太陽光発電・蓄電池の拡販戦略：最新調査結果に基づく成約率向上のポイント

国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟（著者情報はこちら ）

国際航業 カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS・APIサービス「エネがえる」（太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ）のBizDev管掌。AI蓄電池充放電最適制御システムなどデジタル×エネルギー領域の事業開発が主要領域。東京都（日経新聞社）の太陽光普及関連イベント登壇などセミナー・イベント登壇も多数。太陽光・蓄電池・EV/V2H経済効果シミュレーションのエキスパート。お仕事・提携・取材・登壇のご相談はお気軽に（070-3669-8761 / satoru_higuchi@kk-grp.jp）

太陽光発電・蓄電池の拡販戦略：最新調査結果に基づく成約率向上のポイント

この記事の目的

本記事は、太陽光発電システムと蓄電池の販売に携わる企業や個人に向けて、最新の市場動向と効果的な拡販戦略を提供することを目的としています。エネルギー業界の専門家や営業担当者が、成約率を向上させ、営業効率を高めるための具体的な施策を見出すことができる内容となっています。

30秒でわかるポイントまとめ

はじめに

太陽光発電システムと蓄電池市場は、環境意識の高まりや電力コスト削減ニーズを背景に拡大を続けています。しかし、高額な初期投資や複雑な経済効果計算が障壁となり、多くの潜在顧客が購入を躊躇しているのが現状です。

本記事では、国際航業株式会社が提供するエネがえるの最新調査結果を元に、住宅用および産業用の太陽光発電・蓄電池システムの拡販戦略と成約率向上のポイントを詳細に解説します。

営業担当者の皆様にとって、より効果的な提案手法と顧客の信頼獲得につながる貴重な情報源となるでしょう。

目次

1. 太陽光・蓄電池の拡販のヒントになる調査結果のサマリー 

住宅用太陽光・蓄電池の場合

– 家庭用太陽光・蓄電池購入検討者の75.4%がシミュレーション結果を疑った経験あり
– 67.4%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答
– 65.4%が保証により家族の同意を得やすくなると回答

出典：エネがえる 住宅用太陽光・蓄電池の購入検討者向け調査結果

産業用太陽光・蓄電池の場合

– 需要家の69.1%が投資回収に関する懸念を持つ
– 67.0%が経済効果シミュレーションの信憑性を疑った経験あり
– 57.0%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答

出典：エネがえる 産業用自家消費型太陽光・蓄電池の購入検討者向け調査結果

これらの調査結果から、住宅用・産業用ともに、経済効果シミュレーションの信頼性向上と保証の提供が拡販のカギとなることが浮き彫りになっています。

2. 太陽光・蓄電池を買う予定がある人の悩みと本音 

住宅用蓄電池購入検討者（太陽光既設）の悩みと本音

1. 投資回収期間の不透明さ
– 78.8%が購入前に「投資回収期間の計算」を重視
– しかし、44.2%が投資回収が難しい（元が取れない）と知りつつ購入を決定

2. 停電対策のニーズ
– 50.5%が家庭で防災対策を実施
– 68.6%が停電時の照明不足、64.7%が冷暖房使用不可を懸念

3. コスト面での悩み
– 年間の停電回避対策費として、41.0%が5,000円未満、33.3%が5,000円以上を許容

出典：エネがえる 太陽光設置済で蓄電池を検討している方向け調査結果

産業用太陽光・蓄電池を購入検討する需要家・事業者の悩みと本音

1. 投資回収の不安
– 69.1%が投資回収可能性に懸念

2. シミュレーション結果への不信
– 67.0%が経済効果シミュレーションの信憑性を疑った経験あり

3. 社内決裁の難しさ
– 60.0%が保証付きシミュレーションで社内稟議が通りやすくなると回答

出典：エネがえる 産業用自家消費型太陽光・蓄電池の購入検討者向け調査結果

これらの結果から、購入検討者は経済性と安全性の両面で悩みを抱えていることが分かります。
信頼できる経済効果シミュレーションと、シミュレーション保証を通じた価値提案が重要となります。

3. 太陽光・蓄電池を提案する営業担当者の悩みと本音

住宅用太陽光・蓄電池の営業担当者の悩みと課題

1. 経済効果試算への苦手意識
– 67.6%が経済効果試算に苦手意識あり

2. 顧客対応の不安
– 39.8%が電気代計算や効果試算の難しさに不安

3. 業務効率の課題
– 37.0%が経済効果試算に時間がかかると回答
– 34.3%がメーカーや商社への依頼で時間がかかると回答

出典：エネがえる 家庭用太陽光発電・蓄電池の営業担当者向け調査結果

産業用太陽光・蓄電池の営業担当者の悩みと課題

1. 経済効果試算の難しさ
– 75.8%が経済効果試算に苦手意識あり

2. データ不足による課題
– 81.4%が詳細な顧客情報に基づくシミュレーションの難しさを指摘

3. シミュレーション結果への不安
– 88.8%がシミュレーション結果の信憑性に不安を感じた経験あり

出典：エネがえる 産業用太陽光発電・蓄電池の営業担当者向け調査結果

営業担当者は経済効果試算の難しさと信頼性の確保に課題を感じています。簡易で信頼性の高いシミュレーションツールへのニーズが高いことが分かります。

4. 調査結果からわかる家庭用太陽光・蓄電池の拡販のポイント

1. 信頼性の高い経済効果シミュレーションの提供
– 75.4%がシミュレーション結果を疑った経験があるため、透明性と正確性が重要

2. シミュレーション結果の保証オプション
– 67.4%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答

3. 停電対策としての価値提案
– 50.5%が防災対策を実施、68.6%が停電時の照明不足を懸念

4. 太陽光と蓄電池のセット販売戦略
– 44.2%が投資回収が難しくても、セットでの電気代削減効果に魅力を感じて購入

5. 満足度の高さのアピール
– 85.6%が購入後に満足していると回答、この高満足度を活用した販促

出典：エネがえる 住宅用蓄電池購入者向け調査結果

家庭用市場では、経済性と安全性の両面からアプローチし、信頼性の高いシミュレーションと保証オプションを組み合わせることが効果的です。

5. 調査結果からわかる産業用太陽光・蓄電池の拡販のポイント 

1. 投資回収シミュレーションの精度向上
– 69.1%が投資回収可能性に懸念を持つため、精度の高いシミュレーションが必要

2. シミュレーション結果の保証提供
– 57.0%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答

3. 社内決裁プロセスのサポート
– 60.0%が保証付きシミュレーションで社内稟議が通りやすくなると回答

4. データ不足に対応できるシミュレーションツール
– 65.7%が30分値デマンドデータなしでも試算可能なツールを希望

5. 差別化戦略としてのシミュレーターの活用
– 53.5%が差別化のためにシミュレーターを活用したいと回答

出典：エネがえる 産業用太陽光発電・蓄電池の営業担当者向け調査結果

産業用市場では、投資判断をサポートする精度の高いシミュレーションと、社内決裁を容易にする保証オプションが重要です。
また、限られたデータでも効果的な提案ができるツールの活用が差別化につながります。

6. 調査結果からわかる経済効果シミュレーターの重要性 

1. 顧客の信頼獲得
– 住宅用：71%がシミュレーション結果で販売店の信頼度が上がると回答
– 産業用：67.0%がシミュレーションの信憑性を疑った経験があり、改善の余地大

2. 購入意欲の向上
– 住宅用：63%がシミュレーション結果のある販売店を購入先候補にすると回答
– 産業用：57.0%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答

3. 営業効率の改善
– 75.0%の営業担当者が15秒で結果が出るシミュレーターを希望
– 84.1%が保証付きシミュレーションで自信を持って提案できると回答

4. 成約率の向上
– 84.2%の営業担当者がシミュレーション結果の保証で成約率が高まると予想

5. 成約期間の短縮
– 78.5%の営業担当者が保証付きシミュレーションで成約期間が短縮できると回答

はい、続けさせていただきます。

出典：エネがえる 住宅用蓄電池の購入検討者向け調査結果
出典：エネがえる 産業用太陽光発電・蓄電池の営業担当者向け調査結果

これらの調査結果は、経済効果シミュレーターが単なる計算ツールではなく、顧客との信頼関係構築、購買意思決定の促進、そして営業プロセス全体の効率化に寄与する重要なツールであることを示しています。特に、結果の保証機能を備えたシミュレーターは、顧客と営業担当者双方に大きな価値をもたらすことが分かります。

経済効果シミュレーションの提示が太陽光・蓄電池購入検討者に与える影響を科学的に分析すると？ 

経済効果シミュレーションが購入検討者に与える影響を、心理学と行動経済学の観点から分析します。

1. 不確実性の低減（Uncertainty Reduction Theory）
– シミュレーション結果により、投資の不確実性が低減
– 67.4%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答

2. アンカリング効果（Anchoring Effect）
– シミュレーション結果が購入判断の基準点（アンカー）となる
– 78.8%が購入前に投資回収期間の計算を重視

3. 社会的証明（Social Proof）
– 85.6%の高い満足度が、他の購入検討者の決断を後押し

4. 損失回避（Loss Aversion）
– シミュレーションにより、導入しないことによる損失（機会損失）が可視化
– 44.2%が投資回収が難しくてもセットでの電気代削減効果に魅力を感じて購入

5. フレーミング効果（Framing Effect）
– 経済効果を「節約」としてフレーミングすることで、ポジティブな印象を強化
– 95.5%がEV購入に加え、再エネ自家消費で電気代削減を行いたいと回答

6. 確実性効果（Certainty Effect）
– 保証付きシミュレーションにより、確実な利益が提示される
– 57.0%が保証付きシミュレーションで購入意欲が高まると回答（産業用）

出典：エネがえる 住宅用蓄電池購入者向け調査結果
出典：エネがえる 電気自動車購入検討者向け調査結果

これらの心理学的・行動経済学的要因により、経済効果シミュレーションは購入検討者の意思決定プロセスに大きな影響を与えています。特に、保証付きシミュレーションは、不確実性を大幅に低減し、購入への心理的障壁を下げる効果があると考えられます。

8. 太陽光・蓄電池セット商品の拡販や成約率アップを目指す販売施工店におすすめなのはエネがえるの無料トライアル

エネがえるは、これまでの調査結果で明らかになった課題を解決し、太陽光発電システムと蓄電池の拡販をサポートする強力なツールです。以下に、エネがえるの主な特徴と利点をまとめます：

1. 高速・高精度なシミュレーション
– 15秒で経済効果が分かる簡易シミュレーション機能
– 30分値デマンドデータがなくても試算可能（産業用エネがえるBiz）

2. 信頼性の高い結果
– 国際航業の豊富なデータと知見に基づく精度の高いシミュレーション
– 業界初の「経済効果シミュレーション保証」オプション

3. 営業プロセスの効率化
– 自動出力される診断レポート（提案書）機能
– 複数のシミュレーションパターンを簡単に比較可能

4. 顧客ニーズへの対応
– 太陽光発電、蓄電池、EV、V2Hなど、多様な組み合わせに対応（エネがえるEV・V2H）
– CO2排出量削減量など環境価値の可視化にも対応

5. 差別化ツールとしての活用
– 競合他社との差別化を図れる独自のシミュレーション機能
– 顧客との信頼関係構築に貢献

エネがえるの導入により、以下のような効果が期待できます：

– 成約率の向上：84.2%の営業担当者が成約率向上を予想
– 成約期間の短縮：78.5%の営業担当者が成約期間短縮を予想
– 顧客満足度の向上：85.6%の購入者が満足と回答

太陽光発電システムと蓄電池の販売に携わる皆様、エネがえるを活用することで、より効果的な提案と高い成約率を実現できる可能性があります。ぜひ、エネがえるのサービスをお試しください。

本記事では、太陽光発電システムと蓄電池の拡販戦略について、最新の調査結果を基に詳細に解説しました。
主要なポイントは以下の通りです：

1. 経済効果シミュレーションの重要性と信頼性向上の必要性
2. 顧客の投資回収と安全性に関する懸念への対応
3. 営業担当者の経済効果試算に関する課題解決の重要性
4. 保証付きシミュレーションによる購入意欲向上と成約率アップの可能性
5. エネがえるの活用による効果的な提案と営業プロセス効率化

これらの知見を活用し、エネがえるのような高度なシミュレーションツールを導入することで、太陽光発電システムと蓄電池の拡販において大きな成果を上げることが期待できます。

参考URLまとめ

– エネがえるASP（住宅用太陽光・蓄電池経済効果試算）
– エネがえるEV・V2H（EV・V2H/充電器の導入効果試算）
– エネがえるで自動出力できる診断レポート（提案書）サンプル
– 日本初・エネがえるだけ。「経済効果シミュレーション保証」オプション
– [2024年太陽光・蓄電池販売動向白書PDF
– 過去調査結果 計16回・合計300ページ パワポデータ

今後書きたい記事

この記事は、太陽光発電システムと蓄電池の拡販に関する包括的な情報を提供しています。最新の調査結果を基に、顧客と営業担当者双方の視点から課題を分析し、効果的な拡販戦略を提案しています。特に、経済効果シミュレーションの重要性と、エネがえるのようなツールの活用によるメリットを強調しています。