目次
- 0.1 自家消費型太陽光経済効果シミュレーション「エネがえるBiz導入事例」?
- 0.2 導入前の課題:
- 0.3 解決策:
- 0.4 導入後の効果:
- 0.5 導入企業の紹介
- 0.6 自家消費型太陽光シミュレーター「エネがえるBiz」導入事例インタビュー
- 1 導入前の「自家消費型太陽光提案や営業」における課題は?
- 2 課題「初回提案の早さ・スピード感」
- 3 課題「ベストな提案のための微調整の早さ・スピード感(切り返しの提案)」
- 4 自家消費型太陽光を需要家に提案する際の2大課題のまとめ
- 5 エネがえるBiz導入のきっかっけは?
- 6 エネがえるBiz導入の決め手と導入後の成果は?
- 6.1 有料契約した決め手は「デモ」(無料30日お試し)
- 6.2 エネがえるBizは、シンプルで使い勝手が良かった。
- 6.3 提案リードタイムを短縮したいという必須要件も満たしていた
- 6.4 提案が遅くなる原因?需要家に30分値デマンドデータがもらえないという課題
- 6.5 提案が遅くなる原因?デマンドデータがないと自分たちで頑張ってExcelで算出するが、信ぴょう性がない
- 6.6 提案が遅くなエネがえるBizなら、対面でちょろっと聞くだけででてくる情報で試算ができる(業種別ロードカーブテンプレート機能の活用)
- 6.7 オペレーションがこなれてきて、30分値デマンドデータがもらえるようになればCSVでインポートすると自動計算できる
- 6.8 エネがえるBizは、操作がシンプル。だから入社2ヶ月目の新人が自家消費の試算やシミュレーションを実施できる仕組みを作れた。
- 6.9 自家消費型太陽光導入の初回提案リードタイムは1/6に短縮。
- 6.10 エネがえるBizを契約後、3ヶ月で自家消費案件受注の成果
- 6.11 お客様より「提案が早かったのが良かった」、「他社はまだ提案できていないよ」とフィードバックも来るくらい早い
- 6.12 初回提案のスピードと、切り返し提案(ベストな提案のための微調整)のスピードの両方必要
- 6.13 他社の場合だと、1~1.5ヶ月提案に時間がかかっている
- 6.14 提案スピードは、実際の成果につながった最重要ポイント
- 7 エネがえるBizの顧客サポートは?
- 8 ?さらに成果を上げるために今後わたしたちと一緒にやりたいことは?
- 8.1 お客様への提案の質が上がってきているので、それを維持しながらもっと多くのお客様へ自家消費型太陽光の提案を広げたい。
- 8.2 エネがえるBizを活用して、他社を介在せずに自分たちの手元で自家消費型太陽光の試算やシミュレーションができるのが大きい。
- 8.3 自家消費型太陽光を提案したり施工したりできる会社がまだまだ少なすぎるのは、社会的な課題。供給側が少ない。
- 8.4 電気代高騰によって、製造業の経営悪化に繋がっている。より自家消費型太陽光を安価に提供できる仕組みが必須。
- 8.5 自家消費型太陽光の施工技術のある施工会社が自ら需要家にシミュレーションを含めた提案もできる。
- 8.6 施工会社を繋げて、エネがえるBizを活用した、「自家消費型太陽光普及の仕組み(提案ノウハウ+ツール+施工技術」を広げれば、電気代高騰に悩む製造業を助けることができる。ひいては社会的課題の解消に繋がるのではないか。
- 8.7 自家消費型太陽光の提案・施工の知見やノウハウをオープンに成功事例として共有していきたい。
自家消費型太陽光経済効果シミュレーション「エネがえるBiz導入事例」?
エネがえるBiz導入後3ヶ月で自家消費型太陽光案件を受注。提案リードタイム1/6、入社3ヶ月目の新人でもスピード提案できる仕組みを構築。(導入企業:共伸興建株式会社様)
【動画インタビューを見る】産業用自家消費型太陽光シミュレーター「エネがえるBiz」導入事例 – 共伸興建様 – YouTube
導入前の課題:
・課題1:自家消費型太陽光導入の経済効果の試算をメーカー・商社に依存してきたため、初回の提案に1~1.5ヶ月かかってしまっていた。
・課題2:ベストな自家消費型太陽光パネルの容量や過積載率の設計などお客様との微調整や切り返し提案にも時間がかかってしまっていた。
これにより需要家の経営者に素早く提案することができずに、提案までお待たせしてしまうのが課題であった。
解決策:
・解決策1:手元で素早く簡単に自家消費型太陽光及び蓄電池の経済効果を試算できるエネがえるBizを導入(営業初期はデマンドデータがなくても素早く提案できる仕組みに)
・解決策2:入社2ヶ月目の新人が試算や提案書作成ができるよう運用マニュアルや独自の提案自動化の仕組みづくり
導入後の効果:
・効果1:自家消費型太陽光の提案リードタイムが30日から5日(1/6へ)
※エネがえるBizがなければメーカー・商社への試算依頼をして待機時間がかかってしまう
・効果2:入社2ヶ月目の新人が難易度の高い自家消費型太陽光の試算・提案を作成できるようになり早期に戦力化できる仕組みを構築
※運用マニュアル整備や提案の半自動化の仕組みづくり等の創意工夫
・効果3:導入3ヶ月で自家消費案件を受注。その後も複数案件受注。
導入企業の紹介
会社名:株式会社共伸興建
代表者:藍原 誠
設立:1988年(昭和63年)5月
本社:〒492-8365 愛知県稲沢市一色下方町62番地
Webサイト:
・太陽光発電や蓄電池の提案から設置まで | 株式会社共伸興建
・0円で太陽光発電がつけられる|ゼロソーラーナビ(ゼロソラ)
・問い合わせ先はこちら
自家消費型太陽光シミュレーター「エネがえるBiz」導入事例インタビュー
株式会社共伸興建は、名古屋市に本社を構え、脱炭素社会実現のため、法人向け産業用自家消費型太陽光発電システム、個人向け太陽光発電・蓄電池などの販売・施工を手掛けています。
昨今の急速な脱炭素シフトや電気代高騰を背景に、需要が急増している産業用自家消費型太陽光発電・蓄電システムの領域。その自家消費型太陽光分野において、営業から施工・アフターサービスまで「自社で完結できるワンストップなサービスと体制」、「常にお客様目線で仕事に向き合うカルチャー」、「国内外の複数メーカーの太陽光発電システムを顧客目線でラインナップ」という強みを活かして顧客志向な経営をされている注目企業です。
エネがえるBizは2022年9月に導入をいただき、顧客への提案スピードをお客様から評価され導入3ヶ月後の11月に自家消費型太陽光発電システムの案件を受注され、その後も続々と需要家からの提案依頼や発注が相次いでいらっしゃいます。
そんな中で、今回は、共伸興建 市川様に、エネがえるBiz導入前の課題や導入後の効果、自家消費を通じた業界全体や製造業の電気代高騰問題への解決の想いを伺いました。
導入前の「自家消費型太陽光提案や営業」における課題は?
(樋口)一つ目の質問です。貴社がエネがえるBiz導入前に抱えていらっしゃった自家消費型太陽光の提案や営業する上でのお困りの点、課題はどんなものでしたか?
(市川)そうですね。当社の自家消費型太陽光提案における課題は大きく分けて2つありました。
課題「初回提案の早さ・スピード感」
1点目は「(需要家に自家消費型太陽光を提案する)スピード感」です。
正直なところをいうと、「自家消費型太陽光における導入効果の試算・シミュレーション」は商社やメーカーにお願いすればだいたい出てくるものなんですよね。
自社で、自家消費型太陽光を提案している方だとすでにご存知だとは思うんですが。
それが、すごく今は、なかなか(シミュレーション結果)が出てくるのがゆっくりめ、遅いです。だいたい「1ヶ月~1.5ヶ月くらい待っている状態」でした。
それだけ待っていると、電気代上昇で困っている企業様(需要家)が、言い方は悪いですけど、「今すぐ助けてください」といったような形で、自家消費導入のご相談をいただくような状況になっいますから。
(そんな状況の中で)お客様を1ヶ月以上も「お待たせすることは悪だな」と考えていました。
1秒でも早く電気代削減の打ち手(自家消費型太陽光導入)をご提案するべきではないかと考えていて、「早さ」(提案までのリードタイム)が特に大きな課題だと感じていました。
(樋口)なるほど。自家消費型太陽光(及び蓄電池)の提案のリードタイムやスピードが課題であったということですね。
(市川)はい、おっしゃる通りです。
課題「ベストな提案のための微調整の早さ・スピード感(切り返しの提案)」
2点目の課題は、「ベストな提案をするための微調整(切り返しの提案)」でした。
細かい話になるんですが、過積載のロス率という指標がございます。
自家消費型太陽光(※自家消費に関わらず)の場合だと、太陽光パネルの容量(kW)に対してパワコンの容量(kW)を必要以上に多くは載せないという慣習があります。
その過積載ロス率という考え方に対して、具体的に、100kWに対して過積載率が1.3倍にした場合と1.5倍にした場合、それぞれ何%までですよという、「ぼんやりとした指標」って、自家消費型太陽光を
提案している皆さんが、お持ちだと思うんですけど。
じゃあ、「過積載を130%にすると過積載ロス率が何%で、kWhにすると何kWhで、それが現金に換算するといくらになりますか?」という、住宅用太陽光と比べて産業用自家消費型太陽光を導入検討される需要家側の「経営者は数字で見られる」というのが大きいので。「投資対効果としてパワコンの容量を太らせて、より多くの自家消費の経済メリットを出す」のが良いのか、「それとも初期投資、イニシャルのコストを抑えるのが良いのか?」といった数字、金額ベースでの試算って結構シビアに見られます。
そこの微調整ややり取りを需要家の経営者の方々とやるときに、「試算をメーカーだったり商社とキャッチボールでやり取りしていると微調整にも結構な時間がかかってしまう」。
そういった「ベストの提案をするための微調整ができない」(※第三者に試算やシミュレーションを依存しているため)という課題が2つ目にありました。
この2点が、エネがえるBizを導入する前の当社の課題でした。
自家消費型太陽光を需要家に提案する際の2大課題のまとめ
課題①初回提案に時間がかかる。(提案が遅くなる)
試算やシミュレーションをメーカーや商社に依存しているため。1~1.5ヶ月の待ち時間が発生していた。その背景には、メーカーや商社に試算を依頼する際には、需要家から「30分値デマンドデータや検針票」等のデータを入手するのが必須になるという点があった。営業担当が、需要家から「30分値デマンドデータや検針票」を入手できないケースが、自家消費型太陽光の営業開始初期は6割以上あった。これらの要因により自家消費型の初回提案には時間がかかってしまい、需要家を待たせてしまう結果となっていた。
課題②お客様にベストな提案・試算をするための微調整にも時間がかかる。(修正や切り返し提案が遅くなる)
課題①と同様に試算やシミュレーションをメーカーや商社に依存しているため。修正の試算でさらに1~1.5ヶ月の待ち時間が発生していた。自家消費型太陽光の提案においては、需要家の経営者が意思決定者になることが多く、過積載のロス率や太陽光パネルの最適容量の試算など、数値・金額ベースでシビアに見られるため複数回の微調整や複数パターン提示が必須となる場合が多い。そこで、複数回ある微調整や修正提案のたびに、メーカーや商社と試算・シミュレーションのキャッチボールをしていると、さらに待ち時間が追加で発生してしまうという課題があった。
エネがえるBiz導入のきっかっけは?
(樋口)ありがとうございます。大きな2つの課題についてよく理解できました。
いろいろ課題を抱えられていた中で、エネがえるBizをどんなきっかけで知っていただいたんでしょうか?導入前はどんな点に期待されていましたか?
知ったきっかけはGoogle検索。「自家消費 シミュレーション」などで検索
(市川)Googleで検索で知ったんじゃないかなと思います。先程お話したような課題をすごく自家消費を提案する中で感じていたため、何か解決策やツールがないかな?というところで探してましたね。私もWeb業界出身なため、いろいろ課題があると、Web検索で情報収集する癖がありまして。検索してエネがえるBizが出てきて、これいいなと。
(樋口)なるほど、Google検索ですね。覚えていらっしゃれば教えて欲しいのですが、どんなキーワードで検索しました?
(市川)「シミュレーション」って言葉はやはり入れてました。さらに、「自家消費 シミュレーション」、「産業用太陽光 シミュレーション」、「法人向け太陽光 シミュレーション」とか、そのあたりのキーワードで検索したと思います。
エネがえるBiz導入の決め手と導入後の成果は?
(樋口)ありがとうございます。とても参考になります。
その後、市川さんには、「エネがえるBizの30日無料お試し」をしていただいたり、「Web会議でデモをお見せしながら、活用方法のディスカッション」をさせていただきました。
そんな中で、「いろいろ他にもシミュレーターや試算ツールがある中で、どうしてエネがえるBizを有料で契約していただけたのでしょうか?」
さらに「実際にエネがえるBizを導入した後、どんな導入効果がありましたか?または自家消費案件受注など、どんな成果が出ていますか?」。
有料契約した決め手は「デモ」(無料30日お試し)
(市川)はい。まずエネがえるBizを有料契約した理由ですが、まずデモ(30日無料お試し)を実際に触ってみて、すごく良かったです。使い勝手が良かったです。
エネがえるBizの導入を迷われている方は一旦デモを入れた方がいいかなと思ってます。
エネがえるBizは、シンプルで使い勝手が良かった。
デモが良かった理由は、まず良くも悪くもすごくシンプルです。あんまり入力する細かな項目がなかったです。
こういった設計やシミュレーションソフトを入れる企業というのは、「自社じゃ試算できないから入れる」わけなので、やっぱり「複雑すぎると出来ない(使いこなせない)」じゃないですか。
そこに対して「エネがえるBizは触りやすい(簡単で使いやすい)」よねって。
提案リードタイムを短縮したいという必須要件も満たしていた
あとは、当然、課題解決のための要件が満たせていた。「早さ」に対する要件が満たせていたという点が大きかったです。
「(提案が)遅くなる」という原因には2つあります。
提案が遅くなる原因?需要家に30分値デマンドデータがもらえないという課題
原因の1つ目が、需要家から入手できるデータや情報が揃っているパターンと揃っていないパターンがあるという点です。
メーカーや商社に試算をお願いする場合は、「30分値のデマンドデータ」と呼ばれる365日分の電気消費量の実績データや検針票が必須になります。そのデータを提案する際に、提供してくれる企業と、提供してくれない企業さんがあるんです。
提案が遅くなる原因?デマンドデータがないと自分たちで頑張ってExcelで算出するが、信ぴょう性がない
そして、提供してくれない企業の場合、「検針票のデータをもとにして、すごく時間をかけて頑張ってエクセルで算出するという」作業が発生するんです。
ただ、「そのデータに信憑性あるんですか?」って言われると「信ぴょう性がないですよね」という。。。売電(※余剰電力や自家消費)の割合って何%なんだっけとかっていうところの論拠がまったくないような状態なので。手間もかかるし、遅かったと。
提案が遅くなエネがえるBizなら、対面でちょろっと聞くだけででてくる情報で試算ができる(業種別ロードカーブテンプレート機能の活用)
そこに対してエネがえるBizは、導入企業がだいたい土日休みですか?とか、だいたい製造業の中でも冷蔵庫ありますか?どうですか?といったようなインタビューで定性的に聞けるもの。そういった対面でちょろっと聞くだけでもだいたい出てくるような情報で試算ができる。その点はすごく早さに繋がったというところがあるんじゃないかなと思ってます。
(樋口)それは業種別のロードカーブテンプレート機能とかのことですよね?おそらく。
(市川)そうですね、テンプレートですね。あれはすごく私たちの提案の速度の向上に繋がったっていうところは感じました。
(樋口)10社お客さんがいるとしたら、どれくらいデマンドデータをもらえない割合って営業の初期にありましたか?
(市川)初期は6割くらいもらえていなかったです。今は9割のお客様から30分値デマンドデータをもらえています。お客様への案内の仕方が結構うまくできるように、こなれてきたのだと思います。
その一方で、まだまだこれから、「自家消費を販売する仕組みのない企業」がこのエネがえるBizを入れるっていうケースがあると思うんです。
オペレーションがこなれてきて、30分値デマンドデータがもらえるようになればCSVでインポートすると自動計算できる
オペレーションがこなれてきたら、たぶん、エネがえるBizのロードカーブテンプレート機能はいらなくて、利用用途がロードカーブテンプレート機能ではなくなると思います。(※エネがえるBizでは、デマンドデータがもらえる場合は、CSVでインポートすると自動計算できます)。
ただ、本当によく現場で聞くのは営業担当が30分データを取ってこれずに困っていると。
お客様から「なんでそんなことしなきゃいけないんだ」、とか、「デマンドデータを用意するのは面倒くさい」と。特にプッシュ系の営業をすると、そうなりやすいですよね。
そういった部分でいうと、エネがえるBizの導入は、自家消費提案を始めた営業初期の序盤はプラスになりました。
そういった点がエネがえるBiz導入を決めた理由になります。
エネがえるBizは、操作がシンプル。だから入社2ヶ月目の新人が自家消費の試算やシミュレーションを実施できる仕組みを作れた。
さらに、補足すると、「操作のシンプルさ」っていうところは、当社も営業担当とバックヤードで準備をする業務部の担当で役割を切り分けて作業しています。
それで、エネがえるBizのシンプルな操作画面に加えて、私の方でマニュアルを作ったからというのもありますが、「新人の子でもパッとシミュレーションの数字を試算したり」、提案の準備ができるようになりました。
今、私の会社でエネがえるBizを操作している担当者は、入社2ヶ月くらいです。2ヶ月くらいの社員の子が入社したばかりで、経営者に対する自家消費提案の資料を作っている。
そういった点もプラスの部分だと考えています。
(樋口)入社2ヶ月でシミュレーションされているんですか?それはすごい。導入効果の点でいうとそういった新人の早期戦力化といった効果があったと思うんですが、その効果を数字にすると、どれくらい導入前と後で、貴社の営業が楽になっていますか?
(市川)はい。これは正直、比較が非常に難しくて。
当社の自家消費提案がすでに、「エネがえるありきの提案の仕組み」になってしまっているので、比較対象がないのが正直なところです。
「提案の早さだけが上がる」というより、「提案の質も上がっている」ため。なかなか導入前とは比較しづらいです。
自家消費型太陽光導入の初回提案リードタイムは1/6に短縮。
ただ、仮にエネがえるがなかった場合、商社などに試算を依頼する必要があるので。仮にその場合、「提案までの期間を比較すると、1/6か1/7くらいの期間で提出まで完了する」と言えます。
工数の比較だと、商社やメーカーに試算を出してもらうか、自社でやるのかの差なので、工数は実はそれほど変わってない気がします。
(樋口)なるほど、とても参考になります。工数というよりも、「お客様への自家消費型太陽光の提案リードタイム短縮やスピードアップ」に価値があるということですね。さらに突っ込んで聞きたいのですが、エネがえるBizを導入した後の受注成果やビジネスの成果を数値ベースで教えていただけますか?共有できる範囲で構いません。
エネがえるBizを契約後、3ヶ月で自家消費案件受注の成果
(市川)はい。エネがえるBizを導入したのは、2022年9月になります。そこから私たちは営業スタイルが急激に変化しました。
11月時点(※導入後3ヶ月後)で初回の自家消費案件の受注が取れました。
(※編集部注:その後も複数案件受注されているようです)
お客様より「提案が早かったのが良かった」、「他社はまだ提案できていないよ」とフィードバックも来るくらい早い
契約いただいたお客様の声を聞くと、やはり「提案が早かったのが良かったよ」と。「他の会社さんからは、まだ提案出てきていないよ」と。
そういうのは「エネがえるBiz」のおかげだなと。もちろん、それ以外の要因ももちろんあるんですけど。確かにプラスの要素になったのかなということは感じています。
(※市川さんの方で独自のエネがえるBiz活用マニュアルや、エネがえるBizだけでは弱い独自レポートが自動で作成されるスプレッドシートを作成する等の創意工夫を仕組みとして構築されています。)
初回提案のスピードと、切り返し提案(ベストな提案のための微調整)のスピードの両方必要
(樋口)契約企業のお客様が評価していただいているのは、「お客様への初回提案のスピードが他社より早い」っていう意味ですよね?
(市川)はい。「初回提案のスピード」とあとは、「切り返し提案のスピード(各種の数値の微調整・修正の提案)」もあります。
結構、現場に行くと、初回提案の時点で、お客様からヒアリングすると「もうちょっとパネル減らしましょうか?」だったりとか、「蓄電池プラスの場合どうでしょうか?」とか、
必ず1ターン、2ターンは切り返しは絶対生じるんですよね。
他社の場合だと、1~1.5ヶ月提案に時間がかかっている
それで、他の販売施工店やEPCの場合だと、「商社やメーカーに依頼して最初の提案で1ヶ月時間待たされる」。切り返し提案のシーンでも、「ちょっと太陽光パネルの枚数を減らすだけでも、また1ヶ月かかる」。
提案がそれだけ遅いと、お客様から見た印象は、「発注後の対応、施工も遅いんじゃないのかな?」とか、「施工ももしかしたら段取りがあまりよくないのかな?」と感じられてしまいかねないです。
他の業界、例えば、太陽光以外の業界で、こういった試算やシミュレーションを介在しないような業種の場合だと、「そんなに提案が遅くなることはない」(※1ヶ月もかからない)ですよね。
それは、太陽光導入検討する意思決定者の方も感じられていると思います。「太陽光以外の商材の提案と比べて、ゆっくりだな」というのは感じられてしまう。
提案スピードは、実際の成果につながった最重要ポイント
その点では、「提案が早い(*リードタイム短縮)」っていうところは非常に「実際の成果につながったポイント」だと思っています。
「エネがえるBiz」は、料金・費用が安いか高いかでいうと、「ちょっとお高め」だなと思うところもあるんですけども。「11月の自家消費案件の受注の時点で投資回収はできる」見込みにはなりますね。
エネがえるBizの顧客サポートは?
(樋口)非常に参考になります。実際の自家消費案件受注、成約などビジネス成果の点でもお役に立てているようで良かったです。導入後、エネがえるBizの操作や活用方法のサポートを受けられたかと思います。エネがえるBizのサポートは率直に言っていかがでしょうか?
エネがえるBizのサポートはとても良い。電話にすぐ出てくれる。業界の知見がある。単なるシステム会社と異なり自ら自家消費案件を提案・受注している。操作だけではなく提案の仕方も相談できる。
(市川)はい。エネがえるBizのサポートは、凄く良いと思っています。
まず、「樋口さんが電話に結構すぐ出てくれる」。「業界の知見がある」方で、受けたいな印象としては、「システムを作ってる会社」ではなく、「自分で実際に自家消費案件を売ったことがあって、商談もしたことがある」っていう方がエネがえるの開発責任者として立っていらっしゃるので。
「エンド顧客に対してこういった提案したら刺さるかな?」といった、「営業の領域でも相談を投げかけた」ことももちろんあります。
「自社プロダクトの商材知識」についてももちろん詳しいですね。
「たとえば過積載のロス率の%ってこれどういったロジックでやってんの?」とか「そのロジックって妥当なの?」とか、すごくマニアックなお客様もいらっしゃるんです。
そういったお客様への提案の場合でも、「しっかりこちらから疑問を投げかけたら、すぐにお答えいただける」。そのため、「自家消費の提案の知識がないような企業様でも安心」してエネがえるBizを導入し、サポートを受けられるかなというのは良いポイントです。
エネがえるBizのサポートへの改善要望は、「属人的なサポート内容」。ユーザー数が増えても同レベルのサポートを期待。
悪いポイントとしては、「たぶん属人的なサポート内容」になっている。
そうなるとこの「エネがえるBizが5倍・10倍とユーザーが広がったときに同じサービスが受けられるか?」って考えると、たぶん受けられないだろうなっていう不安はあります。
(樋口)なるほど、ちょうどカスタマーサポートの領域も改善してってるところです。今回のご意見も取り入れて改善に繋げていきます。
?さらに成果を上げるために今後わたしたちと一緒にやりたいことは?
(樋口)入社2ヶ月の新人の方がエネがえるBizを活用されていたり、自家消費案件も受注できたりと目に見える成果も上がってきているんですね。
?それを踏まえて、来期(2023年度)は、さらに自家消費関連の補助金もかなり積まれるでしょうし、電気代高騰も冬から春にかけて物凄いことになると思います。工場や製造業の皆様も相当数が屋根上の自家消費型太陽光に注目しています。すでに電気代上昇も世の中ごとになってきましたよね。
そんな中で、今後、さらに成果をあげるためにエネがえるチームと一緒に取り組みたいことはなんでしょうか?共伸興建さん、市川さんが今後チャレンジしたいことでも結構です。未来についてお聞かせください。
お客様への提案の質が上がってきているので、それを維持しながらもっと多くのお客様へ自家消費型太陽光の提案を広げたい。
(市川)はい。弊社の中でも、だいぶ需要家の方へ自家消費型太陽光の提案の質があがってきています。
設計・試算ツールを社内で持つことによって、いままで80点の提案ができていたのが、100点とか120点くらいの提案がお客様にできているなと感じております。
エネがえるBizを活用して、他社を介在せずに自分たちの手元で自家消費型太陽光の試算やシミュレーションができるのが大きい。
その背景にあるのは、すべてエネがえるBizを活用して数字がすぐに出せて、それを自分たちの手元でさわれるというのが大きいんですね。他社を介在せずに自分たちのなかでシミュレーションをやれる。
例えば、「太陽光パネルの積載量って50枚がいいのか?51枚がいいのか?それとも52枚がいいのか?」と。このあたりをすべて数字で見ることができるので。その点は非常にメリットになっています。
お客様に対する提案の質があがっていることを考えると、さらに、より多くのお客様に対して、提案の質を担保しながらお届けしていかないといけないと考えています。
自家消費型太陽光を提案したり施工したりできる会社がまだまだ少なすぎるのは、社会的な課題。供給側が少ない。
?どうしても、今、社会的課題にあるのが、製造業の方(工場)に対して自家消費型太陽光の提案をできる販売施工会社が非常に少ないという点です。
?これは提案できる企業も少ないですし、もっと言えば、施工できる会社も少ないです。それは、提案や施工に必要なスキルセット(知識や技術、手法等)が住宅用太陽光と異なるっていうのもあります。
自家消費型太陽光に対する需要は多いはずなのに、需要と供給のバランスが悪い。特に、供給(自家消費型太陽光を提案、施工できる企業)が少ない。
そうすると、供給が少ないから自家消費型太陽光の導入コスト(金額)が高くなってしまうんです。
それによって、「初期費用として現金がたくさんあるような需要家(企業)への導入」がどうしても優先されてしまう。
電気代高騰によって、製造業の経営悪化に繋がっている。より自家消費型太陽光を安価に提供できる仕組みが必須。
一方で、社会的な課題としてあるのは、「電気代の高騰によって製造業の売上原価がすごく増えて、その売上原価で経営が悪化している」という状態があります。
そのギャップを考えると、「電気代削減」という観点で、もっと「自家消費型の産業用の太陽光の領域でもコストダウンして安価にやっていくべき」だと考えています。
自家消費型太陽光の施工技術のある施工会社が自ら需要家にシミュレーションを含めた提案もできる。
そのような現状に対して「エネがえるBiz」を活用すれば、「施工会社が自分たちで需要家に提案できるようになる」(※下請け工事だけではなく自ら顧客の創造ができる)。私たちも、もともとEPCとして提案していたという会社ですので、施工会社の皆様とは同じ立場です。
施工会社を繋げて、エネがえるBizを活用した、「自家消費型太陽光普及の仕組み(提案ノウハウ+ツール+施工技術」を広げれば、電気代高騰に悩む製造業を助けることができる。ひいては社会的課題の解消に繋がるのではないか。
同じ業界というくくりで見ると、競合という捉え方になるかもしれませんが、一方で「日本国内の製造業に自家消費型太陽光を浸透させて電気代削減に貢献する」ことで、「製造業をもっと豊かにしていこう」。
?そう考えると、「全国の施工会社の皆さまがそういった自家消費型太陽光推進の取り組みができる」と、より「産業用自家消費型太陽光の導入がしやすく」なって、「困っている需要家を助けることができるんじゃないか」と。そうして日本の製造業の業績向上に貢献することで「どんどん良い世の中になっていくんじゃないか」と。
全国の同業者や施工会社の皆さまが、「エネがえるBizを活用した自家消費型太陽光提案の推進をできるようになる」ということに対して、私たちが、もし同業者を含めた皆さまのお力になれるんだったら、今後やっていきたい。
自家消費型太陽光の提案・施工の知見やノウハウをオープンに成功事例として共有していきたい。
例えば、今やっている「自家消費型太陽光の提案手法や受注した成功事例の共有」だったり。
全国の自家消費型太陽光の販売施工店の皆さんを巻き込んだ取り組みは、やっていければいいなと考えています。
(樋口)ありがとうございます。それは、ぜひ当社も一緒に取り組みたいですね。
市川さんがおっしゃる通り、私も、電気代高騰や脱炭素シフトを含めて急激な需要増に、自家消費型太陽光の提案ノウハウや施工技術含めて、供給サイド、サプライサイドが追いついていないと感じています。そういった意味では、競合というより今後の自家消費型太陽光市場の急速な拡大を考えると、業界全体の底上げ、供給サイドの提案力を強化していくような取り組みはとても重要ですよね、
そういった取り組みは、他のエネがえる導入企業様もメーカー、商社、販売施工店、EPC、電力・ガス会社様含めて皆さん興味を持たれると思います。
ぜひエネがえるBizの導入企業である共伸興建様や市川さんのような方と、他社のキーパーソンの方々も巻き込んで、一緒に取り組んでいきたいと思います。
2023年の早い段階で、そういったウェビナーや同業者の方々と繋がれるようなイベントを共創しましょう。
?それでは市川さん本日はお忙しいところインタビューにお答えいただき、ありがとうございました。今後も、引き続きエネがえるBizのご活用よろしくお願いいたします。