蓄電池シミュレータ エネがえる最新版(V4)の主な改善ポイント | 難しい蓄電池の経済効果診断が5分から20秒に短縮

エネがえる技術BLOG

蓄電池シミュレータ エネがえる最新版(V4)
主な改善ポイント | 診断速度が10倍以上に

くそ遅い!とクレームの嵐だったエネがえるの診断速度を魔法のように10倍早く改善したエンジニアの技術解説

みなさん、こんにちは。

今日はエネがえるチームのASP・APIサービスを裏側で支えるエンジニア櫻田による技術解説ブログです。

せっかくなのでエネがえるエンジニアコンビの写真あげておきます。
どちらかが櫻田。どちらかが桑田です。当ててみてくださいね・・・
たまに喧嘩してますがとっても仲睦まじいエンジニアチームです。今日は櫻田さんの技術解説をご紹介。

櫻田.PNG

エネがえるは以前、「診断精度はいいんだけど、5分以上診断にかかるとやってられないよね・・・」、「そもそもサクッと提案したいだけだから、よりシンプルに提案して、詳細の提案したいときにはエネがえるの良さを生かして精度高くシミュレーションできるようにならない?」といった声を多数いただいておりました。

とはいえ、UIやプログラミング、そもそもの診断ロジックなど課題が複雑にこんがらがり、外部のエンジニアに相談してもなかなか解決できず1年くらい経過していました。そんなときに、IBMを早期退職してエネがえるチームにJOINした櫻田さんが試行錯誤を重ね見事、解決。今のエネがえるは30秒以内に診断できるようになりました。その概要を以下にてブログ化してます。

ご覧くださいませ。

●エネがえるって何? 

エネがえるは、だれでもカンタンに、お客様に最適な電気料金プラン、太陽光・蓄電池・オール電化導入時の経済効果を、パソコンやタブレットでシミュレーションできる国内No.1の導入実績(500社超)を誇る法人向けクラウドサービス(B2B SaaS/API)です。

現在のエネがえる最新版(V4) は 2019年11月にベータ版、2020年4月に正式版としてのリリースを行いました。

ここでは今回のエネがえる最新版(V4)における主な改善ポイントについてご紹介いたします。

特に最重要の課題として取り組んだのは、利用されるお客様から見た「手間や診断時間完了までを含めたスピードアップ」です。

●エネがえる最新版(V4)主な改善ポイント

①処理速度(診断時間が5分→30秒。1/10に短縮)

②対話型の処理(ざっくりした診断と詳細診断の2モードをわかりやすく両立)

③管理機能(アカウント発行・管理がお客様自身で。企業・部署・グループ単位で提案商材の初期設定が可に)

④スマホ対応(サクッとその場でスマホ簡易診断が可)

●エネがえる旧バージョン(V3) での処理の流れはどうだったのか?(なぜ診断時間が5分以上かかっていたのか?)

はじめに 旧バージョン(V3) での処理の流れを簡単にご説明します。(図1)

図1:旧バージョン(V3)での処理の流れ

スライド1.PNG


エネがえる旧バージョン(V3)では診断に必要な各種データの入力を行った後、診断実行のAPIを起動し診断を行っていました。その後、結果が出力されるのをポーリングして待ちますが、診断実行の起動から結果出力までの時間が通常で数十秒、場合によっては数分かかるようなケースもあり、そのボトルネックの改善が最重要課題でした。

また、蓄電池については3種類の蓄電池(機種or設定値)を選択でき、それぞれの場合の診断を並行して行うことが可能でしたが、それ以外の入力値を変えての診断については個別の診断となり、それぞれに時間がかかっていました。

なお、これらの処理はAWSの API GatewayLambda を用いて実装しています。

エネがえる最新版(V4)の主な改善ポイント
難しく時間のかかる太陽光・蓄電池・オール電化シミュレーション(導入効果額)を高速化するためには?


①処理速度の改善

処理速度をあげる最も単純な方法は並列度を高め、かつリソースを増やすことです。
V3では、Lambdaの中で並列処理を行っている部分もありましたが、同じLambda内でのスレッドになっており、その範囲のリソースしか利用できていませんでした。
エネがえる最新版(V4)での処理の流れは図2のとおりです。

図2:エネがえる最新版(V4)での処理の流れ

スライド2.PNG


エネがえる最新版(V4)ではLambdaの構成を、より小さい機能単位に分割し、Lambdaとしての並列度を高めています。
これにより一連の処理を一括実行した場合で、十数秒から長くても30秒程度のレスポンスタイムを実現しています。(個々の処理は数秒のレベル)

②対話型の処理

処理速度の改善で述べたLambdaの構成の見直しにより、より小さい機能単位でのAPIを提供できるようになりました。
これにより、処理毎の結果を逐次ユーザーに表示し、それをもとにユーザーが入力を調整しながら処理を進める、対話型の処理が可能となりました。

例えば、使用量推計の結果を見ながら使用量や買電量の入力を調整する、蓄電池シミュレーションの結果を見ながら蓄電池の設定値を調整する、といったようなことが可能です。

ちなみにベータ版リリース後間もない2020年1月のデータでは全診断回数(診断レポート表示)の内、70%が対話型でない一括診断でしたが、月を追うごとに対話型処理の割合が増え、直近の2020年4月のデータでは、一括診断の割合は全診断の33%にとどまりその他が対話型処理による診断となっており、ユーザーの習熟度向上に伴って対話型処理の有効性が認知され、使われる割合が増えているものと推察されます。

③管理機能

エネがえる最新版(V4)ではこれまではご提供できていなかった以下のような管理機能をご提供し、ユーザー側でいろいろな設定ができるようになりました。

<ユーザー管理>
・オンラインサインアップ
・企業管理者による自社ユーザーの管理
・パスワードリセット処理の自動化

これまではその都度エネがえるの営業窓口にご連絡をいただいて行っていたこれらの処理を、ユーザー側で行うことができるようになりました。また、オンラインサインアップとパスワードリセット処理については人手を介さずに本人自身で行えるようになりました。

<企業管理者によるグループ単位・ユーザー単位の細かい権限設定>
・ユーザーに対してグループを設定可能(グループは新規に作成可能)

グループごとに以下の設定が可能(便利です)
-選択肢に表示する 蓄電池・エコキュート機器・電気事業者などのフィルタリング (※営業戦略に沿った活用が可)
-世帯情報・診断結果等のアクセス範囲(本人のみ/グループ内/企業全体)

④スマホ対応 (サクッとスマホで蓄電池簡単シミュレーション)

エネがえる最新版(V4)では、スマホでの使い方をPC版と分けて考えており、スマホではまず簡易的なシミュレーションでお客様の興味を喚起し、その後 PC・タブレットを用いた詳細なシミュレーションで実際の提案を行うという使い方を想定しています。

したがって、PC/タブレットでは、実際の状況に即したいろいろなパターンのシミュレーションを行えるのに対して、スマホでは簡単な入力と早いレスポンスを重視し、あらかじめ準備しておいたシミュレーション済みのモデルケースの中から最も近いものを瞬時に提示するというアプローチを採っています。

具体的には入力項目(注1)の組み合わせからなる1,692個のモデルケースをあらかじめシミュレーションしておき、シミュレーション時に入力された選択肢に合致するものを結果として表示しています(現在の電気使用量・料金プラン、提案機器の種類等は決め打ち)。

こういった方法により数秒のレスポンスで結果を提示することが可能となっています。

また今後、スマホ版はユーザーが事前にPCで作成しておいた診断結果のビューワーとしての利用も考えています。

注1)スマホ版における入力項目:
①居住地(47都道府県)
②世帯人数(3種類)
③太陽光(既設/新設/提案しない)
④オール電化(提案する/しない)
⑤蓄電池(提案する/しない)

その他のエネがえる新旧の違いは?

エネがえる最新版(V4)では、速度改善・入力の簡素化・対話型の処理 等の実現のため、一部 V3と異なる計算方法を用いています。そのため、旧バージョン(V3)と新バージョン(V4)では 細かい部分で計算結果に違いが発生いたします。

主な違いは以下のとおりです。

図3:計算方法の違い

スライド3.PNG

今後に向けて(むずかしく面倒な蓄電池提案・販売をさらにカンタンに効率化するためにエネがえるは進化し続けます)

今回、2020年4月に正式リリースしたエネがえる最新版(V4)の主な改善ポイントについてご紹介させていただきました。
今後も引き続きお客様のご要望に応じて改善を行ってまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

エネがえるに関してのご意見・ご要望がございましたら、ぜひこちらにフィードバックをお願いいたします。
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