お話を伺った方
東邦ガス株式会社 DX推進部 エネルギーマネジメントプロジェクト 深澤 拓也 様 東邦ガスライフソリューションズ株式会社 くらし事業本部 リテール営業部 渡邊 和行様 東邦ガスライフソリューションズ株式会社 くらし事業本部 リテール営業部 稲垣 祐弥様
業種
エネルギー業
目的:
- VPP(バーチャルパワープラント)サービスを開発するために、商品設計をする
- 太陽光と蓄電池の導入効果がわかる必要があった
課題:
- 太陽光発電と蓄電池のセットの提案に向けて、シミュレーションツールが必要
効果:
- 自社で何度もシュミレーションできるためサービス開発に貢献
- 直感的で使いやすい
- 視覚的に優れた提案資料を作成し、そのまま顧客提案に利用できた
まずは御社の事業についてお聞かせください。
深澤様:私たち東邦ガスグループはトータルエネルギープロバイダーとして、ガス(都市ガス・LPG)・水素・電気の3つのエネルギーを軸としたクリーンなエネルギーを安定的に供給しカーボンニュートラルを実現するため推進しています。その中でもDX推進部では、家庭用蓄電池VPP「わけトク」サービスを運営しています。
現在、DX推進部で開発している家庭用蓄電池VPP「わけトク」サービスについて教えてください。
深澤様:まずVPPとは、Virtual Power Plant(バーチャルパワープラント)、つまり“仮想発電所”のことです。 発電所というと火力・水力・原子力といった大掛かりな施設を思い浮かべますが、VPPは家庭やオフィス、工場など地域に分散する小規模な発電システム(太陽光発電や蓄電池、燃料電池など)から電力をとりまとめ、社会全体でバランスよく活用するしくみです。一つ一つは小さくても、全体で見れば一つの発電所のように機能することから“仮想発電所”と呼ばれ、再生可能エネルギーの有効利用や電力需給ひっ迫の改善などが期待されています。
「わけトク」は2023年9月から開始したサービスで、蓄電池に蓄えた電気を特定の時間に遠隔制御で使用し、東邦ガスが電気を買うというものです。これは、再生可能エネルギーの普及や電力増大の安定化に貢献するサービスとなっております。
具体的には、東邦ガスが蓄電池を遠隔制御し、特定の時間帯に蓄電池から放電された電力を買います。 カーボンニュートラル実現に向けた戦略的なサービスで、太陽光発電やEVの普及を目指して開発されました。
エネがえるASPを導入したきっかけを教えてください。
深澤様:主に2つの理由がありました。1つは、VPPのサービスを開発するにあたって、太陽光と蓄電池のシミュレーションが必要だった事です。もう1つは東邦ガスライフソリューションズ株式会社で、蓄電池の販売時に、導入した際の効果を知る必要があったからです。
導入前はどのように対応されていましたか?
稲垣様:住宅全般の省エネシミュレーションをする際には社内独自のツールを使用し、太陽光発電や蓄電池に特化した提案の際にはエネがえるを使用している。以前は社内独自のシミュレーションツールを使っていました。ただ、太陽光発電と蓄電池をセットで提案する際には、エネがえるの方が使いやすいと感じました。
提案に変化はありましたか?
渡邊様:月間の提案件数に対してエネがえるを使用しての提案は10〜20%程度です。今は多くのお客さまに蓄電池を販売しております。
今後の展望についてお聞かせください。
深澤様:カーボンニュートラルの流れの中で、太陽光発電や蓄電池、EVの需要が増えていくと予想しています。これらを活用したサービスを提供することで、お客様にメリットを提供し、長期的な関係をうまく築いていきたいと考えています。
エネがえるASP 東邦ガス
会社概要 東邦ガス株式会社 事業内容 都市ガスの製造や供給、販売事業 設立 1922年 会社URL https://www.tohogas.co.jp/