kWとkWhを提案で使い分ける|判断に使える比較ガイド
kWは電力の大きさ、kWhは一定時間の電力量です。電気代や蓄電池容量はkWh、同時に使える機器やPCS出力はkWを確認します。

比較の前提をそろえる
平均20kWで30分使えば10kWh、同じ平均電力で2時間なら40kWhです。日使用量は区間ごとのkWhを足します。最大需要電力を年間電力量から算出した平均電力で代用しないでください。
10kWhの蓄電池でも、同時に動かせる機器は出力kWに制約されます。10kWh÷1kW=10時間は損失・残量制限を無視した理論例です。実効容量、変換損失、最低残量、起動電力を確認します。

| 比較軸 | 確認する内容 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| kW | 電力・出力 | 同時に使える大きさ |
| kWh | 電力量・容量 | 時間を含む量 |
| 30分平均kW | 区間の平均電力 | 0.5を掛けてkWh |
次の判断:元データは30分平均kW?
確認できた場合は「0.5を掛けてkWhへ」へ進みます。未確認、または条件が合わない場合は「kWhなら再変換しない」を先に行ってください。

料金・容量・出力で単位の役割が違う
電力量料金の計算ではkWhと円/kWhを掛けます。蓄電池の蓄えられる量はkWh、機器が同時に出せる電力はkWで確認します。太陽光の設備容量kWと年間発電量kWhは同じ値ではなく、日射や設置条件によって年間電力量が変わります。
30分値の換算例:同じ数字でも電力量は2倍違う
「20、30、10」と並ぶ3区間のデータを受け取ったとします。各区間は30分ですが、単位が違えば合計電力量も変わります。以下は換算方法を示す仮定例です。
| 提供元の単位 | 電力量の計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 30分平均kW | (20+30+10)×0.5時間 | 30kWh |
| 区間使用量kWh | 20+30+10をそのまま合計 | 60kWh |
後者をさらに0.5倍すると半分に、前者をそのまま合計すると2倍に誤ります。列名が「電力」だけなら、提供元に単位と時刻が区間の開始・終了のどちらを示すかを確認してください。
受け取ったら、①単位と計測地点、②対象期間・時刻・欠測・重複、③同じ期間の請求使用量との整合を順に確認します。発電量や建物全体の消費量と、購入電力量を混ぜると請求書とは一致しません。
年間データの準備は30分需要データの準備ガイドへ。単位が揃ってから容量と料金の試算へ進みます。
容量を使用時間へ変えるときの注意
容量を負荷電力で割る計算は目安になりますが、機器の効率、使える残量、負荷の変動、起動電力を反映していません。停電時に使いたい家電を列挙し、必要電力量と最大同時電力の両方を確認してください。
無料Excelで、自分の案件へ置き換える
比較・提案準備キットをダウンロード(Excel・登録不要)。この記事では「単位換算」シートを使います。
元データの単位と時間幅を確認してから入力します。30分値がkWhなら、さらに0.5を掛けません。このシートは単位の確認用で、欠損した年間需要の復元や時系列運転の再現は行いません。
キットには「売電と蓄電」「単位換算」「見積比較」「契約確認」「提案準備」の5シートを収録しています。入力済みの数値は説明用の仮定です。詳細な時系列シミュレーションや、エネがえるへの直接取込ファイルではありません。
次に読む:条件をもう一段具体化する
販売施工店・住宅会社・エネルギー事業者の方は、比較したい設備と手元の入力条件を整理したうえで、エネがえるのデモで出力・比較方法を確認できます。対応サービスと試算範囲は案件ごとに確認してください。
本文・比較ガイド・図解・無料シート案内を2026年9月27日に更新。制度の受付状況と契約条件は申請・発注時にも公式資料で確認してください。






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