※2024年1月6日更新
住宅用太陽光発電と蓄電池を購入した場合に、どれくらいの経済効果(節電効果)があるのか、太陽光発電と蓄電池を購入するメリット・デメリットについて知りたくありませんか?
今回は、そんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・太陽光発電と蓄電池を購入した場合の経済効果シミュレーション
・各エリア(電力会社)ごとの太陽光発電+蓄電池の経済効果シミュレーション結果
・太陽光発電と蓄電池を設置するメリット、デメリット
・太陽光発電と蓄電池の相場コスト
✅本記事の信頼性
- 現役の某太陽電池メーカーの営業マンが監修(営業キャリア10年以上)
- 営業実績は、毎月150棟の家庭用太陽光発電を2年以上販売継続中
- 多くの最新情報を組み込んだ最先端の経済効果シミュレーションソフト(エネがえる)を使用
太陽光発電と蓄電池を組み合わせた場合にどれくらいの経済効果(節電効果)があるのかわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえれば、1日、1ヶ月、1年、15年のそれぞれの単位で、かつ各エリアごとにどれくらいの経済効果(節電効果)があるのかが理解できるようになります。
目次
太陽光発電と蓄電池を購入した場合の経済効果シミュレーション
早速、太陽光発電と蓄電池を購入した場合の経済効果シミュレーションを見ていきましょう。
エネがえるの経済効果シミュレーションソフトでは、下記7つのシミュレーション作成ができます。
✅エネがえるで出来るシミュレーション
①太陽光発電の月別発電量
②現在の電気の使い方
③FIT期間中の電気の使い方
④FIT終了後の電気の使い方
⑤1ヶ月の経済効果シミュレーション
⑥長期の経済効果シミュレーション
⑦お支払いシミュレーション
それぞれ具体的にどのようなシミュレーションになるのか、お伝えします。
①太陽光発電の月別発電量
1つ目が、太陽光発電の月別発電量です。
太陽光発電を何kW設置するのか、蓄電池は何にするのか、生活スタイル(共働き、片働き)による自家消費や蓄電池充電量、売電量がシミュレーションできます。
各ご家庭ごとにシミュレーションの前提条件が異なりますが、細かな前提条件をエネがえるでは設定してシミュレーションが可能です。
また、FIT期間中やFIT期間終了後の売電単価の設定、何年間で経済効果シミュレーションを算出するのかも設定できます。
お客様の要望に応じて、様々なパターンでシミュレーションができる点は他シミュレーションソフトにはない強みです。
②現在の電気の使い方
2つ目が、現在の電気の使い方です。
太陽光発電や蓄電池の購入前の現時点において、どの電力会社のどの契約電力プランで契約しているのかを設定することができます。
また、過去の電気料金使用明細をお持ちの方であれば、より正確にこれまでどれくらいの電気代を支払っていたのかが明確にグラフで表すことが可能です。
改めて、お客様にもどれくらいの電気代を払い続けていたのかを理解いただくことで、太陽光発電や蓄電池を設置した時の経済効果がわかりやすくなります。
③FIT期間中の電気の使い方
3つ目が、FIT期間中の電気の使い方です。
1日と1ヶ月の電気の流れがグラフで表されており、太陽光発電で発電した電気がどれくらい家で使われて、どれくらいが蓄電池に貯まって、どれくらいが売電しているのか等の電気の流れを色分けで示すことができます。
太陽光発電と蓄電池を購入される方は、どれくらい太陽光発電の電気だけで生活できるかを気にされる方が多いですが、シミュレーション上の「自給率」で把握することができるので太陽光発電と蓄電池の選定をする上でも目安になる資料になります。
太陽光発電と蓄電池を購入した後に、どのような電気の使い方ができるのかお客様にも理解いただけやすいシミュレーションになっているのが特徴です。
④FIT終了後の電気の使い方
4つ目が、FIT終了後の電気の使い方です。
FIT終了後の売電単価はFIT期間中の売電単価よりも下がりますが、どれくらい売電収入が減ってしまうかの指標になります。
太陽光発電と蓄電池があれば、売電分がそもそも少ないのでFIT終了後の売電収入の下落は大したことはありません。
ただ、太陽光発電のみの設置であれば、売電収入の大幅減の可能性が高いため蓄電池購入を促す資料として活用できます。
⑤1ヶ月の経済効果シミュレーション
5つ目が、1ヵ月の経済効果シミュレーションです。
現在の電気代、太陽光発電と蓄電池を購入した時(FIT期間中、FIT終了後)の電気代がどうなるのかが一目でわかる資料になっております。
また、今回はシミュレーション条件に反映しておりませんが、太陽光発電と蓄電池を購入した場合にお得になる電気料金プランの提案もエネがえるでは対応可能です。
電気料金プランの見直しまで提案できるツールになるため、お客様からの信頼を獲得する大きな武器になりえます。
⑥長期の経済効果シミュレーション
6つ目が、長期の経済効果シミュレーションです。
今回、長期の経済効果シミュレーションは15年で設定しておりますが、20年や30年など自由に設定することができます。
電気代の高騰が続いておりますので、電気料金上昇率も自由に設定できて、太陽光発電と蓄電池を設置してからどれくらいの経済効果をもたらしてくれるのかが理解できる重要な資料になります。
初期費用と見比べて、太陽光発電と蓄電池を購入すべきかどうかの判断基準になる資料です。
⑦お支払いシミュレーション
7つ目が、支払いシミュレーションです。
太陽光発電と蓄電池をセットで購入する場合は、ある程度まとまった金額が必要になるため現金一括で購入される方は少ないです。
そのため、購入金額をローンで返済していくケースが多く、その場合に月々の分割支払額がいくらなのか、光熱費削減分を加味して実質の負担額がいくらなのかシミュレーションできます。
ローンの金利や支払い年数がお客様の希望で設定できるため、月々の負担額のイメージをしてもらいやすくなります。
各エリア(電力会社)ごとの太陽光発電+蓄電池の経済効果シミュレーション結果
次に、各エリア(電力会社)ごとの太陽光発電と蓄電池の経済効果シミュレーション結果をお伝えします。
今回は、15年間の各電力会社ごとの経済効果の結果のみを纏めておりますので、詳細を確認したい場合はそれぞれの該当ページで確認してみてください。
電力会社 | 15年間の経済効果シミュレーション結果 |
北海道電力 | 3,081,164円 |
東北電力 | 2,974,315円 |
東京電力 | 2,977,583円 |
北陸電力 | 2,359,751円 |
中部電力 | 2,616,223円 |
関西電力 | 2,020,295円 |
中国電力 | 3,033,020円 |
四国電力 | |
九州電力 | |
沖縄電力 |
どの電力会社でも同様のシミュレーション条件で作成しております。
太陽光発電の発電量や電気料金単価の違いによって、太陽光発電と蓄電池を購入した時の15年間の経済効果もばらつきが出ているのがわかります。
ちなみに、シミュレーション条件は下記のように設定しております。
✅シミュレーション作成条件
- 4kWの太陽光発電を設置
- 6.5kWh蓄電池を設置
- 〇〇在住(※各エリアの主要都市)
- 片働き世帯で、昼間も電気を使う
- 1ヶ月の電気使用量は600kWh
- 電気料金プランは標準的なプラン
- 太陽光発電の設置は2024年度(つまり売電単価は16円/kWh)
- 卒FIT後(設置から10年後)の売電単価は〇円/kWh(※各電力会社のFIT終了後の単価)
- 電気料金の上昇率は2%
赤で下線した項目のみが、各電力会社ごとに異なる部分になります。
あくまで参考値になりますが、各電力会社の記事に飛ぶとより詳細に経済効果シミュレーションの解説をしておりますので、ぜひご覧ください。
太陽光発電と蓄電池を設置するメリット・デメリット
次に、太陽光発電と蓄電池を設置するメリットデメリットをお伝えします。
✅メリット
・電気代を下げることができる
・災害時に電気を使うことができる
✅デメリット
・蓄電池の設置スペースが必要
・停電時に使える電気は約1日~2日(蓄電池機種や使い方による)
具体的に、それぞれ見ていきましょう。
太陽光発電と蓄電池を設置するメリット
メリット①:電気代を下げることができる
1つ目のメリットが、電気代を下げることができる点です。
ここ数年で電気代は値上げを続けており、今後も電気代は下がりにくいと言われております。
電気代が値上げになっている理由は、大きく2点あります。
- 火力発電に頼っているから
- 化石燃料が高騰しているから
東日本大震災以降は、原子力発電を再稼働させる基準も厳しくなり、新たに原子力発電を建設することも積極的にできていないため、日本は7割近くを火力発電に頼っております。
また、ロシアウクライナ戦争をきっかけに化石燃料(石炭、石油、天然ガス)の需給バランスが崩れており、化石燃料の価格が高騰しています。
つまり、日本は火力発電がメインのエネルギー源であり、その火力発電を動かすのに必要な化石燃料が高騰しているため、電気代が上がり続けているということです。
太陽光発電と蓄電池を設置すれば、高い電気を買わなくて済むために電気代を抑えることができます。
- 太陽光発電で発電した電気は電力会社の電気よりも優先的に家庭内の電気として使われる(自家消費)
- 自家消費をしても余った電気は蓄電池に貯めて、夜間に蓄電池から電気を使う
各ご家庭の電気使用量や屋根にどれくらいの太陽光発電が設置できるのか、何kWhの蓄電池を設置するのかによって電力会社から購入する電気使用量の低減レベルは変わってきます。
ただ確実に言えることは、太陽光発電や蓄電池を設置していない家庭や太陽光発電だけ設置している家庭と比べると、太陽光発電と蓄電池を設置している家庭は電力会社から購入する電気を極力少なく済ませることができます。
ご家庭ごとに最適な太陽光発電容量と蓄電池容量の構成は変わりますので、エネがえるシミュレーションを使って経済的に最適な組み合わせの太陽光発電と蓄電池を選んでいきましょう。
メリット②:災害時に電気を使うことができる
2つ目のメリットが、災害時に電気を使うことができる点です。
日本は他国と比べて災害が多い国で、自然災害リスクの世界ランキングで世界171ヵ国中17位になっております。
先進国の中では、最も災害が起こる国が日本です。
自然災害が多い理由は主に3点あります。
- 地震や火山活動が活発なため
- 台風の通り道であるため
- 河川や海岸沿いに都市や町が位置しているため
令和6年能登半島地震でも、津波や土砂崩れや火災などが発生してしまい多くの方が被害を受けてしまいました。
災害が起こった際に最も困ると言われているのが、「水道、ガス、電気などのライフラインの停止」です。
災害時に蓄電池に電気が貯まっている状態であれば、天候に関わらず家庭内で電気を使うことができます。
また、太陽が照っていれば太陽光発電で電気が作られて家庭内で電気が使え、万が一余れば蓄電池に貯めておくことが可能です。
災害時に安心安全のために、太陽光発電と蓄電池は重要なライフラインになりえます。
太陽光発電と蓄電池を設置するデメリット
デメリット①:蓄電池の設置スペースが必要
1つ目のデメリットが、蓄電池の設置スペースが必要な点です。
蓄電池の機種によって、小型の蓄電池もあれば大型の蓄電池もあります。
例えば、ニチコン製16.6kWh蓄電池の寸法は、幅1,060㎜×高さ1,250㎜×奥行300㎜です。
一般的には、蓄電池容量が大きければ大きいほど蓄電池寸法も大きくなります。
7kWh以上の蓄電池になると、1,000㎜近くのサイズになることが多いです。
どこに蓄電池が設置できるのかを蓄電池を購入前に販売業者と相談することをオススメします。
蓄電池の寸法だけでなく、メンテナンススペースの確保も必要になるため、そもそも設置できるかどうかの問題をクリアする必要があります。
デメリット②:停電時に使える電気は約1日~2日(蓄電池機種や使い方による)
2つ目のデメリットが、停電時に使える電気は約1日~2日という点です。
停電時にどれくらいの電気を使うのか、どれくらいの太陽光発電や蓄電池がついているのかによって大きく異なりますので、イメージを持っておくことが大切になります。
例えば、6kWhの蓄電池が設置されていて上記の機器を一度に1時間連続で使う場合は4,700Wh(4.7kWh)の消費電力です。
電子レンジやIHクッキングヒーターを1時間連続で使うことはないですが、4.7kWhも電気を使ってしまうと蓄電池の電気の残容量はほとんど残りません。
照明やテレビや冷蔵庫やスマホ充電などは消費電力は高くありませんが、消費電力が高くて使用頻度の高いエアコンや給湯器などの消費電力は予め確認しておいた方が良いです。
停電時に使いすぎて焦ることは少なくなります。
停電時に無駄使いをせずに必要最低限の電子機器を使うことを想定すると、だいたい1日~2日で蓄電池に貯められている電気は使い果たす形が多いです。
蓄電池を災害対策目的に重点を置いている方は、どれくらいの蓄電池容量にするかは購入前にしっかりと確認しておきましょう。
太陽光発電と蓄電池の相場コスト
最後に、住宅用太陽光発電と蓄電池の相場費用について見ていきましょう。
まず、太陽光発電と蓄電池の価格を見ていく上でシステムの構成部材を把握しておく必要があります。
下の絵にあるように、一般的には太陽光発電システムと蓄電池システムに分けて価格が出されることが多いです。
✅太陽光発電システムの構成部材の価格
約115,000円/kW ⇒ 4kWの太陽光発電であれば、460,000円
✅蓄電池システムの構成部材の価格
15万円/kWh~20万円/kWh ⇒ 6.5kWhの蓄電池であれば、975,000円~1,300,000円
上記に工事費用を40万円~50万円足した金額が合計金額になります。
最終的に値引き交渉等をして、200万円程度に落ち着くイメージで本記事は計算しております。
また、蓄電池の機種によっても性能や保証年数が大きく異なるため、詳しく確認されたい方は下記記事より相場価格やスペックの確認をしてみてください。
2kWh蓄電池 | LOOOP製 2.4kWh | 村田製作所製 2.3kWh | |
3kWh蓄電池 | パナソニック製 3.5kWh | 村田製作所製 3.5kWh | 住友電気工業製 3.2kWh |
4kWh蓄電池 | ダイヤゼブラ電機製 4.0kWh | シャープ製 4.2kWh | オムロン製 4.2kWh |
4kWh蓄電池 | LOOOP製 4.0kWh | ニチコン製 4.1kWh | ニチコン製 4.9kWh |
5kWh蓄電池 | デルタ製 5.6kWh | エリーパワー製 5.4kWh | ファーウェイ製 5.0kWh |
5kWh蓄電池 | パナソニック製 5.6kWh | 京セラ製 5.0kWh | |
6kWh蓄電池 | オムロン製 6.5kWh | シャープ製 6.5kWh | |
7kWh蓄電池 | ダイヤゼブラ電機製 7.04kWh | ニチコン製 7.4kWh | Qセルズ製 |
8kWh蓄電池 | シャープ製 8.4kWh | 村田製作所製 8.1kWh | |
9kWh蓄電池 | シャープ製 9.5kWh | パナソニック製 9.1kWh | オムロン製 9.8kWh |
9kWh蓄電池 | 伊藤忠商事製 9.8kWh | ニチコン製 9.9kWh | Qセルズ製 9.7kWh |
10kWh蓄電池 | ネクストエナジー製 10.24kWh | ||
13kWh蓄電池 | 伊藤忠商事製 13.16kWh | シャープ製 13kWh | |
14kWh蓄電池 | ダイヤゼブラ電機製 14.08kWh | ニチコン製 14.9kWh | |
15kWh蓄電池 | 京セラ製 15kWh | ファーウェイ製 15kWh | |
16kWh蓄電池 | オムロン製 16.4kWh | ニチコン製 |
まとめ-太陽光発電と蓄電池を購入した場合の経済効果シミュレーション
今回は、太陽光発電と蓄電池を購入した場合の経済効果シミュレーションをお伝えしました。
エネがえるでは、下記7つのシミュレーションを簡単に作成することができます。
✅エネがえるで出来るシミュレーション
①太陽光発電の月別発電量
②現在の電気の使い方
③FIT期間中の電気の使い方
④FIT終了後の電気の使い方
⑤1ヶ月の経済効果シミュレーション
⑥長期の経済効果シミュレーション
⑦お支払いシミュレーション
太陽光発電だけであれば太陽電池メーカーの発電シミュレーションだけでも提案ができるという方が多いですが、太陽光発電+蓄電池になると電気の流れが複雑になるため提案がうまくいかない方がほとんどです。
エネがえるの経済効果シミュレーションであれば、前提条件をどこまで細かく設定するかにもよりますが5分もあればシミュレーションを作成することができます。
また、簡単にシミュレーションができますので、実際にお客様に訪問した際にその場でお客様に応じたシミュレーション提案ができるのでクロージング力が上がったという販売会社も多いです。
まずは、どれくらい簡単にシミュレーションが作れるのか確認するためにもご相談いただければと思います。
エネがえるの経済効果シミュレーションツールを使えば、太陽光発電と蓄電池の提案が簡単にできるようになることは間違いありません。
蓄電池の普及率を上げるためにも、ぜひ前向きにご検討ください。
コメント