設備の回収を検討するときは、追加する蓄電池の費用、補助金、維持・更新費、評価期間も対応させます。既設太陽光の投資や効果を混ぜずに整理する方法は、蓄電池を追加する経済効果の計算ガイドを参照してください。
WEBとレポートで金額が違ったら
- 同じ診断・同じ出力版・同じ評価期間かを確認します。
- p7とp9など、表示対象が違う数字を比べていないか確認します。
- 料金プラン、売電条件、使用量、PV・蓄電池、運転条件を揃えます。
- 同じ対象・条件でも差が残る場合は、両方の結果を保存し、差がある項目を具体的に伝えます。
過去レポートを上書きする前に保存しておくと、再計算による条件変更との切り分けにも使えます。
お客様へ、そのまま説明するなら
今回は、すでに設置されている太陽光の効果と、蓄電池を追加する効果を分けてご説明します。蓄電池の追加効果はWEB結果またはレポートp7で確認します。p9は既設太陽光の自家消費を含む住宅全体の参考値です。売電収入の減少分も差し引いて、追加した設備の効果を比較します。
次に確認すること
- 月の電気代が合わない:検針票とASP試算の照合手順
- 料金プランによって蓄電池の効果が小さい:定額プランと蓄電池効果の見方
- EVの充電代も一緒に説明したい:EV充電代0円の意味と費用比較



