オール電化の電気代はどれくらい?導入前に知っておきたいポイントをご紹介

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オール電化の電気代はどれくらい?導入前に知っておきたいポイントをご紹介

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寒いより暑い方が好き。今年の猛暑をエアコンなしで過ごしたデジタルエネルギーチーム樋口です。そのせいからか単なるアホだからか全く風邪ひいてません・・・

オール電化住宅は、長らく普及率の上昇が課題でした。しかし電力自由化によって、電気料金プランや設備に対して再び注目度が高まり、その中でオール電化についても興味・関心を示す顧客が増えてきました。2015年度のオール電化住宅の普及率は11.8%でしたが、2025年度には17.9%まで上昇すると予測されています。今後需要が増えるであろうオール電化の仕組みや平均的な電気代の相場、オール電化の業者を決める際に気をつけるべき点などについて考察していきます。

オール電化とは

オール電化とは、文字通りエネルギーをすべて電気でまかなうシステムのことを指します。そして、オール電化住宅とは給湯・調理機器のほか、住宅で使用するすべてのエネルギーを電気でまかなえるように作られた住宅のことです。

オール電化住宅で生活する場合には、テレビやエアコンなどは既存の電化製品でも問題ありませんが、ガスを使用する製品に関しては、次のようなオール電化対応の製品に切り替える必要があります。

  • IHクッキングヒーター

電気を熱に変換して調理するための設備です。ガスコンロと異なり火が出ないため、火事のリスクを抑えられるという特徴があります。しかし、IH対応のフライパンや鍋でなければ熱が伝わらず調理できないため、注意が必要です。

  • エコキュート

電気式の給湯器のことです。電気を熱に変えるのはもちろんですが、プログラムによるさまざまな自動設定が可能で、任意の日付・時刻にお湯を沸かすピークシフトやピークカット機能も標準で組み込まれています。

ほかにも、床暖房や蓄熱式ヒーターなど、さまざまなオール電化対応製品が開発・販売されています。

オール電化住宅の導入によるメリットとデメリット

住宅をオール電化に変えることのメリットとデメリットについてご紹介していきます。

メリット

  • 災害時にライフラインの復旧が早いのはガスより電気

2011年に発生した東日本大震災時、ガスの復旧には約50日かかりました。しかし、電気に関しては10日ほどで宮城県仙台市のほぼ全域に供給が行えるようになったとの報告があります。

  • 火事のリスクを軽減できる

IHクッキングヒーターは火が出ないため、燃え移って火事に発展するといったリスクは軽減します。ただし、火が出ないからといって鍋などを置きっぱなしにしていると、焦げていずれ火事につながる可能性があるため、目を離さないようにしましょう。

  • ガス代がかからない

ガス代は、もちろん0円になります。各家庭の生活状況や契約会社などによって変わるため一概にはいえませんが、使い方次第で、オール電化に変えて光熱費を抑えることも可能です。

デメリット

  • 設置コストが高い

設置コストについては、オール電化住宅にするうえで特にネックになる部分といえます。なるべく安い機器に換えてコストを抑える、不要だと考えられるオプションはつけないなど、細かな調整が必要です。

  • 日中の電気代が高めになる可能性がある

多くの電力小売事業者は日中の電気代を高めに設定した料金プランを提供していることが多く、工夫をしないとガス+電気よりも電気代が高くなる可能性があります。蓄電装置を使ったり、ピークシフト設定を行ったりして、こまめな節電が必要です。

  • 停電時に水以外すべてのライフラインがストップする

これは、オール電化住宅にするうえで必ず発生する問題です。蓄電装置や蓄熱装置など、停電時でも動かすことができる装置の設置を検討する必要があります。

オール電化の電気代の目安

オール電化の電気代は、どの時間帯によく使うのか、アンペア数、地域性など、状況によって変わります。また、電力会社によっても電気料金プランは違うので、ここでは東京電力を利用した場合の電気代をケース別に紹介します。

今回ご紹介するのは、東京電力と契約した場合の従量電灯Bプランで、4月の平均使用量を前提としています。

  1. 1人暮らしで30Aの設定

30Aで1人暮らし、電気を主に使う時間帯は日中とします。この場合は、月額平均約5,800円となります。契約会社にもよりますが、5,800円であれば光熱費を抑えられていると考えることができるでしょう。

  1. 1人暮らしで40Aの設定

40Aで同じく1人暮らし、電気を主に使う時間帯は日中とします。この場合は、月額平均6,100円程度となります。1つ目のケースと比較すると10Aの違いで、300円ほどの電気料金アップになります。300円をお得と捉えるか、300円ほどであれば上限を上げたほうがよいと考えるかについては個人差があります。

  1. 2人暮らしで30Aの設定

30Aで2人暮らし、平日の昼間は共働きで家にほとんどいないことを想定した場合の料金は、月額平均10,385円と算出できます。1人あたり約5,192円の光熱費と考えると、1人暮らしの光熱費よりも安く抑えられることがわかります。

  1. 2人暮らしで40Aの設定

続いても2人暮らしで、電気を使用する時間帯は3つ目のケースと同じとしますが、アンペア数を40Aとします。この場合は、月額平均10,665円になり、1人あたり約5,332円でこちらも1人暮らしよりもコストが下がっています。

  1. 4人家族で30Aの設定

最後に4人家族の想定で考えます。アンペア数は30A、平日の日中はほとんど使用しない、土日は休日で日中使用するとした場合の料金を算出しました。この場合は、月額平均12,714円、1人あたりのコストは約3,200円となります。

しかし実際には、日中にエコキュートや蓄熱装置が稼働している場合や、4人家族であれば電気の使用時間が統一されにくいことも考えられます。したがって、今回算出した金額よりも少々コストが高くなると考えたほうが、電気料金の見積もりがしやすいでしょう。

  1. 4人家族で40Aの設定

4人家族で40A契約、電気を主に使う時間帯は日中と仮定します。この例では、月額平均12,995円となります。こちらも5つ目のケースと同様、1人暮らしや2人暮らしよりもコストが下がったように見えますが、電気を使用する時間帯の多様化や、使用機器が増えることが考えられるため、光熱費は少々高めに見積もっておきましょう。

オール電化利用時の節電方法

オール電化の料金プランは多くの場合、深夜の時間帯は安く、日中は高めに設定されています。そのため、まずは電気代の安い時間帯に消費電力の大きい家電製品を使用してみる方法をとりましょう。例えば、エコキュートや蓄熱式暖房はもちろん、炊飯器や洗濯機などもタイマーを使用して、可能な範囲で深夜帯に稼働させるとよいでしょう。

また、エコキュートにはピークシフトやピークカット、ピークセーブ機能など、使用電力のピークを抑制するさまざまな機能が搭載されています。これらの機能を電気料金プランにあわせて設定し直すことで、効率よくエネルギーを使うことが可能です。

そのほか、エコキュートやエアコン、蓄熱式暖房などの省エネ設定を都度変えて、季節ごとの最適な設定に調整することも大切。夏は蓄熱式暖房の設定をオフにしたり、お風呂の温度設定を夏と冬で変更したりと、こまめな調整が有効です。このような節電に関する調整は、利用者にとって節電効果があるのかどうかの判断が難しい部分。したがって、定期的なチェックや改善案の作成など、細かなアフターフォローが必要といえるでしょう。

オール電化の業者を決める際のポイント

オール電化の業者を決める際には相見積もりをとることをおすすめしますが、金額だけでなく、保証サービスなどが整っているかについても確認が必要です。その中でも、エコキュートやIHといった製品のアフターフォローや定期メンテナンスサービスは特に重要です。

また、見積もり金額が相場よりも安すぎる場合にも注意が必要です。工事が低品質になる可能性を考慮して、候補からはずすことが好ましいでしょう。必要以上のコストカットを行っている業者の中には、オール電化工事の経験が少ないために相場を読み間違えていたり、手抜き工事を考えていたりという可能性もあるため、ハイリスクな選択になると考えられます。

さらに、自社施工かつ施工実績が豊富な業者を選ぶこともポイントです。請け負う業者と実際に施工する業者が違う場合、オール電化に関する知識や経験が浅いこともあり、適切な見積もりを作成できてない可能性があります。品質重視で考えるならば、第一に自社施工体制の業者を候補に入れることをおすすめします。自社施工ということは、少なくともすべての工程を経験しているため、ノウハウや平均的な相場感覚があると考えられるでしょう。

まとめ

オール電化の需要は増えていますが、顧客が納得する提案を行うためには、そのメリットやデメリット、節電方法などをしっかりと把握しておく必要があります。また、近年の電力自由化によって、さまざまなオール電化向けプランが販売されているため、それぞれの顧客にとって最適なプランを選択するのは大変な作業。そこで、オール電化向け電気料金プランや、工事費用などを一括・スピーディに提案できるエネがえるを利用してはいかがでしょうか。

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参考: