エコキュートと蓄電池の併用はメリット大!導入すべき人とお得な制度

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国際航業株式会社公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・導入シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)を開発提供。

目次

エコキュートと蓄電池の併用はメリット大!導入すべき人とお得な制度

「節約のためにエコキュートを購入したけど、蓄電池も設置したほうがいいのかな?」

「電気代がもっとお得になるならセットで導入したいけど、実際のところどうなんだろう?」

最近は、電気代を始めとした生活コストがどんどん値上がりしていくので、少しでも節約できる方法があるなら積極的にとり入れていきたいですよね。

そんな風に感じている人におすすめなのが、エコキュートと蓄電池をセットで導入することです。

エコキュートと蓄電池は非常に相性がよく、一緒に使うと安い深夜帯の電力を日中にも使用できることから、電気代の節約になるのです。

 

蓄電池は上記の図のように「安い深夜帯の電気を貯める」ことができます。エコキュートのお湯が日中に不足したときでも、その安い電気でお湯を沸かすことが可能になるのです。

実際に今回実施したシミュレーションでは、「1年間で15.5万円」もお得になったケースもありました。

さらに、電気代が安くなるだけでなく「停電時でもお湯が使える」というメリットもあります。日本は台風や地震などの災害が多いので、万一のときに備えられるというのは安心ですよね。

しかし、エコキュートと蓄電池をセットで導入するとなるとデメリットも存在するため、どんな人でもお得に使えるとは限りません。

「電気代の節約になりそう」というイメージだけで導入に踏み切ると、

「初期費用を回収できなかった」

「自分の家庭には不要だった」

という風に後悔してしまうこともあるでしょう。

そんな事態に陥らないようにこの記事では、エコキュートと蓄電池の併用に関心がある人に向けて、以下の内容を解説していきます。

この記事でわかること

・ エコキュートと蓄電池を併用するメリット

・ エコキュートと蓄電池の導入シミュレーションの例

・ エコキュートと蓄電池をセットで導入する際のデメリット・注意点

・ エコキュートと蓄電池をセットで導入すべき人

・ エコキュートと蓄電池をお得に導入する方法

 

最後までお読みいただくと、エコキュートと蓄電池を併用することでどのようなメリットがあるのかがわかります。

逆にデメリットや注意点も理解した上で、自分が導入すべきかどうかを迷いなく判断できるようになるはずです。

早速、エコキュートと蓄電池の関係について学んでいきましょう。

 

1.エコキュートと蓄電池は相性抜群!一緒に使うメリット2つ

エコキュートと蓄電池は相性がとても良いため、一緒に使うことで、より大きなメリットを得ることができます。

特に嬉しいメリットは以下の2つです。

エコキュートと蓄電池を併用することによるメリット

・ 日々の電気代を節約できる

・ 停電中でもお湯が使える

日々の電気代を節約できるのは、蓄電池があれば深夜に貯めておいた安い電気を、電気代が高い日中の時間帯に使えるようになるからです。

そもそも、エコキュートと蓄電池には以下のような特性があります。どちらも安い時間帯の電気を活用することで、電気代の節約になる設備です。

【エコキュートと蓄電池の特性】

エコキュート:大気中の熱を利用して少ない電力でお湯を沸かし、タンクに貯める仕組みの給湯システム。ガス給湯器よりも光熱費を削減しやすい。

蓄電池:電気を貯めておくことができる大きな電池。電気代が安い夜間のうちに電気を貯めておいて、日中に使用できる。

しかし、どうしても日中にエコキュートでお湯をわかしたいときもあると思います。

そんなときは、エコキュートを単体で使用するよりも、蓄電池も併用したほうが断然節約になるのです。具体的な内容は以下で解説していきます。

 

1-1. 日々の電気代を節約できる

エコキュートと蓄電池を併用すると、日々の電気代の節約に役立ちます。

蓄電池は安い深夜帯の電気を貯められます。エコキュートのお湯が日中に不足したときでも、その安い電気を使うことができるようになるからです。

最近は電気代の値上げが話題に上ることも多いですが、電気代は実は時間帯によって異なります。

例えば東京電力エナジーパートナーでは以下のような電気料金プランが用意されており、これを見ると深夜帯の単価が最も安いことがおわかりいただけると思います。

 

 

「自分の家庭の場合、主な活動時間は日中だから結局高い電気代を支払うことになっている」と思う人もいるでしょう。

そんな人でも深夜の安い電力を使用できるようになるのが「蓄電池」です。

蓄電池は以下の図のように、深夜のうちに電気を貯めておいてくれるので、日中に電気が必要となったときにそれを使用することができます。

 

日中の高い電気をそのまま使うよりも、節約になりますよね。

エコキュートも、深夜の電力を活用するという点では蓄電池と似た機能を持っています。

ですが、日中にお湯を使い過ぎたりタンク容量が小さいと、深夜に沸かしたお湯では足りず、日中にも電気を使ってお湯を沸かす必要がある場合があります。

蓄電池があれば深夜に貯めておいた安い電力を使用できるため、余計な電気代がかかるのを防ぐことができるのです。

また、蓄電池を単体で使用していても、家で使っている家電製品や給湯設備に省エネ機能が備わっておらず、無駄に電力を使ってしまう場合、せっかく貯めた電気を効率よく使うことができません。

省エネ効果が高いエコキュートを一緒に使うことで、より蓄電池の能力が有効活用されるのです。

 

1-2. 停電中でもお湯が使える

2つ目のメリットは、「台風や地震などで停電になってしまった場合でもお湯が使える」という点です。

蓄電池には1〜2日分程度の電気を貯められるので、急に停電になってしまったとしても、エコキュートでお湯を沸かすための電力を供給することができます。

日本では地震などの災害が多いため、4〜5日停電してしまうというケースもあるかもしれません。

1〜2日分の電気でも、少しずつ使用しようすればもっと長期間もちます。停電中でもお湯で顔を洗ったり、温かいものを食べたり、エアコンで室温を調節したりすることができるでしょう。

特に、真冬に北海道で暖房が使えないなんていうことになったら、生命の維持すら危うくなってしまいます。だからこそ、こういった備えは非常に大切ですよね。

また、お湯はお風呂だけでなく、衛生的な食事の準備や、赤ちゃんのミルクづくりなどにも必要です。

「停電中でもお湯が使える」という点も、エコキュートと蓄電池を併用する大きなメリットだといえるでしょう。

エコキュート+蓄電池には「太陽光発電システム」もおすすめ!

エコキュート+蓄電池には、「太陽光発電システム」も導入すると、さらにおすすめです。

この3つの設備をフル活用すると、

・ 日中に太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯めて、時間を気にせずエコキュートを使用できる

・ 太陽光発電で作った電気を使い切っても、電気代の安い夜間の電力を蓄電池に貯めておくことで、日中の電気代を節約できる

というメリットが得られます。徹底的に電気代を節約したいという場合は、検討してみると良いでしょう。

 

2. 【1年間で15.5万円得するケースも!】エコキュートと蓄電池の導入シミュレーション

エコキュートと蓄電池を併用することによるメリットはおわかりいただけたと思います。

しかし「具体的にはどのくらいの金額が節約になるのかな?」という点が気になる人もいるのではないでしょうか。

そこでこの章では、実際にこの2つを併用することでどのくらいのコストメリットがあるのか、具体的なシミュレーションを用いて紹介していきます。

・東京都・4人世帯の場合

・東京都・2人世帯の場合

 

2-1. 東京都・4人世帯の場合1年で15.5万円の削減になる

東京都内でガス給湯器を利用していた4人世帯の家庭が、エコキュートと蓄電池の導入を機にオール電化にし、電気料金プランも見直した場合のシミュレーションを行いました。

そうすると、以下のように1ヵ月で約1.3万円もの無駄なコストを削減できるようになります。

※ 算出ツール:太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションサービス「エネがえる」?

これは年間にすると15.5万円、10年のスパンで見ると155万円もお得になるという計算になります。

2-2. 東京都・2人世帯の場合は1年で9.4万円お得になる

同じ条件で2人世帯の場合をシミュレーションすると以下のようになります。

 

※ 算出ツール:太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションサービス「エネがえる」?

人数が少ない分、使用するお湯や電気の量が異なるため、削減額は4人世帯の場合と比べると小さくなりますが、割合でいうと37%もの固定費をカットできているという計算になります。

こちらも、年間なら9.4万円、10年間なら94万円ものコストメリットが生まれるということになります。

もちろん、現在使用している給湯システムの種類や、電気料金プランなどによって実際の削減額は異なります。

上記のように100万円前後お得になるケースもあるため、エコキュートと蓄電池の併用には大きなメリットがあると考えて良いでしょう。

【シミュレーション算出条件】

・電気使用量 4人世帯 500kWh/2人世帯 320kWh

・ガス使用量 4人世帯 43?/2人世帯 26?

・エコキュートのタンク 370L

・蓄電池の容量 12kWh

・居住エリア 東京都調布市

 

3. エコキュートと蓄電池をセットで導入する5つのデメリット

エコキュートと蓄電池を併用すると光熱費を大きく節約できるということがわかったと思います。

しかし、メリットがあるということは当然ながらデメリットもあります。

エコキュートと蓄電池をセットで導入するデメリット

・ 初期費用として140〜310万円程度かかる

・ 広い設置スペースがいる

・ 運転音が気になる場合がある

・ 10〜15年で寿命を迎える

・ 200Vに対応した蓄電池を選ぶ必要がある

 

デメリットを知らないまま導入を進めると、「想定外の出費があった」「我が家のライフスタイルには合っていなかった」なんていう事態を招いてしまうこともあります。

きちんと比較した上で、「自分の場合導入すべきなのかどうか」を判断していきましょう。

 

3-1. 初期費用として140〜310万円程度かかる

エコキュートと蓄電池の両方を一度に設置しようとすると、本体価格と工事費など込みで、140〜310万円ほどの初期費用がかかります。

内訳は以下の通りです。

【エコキュートと蓄電池の設置にかかる費用の目安】

エコキュート

40〜60万円

蓄電池

100〜250万円

上記のように機能や容量によって幅がありますが、高ければ300万円を超えてしまうケースもあるでしょう。

長期的にはお得になるとわかっていても、最初にそれだけの出費が必要となると、なかなか難しいと思う人もいるのではないでしょうか。

ただし、今後もさらに電気代は上昇し続けることが予想されており、今のうちに導入しておいた方がお得になる可能性は十分にあります。

さらに、エコキュートや蓄電池のような省エネに役立つ設備の設置は国も積極的に推奨しています。タイミングによっては、最大60万円もの補助金を受け取れる可能性もあります。

そういった制度をうまく活用すると初期費用の負担をぐっと抑えることができるでしょう。

詳しくは「5. エコキュートと蓄電池をお得に導入する方法」で解説していますので、ご覧ください。

 

3-2. 広い設置スペースがいる

エコキュートと蓄電池は、どちらもかなり大きめの設備となります。

設置するためのスペースに余裕がないと「置きたかった場所に入らない!」という状況になってしまうでしょう。

具体的にそれぞれの大きさの目安は以下の通りです。

 

 

【エコキュートのサイズの目安】

タンク:幅

0.6〜0.8 m

タンク:奥行

0.7〜0.8 m

タンク:高さ

1.8〜2.0 m

ヒートポンプユニット:幅

0.8〜0.9 m

ヒートポンプユニット:奥行

0.3 m

ヒートポンプユニット:高さ

0.6〜0.7 m

 

 

【蓄電池のサイズの目安】

0.5〜1.0 m

奥行

0.3〜0.4 m

高さ

0.5〜1.0 m

 

ただしエコキュート・蓄電池ともに本体が熱を持ちますので、壁や他の設備にぴったりとくっつけて置くわけにはいきません。

搬入やメンテナンスなどのためにもスペースは必要となりますので、機器の周りは少なくとも20〜30cmほど余裕をもたせる必要があります。

特に蓄電池については、火災を防ぐために、

「屋外に置く場合は建物から3m以上距離をとる」

「屋内に置く場合は燃えない壁や床などで作られており、窓や出入口に防火戸がある場所にする」

という決まりがあります。?

購入前に「我が家の場合はどこに置けそうか?」というポイントをきちんと確認しておくようにしましょう。

居住エリアによって製品が異なることも

居住エリアによって置ける製品の種類が異なる場合があります。

例えば北海道や東北などの気温が低い地域の場合は寒冷地でもお湯を沸かせるようになっている製品が、海辺などの場合は、防錆・防腐処理がされてある耐塩害使用の製品が向いています。

自分のエリアの場合はどのような製品が良いのか、という点も購入時に確認するようにしましょう。

3-3. 運転音が気になる場合がある

3つ目のデメリットは、多少の運転音が発生するという点です。

エコキュートはお湯を沸かすときに音が発生します。このときの音自体は、エアコンの室外機の稼働音よりも小さいくらいですので、日中であれば多くの人はそこまで気にならないでしょう。

ただし、基本的には深夜にお湯を作ることになるため、この音が発生するのも夜遅い時間になります。

すぐ近くに寝室があったり、隣家と非常に近い場所に設置していたりすると、

「音が気になって寝付きにくくなる」

「隣の人からクレームを受ける」

といった事態に陥る可能性もあるかもしません。

また蓄電池のほうも、発する音の大きさはエコキュートと同じくらいです。

どちらも、日中なら特別うるさいと感じにくいとは思いますが、時間帯や置く場所によっては気になる場合があるため、注意が必要です。

 

3-4. 10〜15年で寿命を迎える

エコキュートと蓄電池は「一度購入すれば永続的に使用できる」というものではなく、寿命があります。

どちらも寿命の目安は10〜15年程度となっていますので、そのくらいで買い替えが必要になることがあるという認識を持っておくと良いでしょう。

ただし、使用状態が良かったりこまめにメンテナンスを行ったりしていれば、できるだけ長く使用することが可能です。

エコキュートを少しでも長持ちさせるためには、3年に1回程度、専門業者を呼んで点検してもらうのが良いでしょう。

さらに自分でも以下のようなメンテナンスをすると、より良い状態を保つことができます。

 

エコキュートの劣化を抑える方法の例

・ 貯湯タンク内や給水口などの清掃を行う

・ ヒートポンプユニット内の水抜きを行う

・ 配管の清掃を行う

 

蓄電池については、15年経ったから急に使えなくなるというよりは、スマートフォンなどの充電池と同じように「経年劣化に伴い充電できる容量が減っていく」というイメージになります。

これも、以下のような対策をとることで少しでも劣化を抑えることが可能です。

蓄電池の劣化を抑える方法の例

・ 高温や低温の環境下に置かないようにする

・ 直射日光の当たる場所や熱のこもりやすい通気性の悪い場所を避ける

・ 太陽光発電と併用する場合は、蓄電池対応の太陽光発電と接続する

消耗品であり寿命があることは認識しつつも、少しでも長く利用できるよう、丁寧にケアしていくようにしましょう。

 

3-5. 200Vに対応した蓄電池を選ぶ必要がある

 

エコキュートと併用するためには、「蓄電池はどれでもいいわけではない」という点も気をつけなければならないポイントです。

蓄電池には「100Vのみ対応」のものと「100Vと200Vの両方に対応」のものがあります。

100Vと200Vで使える機器の違いは以下の通りです。

【100Vと200Vで使える電化製品・設備の違い】

100Vで使える

・ 照明

・ 電子レンジ

・ 冷蔵庫

・ 掃除機

・ ドライヤー

・ テレビ

・ 携帯電話の充電 など

200Vで使える

・ エコキュート

・ IHクッキングヒーター

・ 200Vのエアコン など

 

上記のように、比較的使用する電力が小さい機器は100Vで、よりたくさんの電力が必要なものは200Vとなっています。

エコキュートと蓄電池を併用する場合は必ず「200Vに対応しているもの」を選ぶようにしましょう。そうでなければ併用することはできません。

蓄電池は100V対応のみの製品も多いため、購入前にきちんと確認することをおすすめします。

ここまで見てきたように、エコキュートと蓄電池の併用にはデメリットもあります。

その中でも最も気になるのは「初期費用の大きさ」ではないでしょうか。

「ランニングコストはお得だとしても、初期費用を賄うことができるのか?」

「自分の家庭の場合実際どのくらいお得になるんだろう?」

こんな疑問が浮かんでいる人もいると思います。

実際に、家庭によってライフスタイルや電気の使い方が異なるため、誰でもお得になるわけではありません。

「日中はほとんど家にいない」「普段からあまり電気やガスを使用していない」など、状況によっては逆に損をしてしまうこともあるでしょう。

だからこそ、細かくシミュレーションを行い、「本当に自分の場合お得なのか」を前もって確認しておくことが重要です。

具体的なシミュレーションの例については「6. エコキュートと蓄電池を併用するなら細かいシミュレーションが重要」で紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

4. エコキュートと蓄電池をセットで導入すべきケース3つ

エコキュートと蓄電池の併用によるデメリットについてはご理解いただけたと思います。

しかし、メリット・デメリットともに一長一短であるため「まだ決め切れない」「自分の場合どっちがいいのかな」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

そこで次は、エコキュートと蓄電池をセットで導入すべき人の条件をお伝えしていきます。

導入すべき人の具体的な例を知ることで、自分がそれに当てはまるかどうかを簡単に判断できるようになるでしょう。

エコキュートと蓄電池をセットで導入すべき人の例は以下の通りです。

 

エコキュートと蓄電池をセットで導入すべき人

・ 電気やお湯をたくさん使う人

・ 災害への対策をしたい人

・ 環境に配慮したい人

 

早速見ていきましょう。

 

4-1. 電気やお湯をたくさん使う人

電気やお湯を現時点でたくさん使用している、もしくはこれから使用しそうな状況にあるという場合は、初期費用が高かったとしても、長い目で見るとコストメリットが生まれます。

 

電気やお湯の使用量が多くなるケース

・ 子供が成長してお風呂の時間が長くなった

・ 家族によって入浴のタイミングが異なるため、お湯の張り直しや追い炊きを頻繁に行う

・ ペットのために留守中でもエアコンをつけっぱなしにしている

「同居している人数が多い」「ペットがいる」などの条件に当てはまる場合は特に、光熱費の削減額は大きくなりますので、セットで導入するべきでしょう。

エコキュートと蓄電池をセットで導入すると、初期費用として100万円以上かかるため、下記のような人の場合は、導入しても元がとれない可能性が高くなります。

・現時点でもあまり電気やガスを使っていない

・そもそも光熱費は高くない

 

4-2. 災害への対策をしたい人

「災害時でも安心できるように対策しておきたい」という人にも、エコキュートと蓄電池の併用がおすすめです。

 

特に最近では毎年台風や地震がどこかの地域で生じて大きな被害をもたらしているため、対策を考えている人も増えているのではないでしょうか。

 

実際に内閣府「令和5年版防災白書」に掲載されているグラフを見ても、以下のように近年は大雨の頻度が高まっていることがわかります。

 

引用:内閣府「令和5年版防災白書 特集1第2章」

気候変動などの影響でこのような災害リスクは年々高まっており、毎年台風や大雨、地震、大雪などの災害が発生していることを国としても問題視しているのです。

しかしエコキュートと蓄電池があれば、停電中でも蓄電池内の電気を使って不自由なくお湯を作ることが可能です。

もちろん蓄電池はそれ単体で非常用電源としても活躍しますので、問題なくエアコンや照明を使い続けることもできます。

真夏や真冬に停電になって体温調節ができなくなってしまうと、特に子供や高齢者、持病がある人の場合には、命にかかわることも十分ありえることです。

「災害の多い日本だからこそきちんと準備しておきたい」「家族の安全を第一に考えたい」という人の場合は、特に導入をおすすめします。

 

4-3. 環境に配慮したい人

エコキュートと蓄電池は、環境対策にも役立ちます。

特にエコキュートは、空気と電気の力を用いてお湯を沸かす仕組みになっているため、ガスのように燃料を使う必要がありません。

さらにエコキュートの冷媒には、オゾン層を破壊する「フロンガス」ではなく「二酸化炭素」が使用されます。二酸化炭素を増やさないだけでなく、再利用までしているということなのです。

実際に環境省が発表しているデータによると、エコキュートのようなヒートポンプ式給湯器を導入すると、年間の二酸化炭素排出量が以下のように15%近くも削減できるという数値が出ています。

 

出典:環境省「環境負荷削減技術による CO2 削減効果とヒートアイランド緩和効果」

蓄電池のほうは、需要が少ない深夜の時間帯に電気を貯めることで、他の人が電気を必要とする日中の時間帯の電気の使用量を減らすことができます。

CO2排出量の多い火力発電所の発電電力を減らすことができるため、地球温暖化対策に役立つといえるでしょう。

また、蓄電池には節電効果をチェックできる機能がついているものもあります。毎日目にするようになるだけで、節電や環境に対する意識が高まるということも考えられます。

 

5. エコキュートと蓄電池をお得に導入する方法3つ

エコキュートと蓄電池を導入すべき人についてお伝えしましたので、「自分は導入したほうが良さそうだから早速買いに行こうかな」と考えた人もいるかもしれません。

しかし、ここですぐに購入に進んではいけません。

エコキュートや蓄電池のような省エネに役立つ設備は、地球温暖化や電力需給ひっ迫などの対策に役立つため、国がその設置を積極的に推進しており、場合によっては補助金が出ることがあるからです。

ただし、お金を受け取るためには指定の基準をクリアした商品を選んだり、特定の条件を満たしたりする必要があります。

それを知らないまま適用外の商品を購入してしまうと、「せっかくよりお得に導入できるはずだったのに損をしてしまった…」なんて事態を招きかねません。

そんな悲しい状況に陥るのを避けるため、この章ではエコキュートや蓄電池を導入する際に使用できる補助金をご紹介します。

具体的に、2023年8月時点で利用できるおすすめの補助金制度は以下の通りです。

 

【エコキュートと蓄電池の導入で使える補助金制度の例】

補助金制度の種類

◯電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR事業)

電力の「需給ひっ迫警報・注意報」が発令された場合に、自宅の蓄電池の充電・放電を遠隔操作されることに了承すると、最大60万円が補助される

◯蓄電池等分散型エネルギーリソース次世代技術構築実証事業(DER事業)

実証実験として年に1回・1週間程度、自宅の蓄電池の充電・放電を遠隔操作されることに了承すると、最大60万円が補助される

◯こどもエコすまい支援事業

エコキュートと蓄電池を同時に導入すると9.1万円が補助される

※どの制度でも、指定の基準をクリアしている機種を選ぶことや、指定の業者から購入する必要があります

詳しくは以下の通りです。

5-1. 「電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR事業)」

 

対象は蓄電池のみですが、最大60万円もの高額な補助金が魅力の制度が、「電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR事業)」です。

 

【DR事業の詳細】

項目

詳細

条件

・「電力需給ひっ迫警報・注意報」が発令された場合に、自宅の蓄電池の充電・放電を遠隔操作されるという契約に同意すること(対象期間:6年間)

・当事業に事前に登録された事業者と契約すること

補助額

・蓄電池1kWhあたり3.2万円もしくは3.7万円(10kWhの蓄電池の場合:32〜37万円)

・補助率:導入費用の3分の1以内

・上限:60万円

対象機種

指定の基準をクリアしている機種が対象

手続き期間

2023年12月22日まで(その前に予算が使い切られていた場合は適用されない)

台数の制限

なし(何台設置しても補助額は増えない)

 

この制度の最大の注意点は、上記の条件欄に記載の通り、国全体で電力需給のバランスが崩れた時に、自宅の蓄電池に蓄えている電力を提供しなければならない(自分で使えなくなる)可能性があるという点です。

期間は蓄電池の法定耐用年数である「6年間」と定められており、その間は上記のデメリットを受け入れなければなりません。

ただし逆にいうと、それ以降は特に制限なく自由に利用することができます。

こうした非常事態が発生するのはそこまで頻度の高いことではない点を考えると、「それでも申し込んだほうがお得だ」と考える家庭が多いです。

そのため、この制度は毎年人気を集めており、早めに申し込まなければすぐに予算の上限に達して締め切られてしまいます。

利用を検討している場合は速やかに専門業者に相談すると良いでしょう。

この制度は「蓄電池アグリゲーター」と呼ばれる事業者と契約を結ぶ必要があるため、一般社団法人 環境共創イニシアチブ「蓄電池アグリゲーター一覧」で事前に対象事業者を確認しておきましょう。

 

5-2. 「蓄電池等分散型エネルギーリソース次世代技術構築実証事業(DER事業)」

 

もうひとつ、蓄電池のみに対する補助制度として、「蓄電池等分散型エネルギーリソース次世代技術構築実証事業(DER事業)」というものもあります。

 

【DER事業の詳細】

項目

詳細

条件

・1年間のうち1週間程度、自宅の蓄電池が遠隔で操作されて充電や放電を行う実験に協力すること(対象期間:3年間)

・当事業に事前に登録された事業者と契約すること

補助額

・蓄電池1kWhあたり2.7万円もしくは3.2万円(例 10kWhの蓄電池の場合:27〜32万円)

・補助率:導入費用の3分の1以内

・1台あたりの上限:60万円

対象機種

指定の基準をクリアしている機種が対象

手続き期間

2023年12月22日まで(その前に予算が使い切られていた場合は適用されない)

台数の制限

なし(何台設置しても補助額は増えない)

DERとは、「太陽光パネルや蓄電池、電気自動車などの分散型エネルギー源」のことを指します。

現在日本では、このDERをうまく活用するための実証実験を行っているのですが、「新しく蓄電池を導入してそれに協力すると、お礼として補助金を受け取れる」というのがこの制度の仕組みとなっています。

気になる実証実験は、専門業者が行うため自分で何かする必要はありません。頻度と期間は、年に1回・1週間ほどです。

こちらも、あらかじめ登録された事業者を通して蓄電池を購入しなければ対象となりません。一般社団法人 環境共創イニシアチブ「蓄電システム(蓄電池)販売店検索」のページで事前に対象の販売店を確認するようにしましょう。

 

5-3. 「こどもエコすまい支援事業」

 

エコキュートと蓄電池を同時に導入する場合は、「こどもエコすまい支援事業」という制度を活用することで9.1万円を受け取ることができます。

 

【こどもエコすまい支援事業の詳細】

項目

詳細

条件

・申請する補助額の合計が5万円以上であること

・当事業に事前に登録された事業者と契約すること

補助額

・エコキュート 2.7万円

・蓄電池 6.4万円

対象機種

指定の基準をクリアしている機種が対象

手続き期間

2023年11月30日まで(その前に予算が使い切られていた場合は適用されない)

台数の制限

なし(何台設置しても補助額は増えない)

 

以下の表のように、エコキュート(高効率給湯器)の補助額は2.7万円、蓄電池の補助額は6.4万円のため、合計の補助額は9.1万円となります。

引用:こどもエコすまい支援事業

ただしこの補助金制度も、エコキュートと蓄電池の販売・施工を行ってくれる業者が、この制度に事前登録していなければなりません。

どの業者に依頼しても補助金を受け取れるわけではないので、事前にこどもエコすまい支援事業「補助金利用を相談できる事業者の検索」のページから、対象の業者を調べておきましょう。

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どの制度を選ぶべきか優先順位をつけよう

今回紹介した3つの制度は、併用することはできません。優先順位をつけて、選択する必要があります。

補助額が大きい順に並べると以下のようになりますので、「とにかく受け取れる金額の大きさを最重視したい」という場合は、この順番に検討してみてください。

【補助金を選択する際におすすめの優先順位】

1.「電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR事業)」

2.「蓄電池等分散型エネルギーリソース次世代技術構築実証事業(DER事業)」

3.「こどもエコすまい支援事業」

ただし1と2の制度は、その特性上、自宅の蓄電池を自分で自由に使えなくなる場合があります。

また、国や自治体が実施している補助金や助成金の制度は、年度ごとにその内容が更新されたり、新しい制度が生まれたりします。

エコキュートと蓄電池の導入をお得に行いたいなら、まずは補助金・助成金の最新情報を調べることが大切です。

とはいえ国や自治体のWebサイトは、専門知識がないと読み解きにくい部分も多いため、まずはエコキュートや蓄電池を取り扱っている販売店やリフォーム業者に相談してみると良いでしょう。

今使える制度や、どれを活用するのが最もお得になるのかを教えてくれるはずです。

 

6. エコキュートと蓄電池を併用するなら細かいシミュレーションが重要!

エコキュートと蓄電池をセットで導入するなら、「自分の場合どのくらいお得になるのか」を具体的な金額で把握しておきたいですよね。

そうしないと、いくら助成金や補助金を活用したとしても、元が取れない可能性もあるからです。

そのため、導入前にきちんとシミュレーションを行うようにしていきましょう。

この章では、細かく正確なシミュレーションを行うことができるシステム「エネがえる」を用いたシミュレーションの例を紹介していきます。

まずは、一人暮らしで電気やガスをあまり使用しないケースを見ていきましょう。

【シミュレーション算出条件】

・電気使用量 170kWh/月

・ガス使用量 5?

・エコキュートのタンク容量 370L

・蓄電池の容量 12kWh

・居住エリア 東京都調布市

 

その場合、以下のように1ヵ月でお得になる金額は「2,881円」となります。

 

 

しかし、2章で行ったシミュレーションでは、以下の図のように4人世帯の場合は年間で15.5万円、10年で155万円のコストカットができていたと思います。

 

 

そのケースと比べると、1人暮らしの世帯の場合は光熱費の削減額が著しく低いことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

【10年で削減できる光熱費額の違い】

世帯人数

10年で削減できる光熱費

1人

35 万円

4人

155 万円

 

エコキュートと蓄電池をセットで導入すると、安くても140万円程度はかかりますので、そうすると10年経っても「140万円−35万円=105万円」と、100万円以上損をすることになってしまいます。

ただし1人暮らしであっても

・ 頻繁に外部から人が来て自宅で料理の撮影をするような仕事をしている

・ 家族や友人がよく泊まりに来る

・ ペットのためにエアコンを1年中つけっぱなし

というような状況の場合は、逆に導入したほうがお得になるケースもあります。

自分の状況に応じて細かくシュミレーションすることが最も重要なのです。

エコキュートと蓄電池をセットで導入し、初期費用をきちんと回収して節約額を最大化するためには、自分の家庭の状況に合ったシミュレーションを行うことが不可欠であるということがおわかり頂けたことと思います。

しかし、自分でシミュレーションを行おうと思うと

「エコキュートと蓄電池の種類はどの組み合わせが最適なのか?」

「現在契約中の電気料金プランよりもお得なのはどの会社のどのプランなのか?」

などの情報を地道に入手して整理しなければならないため、専門知識や十分な調査時間がなければ非常に難しいでしょう。

そんなときにおすすめなのが、「省エネ設備の導入によってどのくらい節約効果があるのか」を簡単にシミュレーションできるサービス「エネがえる」でシミュレーションを行ってもらうことです。

「エネがえる」を使うと、現在のガス・電気代、生活スタイル、家族構成などを手軽に設定することで「エコキュートと蓄電池の導入によって、何年でいくらお得になるのか」を迅速かつ正確に算出することができます。

一般的な目安ではなく「あなたの家庭の場合の具体的な金額」がわかるため、エコキュートや蓄電池などの省エネ設備の導入前には、必ず「エネがえる」でシミュレーションしてもらうのがおすすめです。

特に以下のような特長があるため、購入前に「より節約効果の大きい商品はどれか?」「最適な電気料金プランは何か?」を厳密に判断したい人には必ず役立つでしょう。

・ 毎月更新を行い、全国の最新電気料金プランに対応している

・ エコキュートを「メーカー・機種・タンク容量」別に選んでシミュレーションできる

・ 蓄電池は具体的な商品名で選べる

・ 生活スタイル(朝型か、夜型かなど)別に詳しい試算ができる

ただしこのサービスは個人がインターネットなどで利用するものではなく、メーカーや販売店が導入し、お客様ひとりひとりに対して個別シミュレーションを行うという仕組みになっています。

そのため、「エネがえるを使った高精度なシミュレーションを算出してもらいたい!」という場合は、「エネがえる」を導入している事業者に相談してみてください。

「エネがえる」を導入している企業の一例は以下の通りです。

 

7. まとめ

エコキュートと蓄電池の併用について、この記事では以下の内容を解説してきました。

まずは併用のメリットとして以下の2点を解説しました。

エコキュートと蓄電池を併用することによるメリット

・ 日々の電気代を節約できる

・ 停電中でもお湯が使える

さらに実際にシミュレーションを行ってみると、10年で155万円もお得になるケースもありました。

また、併用のデメリットは以下の通りでした。

 

エコキュートと蓄電池をセットで導入するデメリット

・ 初期費用として140〜310万円程度かかる

・ 広い設置スペースの確保がいる

・ 運転音が気になる場合がある

・ 10〜15年で寿命を迎える

・ 200Vに対応した蓄電池を選ぶ必要がある

そしてエコキュートと蓄電池をセットで導入すべき人の条件は以下の3つでした。

エコキュートと蓄電池をセットで導入すべき人

・ 電気やお湯をたくさん使う人

・ 災害への対策をしたい人

・ 環境に配慮したい人

 

エコキュートと蓄電池の導入で使える補助金の例としては、以下の3つを紹介しました。

エコキュートと蓄電池の導入で使える補助金の例

・ 「電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業(DR事業)」→ 最大60万円

・ 「蓄電池等分散型エネルギーリソース次世代技術構築実証事業(DER事業)」→ 最大60万円

・ 「こどもエコすまい支援事業」→ 9.1万円

最後に、エコキュートと蓄電池をセットで導入する場合には「本当にお得になるのか?」「何年で元が取れるのか?」を具体的に確認するため、綿密なシミュレーションを行うことが重要であることもお伝えしました。

ぜひ導入前には、高精度なシミュレーションができる太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションサービス「エネがえる」を取り扱っている事業者に依頼し、あなたの家庭の場合どのくらいのコストメリットが生まれるのかを事前にチェックするようにしてみてくださいね。

 

執筆者・相談先(太陽光・蓄電池シミュレーションエキスパート)

国際航業株式会社 公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

執筆者:樋口 悟

執筆者の略歴:国際航業株式会社エネルギー部デジタルエネルギーグループ。エネルギー診断クラウドサービス「エネがえる」担当。1996年東京学芸大学教育学部人間科学課程スポーツコーチ学科卒業。1997年上場大手コールセンター会社に入社、2000年大手上場小売企業グループのインターネット関連会社で最年少役員に就任。2011年に独立起業。大企業向けにSNSマーケティングやアンバサダーマーケティングを提供するAsian Linked Marketingを設立。30以上の大手上場企業のプロジェクトを担当。5年で挫折。2016年国際航業株式会社新規事業開発部に入社しエネルギー領域の事業開発、エネがえる事業開発を担当。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの国内唯一のエキスパートとして、大手電力・ガス会社、有名太陽光・蓄電池メーカー、全国販売施工店・工務店など約700社以上と、最近ではエネルギー政策立案サイド(国・官公庁・地方自治体)で太陽光・蓄電池推進政策をしている方々へもエネがえるを活用した太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションやアドバイスを提供している。

執筆記事

執筆者のSNS:
・Twitter:@satoruhiguchi
・LinkedInプロフィール:https://www.linkedin.com/in/satoruhiguchi/
・Sansan名刺交換:https://ap.sansan.com/v/vc/bu56hqnjvw5upna463tcfvkxka/

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著者情報

国際航業株式会社公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・導入シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)を開発提供。

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