【動画で解説】自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーションの方法

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国際航業株式会社公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・導入シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)を開発提供。

【動画で解説】自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーションの方法 – エネがえるBiz

エネがえるBizは、誰でもカンタンに使える非FIT自家消費型 太陽光 蓄電池シミュレーションツール(産業用)です。

脱炭素シフトにより急増する工場や福祉施設、商業施設、学校・公民館などの屋根上に非FIT自家消費型太陽光を設置し、さらに産業用蓄電池を導入した場合の導入効果(自家消費・余剰電力・電気料金削減)をカンタンにシミュレーションできる診断回数無制限のクラウド型ツールです。

産業用自家消費シミュレーターのエネがえるBizのサービス概要については電力・環境系Youtuber棚瀬様による取材インタビュー動画を参照ください。詳しいサービス解説や操作デモがわかりやすく動画で見れます。

家庭用の太陽光・蓄電池経済効果シミュレーター「エネがえるASP」も別途提供しています。

今回の記事では動画で自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーションの方法や使い方を解説します。

▼エネがえるBizデモ動画はこちら

産業用太陽光自家消費+蓄電池シミュレーション「エネがえるBiz」デモ動画

▼動画チャプター:産業用太陽光自家消費+蓄電池シミュレーション「エネがえるBiz」デモ動画の目次

自家消費型太陽光シミュレーションのところだけ見たい、蓄電池シミュレーションのところだけ見たい、結果表示やレポートのところだけ見たいなどのときは以下のチャプター、目次からクリックしてみてください。

00:00 ログイン、アカウント種類、画面構成
00:15 自家消費シミュレーション機能デモ
00:48 プロジェクト情報の登録
01:06 施設情報の登録、契約電力・料金プラン登録
02:05 30分値デマンドデータのCSVインポート
02:43 太陽光自家消費シミュレーション
03:55 自家消費、余剰電力、電気料金削減額等の結果、グラフ表示
04:06 産業用蓄電池ピークカットのための必要容量・出力の計算
05:02 産業用蓄電池シミュレーション(実効容量、充放電容量、充放電時間帯の設定)
05:26 産業用蓄電池導入効果の結果表示、グラフ表示
05:36 翌日の太陽光余剰電力を前提にした充放電シミュレーション(オプション設定)
06:21 診断結果のサマリー 自家消費型太陽光・蓄電池の導入効果・電気料金削減額(月別)
07:06 Excel診断レポート(提案データ)の自動出力とレポート解説
08:26 (デマンドデータがない場合)ロードカーブパターン(1日)の設定とカレンダーの割り当て
09:58 蓄電池の充放電設定の工夫で自家消費率をさらにアップする設定方法

●自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーションとは?

エネがえるBizの紹介セミナーをした際の資料を以下にアップしています。あわせてご参照ください。

太陽光自家消費+蓄電池シミュレーション「エネがえるBiz」(産業用・低圧高圧両対応)セミナー資料はこちら

エネがえるBiz2 Webサイトはこちら
・簡単!自家消費型 太陽光 蓄電池シミュレーションのエネがえるBiz
産業用太陽光自家消費・産業用蓄電池ピークカット/余剰充電対応
・料金プランは特高・高圧・低圧電力・低圧電灯から選ぶだけ
・10分でグラフ付きのExcelレポートが自動作成。診断回数無制限。
自家消費型太陽光発電&産業用蓄電池の提案をもっとカンタンに。

●自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーションの「操作フロー」

▼操作方法・・・動画を見ながらご参照ください。

1)ログインとログイン後の画面構成

・エネがえるBizは、ブラウザ(Google Chrome推奨)とネット環境があればいつでもどこでも使えるクラウドツール(SaaS)です。
※パソコンにダウンロードするタイプのソフトウェアやExcelツールとは異なります。

・エネがえるチームが定期的に、高圧・特別高圧プランの単価や燃調費、再エネ賦課金、消費税、業種別ロードカーブテンプレートを追加・更新するため、導入企業は面倒で複雑な情報メンテナンスから解放されます。シミュレーションや提案作業に集中できるようになります。

・国内大手事業者から全国販売施工店700社以上が導入する家庭用太陽光・蓄電池の経済効果シミュレーター「エネがえるASP」で培った知見を詰め込んでいるため、面倒で複雑な産業用の自家消費型太陽光・蓄電池の導入効果を誰でもカンタンにシミュレーションして、グラフ付きExcelの診断レポートを自動作成できます。

・ユーザーには、「企業管理者」「営業担当者」の2種類がございます。営業担当者は「シミュレーション」を中心としたメニュー構成、企業管理者は「シミュレーション」に加えて「企業内の全ユーザー及び全診断データの管理」をすることができます。

2)シミュレーションの実行

●シミュレーション

・シミュレーション画面に移ると、過去のシミュレーション一覧をご覧いただけます。

・各ユーザーは、原則その企業の全シミュレーション結果にアクセス可能ですので、エクセル等と異なり、企業内でどんどん類似シミュレーション結果を参照して提案スピードや生産性をアップすることができます。

・もし、見せたくないデータ等がある場合は、企業管理者が「グループ機能」を使って、ユーザー間や部署間でアクセス制限をかけることもカンタンにできます。

・シミュレーションデータは、「プロジェクト」>「施設」(1プロジェクトにつき複数施設の管理も可)>「シミュレーション」(1施設に付き複数シミュレーションの管理も可)という3階層で管理されます。

・最初に「新規シミュレーション」ボタンを押します。すると、新規のシミュレーションに移ります。
※既存のプロジェクトがある場合は、プルダウンでプロジェクト名を選ぶだけ。

・エネがえるBizのデータは通常、ID(自動発番:エネがえるの内部識別子)と番号(ユーザー側で任意の番号を付与できる)という2つの項目を持っています。

・登録したら「確定して次へ」ボタンを押しましょう。

●施設情報の登録

・次は、「施設」情報の入力です。すでに登録された施設があればプルダウンで選ぶだけ。新規登録の場合は、「新規」を選んで施設情報を登録してください。

施設名や、現在の電気料金プランを登録していきます。特別高圧・高圧・低圧電灯・低圧電力(動力)の4種類すべてに対応しています。エリア(電力管内)、都道府県、小売電力事業者、料金プランなどをプルダウンで選択していきます。料金プランについては、特別高圧・高圧は大手10電力の公開された料金プランが登録済みのため、エリアから絞り込まれた料金プランをプルダウンで選ぶだけでOKです。低圧電灯・低圧電力(動力)も大手10電力+新電力100社3,000プランからプルダウンで選ぶだけでOKです。もし、現状の電力会社・料金プランが特別な値引きされた単価だったとしてもご安心ください。「カスタム料金プランマスタ登録機能」を使って独自の基本料金・従量単価を別途登録して呼び出すことがカンタンにできます。

・また、もしすでに「30分値デマンドデータ」を需要家から入手済みであれば、当社指定のCSVフォーマットにコピペしてインポートするだけで自動計算できます。
当社指定CSVフォーマットは、縦軸が365日の1日単位の日付で横軸が60分単位の時間帯(または30分単位)となっています。30分値/60分値のどちらにも対応したフォーマットをご用意しています。

※もし、「デマンドデータ」が入手できない場合もご安心ください。その場合は、エネがえるBizが用意した「業種別ロードカーブテンプレート」を利用するか、「自分でロードカーブパターン(1日)と稼働・非稼働日カレンダーを登録」し、「12ヶ月分の電力消費量(kWh)」を入力すると、エネがえるBizが自動で24時間365日分の電気使用量データに分解します。それにより自家消費・余剰や蓄電池の導入効果のシミュレーションが可能となります。

・登録したら「確定して次へ」ボタンを押しましょう。

●太陽光自家消費シミュレーション

・次は、「太陽光自家消費シミュレーション」です。エネがえるBizの発電量推計のロジック・計算式はこちらをご参照ください。この画面では、前のステップで登録または計算された月毎の電気使用量(kWh)がグラフ化されています。同時に電気料金の計算等も最初に選択された料金プランの単価と連携して自動計算されています。その下のグラフでは、選択された任意の1日(対象日)の時間毎の電気使用量(kWh)を表示しています。青い部分が「系統:電力会社から購買する電力量(買電量):kWh」となります。

太陽光発電量もデマンドデータと同じく、時間毎の発電量データを当社指定CSVフォーマットにコピペすることでインポート・自動計算することができます。たとえば、自社ですでに太陽光発電の推計・シミュレーションツールを持っていて、太陽光発電量は自社で推計した結果を使いたいというケースで使えます。

もし、発電量データが手元にない場合でも安心してください。エネがえるBizがJISの計算式とNEDO METPV20の日射量データベースを用いて発電量シミュレーションを実施します。その場合は「近隣の日射量測地点」をプルダウンで選び、太陽光パネルの出力値(kW)、方位角(度)、傾斜角(度)、基本設計係数(初期値0.85でセット済)、太陽電池素材、設置形態などを3面張りまで選んで保存を押してください。

またこの際、パワコンの出力(kW)や変換効率(%)も別途登録できます。入力された条件を元にエネがえるBizが太陽光発電量を推計します。その場合、オプション項目にある「年間予想発電量(kWh)」を入力していただくと、その年間予想発電量(kWh)を元に、推計結果を補正することが可能です。メーカーからすでに発電量だけシミュレーションしてもらっているといったケースでご活用ください。

※エネがえるBizでは、パワコンや太陽光モジュールを製品別に選ぶのではなく、このように数値や項目を入力することで、カンタンながらもシーンや需要家に合わせて自由度の高いシミュレーションを実現しています。

●シミュレーション結果のグラフ表示(自家消費量・余剰電力量・電気料金削減額など)

・入力できたら、「シミュレーション」ボタンを押しましょう。これで、すでに入力し計算済みの、月別・時間帯別の「電力消費量(kWh)」と「発電量(kWh」をもとに、自家消費量(kWh)・自家消費率(%)・余剰電力量(kWh)と余剰電力率(%)・CO2排出量削減量(t)・電気料金削減率(%)・買電量ピーク値(最大デマンド値)・買電量ピーク値(最小)などが自動計算され、グラフ表示されます。

・縦棒グラフ(毎月の電力量内訳)のオレンジの部分が太陽光発電の自家消費量(kWh)、黒い部分が太陽光発電の余剰電力(kWh)となります。動画では黒い部分の余剰電力が毎月どの程度発生しているか?が読み取れるかと思います。裏側ではこれを月別・時間帯別にシミュレーションしています。この余剰電力率(目安は5~10%以内など)を基準としながら、提案する太陽光・パワコンの設備機器の最適な容量を試算いただくことがカンタンになります。

●蓄電池の最適容量の参考値を自動計算

・次に、「蓄電池選定のための参考値」という欄で、産業用蓄電システムの最適な容量の参考値を自動計算することができます。買電量のピークを目標とするピーク値に抑えるためには、超過している買電量部分を蓄電池の放電で賄います。動画にあるこの日は太陽光の発電量が少ないため、買電量が多くなっています。

1時間毎の超過買電量の最大が蓄電システムに必要な定格出力(kW)1日の超過買電量の合計が蓄電システムに必要な実効容量(kWh)の目安となります。(あくまでも目安)。

・またこの項目では、太陽光発電の天気・気象による変動リスクを考慮し、自家消費を含めた電気使用量(kWh)としての超過分も計算しています。たとえば、2/1をカレンダーから選ぶと、この日は買電量だけで見ると必要量が少ないのですが、太陽光発電がゼロの場合、超過分のすべてを蓄電池の放電で賄う必要があるため、その場合の必要量を計算しています。

・この画面で「目標ピーク値(デマンド)」を変更して再計算することもできます。目標ピーク値(デマンド)をさらに下げて再計算すると、当然ながら要求される蓄電池の必要量(容量・出力)は大きくなります。逆に、目標ピーク値(デマンド)をさらに上げて(緩める)再計算すると、要求される蓄電池の必要量(容量・出力)は小さくなります。

・だいたい試行錯誤できたら「確定して次へ」を押しましょう。

●蓄電池シミュレーション

・最後に「蓄電池シミュレーション」の項目です。
蓄電池を使用しないにチェックを入れれば、自家消費型太陽光のみのシミュレーションのレポート出力ができます。蓄電池シミュレーションの画面では、さきほどの参考値(蓄電池必要容量の数値)に従って、蓄電池の設定の初期値がセットされています。(※ただしこの参考値は、蓄電池のコスト・上代などを考慮していないためあくまでも参考値として、蓄電池の実効容量は必要に応じて変更してください。蓄電池の設定も製品指定ではなく、目標ピーク値=目標とする最大デマンド値(kW)、提案したい蓄電池の実効容量(kWh)や充放電の定格容量(kW)・変換効率・充放電時間の設定を指定してシミュレーションする形となっています。

・さらに「翌日の余剰太陽光蓄電池を前提に系統充電を減らす」オプションもご用意しています。ここは後ほどご説明します。

・提案したい蓄電池の情報をセットできたら「青いシミュレーション」ボタンをクリックします。

・すると、先程の自家消費量・余剰量・電気代削減額や率などのグラフが、蓄電池設置による効果に変化します。改めて月別・日別・時間帯別のグラフをチェックしてみてください。グラフの緑の部分が蓄電池からの放電(kWh)、水色の部分が系統彼蓄電池への充電(kWh)、灰色の線グラフは蓄電池の残量を示しています。蓄電池シミュレーションの結果、目標ピーク値(最大デマンド値)を超える買電量を蓄電池からの放電で補うことで、買電量のピークが設定した値で迎えられていることが確認できます。

●「翌日の太陽光余剰電力を前提に系統充電を減らす」オプション

・また、今回の電力使用量データ(kWh)は土日が非稼働日のデータを利用しているため、たとえば、2/6(土)のグラフを表示させると、黒い部分のグラフ、つまり太陽光発電の余剰電力がかなり発生していることが見えるかと思います。この余剰電力を蓄電池に蓄電することを前提に、この分を系統からの充電を迎えることができれば、自家消費率が向上し、さらに経済性をアップすることができます。
そういったシミュレーションをしたい場合は、「翌日の余剰太陽光蓄電池を前提に系統充電を減らす」オプションにチェックボタンを入れて、再度シミュレーションを実行してください。

・「翌日の余剰太陽光蓄電池を前提に系統充電を減らす」オプションにチェックボタンを入れて、再度シミュレーションした上で、再度、2/6の土曜日のグラフを見てみると、先程の黒いグラフの余剰電力がなくなり、黄色の太陽光からの蓄電分に変化していることが見て取れるかと思います。その分、系統からの充電が迎えられてます。

●太陽光自家消費+蓄電池シミュレーション結果の表示

・ここまでいったら最後は結果表示(診断レポート表示)となります。結果を見てみましょう。

・結果は、「発電および負荷」の月次のサマリーが項目別に細かくレポートされます。設備負荷に対する電力の内訳や、太陽光・蓄電池導入による電力料金の削減額(効果額)などが一覧で表示されます。

・さらに事前に「カスタム料金」(独自の料金プラン単価)を設定しておけば、その単価を反映させた場合の電気料金計算もカンタンに自動計算してくれます。

・最後に結果を保存。わかりやすいシミュレーション名をつけて保存してください。あとで数値を変えて再利用したり編集したりすることもクラウドですのでカンタンにできます。右隣の「ダウンロード」ボタンを押せば、Excelレポートが自動出力されます。
また左隣の「シミュレーション一覧」へを押せば、過去のシミュレーション結果一覧へ戻ります。

・Excelレポートを出力するには「ダウンロード」ボタンを押してください。

●Excel診断レポートの自動作成・出力

・Excelレポートは4つのタブに分かれています。
簡易レポート、24時間チャート、生データ(月別サマリー)、生データ(24時間365日データ)となります。

そのまま提案にも使えますが、生データを編集して独自の提案書や診断レポートにカスタマイズもカンタンにできます。
ご活用ください。

●デマンドデータを需要家から入手できない場合の操作方法動画(実データがない場合のシミュレーション方法)

・デマンドデータがなくても、12ヶ月分の電力使用量(kWh)だけわかれば(または推計で入力すれば)、エネがえるBizで自家消費・余剰シミュレーションが可能です。

・入力した12ヶ月分の電力使用量(kWh)を、別途画面で登録する「ロードカーブパターン(1日分)」と「カレンダー(稼働・非稼働等)」の2つの設定に基づいて365日24時間の時間毎の電力使用量(kWh)にエネがえるBizが自動計算します。

・動画では、ロードカーブパターン(1日)の設定画面で「稼働日」と「非稼働日」の2つのパターンを定義しています。
※必要に応じて、施設毎や提案別に最大6つのロードカーブパターンを割り当てることが可能です。

・非稼働日は、一定の待機電力がかかる単純な横一直線のロードカーブを想定して設定しています。
※必要に応じて、グラフを見ながら、相対値(比率)の数値を調整して独自のロードカーブを設定することができますので、このロードカーブをどんどん蓄積していくと、デマンドデータが入手できないシーンでもある程度の推計で自家消費提案をスピーディーにしていくことが可能になります。つまり使えば使うほど便利に生産性がアップしていきます。

・このロードカーブは、あらかじめ企業管理者が登録しておいた「テンプレート」(マスタデータ)からコピー(読み込み)ができます。当社が用意した業種別ロードカーブテンプレートをコピーすることも可能です。

・ロードカーブ(1日)の設定ができたら、次はカレンダーを使って365日分のロードカーブの割当を行います。

・カレンダーは特定の日付あるいは曜日、祝日等を指定していくことで、ロードカーブ割当ルールを定義していくことができます。たとえば、非稼働日のロードカーブを割り当てる対象として、8月の夏休み、土日は常におやすみ、その他の曜日でも祝日はお休み、それ以外は、稼働日のロードカーブを割り当てる。といったように割当ルールを定義します。

・最後に12ヶ月分の電気使用量(kWh)を入力していきます。一括して入力もできますし、各月個別に入力もできます。ここは必須ですので、検針票を12ヶ月分入手することをおすすめいたしますが、もし、初期のざっくりしたラフな提案であれば、施設の面積や業種の相場から推定した使用量(kWh)を入力いただきシミュレーションもできます。ここで入力した12ヶ月分の月毎の電気使用量(kWh)を先程設定したロードカーブパターン、カレンダーの定義で細分化、分解することで365日1時間ごとの電気使用量(kWh)を自動計算します。あとの流れは太陽光自家消費シミュレーション→蓄電池シミュレーション→診断結果保存・ダウンロードと先ほどの流れと同じとなります。

・エネがえるBizでは、これらの方法で、「30分値デマンドデータが入手できないシーン」でも、ロードカーブパターンやカレンダー設定により計算した365日1時間ごとの電気使用量を用いて自家消費・余剰量や蓄電池充放電のシミュレーションに繋げるという仕組みになっています。

●24時間コンビニの自家消費型太陽光・蓄電池シミュレーション
(昼の太陽光の余剰電力を蓄電して、日没後の夜に放電することで自家消費率を高める)

・先程のシミュレーションは、工場など、昼にピークがあるロードカーブでのピークシフトの例でした。
一方で、昼夜の電気使用量(kWh)の差があまりない、または、夜の電気使用量(kWh)が多い場合で、昼の太陽光の余剰電力を蓄電して日没後に放電することで、買電量そのものを迎えて自家消費率を向上させたいケースがあります。

24時間営業のコンビニなどはこのケースが多いようです。

・そういった場合は例えば次のように設定します。

【蓄電池シミュレーションの設定方法】

・ピークシフトしないため、目標ピーク値(デマンド)を高めに設定する。

・蓄電した電力を最大限放電するために、放電時間を「0時~0時」に設定する。

・この設定の場合、充電していなければ常に放電するシミュレーションとなります。

・系統から充電しないように、充電時間の開始・終了を0以外の同じ値に設定(例:21時~21時)

・蓄電池は、実効容量に空きがあれば蓄電します。そのため、蓄電したものを最大限放電する、系統からの充電を行わない、という動き方は、「太陽光の余剰を最大限蓄電し利用する」というシミュレーションになることを意味しています。

・上記で設定すると、昼間の太陽光余剰電力を最大限蓄電して、日没以降(夕方・夜)の時間帯に放電するような自家消費型太陽光・蓄電池シミュレーションになります。お試しください。

より詳しい操作は、以下のマニュアルやFAQも合わせてご覧いただくと良いかと思います。

▼エネがえるBiz オンラインマニュアルはこちら

https://www-biz.enegaeru.com/manual/index.html

▼エネがえるBiz オンラインFAQ(よくある質問と答え)はこちら

https://faq.enegaeru.com/ja/collections/3115671

●自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーションをお試しできるの?

はい、自家消費型太陽光の自家消費・余剰電力・蓄電池導入効果シミュレーション「エネがえるBiz」は30日無料で全機能お試しできます。カンタンにWebで登録するだけ。以下からお試し登録くださいませ。

エネがえるBiz 30日無料お試し(全機能お試し)はこちら

●自家消費型太陽光・蓄電池シミュレーター「エネがえるBiz」関連記事

産業用太陽光シミュレーター「エネがえるBiz」はなぜ作ったのか? | 国際航業株式会社

自家消費型太陽光の提案でよくある3つの課題と解決アイデア | 国際航業株式会社

自家消費シミュレーションはデマンドデータがなくてもできますか? | 国際航業株式会社

●家庭用の太陽光・蓄電池のメリット計算ソフトのエネがえるASPもあります。

勝手に電力2.0ー電力目線の開疎化の棚瀬さんに動画でエネがえるASP(家庭用太陽光・蓄電池シミュレーター)
解説をしてもらってます。とてもわかりやすくサービス解説してもらってますのでご覧ください。

 

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