節電や災害時の安心で注目の蓄電池、購入しやすい価格になったのがポイント

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節電や災害時の安心で注目の蓄電池、購入しやすい価格になったのがポイント

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家庭用の蓄電池は小型化し、室内・室外のデッドスペースに置けるものや、壁掛けタイプまで登場しました。デザインもおしゃれになり、何よりも購入しやすい価格になったのが注目の理由のひとつです。一方、電力の自由化で節電が注目され、大きな地震が続いたことで災害への備えの意識も高まりました。そして、副業という言葉が一般的にも認められるようになってきたことは、太陽光発電による売電の認知率にもプラスに影響しているかもしれません。今回は蓄電池について改めてその価値や役割を探り、家庭での導入のメリットや注意点について考えてみましょう。

家庭用蓄電池の役割、注目の背景

製品が増え、価格も下がってきて買いやすくなった家庭用の蓄電池ですが、改めて家庭用蓄電池の用途や設置のメリットについて考えてみましょう。

家庭用蓄電池の最新商品の動き

どのような商品も、参入するメーカーが増えることで互いに切磋琢磨することになり、機能が向上してサービスの充実度も高まり、なによりも価格が下がります。整理すると、次のような動きが家庭用電池にうかがえます。

  • リチウムイオン電池などの採用による小型化。
  • 室内タイプ、壁掛けタイプなどが登場。屋内のデッドスペースなどを活用でき、風雨にさらされないため耐久性の向上も期待できる。
  • メーカー保証期間が10年の製品も増加。
  • 家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」との連携による、節電機器としての蓄電池の活用。
  • 太陽光発電との併用による効率的な運用に配慮した機能の向上。

このように、単なるブランドや蓄えられる容量、価格のみが選択の基準ではなくなってきました。蓄電という単機能ではなく、家庭でのエネルギー管理の中心的な機器になりつつあるといえるのです。そのため、お客様に提案するときにも、利用目的や利用環境にあわせた選択が求められるようになりました。

家庭用蓄電池の用途・導入価値(メリット)

それでは、家庭における蓄電池の導入メリットとはどのようなものなのでしょうか。まずは、節電効果です。電力供給価格の安い深夜電力を蓄電池に蓄積し、昼間にそれを使うことで、電力消費単価を下げることができます。そしてその設備は、そのまま不意の停電や突然襲ってくる災害時の緊急用の電力供給機器としても活かせるのです。雷の発生や台風の到来の多い地域、災害時に孤立する危険性の高い土地、冬場や夏場に冷暖房機器が止まることで住人のダメージが大きい家庭などでは、設置しておくことで大きな安心が得られます。環境の変化が大きく影響するお年寄りや子どものいる世帯では、特に頼もしい存在になるでしょう。

家庭用蓄電池本体の価格推移と相場

普及が進む製品ほど、価格は下がるものです。蓄電池もそのひとつですが、どの程度の変化で推移しているのでしょうか。

価格推移と相場

家庭用以外の蓄電池も含めると、電気自動車用に使用されるなど、蓄電池という機器の利用場面は増えています。また、家庭用の蓄電池では、太陽光発電に対する政府の後押しもあって発電事業者が増えており、そこに蓄電設備として使われるため、販売数量は増加傾向にあります。名の知れた大手メーカーも多く、日本のメーカーはこの分野では世界でも活躍しており、生産量でスケールメリットを活かせます。これらの結果から、まだこの先も家庭用蓄電池の価格の低下は続くことになるでしょう。

資源エネルギー庁の「定置用蓄電池の価格低減スキーム」(平成29年3月8日)によると、家庭用のもので2015年度の価格はkWhあたり22万円、それを、2020年度には9万円以下に下げたい考えが示されています。(※1)

家庭用蓄電池本体の価格は、メーカーと製品で仕様や用途が異なるものの、相場感では最低価格は100万円を切り、150~200万円前後の製品を多く見かけるようになってきました。容量が小さいものであれば50万円程度のものもあり、特定の重要な機械だけの停電時のバックアップなど、用途をうまく考えられれば提案対象は広がります。小さな機器で、価格の安いものを説明の導入に使うことで、蓄電池の理解をスムーズにできるともいえるでしょう。

いつがベストの導入時期か

その昔、携帯電話は大型で、しかもとても個人で買えるような価格ではありませんでした。それが普及とともに価格が下がり、さらに格安スマホというものも登場するなど、なかなか「底値」というものが見えてきません。一番価格が下がったところで購入したいと思うのが消費者心理ですが、どの製品もベストと思えるタイミングをはかっていると、その商品を使うことによるメリットをずっと得られずにいることになります。現在の利用価値を優先し、いま導入するメリットを考えるべきです。購入や導入をしなければ、「メリットはゼロ」なのです。

蓄電池も同じです。いますぐ導入して、深夜電力を利用した節電効果や、万が一のときのための安心感を買うことを優先するべきといえるでしょう。

家庭用蓄電池の導入費用・ランニング費用

どのような機材も、本体価格以外に設置のための工事費用や、導入後のランニング費用が必要になります。家庭用の蓄電池はどうでしょう。

導入に関わる費用

まず、工事費は設置場所の状況により変化すると考えておきましょう。最近は室内タイプの蓄電池もあるので、工事が難しい場合や、工事費の予算にあまり余裕がない顧客には提案する余地があるでしょう。屋外の設置では、風雪や雨水、そして霜や塩害の対策も考えておく必要があります。蓄電池の寿命にも関係しますので、設置場所の選定と、これらの対策は工事費に組み入れておきます。また配線の距離、人の経路などとの関係性にも配慮が必要です。設置場所に廃棄物がある場合などは、事前にお客様にご自分で排除してもらうなど、工事費のプラス要因を少しでも減らす対策も大切です。なお、工事を外部発注する場合は、複数業者に見積もりを依頼することで一番安い業者を知ることができ、値引き交渉などでも優位になります。

ランニング費用

深夜電力の利用や、緊急時のバックアップ電源としての用途があり、節電効果と安心を得られる機器ですが、ランニングコストが基本的にはかからないことも特長のひとつです。メーカーの保証期間は長いものでは10年も少なくなく、誤った方法で使用しない限り、安心して使えます。ただし、メーカーや製品、購入条件などで保証の範囲や期間も異なりますので、どのようなケースが有償になるかなども含め、しっかりと確認しておく必要があります。

また、レンタルやリースが利用できる場合もあります。購入費の代わりに月々の使用料を払うことになりますが、保守費用も含まれているため、安心度は高いといえるでしょう。毎月の利用料の合計と、節電効果などを考え、また太陽光発電による売電の収益見込みから、レンタル料、リース料を差し引いてどの程度の利益になるかなどが正確にシミュレーションできると、商材の範囲が広がります。途中で利用を中止しても、何かの事情で使える状況ではなくなっても、購入した機器とローンだけが残るという不安をなくすことができます。

まとめ

どんなに優れた機械でも、利用者の目的が達成できなければ意味がありません。予算ありきで必要以上の設備にするのは問題です。最小のコストで最大の効果を発揮できるようなソリューションを提案しなければならず、そのためには数値データに裏づけられた導入プランである必要があります。長く利用してもらい、リピーターになっていただくには、導入効果が明確にわかるような提案でなければならないわけです。

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(※1)定置用蓄電池の価格低減スキーム|資源エネルギー庁

参考: