目次
- 1 両面発電モジュールの密着設置における発電効果と最適シミュレーション手法
- 2 両面発電モジュールの基本原理と特性
- 3 両面発電モジュールとは
- 4 技術的特性と最新動向
- 5 密着設置時の発電量増加効果
- 6 密着設置とは何か
- 7 一般的な発電量増加率
- 8 密着設置時の効果と制限要因
- 9 両面発電量に影響を与える主要因子
- 10 アルベド(反射率)の影響
- 11 設置高さと角度の最適化
- 12 影の影響と視野度(ビューファクター)
- 13 発電量シミュレーション手法の最前線
- 14 主要なシミュレーションツール比較
- 15 PVsystによる両面発電シミュレーション手順
- 16 SAMを用いた両面発電シミュレーション
- 17 エネがえるを活用した両面発電シミュレーション
- 18 両面発電モジュールの最適配置設計
- 19 最適離隔距離の決定方法
- 20 垂直設置と傾斜設置の比較
- 21 追尾システムとの組み合わせ効果
- 22 両面発電モジュール導入の経済性評価
- 23 コスト・ベネフィット分析
- 24 LCOE(均等化発電原価)への影響
- 25 投資回収期間分析
- 26 様々な設置環境における両面発電効果
- 27 地上設置型システムでの最適化
- 28 屋根置き・カーポートでの応用
- 29 農業ソーラー共存(ソーラーシェアリング)での活用
- 30 特殊環境(積雪地域、水上設置等)での効果
- 31 両面発電モジュールの性能劣化と長期信頼性
- 32 劣化率の特性と長期出力保証
- 33 両面特有のメンテナンス要件
- 34 信頼性向上のための設計配慮点
- 35 両面発電モジュールの導入事例と実績データ
- 36 国内外の導入事例分析
- 37 実測値とシミュレーション予測の比較
- 38 経済効果の実例
- 39 両面発電モジュール導入の意思決定ガイド
- 40 導入前の重要確認事項チェックリスト
- 41 経済性判断のための計算式とパラメータ一覧
- 42 導入プロジェクト事例別判断基準
- 43 両面発電技術の将来展望と市場動向
- 44 技術革新のロードマップ
- 45 市場規模と普及予測
- 46 政策・規制環境の影響
- 47 まとめと実践的アドバイス
- 48 両面発電モジュールの選定ポイント
- 49 効果的な設置方法のまとめ
- 50 実践的なFAQと解決策
- 51 出典
両面発電モジュールの密着設置における発電効果と最適シミュレーション手法
太陽光発電システムの効率向上を追求する中で、注目を集めている両面発電モジュール。表裏両面から太陽光を受けて発電するこの革新的な技術は、従来型の片面モジュールと比較して発電量の増加が期待できます。しかし、実際に密着状態で設置した場合の効果や最適な発電量シミュレーション方法については、まだ十分に理解されていない点が多いのが現状です。本記事では、両面発電モジュールの基礎知識から密着設置時の発電量増加率、そして精度の高いシミュレーション手法まで、あらゆる側面から徹底的に解説します。
両面発電モジュールの基本原理と特性
両面発電モジュールとは
両面発電モジュール(バイフェイシャルモジュール)は、その名の通り太陽電池パネルの表面だけでなく裏面からも光を吸収して発電できるモジュールです。従来の片面発電モジュールがアルミニウムの裏面カバーで覆われているのに対し、両面発電モジュールは透明な素材(主にガラス)を使用し、太陽電池セルの裏面にもグリッド状の電極を配置することで、反射光や散乱光からも発電することが可能になっています7。
両面発電の仕組みは、モジュールの裏面が地面や周囲の環境から反射された太陽光を捉え、それを追加的な電力に変換するというものです。直射日光だけでなく、間接的な光も効率的に利用できるため、特定の条件下では大幅な発電量アップが期待できます3。
技術的特性と最新動向
現代の両面発電モジュールは、主にN型シリコンを基板として使用したTOPCON(酸化膜パッシベーション接触)技術や、ヘテロ接合技術を採用しています28。これらの技術は、従来のPERC電池と比較して、より高い変換効率と低い劣化率、優れた温度特性を実現しています。
例えば、最新のTopcon Bifacial 710Wモジュールは、22.86%という高い電力効率に達し、25年後でも89.4%の出力維持率、30年後でも87.4%の出力を保証しています2。これは、従来型モジュールよりも長期的な発電量を確保できることを意味します。
特筆すべき特性として、両面発電モジュールは温度上昇による出力低下が通常のモジュールの半分程度に抑えられることが挙げられます。一般的な単結晶・多結晶モジュールでは10°C温度上昇ごとに2〜4%の直流電圧低下が発生しますが、N型ヘテロ接合モジュールではその半分程度に抑えられます20。これは、日本のような夏季の高温環境においても安定した発電を期待できることを意味します。
密着設置時の発電量増加効果
密着設置とは何か
「密着設置」とは、太陽光パネルを通常よりも間隔を狭めて設置することを指します。特に両面発電モジュールにおいては、モジュール間の離隔距離(パネル同士の間隔)が発電効率に大きく影響します。従来は、互いに影を作らないよう十分な距離を取ることが一般的でしたが、両面発電モジュールでは、この離隔距離を最適化することで、単位面積あたりの発電量を最大化できる可能性があります14。
一般的な発電量増加率
両面発電モジュールの発電量増加率は、設置条件や環境によって大きく変動します。一般的には、片面モジュールと比較して約10〜25%の発電量増加が期待できるというのが業界の共通認識です717。
具体的なデータとしては、以下の増加率が報告されています:
30%のアルベド(反射率)の環境下で、1年以内に11%の発電量増加7
白色の屋根膜の上(アルベド80%)では、最大25%の発電量増加が達成可能7
特殊な垂直設置と組み合わせることで、条件により25%以上の収益性向上20
農業太陽光補完型発電所における白い温室フィルム上では、従来モジュールと比較して35%以上の発電利得10
しかし、密着設置時の具体的な数値については、アルベドだけでなく、モジュールの設置高さ、角度、影の影響など多くの要因が絡むため、個別の条件に応じたシミュレーションが必要です。
密着設置時の効果と制限要因
密着設置時の発電量は、一般的にパネルの裏面に影が発生するため、単純な両面効果よりも低くなる傾向があります。研究データによると、最適な離隔距離より近づけると、パネル間で影の影響が増大し、発電量が減少することが示されています14。
具体的には、GCR(Ground Coverage Ratio:地面被覆率)が増加するにつれて、両面発電の発電量増加率が減少するという関係性が確認されています15。つまり、パネルを密に配置すればするほど、単位面積あたりの設備容量は増えますが、両面効果による発電量増加率は減少するというトレードオフが生じます。
例えば、南北軸垂直設置の両面受光型太陽電池では、年間4,226時間太陽があたるものの、3,350時間は影がセルにかかるというデータもあります14。つまり、設置密度を上げることで面積あたりの発電量を最大化できても、パネル1枚あたりの発電量は最適値より減少する可能性があるのです。
両面発電量に影響を与える主要因子
アルベド(反射率)の影響
両面発電モジュールの裏面発電量に最も大きな影響を与える要因はアルベド(反射率)です。アルベドは入射放射のうち反射される割合を示し、0から1の値またはパーセンテージで表されます3。アルベドが高いほど、モジュール裏面への反射光が増え、発電効率が向上します。
主な環境のアルベド値は以下の通りです8:
環境・表面 | アルベド値 |
---|---|
草地 | 10〜25% |
コンクリート | 20〜40% |
白色塗装コンクリート | 60〜80% |
白い砂利 | 27% |
白い屋根材 | 56% |
グレーの屋根膜 | 62% |
白色屋根膜 | 80% |
砂 | 20〜40% |
白い砂 | 60% |
雪 | 45〜95% |
水 | 8% |
このデータからわかるように、白色の表面や雪の上では両面発電モジュールの性能が大幅に向上する可能性があります。
設置高さと角度の最適化
モジュールの地面からの設置高さもまた、両面発電効果に重要な役割を果たします。地面からの高さが高いほど、裏面に届く反射光が増え、発電効率が向上します。特に分散型屋上発電所では、モジュールの高さを上げることで、後方からの散乱光と反射光を完全に吸収し、より多くの発電を得ることができます10。
設置角度も重要なパラメータです。従来の片面受光型PVは20度や30度の傾斜で上方を向けることが一般的ですが、両面モジュールの場合は、設置環境に応じて異なる最適角度が存在します14。例えば、垂直設置(90度)の両面パネルは、朝と夕方の発電量が特に増加することが期待されます7。
影の影響と視野度(ビューファクター)
密着設置の場合、最も考慮すべき要素が影の影響です。モジュール間の影響を正確に評価するためには、「視野度(ビューファクター)」という概念を用いることが有効です。これは、モジュールが実際に「見ている」地面や空の割合を計算するもので、前後のモジュールによる遮蔽を考慮した上での実効的な反射光量を推定できます14。
視野度計算では、モジュールの中心を基準とした球を想定し、周囲のモジュールによって遮られている角度を計算します。この計算により、モジュールの離隔距離に応じた裏面への実効的な日射量を正確に推定できるようになります。
計算式としては、以下のようなものが用いられます:
VF = {(4π/2) × β × (2π/360)} - S
ここで、VFは視野度(ビューファクター)、βはモジュールの傾斜角、Sは遮蔽される球の表面積を表します14。
発電量シミュレーション手法の最前線
主要なシミュレーションツール比較
両面発電モジュールの発電量をシミュレーションするには、様々なツールが利用可能です。代表的なものとしてPVsystとSAM(System Advisor Model)が挙げられます。
PVsystは世界標準の太陽光発電量シミュレーターとして知られ、地形データや気象条件、周辺構造物や樹木などの影による損失も考慮できるため、より正確なシミュレーションが可能です513。特に、3Dモデリング機能により、周囲の環境を詳細に再現し、影の影響を時間ごとに計算できます。
SAMはNREL(米国国立再生可能エネルギー研究所)が提供するツールで、両面発電モジュールの照射モデルを内蔵しています69。特徴として、ユーティリティスケールの太陽光発電設計において、両面効果の精密な計算が可能です。
その他のツールとしては、各メーカーが提供するシミュレーションツールや、ソーラーエッジのようなパワーエレクトロニクスメーカーが提供する専用ツールもあります1819。
これらのツールの選択は、プロジェクトの規模や求める精度、利用可能なデータによって異なります。一般的に、大規模な商業プロジェクトではPVsystが好まれる傾向にあります。
PVsystによる両面発電シミュレーション手順
PVsystを用いた両面発電モジュールのシミュレーション手順は以下の通りです1316:
プロジェクト概要設定:発電所の位置や気象データの選択
システム要約定義:モジュール種類、枚数、配置の定義
3D地形モデル作成:実際の地形や周辺環境のモデリング
両面発電パラメータ設定:アルベド値、設置高さ、裏面効率の設定
シミュレーション実行:時間ごとの発電量計算
結果分析:PR値(Performance Ratio)や損失分析の確認
PVsystでは、「トラッカー架台+両面パネル」という最新のトレンド組み合わせにも対応しており16、高精度なシミュレーションが可能です。シミュレーション結果は、初年度月別発電量やPR値、年間損失割合などの形で出力され、プロジェクトの経済性評価に活用できます。
SAMを用いた両面発電シミュレーション
SAM(System Advisor Model)による両面発電シミュレーションでは、以下のステップを踏みます69:
気象データ入力:アルベド値を含む信頼性の高い気象データの選択
短絡電流(ISC)の計算:パネルの公称ISCとの比較による両面効果の推定
追加損失要因の考慮:構造的な影、シェディング透明度、ラッキングシステムの影響など
年間エネルギー収率の計算:すべての環境要因を考慮した最終的な発電量予測
SAMによるシミュレーションの特徴は、最大両面発電ゲイン(理論的最大値)と実際の両面発電ゲイン(実際の環境での値)を区別して計算できる点です9。これにより、システム設計とエネルギー収率予測の両方に適したデータを得ることができます。
なお、両面発電ゲインを簡易的に推定するための方法として、「短絡電流に1.25を掛ける」という保守的な手法も紹介されています9が、精密な設計には詳細なシミュレーションが推奨されます。
エネがえるを活用した両面発電シミュレーション
太陽光・蓄電池の経済効果シミュレーター「エネがえる」でも両面発電モジュールのシミュレーションに部分的に対応しています。エネがえるASP/エネがえるBizの両方で、年間発電量の直接入力や基本設計係数の調整により、両面パネルの発電量増加効果を表現することができます4。
両面パネルの発電量推計ロジックは業界全体でもまだ標準化されていない状況ですが、エネがえるでは工夫により実態に近いシミュレーションが可能です。例えば、メーカーが提供する発電量増加率(約107%〜125%)を基に、通常パネルの試算結果に対して調整を加えることで、両面パネルの効果を簡単に表現できます4。
この方法により、通常のパネルで年間発電量が5,000kWh/年と算出された場合、107%増加なら5,350kWh/年、125%増加なら6,250kWh/年として入力することで、両面パネル+蓄電池のシミュレーションも容易に実施できます。メーカーから直接ヒアリングした発電量予測値を入力すれば、さらに精度の高いシミュレーションが実現可能です4。
両面発電モジュールの最適配置設計
最適離隔距離の決定方法
両面発電モジュールの最適な離隔距離(パネル間隔)は、設置面積あたりの発電量を最大化するために重要な要素です。研究によると、離隔距離を小さくすると設置面積あたりの設備容量は増加しますが、パネル間の影響により発電量が減少するという関係性があります14。
最適離隔距離を求めるための手法としては、以下のステップが提案されています:
視野度(VF)計算:モジュールから見える地面や空の割合の計算
影の長さと高さの算出:時間帯ごとの影の影響評価
クラスタを考慮した設置面積あたりの発電量計算:複数のパネルグループを考慮
繰り返し計算による最適化:様々な離隔距離でのシミュレーション実施
この計算により、従来の経験則で決められていた離隔距離よりも科学的に最適な値を求めることができます。ただし、面積当たりの発電量を最大化する離隔距離は一般的に短くなりますが、モジュール価格を考慮したコスト最小化を目指すと、より一般的な間隔に近づくことも示されています14。
垂直設置と傾斜設置の比較
両面発電モジュールの設置方法として、従来の傾斜設置と垂直設置の比較も重要な検討事項です。
垂直設置(90度)の両面発電モジュールは、朝と夕方に特に効果を発揮します7。ドイツの架台メーカーNext2Sunの垂直架台とLuxor Solarの両面ガラスモジュールの組み合わせでは、条件によっては25%以上の収益性向上が見込めるという報告もあります20。
一方で傾斜設置は、一日を通じてより均一な発電が可能です。南北に傾けた両面パネルは、日中のピーク時に最大の発電を実現できます。
これらの設置方法の選択は、設置場所の緯度や気候条件、用地の制約、そして電力需要のパターンによって異なります。例えば、朝夕の電力需要が高い地域では、垂直設置の両面パネルが有利かもしれません。
追尾システムとの組み合わせ効果
最近のトレンドとして注目されているのが、トラッカー架台(追尾システム)と両面パネルの組み合わせです16。この組み合わせにより、表面は常に太陽に向けながら、裏面も最適な反射光を受けることができ、発電効率をさらに高めることが可能です。
PVsystなどのシミュレーションツールでは、この組み合わせもシミュレーション可能となっており16、より高精度な発電予測を行うことができます。特に大規模な太陽光発電所では、この組み合わせによる発電量の増加がコスト増を上回る場合、採用が検討される傾向にあります。
両面発電モジュール導入の経済性評価
コスト・ベネフィット分析
両面発電モジュールの導入を検討する際には、追加コストと発電量増加のバランスを見極める経済性評価が必要です。
両面発電モジュールのコスト増加要因は以下の通りです:
両面セル製造のための追加コスト
二重ガラス構造によるコスト上昇
裏面発電のための特殊な架台や設置方法のコスト
一方で、経済的なメリットとしては:
10〜25%の発電量増加による売電収入や自家消費削減効果の向上
スケールの経済による設置コスト低減(単位面積あたりの出力向上)
両面発電に適した環境(高反射率の地面など)での特に高い収益性
地上に設置された太陽PVモジュール市場は、2023年に109.9億米ドルに達し、2024年から2032年までに年間5%の成長率が予想されています12。この成長の背景には、両面発電モジュールの普及も一因となっています。
住宅用・産業用の太陽光・蓄電池の経済効果を正確に把握するには、エネがえるBizなどのシミュレーションツールを活用することで、両面発電モジュールの導入効果を具体的な数字で評価することができます。エネがえるBizは産業用自家消費型太陽光・蓄電池の経済効果を高精度でシミュレーションすることができ、多くのエネルギー事業者に活用されています。
LCOE(均等化発電原価)への影響
両面発電モジュールの導入によるLCOE(均等化発電原価)への影響も重要な評価指標です。LCOEは、発電設備の生涯にわたるコストを総発電量で割った値であり、発電システムの経済性を示す重要な指標です。
両面発電モジュールは、初期投資は従来型より高くなる可能性がありますが、長期的に見ると発電量増加によりLCOEを下げる効果があります19。特に、両面発電に適した高反射環境での設置や、最適な設置方法の採用により、LCOEの低減効果はさらに高まります。
世界的に見ても、LCOE(均等化発電原価)を抑えつつ商用システムの発電量向上を模索する太陽光発電のステークホルダーに後押しされ、近年、両面受光モジュールの需要が大幅に拡大しています。両面受光モジュールの市場シェアは、2024年までに全世界における設置の17%に達すると予測されています19。
投資回収期間分析
両面発電モジュールの投資回収期間は、従来型モジュールより短くなる可能性があります。発電量の増加率によって異なりますが、10%の発電量増加でも、投資回収期間は比例して短縮されます。
例えば、従来型モジュールの投資回収期間が10年と仮定した場合、15%の発電量増加を実現する両面発電モジュールでは、初期投資が10%増加しても、投資回収期間は約9.5年に短縮される計算になります。
さらに、N型ヘテロ接合モジュールのような高効率両面発電モジュールでは、劣化率の低減(LID:光誘起劣化やPID:電圧誘起劣化の抑制)により、長期的な発電量維持が期待できます20。これにより、プロジェクトライフサイクル全体での収益性がさらに向上します。
太陽光発電システムの経済性評価を行う際には、エネがえるの「経済効果シミュレーション保証」のようなオプションを活用することで、より確実な投資判断が可能になります。実際、エネがえるを活用した事業者からは「自家消費案件や蓄電池のクロージングまでにかかる時間が1/2〜1/3に短縮された」「有効商談率・成約率が大幅UP」といった成果が報告されています。
様々な設置環境における両面発電効果
地上設置型システムでの最適化
地上設置型の太陽光発電システムでは、両面発電モジュールの効果を最大化するための様々な工夫が可能です。
地上設置型システムでの最適化ポイントは以下の通りです:
地面素材の選択:白い砂利や反射率の高い地表材の採用
除草対策と反射率維持:除草シートの色や材質の最適化
設置高さの確保:地面からの十分な高さ(通常30cm以上)の確保
南北設置の検討:アレイ間隔を広く取れる場合の南北配置
地上設置型太陽光発電モジュール市場は今後も成長が予想され12、特にユーティリティスケールのプロジェクトでは両面発電モジュールの採用が増加傾向にあります。
屋根置き・カーポートでの応用
屋根置きやカーポートなどの応用では、反射面の工夫により両面発電効果を高めることができます。
具体的な方法としては:
カーポート下の舗装材:高反射率のコンクリートやアスファルト舗装の選択
設置角度の最適化:建物の形状や方角に合わせた最適角度の検討
特に分散型屋上発電所では、両面モジュールの設置高さを上げることで、後方からの散乱光と反射光を完全に吸収し、より多くの発電と収益を得ることができます10。カーポートなどの用途では、下部空間の利用価値と発電効率の両立が可能になるメリットもあります。
農業ソーラー共存(ソーラーシェアリング)での活用
農業太陽光補完型発電所(ソーラーシェアリング)における両面発電モジュールの活用も注目されています。
農業ソーラー共存での活用ポイント:
白い温室フィルムの活用:太陽光をモジュールの背面に反射させ、発電利得を35%以上に高める10
作物と反射率の関係性考慮:作物の成長段階や種類による地面反射率の変化を考慮
設置高さと間隔の最適化:作物の生育に必要な光量と発電効率のバランス確保
ソーラーシェアリングでの両面発電モジュール活用は、農業生産と発電事業の相乗効果を生み出す可能性を秘めています。例えば、白い温室フィルムを使用することで、作物の生育環境を整えながら、同時に太陽光パネルの発電効率も向上させることができます。
特殊環境(積雪地域、水上設置等)での効果
両面発電モジュールが特に高い効果を発揮する特殊環境としては、以下のような場所が挙げられます:
積雪地域:雪の高いアルベド(45〜95%)8を活かし、通常よりも大幅に高い発電量が期待できます。雪面からの反射光は非常に強力であり、従来型モジュールでは活用できなかった冬季の光資源を有効活用できます。
水上設置:魚のいる池や貯水池に建てられた太陽光発電所は、水面を利用して太陽光を両面モジュールの背面に反射させることで、発電効率を向上させることができます10。ただし、水のアルベドは比較的低い(8%)8ため、水面の波や周辺環境との組み合わせが重要です。
高地設置:高地では大気が薄く、直射光と散乱光の比率が異なるため、両面発電の効果が変わる可能性があります。特に散乱光が多い環境では、両面発電の相対的な利得が高まる傾向にあります8。
両面発電モジュールの性能劣化と長期信頼性
劣化率の特性と長期出力保証
両面発電モジュールは、従来の片面モジュールと比較して、劣化率の面でも優位性を持つ場合が多いです。特にN型シリコンを使用した両面発電モジュールは、以下のような特性を持ちます:
具体的な保証例として、Topcon Bifacial 710Wモジュールでは、25年後の出力保証が89.4%、30年後でも87.4%という高い数値が提示されています2。これは、従来型モジュールよりも長期的な発電量維持が期待できることを示しています。
両面特有のメンテナンス要件
両面発電モジュールでは、従来のモジュールとは異なるメンテナンス要件が存在します:
裏面の清掃:両面からの発電を最大化するため、裏面も定期的な清掃が必要
地面反射率の維持:高反射率を維持するための地表面管理(除草、積雪対応など)
架台部分の影の最小化:サンダルウッドバー(支持棒)をモジュールの端に配置するなど、裏面への影響を最小化する工夫10
特に重要なのは、モジュールを取り付ける際に、サンダルウッドバーがモジュールの背面を塞がないよう配慮し、他のコンポーネント(インバーターなど)によるモジュール背面へのブロックを減らす必要がある点です10。
信頼性向上のための設計配慮点
両面発電モジュールの信頼性を向上させるためには、以下のような設計上の配慮が重要です:
二重ガラス構造の採用:優れたアンチエイジング性能と耐久性向上2
温度特性の活用:低温係数特性により高温環境での発電パフォーマンスの安定化2
品質認証の確認:TUV、CE、CQCなどの国際基準に準拠した製品選択2
特に二重ガラス構造は、耐火性と断熱性のパフォーマンスが向上し、太陽光発電システムの安全性が高まるメリットがあります。また、高温、湿度、風、砂などの過酷な環境条件により適応する特性も持ち合わせています2。
この信頼性向上は、長期的なシステム運用において重要な要素であり、初期コストが若干高くても、長期的なメンテナンスコスト削減と発電量維持につながる可能性があります。
両面発電モジュールの導入事例と実績データ
国内外の導入事例分析
両面発電モジュールの導入事例は世界各地で増加しており、様々な環境での実績データが蓄積されつつあります。
海外事例:
国内事例:
これらの事例から、両面発電モジュールは適切な環境と設計を組み合わせることで、従来型モジュールよりも大幅な発電量増加を実現できることが実証されています。
実測値とシミュレーション予測の比較
両面発電モジュールの実際の性能を評価する上で、実測値とシミュレーション予測の比較は重要です。研究データによると、正確なアルベド値と設置条件を入力したPVsystなどのシミュレーションは、実際の発電量とかなり近い予測を提供できることが示されています。
ただし、以下のような要因により差異が生じる場合があります:
季節変動の影響:特に積雪期や植生の変化による地表反射率の変動
経年劣化の予測精度:両面特有の劣化パターンの予測難しさ
局所的な環境要因:周囲の構造物や地形による影響
このような差異を最小化するためには、実際の設置環境に即した詳細なパラメータ設定と、定期的なモニタリングによる較正が重要です。
経済効果の実例
両面発電モジュールの経済効果には、以下のような実例があります:
投資収益率の向上:両面効果による10〜25%の発電量増加が、初期投資の増加分を上回るケース
設置面積の効率化:限られた設置面積での発電量最大化による土地利用効率の向上
ピーク時発電量の増加:特に朝夕の発電量増加による系統安定化への貢献
経済効果を最大化するためには、適切なシミュレーションと綿密な設計が不可欠です。エネがえるのような経済効果シミュレーターを活用することで、両面発電モジュールの導入効果を正確に予測し、プロジェクトの経済性を適切に評価することができます。実際に太陽光・蓄電池の提案において、エネがえるを活用した企業では「有効商談率・成約率が大幅UP」「ご成約85%の成果」といった実績が報告されています。
両面発電モジュール導入の意思決定ガイド
導入前の重要確認事項チェックリスト
両面発電モジュールの導入を検討する際の重要確認事項を以下にまとめます:
環境条件の評価:
設置場所の地表面反射率(アルベド)測定または推定
周辺構造物や植生による影の影響評価
気象条件(日射量、積雪、風速等)の確認
技術的検討事項:
両面発電モジュールの種類と性能(両面率、効率、劣化率)の比較
設置方法と架台構造の最適化(高さ、角度、間隔)
電気設計(インバーター容量、ケーブル損失等)の見直し
経済性評価:
初期投資額の比較(従来型vs両面型)
期待発電量増加と追加収益の試算
投資回収期間とROI(投資収益率)の計算
税制優遇や補助金適用の可能性確認
長期運用計画:
メンテナンス計画と追加コストの見積もり
劣化率を考慮した長期収益予測
保証内容の確認と長期保証オプションの検討
これらのチェックポイントを事前に確認することで、両面発電モジュール導入によるメリットを最大化し、リスクを最小化することができます。
経済性判断のための計算式とパラメータ一覧
両面発電モジュールの経済性を判断するための主要な計算式とパラメータを以下に示します:
両面発電増加分の計算式:
両面発電量 = 表面発電量 × (1 + 両面係数 × アルベド × 設置係数 × 影係数)
両面係数:モジュールの両面率(通常0.7〜0.9)
アルベド:地表面反射率(0〜1の値)
設置係数:設置高さや角度による係数(0.5〜1の値)
影係数:相互遮蔽による影響係数(密着設置では低下)
経済性評価のための計算式:
ROI = (追加年間発電量 × 売電単価 × システム寿命) ÷ 追加初期投資額
LCOE(均等化発電原価)計算式:
LCOE = (初期投資額 + 運用維持費の現在価値) ÷ (総発電量の現在価値)
主要パラメータ一覧:
両面発電モジュールのコスト増分:従来型比10〜20%増
期待発電量増加率:環境により10〜25%(積雪等特殊環境では35%以上も)
システム寿命:25〜30年(保証内容による)
アルベド値:環境により異なる(草地10〜25%、コンクリート20〜40%、雪45〜95%など)
年間劣化率:N型両面モジュールで約0.4〜0.5%/年
視野度係数:密着設置による影響を考慮した係数
これらのパラメータを用いた詳細なシミュレーションにより、特定のプロジェクトにおける両面発電モジュール導入の経済性を正確に評価できます。
導入プロジェクト事例別判断基準
プロジェクトの種類別に、両面発電モジュール導入の判断基準をまとめます:
住宅用太陽光発電:
有利な条件:傾斜の大きい屋根、反射率の高い屋根材や周辺環境
判断基準:追加コストと審美性を考慮した上での発電量増加効果
推奨ケース:発電量を重視する高効率志向のユーザー、周辺に反射面がある環境
産業用・商業用屋根置き:
有利な条件:広い平屋根、白色の屋根材や防水シート
判断基準:屋根の耐荷重と設置角度、反射率を考慮した発電量増加効果
推奨ケース:平屋根での低角度設置、反射シートとの組み合わせが可能な環境
地上設置メガソーラー:
有利な条件:広大な設置面積、高反射率の地表面、低緯度地域
判断基準:土地コストと両面発電効果のバランス、系統連系の制約
推奨ケース:土地コストが高い地域での高密度設置、追尾システムとの組み合わせ
特殊用途(農地共用、水上設置等):
有利な条件:反射率の高い環境、特殊な設置構造
判断基準:一次利用(農業など)との両立性、特殊環境での両面効果
推奨ケース:ソーラーシェアリング、雪国の太陽光発電、水上設置など
これらの判断基準を参考に、個別のプロジェクト条件に応じた最適な意思決定が可能になります。なお、精密な経済性評価のためには、エネがえるなどの専門ツールを活用したシミュレーションが推奨されます。エネがえるのLightプランなら、月額15万円(最大5ユーザー・診断回数無制限・保存件数無制限)で導入でき、ROI向上に貢献します。
両面発電技術の将来展望と市場動向
技術革新のロードマップ
両面発電モジュール技術は、急速な進化を続けており、以下のような技術革新が予測されています:
短期的な技術革新(1〜3年):
両面率のさらなる向上(85%→90%以上へ)
両面発電に最適化された特殊架台の普及
反射率を高めるための地表処理技術の改善
中期的な技術革新(3〜5年):
両面HJT(ヘテロ接合)技術とペロブスカイトのタンデム化
AIを活用した両面発電予測・最適化技術の発展
自動追尾機能と両面発電の統合制御システムの普及
長期的な技術革新(5〜10年):
超薄型両面フレキシブルモジュールの実用化
建材一体型両面発電技術の革新
両面発電と蓄電システムの最適統合技術
特に注目されるのは、両面発電モジュールと追尾システムの組み合わせによる発電効率の向上です。この組み合わせにより、従来型システムと比較して30%以上の発電量増加が期待されています16。
市場規模と普及予測
両面発電モジュール市場は急速に成長しており、今後も拡大が予測されています:
特に、LCOE(均等化発電原価)を抑えつつ商用システムの発電量向上を模索するステークホルダーの後押しにより、需要は大幅に拡大しています19。この成長は、両面発電技術の向上と製造コストの低減によりさらに加速すると予測されます。
政策・規制環境の影響
両面発電モジュール市場の拡大には、政策や規制環境も大きな影響を与えています:
再生可能エネルギーの目標と炭素削減目標をサポートする政策が大規模太陽光発電プロジェクトを推進12
税務優遇措置、補助金、有利な関税などのインセンティブが市場拡大を後押し12
スマートグリッド技術の統合により、太陽光発電などの分散エネルギーリソースの普及が促進12
日本国内においても、再生可能エネルギーの普及目標や脱炭素政策が、両面発電モジュールのような高効率技術の採用を促進する要因となっています。
まとめと実践的アドバイス
両面発電モジュールの選定ポイント
両面発電モジュールを選定する際の重要ポイントは以下の通りです:
両面率の確認:裏面の発電効率が表面の何%かを示す両面率は、発電量に直結する重要指標(85%以上が望ましい)
セル技術の確認:N型TOPCON、ヘテロ接合技術(HJT)など、高効率で劣化の少ない技術を採用したものを選定
出力保証条件の確認:25年後、30年後の出力保証値を比較(89%以上が理想的)
温度係数の確認:温度上昇時の出力低下率が小さいモジュールを選定(-0.3%/℃程度が理想的)
両面ガラスの品質確認:耐久性、透過率、反射防止コーティングの有無などをチェック
認証・品質保証の確認:国際的な品質認証(TUV、CE、CQCなど)を取得しているかどうか
特に、N型ヘテロ接合モジュールは、光誘起劣化(LID)や電圧誘起劣化(PID)の発生率が低く、温度特性も優れているため、長期的な発電量維持の観点から推奨されます20。
効果的な設置方法のまとめ
両面発電モジュールの効果を最大化するための設置方法のポイントは以下の通りです:
最適な設置高さの確保:地面からの高さを十分に確保(通常30cm以上)
アルベド(反射率)の向上:白色の砂利、反射シート、白色塗装など
架台構造の最適化:裏面への影響を最小化する架台設計(サンダルウッドバーをモジュールの端に配置)10
最適な傾斜角と方位角の選定:設置場所の緯度や環境に応じた最適化
離隔距離の最適化:密着設置の場合は視野度を考慮した最適離隔距離の計算14
追尾システムの検討:可能であれば追尾システムとの組み合わせを検討16
これらの設置方法の最適化により、両面発電モジュールの発電量を最大10〜25%、特殊な環境では35%以上向上させることが可能です。
実践的なFAQと解決策
Q1: 両面発電モジュールは従来型と比べてどれくらいコストが高いですか?
A1: 一般的に10〜20%程度高くなりますが、発電量の増加(10〜25%)でこの差を相殺できる場合が多いです。特に、設置環境が両面発電に適している場合は、長期的な経済メリットが期待できます。
Q2: 密着設置した場合、裏面への光はどの程度減少しますか?
A2: 密着設置では、視野度(ビューファクター)の減少により、裏面への光が制限されます。研究によると、最適な離隔距離より近づけると、発電量が減少する関係性が示されています14。具体的な減少率は設置条件や角度によって異なりますが、15〜30%程度の裏面発電効果の減少が一般的です。
Q3: 両面発電モジュールのシミュレーション精度はどの程度ですか?
A3: PVsystやSAMなどの専門ツールを用いれば、アルベドや設置条件を正確に入力することで、実際の発電量とかなり近い予測が可能です。ただし、エネがえるのような実用的なツールでは、年間予測発電量を直接入力することで、実態に近いシミュレーションを行うことができます4。エネがえるBizを活用すれば、蓄電池との組み合わせも含めたトータルな経済効果予測が可能です。
Q4: どのような環境が両面発電モジュールに最適ですか?
A4: 高反射率の地表面(白い砂利、雪、白色塗装コンクリート等)、十分な設置高さが確保できる環境、影の影響が少ない開放的な場所が理想的です。特に雪国や砂漠地域、白色の屋根材を使用した施設などでは、高い効果が期待できます。
Q5: 両面発電モジュールは通常のインバーターで対応できますか?
A5: 基本的には対応可能ですが、両面発電による電流増加を考慮し、インバーターの最大入力電流値が増加後の値に対応できることを確認する必要があります15。裏面出力が増えるにつれ電流値が増加するため、インバーター選定時には余裕を持った設計が重要です。
太陽光発電システムの導入を検討する際には、単に初期コストだけでなく、長期的な発電量と経済効果を考慮することが重要です。両面発電モジュールは初期投資は高くなる場合がありますが、適切な環境と設置方法を選べば、その追加コストを上回る発電量増加が期待できます。特に長期的な視点での投資判断には、エネがえるのような精度の高いシミュレーションツールを活用することをお勧めします。
出典
1 2023年の太陽光モジュールのサイズ・出力と劣化率改善について – e-solar
2 Topcon Bifacial 710W Nタイプソーラーモジュール – SunPro Power
3 両面パネルについて – Krannich Solar Japan
4 両面太陽光パネルのシミュレーションはできますか?- エネがえる
5 PVsyst_pvsystによる発電シミュレーション – レフィクシア株式会社
6 Bifacial Simulation in SAM – OSTI.GOV
7 ECO LINE BIFACIAL – 両面受光、ハーフセル – Luxor Solar
8 両面太陽電池パネルは増加した出力電位を与える – DSI Solar
9 How to Estimate Bifacial Gain – Castillope
10 両面モジュールの使い方は? – Qinhuangdao Sufu Electronic
11 両面発電モジュールという選択 – トリナ・ソーラー
12 地上設置型太陽光発電モジュール市場、2032年の成長分析 – GMInsights
13 PVsyst 日本語解説_pvsyst発電量シミュレーション – Lefixea
14 影とクラスタを考慮した離隔距離最適化手法による両面受光型太陽電池のコスト最適設置間隔 – KAKEN
15 両面発電(両面ガラス)モジュールとは?- EcoSmile
16 PVsystによる発電シミュレーション – 3DTECH
17 両面発電型太陽電池パネルの実証実験 – NIPR
18 PVsyst におけるソーラーエッジ PV システム のシミュレーション方法 – SolarEdge
19 ソーラーエッジで両面受光モジュールのパフォーマンスを向上 – SolarEdge
20 Luxor Solarの高品質な太陽電池モジュール – Solar Journal
Citations:
- https://www.e-solar.co.jp/column/post1528
- https://ja.sunpropowersale.com/solar-panel/topcon-bifacial-710w-n-type-solar-module.html
- https://krannich-solar.com/jp-ja/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/%E4%B8%A1%E9%9D%A2%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB/
- http://faq.enegaeru.com/ja/articles/9413124-%E4%B8%A1%E9%9D%A2%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B-%E4%BD%8F%E5%AE%85%E7%94%A8-%E7%94%A3%E6%A5%AD%E7%94%A8
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- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1375432338
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