目次
- 1 2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWh。FIT/FIP・売電価格・屋根置き太陽光の投資回収を徹底整理
- 2 2026年度の再エネ賦課金と太陽光の売電価格は、こう読むのが正解です
- 3 まず結論。2026年の制度変更を3行でまとめるとこうなります
- 4 再エネ賦課金4.18円/kWhとは何か。400kWhだといくらか
- 5 FITとFIPの違いを、2026年の判断に必要な範囲だけで整理する
- 6 2026年の太陽光売電価格一覧。住宅用・屋根設置・地上設置はこう違う
- 7 ミニコラム。24円・19円は高く見えるが、制度の本質は「前倒し」であって「総額増」ではない
- 8 住宅用太陽光は2026年にどう見るべきか。売電より「自家消費+前倒し回収」で読む
- 9 屋根設置の事業用太陽光は2026年の主役。ポイントはFIPの理解と自家消費率です
- 10 事業用の地上設置は2027年度以降どうなるか。ここはかなり厳しくなる
- 11 2026年の投資回収をどう読むか。売電価格ではなく「便益の構成」で見る
- 12 この記事の試算前提
- 13 数字がぶれる主因
- 14 2026年に太陽光導入判断をするなら、こう考えるのが実務的です
- 15 FAQ
- 16 まとめ。2026年は「売電単価の勝負」から「屋根と自家消費の勝負」へ
- 17 無料シミュレーション・比較相談
- 18 出典・参考URL
- 19 公開用 出典・計算条件一覧
2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWh。FIT/FIP・売電価格・屋根置き太陽光の投資回収を徹底整理
2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWhです。ここだけ見ると負担増ですが、制度全体では住宅用太陽光と屋根設置太陽光への優遇が鮮明になりました。反対に、事業用の地上設置は2027年度以降FIT/FIP支援対象外です。つまり2026年は、「どれだけ売れるか」より「どこに載せて、どれだけ自家消費できるか」で勝負が決まる年です。
記事のテーマは「2026年の再エネ賦課金はいくらか」「400kWhでいくらか」「住宅用太陽光や屋根設置太陽光の売電価格はどう変わるか」「地上設置はもう厳しいのか」「投資回収はどう読むべきか」です。
ぜひ読んでいただきたい読者は、戸建て所有者、販売施工店、法人の設備導入担当、PPA/再エネ事業者です。

2026年度の再エネ賦課金と太陽光の売電価格は、こう読むのが正解です
2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWhです。適用期間は2026年5月検針分〜2027年4月検針分で、月400kWh使う家庭なら月1,672円、年20,064円の負担になります[1]。
一方で、太陽光の売電制度は「どの太陽光でも一律に有利」ではありません。2026年度は、住宅用太陽光と屋根設置太陽光に支援が寄り、事業用の地上設置は2027年度以降FIT/FIP支援対象外という方向が鮮明です[1]。
結論から言うと、2026年は「どれだけ売れるか」より「どこに載せるか」「どれだけ自家消費できるか」で採算が決まる年です。
住宅用の24円、屋根設置の19円という数字だけを見ると有利に見えますが、どちらも前半だけの価格で、後半は8.3円/kWhに下がります。したがって、見出しの単価だけで判断すると回収年数を読み違えます[3]。
この記事では、再エネ賦課金4.18円の意味、FIT/FIPの違い、2026年の住宅用・屋根設置・地上設置の売電価格、そして投資回収の見方まで、一次情報をベースに整理します。
まず結論。2026年の制度変更を3行でまとめるとこうなります
- 再エネ賦課金は4.18円/kWh。400kWhなら月1,672円、年では20,064円です[1]。
- 住宅用太陽光は4年間24円→6年間8.3円、屋根設置の事業用太陽光は5年間19円→15年間8.3円という初期投資支援スキームです[3]。
- 事業用太陽光の地上設置は、2026年度価格はあるものの、2027年度以降はFIT/FIP支援対象外です[1]。
2026年の本質は「支援の総量拡大」ではなく、「初期回収を前倒ししつつ、屋根設置と自家消費を優遇する制度再設計」です。
再エネ賦課金4.18円/kWhとは何か。400kWhだといくらか
再エネ賦課金は、FITやFIPで買い取った再エネ電気の費用の一部を、電気使用量に応じて需要家全体で負担する仕組みです。2026年度単価は4.18円/kWhで、2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用されます[1]。
計算はシンプルです。
月額負担=月間使用量(kWh)×4.18円
よって、代表例は次のとおりです。
| 月間使用量 | 月額負担 | 年額負担 |
|---|---|---|
| 300kWh | 1,254円 | 15,048円 |
| 400kWh | 1,672円 | 20,064円 |
| 500kWh | 2,090円 | 25,080円 |
| 600kWh | 2,508円 | 30,096円 |
家計感覚で言えば、月400kWhの家庭は、再エネ賦課金だけで年間約2万円を負担する計算です。これは小さく見えて、10年で約20万円です。太陽光や蓄電池の導入を考える人にとって、電気代そのものだけでなく、この賦課金負担も「自家消費の価値」を押し上げる要素になります。
なお、2026年度賦課金が上がる背景には、買取費用等だけでなく、回避可能費用等や販売電力量の前提が関係しています。要するに、制度の帳尻は「再エネが増えたから一方的に高くなる」ほど単純ではありません[1]。
FITとFIPの違いを、2026年の判断に必要な範囲だけで整理する
FITは、国が定めた価格で一定期間買い取る制度です。住宅用のように価格の見通しを固定しやすいのが特徴です[2]。
FIPは、発電した電気を市場や相対契約で販売し、その売電収入に対してプレミアムを上乗せする制度です。市場価格に連動するため、発電事業者には需給や価格を意識した運用が求められます[4][5]。
つまり、FITは「固定価格の世界」、FIPは「市場連動の世界」です。2026年の太陽光では、特に事業用でこの違いが重要になります。50kW以上の案件は原則としてFIP文脈が強く、さらに250kW以上は入札対象ですが、屋根設置は入札対象外という整理になっています[1][6]。
もうひとつ大事なのは、住宅用太陽光や建物・工場の屋根に載せる10〜50kWの太陽光は、制度上も「まず自家消費し、余剰分だけ売る」という考え方が基本であることです[2]。したがって、売電単価だけを比較しても、経済効果の全体は見えません。
2026年の太陽光売電価格一覧。住宅用・屋根設置・地上設置はこう違う
| 区分 | 主な規模・条件 | 2026年度の見方 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 住宅用太陽光 | 10kW未満 | 4年間24円、その後6年間8.3円 | 初期投資支援スキーム。前半高単価・後半低単価 |
| 屋根設置の事業用太陽光 | 10kW以上 | 5年間19円、その後15年間8.3円 | 屋根設置優遇。大型屋根は入札対象外の整理あり |
| 地上設置の事業用太陽光 | 10〜50kW | 9.9円 | 2027年度以降は支援対象外 |
| 地上設置の事業用太陽光 | 50kW以上(非入札) | 9.6円 | 2027年度以降は支援対象外 |
ここで最も重要なのは、住宅用の24円、屋根設置の19円は、ずっと続く単価ではないという点です[3]。後半はどちらも8.3円です。見出しの数字だけで「2026年は売電単価が大きく上がった」と理解すると、実際のキャッシュフローを見誤ります。
また、2025年度下半期から2026年度にかけての価格設定は連続しており、資料上は「2026年度価格が2025年度下半期に前倒しで適用される」構造になっています。表だけ見ると読みづらいのですが、公式の審議会資料をたどるとこの点が確認できます[6]。
ミニコラム。24円・19円は高く見えるが、制度の本質は「前倒し」であって「総額増」ではない
住宅用太陽光の初期投資支援スキームは、4年間24円、その後6年間8.3円です。10年間の単純平均をとると、約14.58円/kWhです。
屋根設置の事業用太陽光は、5年間19円、その後15年間8.3円です。20年間の単純平均は、約10.98円/kWhになります。
この単純平均だけでも分かるのは、制度の狙いが「ライフタイムの支援総額を派手に増やすこと」ではなく、導入初期の資金回収を助けることにあるということです。実際、制度設計の議論でも、住宅用・屋根設置は自家消費便益の範囲内で、国民負担の増加を抑えながら早期回収を促す思想が示されています[3][7]。
このため、提案書や営業トークで24円や19円だけを大きく見せるのは危険です。正しくは、前半のキャッシュフローが改善される制度と捉えるべきです。
住宅用太陽光は2026年にどう見るべきか。売電より「自家消費+前倒し回収」で読む
住宅用太陽光は、2026年において最も政策的に分かりやすく優遇されている領域です。
10kW未満の住宅用は、初期投資支援スキームによって4年間24円、その後6年間8.3円となります[3]。
ただし、住宅用は「売電単価だけ高いから得」という世界ではありません。制度設計でも、住宅用は自家消費による家庭用電気料金削減価値がベースに置かれています[7]。直近の審議会資料では、家庭用電気料金水準として27.86円/kWhが確認されています[8]。このため、昼間に使える電気が多い家ほど、売電より自家消費の価値が効きます。
住宅用5kWの参考試算
ここでは、IRRではなく単純回収年数の参考試算で見ます。IRRは補助金、税務、ローン条件、PCS更新費で大きく変わるため、本記事では断定しません。
試算前提
- システム容量:5kW
- システム費用:25.5万円/kW × 5kW = 127.5万円[8]
- 年間発電量:5kW × 8,760時間 × 14.2% = 約6,220kWh/年[8]
- 自家消費率:30%(参考置き)
- 自家消費便益単価:27.86円/kWh[8]
- 売電単価:10年平均で約14.58円/kWh(24円×4年、8.3円×6年の単純平均)
- 保守費:3,000円/kW/年 × 5kW = 1.5万円/年[8]
試算結果
- 自家消費量:約1,866kWh/年
- 売電量:約4,354kWh/年
- 自家消費便益:約5.2万円/年
- 売電収入:約6.3万円/年
- 合計便益:約11.5万円/年
- 保守費差引後の年間純便益:約10.0万円/年
- 単純回収年数:約12.7年
この試算のポイントは、住宅用の回収は24円だけで劇的に短くなるわけではなく、自家消費率がどれだけ取れるかで動くということです。昼間不在が多い家より、在宅ワーク、昼間給湯、EV充電、蓄電池併設がある家のほうが相性は良くなります。
住宅用で向く家・向かない家
向く家は、昼間負荷がある、オール電化、EVやエコキュートがある、卒FIT後も自家消費を伸ばせる家です。
向かない家は、昼間負荷が極端に少ない、屋根条件が悪い、初期費用だけで判断して長期運用を考えない家です。
住宅用で誤解しやすい点
24円は魅力的に見えますが、10年間ずっと24円ではありません。しかも制度上は自家消費価値を超えてまで支える思想ではありません。したがって、2026年の住宅用提案は「24円で売れる」より「自家消費を何kWh増やせるか」で説明したほうが、実態に近いです。
屋根設置の事業用太陽光は2026年の主役。ポイントはFIPの理解と自家消費率です
2026年の制度メッセージを最も端的に示すのが、屋根設置の事業用太陽光です。屋根設置は5年間19円、その後15年間8.3円という初期投資支援スキームの対象で、さらに大型案件でも屋根設置は入札対象外という扱いがあり、政策的に厚く見られています[1][3]。
なぜか。理由は明快です。屋根設置は地上設置に比べて、系統負担や地域共生上の課題が相対的に小さく、自家消費と組み合わせやすいからです[3][7]。
法人・施設向けでは、直近の審議会資料で、産業用電気料金水準として20.45円/kWh、屋根設置太陽光の想定システム費用として15.0万円/kW、接続費として0.3万円/kW、保守費として0.5万円/kW/年、設備利用率として14.5%が示されています[9]。
屋根設置100kWの参考試算
試算前提
- 設備容量:100kW
- システム費用:15.0万円/kW × 100kW = 1,500万円[9]
- 接続費:0.3万円/kW × 100kW = 30万円[9]
- 合計初期費用:1,530万円
- 年間発電量:100kW × 8,760時間 × 14.5% = 約127,020kWh/年[9]
- 自家消費率:38%(最近の設置傾向に近い参考置き)[9]
- 自家消費便益単価:20.45円/kWh[9]
- 売電単価:20年平均で約10.98円/kWh(19円×5年、8.3円×15年の単純平均)
- 保守費:0.5万円/kW/年 × 100kW = 50万円/年[9]
試算結果
- 自家消費量:約48,268kWh/年
- 売電量:約78,752kWh/年
- 自家消費便益:約98.7万円/年
- 売電収入:約86.4万円/年
- 合計便益:約185.1万円/年
- 保守費差引後の年間純便益:約135.1万円/年
- 単純回収年数:約11.3年
この数字だけを見ると悪くありません。ただし、これは想定費用ベースです。実際の2025年設置案件の平均システム費用は20.8万円/kW、接続費平均は0.51万円/kWで、平均実績ベースに寄せると単純回収年数はもっと長くなります[9]。つまり、屋根設置でも、案件ごとのCAPEX差が非常に大きいということです。
屋根設置で本当に効くのは「売電単価」より「自家消費率」
屋根設置の事業用太陽光は、19円という前半単価が注目されがちです。しかし、20年間平均では約10.98円です。一方、産業用電気料金水準は20.45円/kWhです。単純に見ても、自家消費1kWhの価値は、平均売電1kWhよりかなり高いことになります[9]。
したがって、2026年に屋根設置を導入する法人は、「何円で売れるか」だけでなく、空調、冷凍冷蔵、EV充電、製造負荷、BEMS制御、蓄電池併設でどれだけ自家消費率を上げられるかを先に見るべきです。
事業用の地上設置は2027年度以降どうなるか。ここはかなり厳しくなる
2026年度の時点では、地上設置の事業用太陽光に価格は残っています。10〜50kWで9.9円/kWh、50kW以上の非入札案件で9.6円/kWhです[1][6]。
ただし、重要なのはその先です。地上設置は2027年度以降、FIT/FIP支援対象外と整理されています[1]。ここは非常に大きな転換点です。
何が起きるか。新設の地上設置案件は、これまでのように制度支援を前提にした資金調達や採算説明がしづらくなります。今後は、自己託送、コーポレートPPA、相対契約、マーケット連動売電、蓄電池併設による時間価値活用など、制度外の収益設計がより重要になります。
逆に言えば、2026年時点での制度は、地上設置を完全に否定しているわけではなく、「支援に依存した地上設置」から「市場や需要に結びついた案件」へ移れと促しているとも読めます。
地上設置が不利になる理由
- 屋根設置と比べて政策優先度が下がっている
- 地域共生・土地利用・系統制約の論点が重い
- 2027年度以降はFIT/FIP支援がなく、価格見通しの固定が難しい
- したがって、金融機関説明や稟議上のハードルが上がる
それでも地上設置が成立しうるケース
成立余地があるのは、需要家との長期契約が取れている、系統接続条件が良い、土地条件が強い、蓄電池やアグリゲーションを組み合わせられる、といった案件です。つまり、「ただ発電して売る」だけの地上設置は厳しくなりやすいということです。
2026年の投資回収をどう読むか。売電価格ではなく「便益の構成」で見る
2026年の提案で最も多い失敗は、売電単価だけで回収を語ることです。しかし、住宅用も屋根設置も、制度が重視しているのは自家消費を含めた便益です。
回収を見るときは、最低でも次の4つを分けてください。
- 自家消費による電気料金削減
- FIT/FIPまたは余剰売電による売電収入
- 保守費・接続費・更新費などのコスト
- 制度期間終了後の単価低下や契約条件変更の影響
特に2026年は、卒FIT・卒FIP後の売電単価を高く見積もりすぎないことが重要です。審議会資料では、住宅用・屋根設置ともに、支援期間後の売電単価の想定として10.0円/kWhが置かれています[8][9]。しかも、実際の買取メニューで10円超を提示するケースは、電気契約のセット条件や蓄電池条件が付くこともあります[8]。
要するに、2026年に回収を良くしたいなら、やるべきことは明確です。高い前半単価に期待することではなく、自家消費率を上げ、実CAPEXを下げ、制度後の価格前提を保守的に置くことです。
この記事の試算前提
本記事の参考試算は、国の審議会資料で示された想定値や確認値をベースに、単位・四則演算・式の整合を再点検して掲載しています。IRRやNPVは、補助金、税効果、借入条件、PCS更新、保険、残存価値の置き方で大きく変わるため、本文では断定していません。
- 住宅用の費用・発電量・保守費は、2026年度想定値を基礎にしています。
- 屋根設置の事業用太陽光は、想定値ベースの試算と、実績平均に寄せたときのブレを分けて説明しています。
- 売電単価は、初期投資支援スキームの期間別価格を単純平均した参考値であり、実際の年度別キャッシュフローを1本化した概算です。
数字がぶれる主因
同じ2026年度制度でも、回収年数はかなりぶれます。主因は次のとおりです。
- 屋根条件、方位、影、設備利用率の差
- 昼間の負荷量と自家消費率の差
- 実際の施工単価、足場、受変電、接続費の差
- 補助金の有無
- 卒FIT・卒FIP後の売電単価前提
- 蓄電池やEV充電、空調制御との連携有無
このため、2026年の案件評価は、制度表だけでなく、建物条件・負荷条件・契約条件を入れた個別試算が不可欠です。
2026年に太陽光導入判断をするなら、こう考えるのが実務的です
住宅用
売電価格の見出しに飛びつくより、昼間負荷と自家消費率を確認する。24円は前半だけ、と最初に理解する。
法人の屋根設置
19円に注目するより、20.45円/kWh前後の電気料金削減価値をどれだけ取り込めるかを見る。屋根、負荷、BEMS、蓄電池、EV充電との接続まで設計する。
地上設置
2027年度以降の制度外を前提に、PPA・相対契約・蓄電池併設・市場連動まで含めた事業設計に移る。制度頼みの採算は今後厳しい。
FAQ
Q1. 2026年度の再エネ賦課金はいくらですか?
A. 4.18円/kWhです。適用は2026年5月検針分〜2027年4月検針分です[1]。
Q2. 月400kWh使うと再エネ賦課金はいくらですか?
A. 月1,672円、年20,064円です。計算式は 400kWh × 4.18円 です[1]。
Q3. 住宅用太陽光の24円は10年間ずっと続きますか?
A. 続きません。4年間24円、その後6年間8.3円です[3]。
Q4. 屋根設置の事業用太陽光の19円は20年間ずっと続きますか?
A. 続きません。5年間19円、その後15年間8.3円です[3]。
Q5. 2026年の地上設置太陽光はどうなりますか?
A. 2026年度価格は残りますが、2027年度以降はFIT/FIP支援対象外です[1]。
Q6. FITとFIPは何が違いますか?
A. FITは固定価格の買取制度、FIPは市場売電にプレミアムを上乗せする制度です。事業用ではFIP理解が重要です[2][4][5]。
Q7. 2026年は売電重視で考えればよいですか?
A. いいえ。住宅用も屋根設置も、実務上は自家消費価値のほうが回収に効きやすいです。売電価格だけで判断すると危険です。
Q8. 屋根置き太陽光の投資回収は何年くらいですか?
A. 一概には言えませんが、2026年度想定費用ベースの参考試算では、条件次第で10年台前半〜半ばが見えても、実績平均コスト寄りではもっと長くなります。補助金、接続費、自家消費率で大きく変わります[9]。
まとめ。2026年は「売電単価の勝負」から「屋根と自家消費の勝負」へ
2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWh。ここだけを見ると、単なる負担増です。しかし制度全体を見ると、それ以上に大きいのは、住宅用太陽光と屋根設置太陽光への政策集中、そして地上設置の制度依存モデルからの転換です。
住宅用24円、屋根設置19円という見出しは強いですが、どちらも後半は8.3円です。だから、2026年の導入判断で本当に見るべきなのは、売電単価だけではありません。自家消費率、実CAPEX、制度終了後の価格前提まで含めて初めて、正しい判断になります。
太陽光の経済効果を正しく見るには、制度表を眺めるだけでは足りません。家や工場や施設ごとの負荷条件を入れたシミュレーションが必要です。
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住宅用でも法人用でも、2026年は「高い売電単価があるか」ではなく、「自家消費と制度条件をどう組み合わせるか」で答えが変わります。
出典・参考URL
- [1] 経済産業省「2026年度以降の調達価格等に関する意見/2026年度の賦課金単価」 https://www.meti.go.jp/press/2025/03/20260319004/20260319004.html
- [2] 資源エネルギー庁「FIT制度の概要」 https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit.html
- [3] 資源エネルギー庁「初期投資支援スキーム(住宅用・屋根設置太陽光)」 https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/2024_fitkakaku_shokitoushi.pdf
- [4] 資源エネルギー庁「FIP制度とは何か」 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/fip.html
- [5] 資源エネルギー庁「エネルギー白書2024(FIPの解説)」 https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2024/html/3-3-2.html
- [6] 調達価格等算定委員会「令和7年度以降(2025年度以降)の調達価格等について」 https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/102_b01_00.pdf
- [7] 調達価格等算定委員会「屋根設置太陽光発電の導入拡大に向けた価格設定等」 https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/102_02_00.pdf
- [8] 調達価格等算定委員会「住宅用太陽光の価格等に関する参考資料」 https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/20251014_1.pdf
- [9] 調達価格等算定委員会「事業用太陽光(屋根設置等)の価格等に関する参考資料」 https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/20251014_3.pdf
公開用 出典・計算条件一覧
論点:2026年度の再エネ賦課金
本文掲載値:4.18円/kWh、400kWhで月1,672円、年20,064円
元データ / 前提:METI公表値、月400kWhモデル
単位:円/kWh、円/月、円/年
計算式または算定ロジック:4.18×400、さらに×12
再計算結果:一致
判定:検算一致
出典名:経済産業省 2026年度賦課金単価公表
URL:経済産業省 2026年3月19日公表資料
論点:住宅用の初期投資支援スキーム
本文掲載値:24円×4年、その後8.3円×6年、単純平均14.58円/kWh
元データ / 前提:住宅用10kW未満
単位:円/kWh
計算式または算定ロジック:(24×4 + 8.3×6) ÷ 10
再計算結果:約14.58円/kWh
判定:検算一致
出典名:資源エネルギー庁 初期投資支援スキーム資料
論点:屋根設置の初期投資支援スキーム
本文掲載値:19円×5年、その後8.3円×15年、単純平均10.98円/kWh
元データ / 前提:屋根設置の事業用太陽光
単位:円/kWh
計算式または算定ロジック:(19×5 + 8.3×15) ÷ 20
再計算結果:約10.98円/kWh
判定:検算一致
出典名:資源エネルギー庁 初期投資支援スキーム資料
論点:地上設置の2027年度以降の扱い
本文掲載値:2027年度以降FIT/FIP支援対象外
元データ / 前提:事業用太陽光(地上設置)
単位:制度区分
計算式または算定ロジック:制度記載の確認
再計算結果:該当なし
判定:制度確認済み
出典名:経済産業省 2026年度以降の調達価格等に関する意見
論点:住宅用5kW参考試算
本文掲載値:初期費用127.5万円、年発電量約6,220kWh、単純回収約12.7年
元データ / 前提:25.5万円/kW、設備利用率14.2%、自家消費率30%、家庭用電気料金27.86円/kWh、保守費3,000円/kW/年
単位:円、kW、kWh、年
計算式または算定ロジック:5×25.5万円、5×8760×14.2%、便益合算後に保守費控除
再計算結果:本文反映値と整合
判定:参考試算
出典名:調達価格等算定委員会 住宅用太陽光参考資料
論点:屋根設置100kW参考試算
本文掲載値:初期費用1,530万円、年発電量約127,020kWh、単純回収約11.3年
元データ / 前提:15.0万円/kW、接続費0.3万円/kW、設備利用率14.5%、自家消費率38%、産業用電気料金20.45円/kWh、保守費0.5万円/kW/年
単位:円、kW、kWh、年
計算式または算定ロジック:100×(15.0+0.3)万円、100×8760×14.5%、便益合算後に保守費控除
再計算結果:本文反映値と整合
判定:参考試算
出典名:調達価格等算定委員会 事業用太陽光(屋根設置等)参考資料



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