スペイン・サッカー ラ・リーガ10クラブのサステナビリティ・脱炭素・GX戦略とプロジェクト・イニシアチブ事例を徹底分析

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国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。環境省、トヨタ自働車、東京ガス、パナソニック、オムロン、シャープ、伊藤忠商事、東急不動産、ソフトバンク、村田製作所など大手企業や全国中小工務店、販売施工店など国内700社以上・シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS・APIサービス「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)のBizDev管掌。再エネ設備導入効果シミュレーション及び再エネ関連事業の事業戦略・マーケティング・セールス・生成AIに関するエキスパート。AI蓄電池充放電最適制御システムなどデジタル×エネルギー領域の事業開発が主要領域。東京都(日経新聞社)の太陽光普及関連イベント登壇などセミナー・イベント登壇も多数。太陽光・蓄電池・EV/V2H経済効果シミュレーションのエキスパート。Xアカウント:@satoruhiguchi。お仕事・新規事業・提携・取材・登壇のご相談はお気軽に(070-3669-8761 / satoru_higuchi@kk-grp.jp)

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目次

スペイン・サッカー ラ・リーガ10クラブのサステナビリティ・脱炭素・GX戦略とプロジェクト・イニシアチブ事例を徹底分析

Part 1: イントロダクション – ピッチを超えて:GXのエンジンとなるスペインサッカー

気候変動は、現代における最も重大かつ喫緊の課題として、社会のあらゆる側面に変革を迫っています。この地球規模の挑戦に対し、一見無関係に思えるプロサッカーの世界が、実はサステナビリティ(持続可能性)とGX(グリーン・トランスフォーメーション)の革新的な実験場となっていることは、まだ広く知られていません。特にスペインでは、サッカークラブが単なるスポーツ団体という枠を超え、地域社会を巻き込み、最先端技術を駆使し、ビジネスモデルそのものを変革するダイナミックな主体へと進化しています。

本レポートは、2025年を見据えたスペインサッカー界の動向を、気候変動、GX、脱炭素、再生可能エネルギーという切り口から、世界最高水準の解像度で徹底的に分析するものです。単なる事例紹介に留まらず、ラ・リーガ(1部)からラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)に至るまで、ユニークかつ先進的な取り組みを行う10のクラブを厳選。それぞれの戦略、技術、組織論、そして地域社会との関わりを深く掘り下げます。

本稿の中心的な論点は、「スペインサッカー界における多様かつ洗練されたサステナビリティへのアプローチは、日本のGX戦略を加速させるための強力かつ適応可能な青写真(ブループリント)を提供する」という点にあります。巨大インフラを駆使したトップダウンの変革から、地域固有の文化に根差した循環型経済モデル、さらには限られたリソースで最大の効果を生む実践的なソリューションまで、そこには日本の企業や自治体が直面する課題解決のヒントが凝縮されています。

本レポートを通じて、読者の皆様をスペインサッカーのグリーンな革命の最前線へとお連しします。リーグ全体の戦略的枠組みを解き明かし、10クラブの具体的なケーススタディを深掘りし、最終的に日本の文脈で応用可能な戦略的フレームワークを提示します。これは、サッカーファンだけでなく、企業のESG担当者、政策立案者、そして日本の未来を形作るすべてのビジネスリーダーにとって、必読の戦略書となるでしょう。

2025年 スペインのサステナブルなサッカークラブTOP10:イニシアチブ・マトリクス

本レポートで分析する10クラブの概要と、その取り組みの核心を以下の表に示します。これは、2万字に及ぶ詳細な分析のエグゼクティブサマリーであり、各クラブがどのような独自性を持ってサステナビリティ革命に貢献しているかを一目で理解するための羅針盤です。

クラブ名 2024-25シーズン所属リーグ フラッグシップ・イニシアチブ 主要なサステナビリティ領域 戦略的洞察
レアル・ベティス ラ・リーガ Forever Green 統合プラットフォーム サステナビリティをブランドの中核に据え、オープンイノベーションのエコシステムを構築
FCバルセロナ ラ・リーガ Espai Barça 持続可能なインフラ 巨大インフラ投資を脱炭素化の最大レバレッジポイントとして活用
アトレティコ・マドリード ラ・リーガ Cívitas Metropolitano 革新的なマテリアルサイエンス 「アクティブ(能動的)」なサステナブル素材で、建築物を環境改善ツールへと転換
バレンシアCF ラ・リーガ Nou Mestalla & アジャイルパートナーシップ ポートフォリオ戦略 長期的なインフラ計画と短期的な再エネ導入を両立させ、継続的な成果を創出
レアル・ソシエダ ラ・リーガ Sareakプロジェクト サーキュラーエコノミー 地域固有の文化遺産と環境問題を融合させ、唯一無二のブランドストーリーを構築
アスレティック・クラブ ラ・リーガ バスク地方へのコミットメント 地域密着型の環境保全 強固なアイデンティティをフィルターとし、オーセンティックで実効性の高い活動を選択
レアル・サラゴサ ラ・リーガ・ハイパーモーション BREEAM「Excellent」認証 グリーンビルディング 国際認証の取得により、サステナビリティ活動の信頼性と価値を最大化
SDエイバル ラ・リーガ・ハイパーモーション 基礎戦略の構築 ガバナンスと透明性 戦略の公式化、ベースライン測定、透明性のある報告という「最初の重要な一歩」を実践
CDテネリフェ ラ・リーガ・ハイパーモーション テクノロジーパートナーシップ 再生可能エネルギー 専門企業との連携により、リソースの制約を超えて再エネ導入を加速
スポルティング・ヒホン ラ・リーガ・ハイパーモーション 地域アジェンダとの統合 コミュニティ連携 クラブを地域のサステナビリティ・ハブと位置づけ、広範なエコシステムと連携

Part 2: 新しいプレーブック – ラ・リーガはいかにしてリーグ全体のサステナビリティ戦略を構築しているか

スペインのクラブが展開する先進的なサステナビリティ活動は、個々のクラブの努力の結晶であると同時に、その背景にはリーグ全体を統括するラ・リーガとスペインサッカー連盟(RFEF)による、極めて戦略的なトップダウンの枠組みが存在します。この「協調的エコシステム」とも呼べるアプローチこそが、スペインサッカー界全体のサステナビリティレベルを底上げし、イノベーションを加速させる原動力となっています。

ラ・リーガが示す道筋:「持続可能なクラブガイド」

ラ・リーガは、単にルールを課すだけでなく、クラブがサステナビリティを経営戦略に統合するための具体的なツールを提供しています。その中核となるのが、「持続可能なクラブガイド(Sustainable Clubs Guide」と「サステナビリティ報告書作成ガイド(Guide for drawing up sustainability reports」です 1。これらのガイドは、サステナビリティを3つの柱で体系化しています 2

  1. 優れたガバナンス (Good Governance): 安全性、施設管理、誠実性、暴力対策、プライバシー、透明性、財務管理など、組織としての健全性と信頼性を確保する基盤。

  2. 環境 (Environment): 排出量、廃棄物、水、持続可能な建設など、地球環境への負荷を低減するための具体的な行動領域。

  3. 人々 (People): 人材の確保と維持、平等性と多様性、責任ある調達、アクセシビリティ、差別禁止、コミュニティへの貢献など、ステークホルダー全体への配慮。

この枠組みは、クラブが自らの活動を客観的に評価し、改善点を特定するための自己診断ツールとしても機能します。例えば、排出量削減において、基本的なレベルでは「環境担当者の任命」や「環境管理方針の策定」が求められ、先進的なレベルでは「直接・間接的なカーボンフットプリントの測定」や「ステークホルダーへの啓発」が期待されるなど、段階的な成長を促す設計になっています 2

法的要請を戦略的機会へ

この動きを後押ししたのが、EUおよびスペインの非財務情報開示法(Act 11/2018)です 1。この法律は、一定規模以上の企業に対し、環境、社会、ガバナンス(ESG)に関する情報の開示を義務付けました。ラ・リーガは、この法的要請を単なる「コンプライアンス(法令遵守)ベースのアプローチ」ではなく、クラブが自らの価値を高めるための「機会(オポチュニティ)アプローチ」へと転換させる触媒として活用しました 1

報告書の作成を通じて、クラブは自らの活動が社会や環境に与える影響を測定・監視・管理することを余儀なくされます。しかし、それは同時に、気候変動に関連するリスクと機会を特定し、長期的な収益性と社会的正義、環境保護を両立させるための戦略的思考を促すプロセスでもあります 1サステナビリティは、単なる報告義務やコストセンターではなく、ブランド価値、評判、そしてステークホルダーからの信頼を高めるための「バリュードライバー」として再定義されたのです。

RFEFによる全国的なコミットメント

このエコシステムは、トップリーグであるラ・リーガだけに限定されません。スペインサッカー連盟(RFEF)もまた、年次のサステナビリティ報告書を発行し 3、国王杯(Copa del Rey)決勝を「最もグリーンな決勝戦」として開催するなど、国全体でサステナビリティを推進する強い意志を示しています 3。これにより、トップリーグから下部組織、そして国内カップ戦に至るまで、スペインサッカー界全体で持続可能性へのコミットメントが共有され、一貫性のある取り組みが展開されています。

このように、スペインではリーグと連盟が「エコシステムの設計者」として機能し、明確なガイドライン、標準化された報告フレームワーク、そして法規制という動機付けを提供しています。この協調的なアプローチが、各クラブの自発的なイノベーションを誘発し、競争を促し、業界全体のレベルを引き上げるという好循環を生み出しているのです。これは、日本の産業界や政府機関がGXを推進する上で、単なる規制者ではなく、セクターに特化した枠組みとツールを提供する「エコシステム・アーキテクト」としての役割を担うことの重要性を示唆しています。

Part 3: 先駆者たち – ラ・リーガのサステナビリティ・チャンピオンたちの深掘り分析

ラ・リーガが構築した戦略的枠組みの下で、トップクラブはそれぞれ独自の哲学と強みを活かし、世界的に見ても模範となるサステナビリティ・イニシアチブを展開しています。ここでは、特に先進的な4つのクラブを分析し、その戦略の核心に迫ります。

3.1 レアル・ベティス「Forever Green」:360度のプラットフォームモデル

概要 (The “What”):

レアル・ベティスの「Forever Green」は、個別のプロジェクトの集合体ではなく、クラブのアイデンティティそのものにサステナビリティを統合した包括的なプラットフォームです 4。気候変動、リサイクル、モビリティ、自然、持続可能性という5つのテーマ領域をカバーし 4、これまでに174以上のアクションを実行、その活動は世界中の数億人にリーチしています 5。

実行手法 (The “How”):

このプラットフォームは、オープンなコラボレーションを特徴としています。エネルギー企業Endesaと提携し、太陽光発電所での共同プロジェクトを実施 5。ファンに対しては、試合日のスタジアムへの持続可能な交通手段の利用を奨励 7。さらに、アンダルシア沿岸で問題となっている侵略的外来種の海藻と海洋プラスチックを原料にしたユニフォームを開発するなど、画期的なサーキュラーエコノミーにも挑戦しています 8。クラブは、国連の「Climate Neutral Now」イニシアチブに世界で初めて加盟したサッカークラブでもあります 4。

戦略的意義 (The “Why”):

レアル・ベティスは、サステナビリティを単なるCSR活動から、ブランド・アイデンティティの中核へと昇華させることに成功しました。その結果、国際的なコンサルティング会社Brand Financeによって、ヨーロッパで2番目に持続可能なクラブとして評価されるに至っています 9。

彼らのアプローチの真髄は、「Forever Green」を閉じた内部プログラムではなく、企業、機関、ファンが価値を「共創」するためのオープンなプラットフォームとして設計した点にあります 4。このモデルは、参加者が増えるほど価値が高まるネットワーク効果を生み出し、極めて高いスケーラビリティを誇ります。例えば、Endesaとの提携では、単にグリーン電力を購入するだけでなく、太陽光発電所に併設された「ソーラー養蜂場」やアグリボルタイクス(太陽光発電と農業の両立)といった革新的な取り組みと共同でブランディングを行うことで、メッセージを増幅させ、新たな専門知識へのアクセスを可能にしています 5。これは、サイロ化されたESGプロジェクトから脱却し、協調的なプラットフォームを構築しようとする日本企業にとって、非常に強力な戦略モデルとなります。

3.2 FCバルセロナ「Espai Barça」:未来のネットゼロ・スタジアムの建設

概要 (The “What”):

Espai Barça」は、総工費15億ユーロを投じて、持続可能で技術的に進んだスポーツ複合施設を創出する壮大なインフラプロジェクトです 12。その中核をなすのが、本拠地スポティファイ・カンプ・ノウの全面改修であり、クラブは2030年までにネットゼロ排出とゼロ・ウェイスト(廃棄物ゼロ)を達成するという野心的な目標を掲げています 13。

実行手法 (The “How”):

目標達成の鍵は、具体的かつ大規模なエンジニアリング・ソリューションにあります。

  • エネルギー: 新しい屋根には18,000平方メートルの太陽光パネルが設置され、標準的な家庭600軒分の消費電力に相当する発電量を見込んでいます 13。さらに、最新の地熱エネルギーシステムを導入し、エネルギー消費を30%削減することを目指します 14

  • 水資源: 雨水収集システムを導入し、周辺の植生の灌漑に利用することで、水使用量を20%削減する計画です 13

  • サーキュラーエコノミー: 建設プロセス自体も循環型経済の原則に基づいています。旧スタジアムの3階席の解体で生じたコンクリートは100%リサイクルされ、新スタジアムの建設に再利用されます 13。なお、クラブが使用する電力は、すでに100%再生可能エネルギー源から供給されています 13

戦略的意義 (The “Why”):

FCバルセロナは、数十年ぶりの大規模な設備投資の機会を捉え、自らの中核資産であるスタジアムのコンクリートや鉄骨そのものにサステナビリティを組み込むことで、ビジネスモデルの未来証明(フューチャー・プルーフ)を図っています。

このアプローチは、物理的な資産を持つ組織にとって、最大の脱炭素化の成果は大規模な改修や建設のサイクル中に達成されることを示しています。これらのタイミングは、長期的な持続可能性を構造的に「組み込む」ことができる重要な変曲点です。クラブはすでに電力購入によってScope 2排出量を実質ゼロにしていますが 13「Espai Barça」は、建物のエンボディド・カーボン(建設過程で排出されるCO2)や将来の運用エネルギー需要(Scope 1)という、より複雑な課題に取り組むものです。これは、日本の多くの企業や自治体が直面する老朽化したインフラの更新問題に対し、「より良く建て直す(Build Back Better)」というアプローチがいかに重要であるかを示唆しています。すべての主要なインフラプロジェクトは、抜本的な脱炭素化を実現するための絶好の機会なのです。

3.3 アトレティコ・マドリード「Cívitas Metropolitano」:マテリアルサイエンスの革新

概要 (The “What”):

アトレティコ・マドリードの取り組みのユニークさは、スタジアム「Cívitas Metropolitano」の外壁に、CO2を吸収する特殊な光触媒塗料「Graphenstone」を採用した点にあります 15。

実行手法 (The “How”):

この塗料は天然の石灰を主成分としており、「ライムサイクル」と呼ばれる化学反応によって、硬化過程で大気中のCO2を吸収します 16。スタジアムに使用された12,000リットルの塗料は、相当量のCO2を吸収し、交通量の多いM-40高速道路に隣接するスタジアム周辺の空気質を改善する効果が期待されています 15。定量的なデータによれば、15リットルの塗料缶1つで約5kgのCO2を吸収する能力があります 17。このプロジェクトは、スタジアムのネーミングライツパートナーである不動産開発会社Cívitasとの持続可能性に焦点を当てた提携の一環であり、周辺の「スポーツシティ」開発へと繋がっています 15。

戦略的意義 (The “Why”):

アトレティコ・マドリードは、単にネガティブな影響を減らすだけでなく、ポジティブな環境便益を生み出す「能動的(アクティブ)」なサステナブル素材の活用を開拓しています。

これは、従来のサステナビリティの考え方からのパラダイムシフトを意味します。従来のグリーンビルディングは、断熱性を高めてエネルギー使用量を減らすといった「受動的(パッシブ)」な対策が中心でした。しかし、アトレティコの取り組みは、建物自体が空気清浄機のように機能し、環境修復のツールとなる「能動的」な技術への移行を示しています。スタジアムに設置されたLED照明がエネルギーを節約するのは受動的な便益ですが、Graphenstoneの塗料が大気汚染物質を能動的に除去するのは、より一歩進んだ概念です。この「アクティブ・サステナビリティ」という考え方は、インフラが単に環境フットプリントを小さくするだけでなく、ポジティブな「ハンドプリント」を残す未来を示唆しており、日本の技術系企業や建設会社が開発・展開をリードできる可能性を秘めた最先端の領域です。

3.4 バレンシアCFのデュアル戦略:未来志向のインフラと機動的なパートナーシップ

概要 (The “What”):

バレンシアCFは、持続可能性の高い新スタジアム「Nou Mestalla」の長期的な開発と、即効性のある実践的な再生可能エネルギー導入という、二正面作戦を展開しています。

実行手法 (The “How”):

  • Nou Mestalla: グリーンアーキテクチャーの原則に基づき設計され、自然換気を促す半開放的なファサード(バイオクライマティックデザイン)、高効率LED照明、給湯用の空気熱源ヒートポンプ、屋根への太陽光パネル設置、そして灌漑用の大規模な雨水収集システムなどを特徴としています 20

  • 機動的なパートナーシップ: 新スタジアムの完成を待つことなく、エネルギー企業Octopus Energy3年間の「サステナビリティ・パートナー」契約を締結。手始めに、トレーニング施設に328枚の太陽光パネルを設置し、電力需要の30%を賄うほか、EV充電ポイントも整備しました 21

戦略的意義 (The “Why”):

バレンシアCFの事例は、10年単位の巨大プロジェクトの完了を待たずとも、脱炭素化への具体的なインパクトを生み出すことが可能であることを証明しています。

これは、サステナビリティへの「ポートフォリオ・アプローチ」の有効性を示すものです。バレンシアは、単一の巨大プロジェクトに依存するのではなく、異なるタイムラインと規模を持つ複数のイニシアチブを同時に管理しています。Nou Mestallaという長期的な高インパクトのプロジェクトは、短期的に目に見える成果を生み出すパートナーシップによって補完されています。建設が遅延しがちな大規模プロジェクト 22 にのみ注力した場合、何年もの間、行動が停滞するリスクがあります。Octopus Energyとの提携 21 は、すぐにポジティブなニュースを生み、現時点で排出量を削減し、新スタジアムが稼働した際に不可欠となる再生可能エネルギー管理のノウハウを蓄積できるという点で、非常に優れた戦略的判断です。このポートフォリオ戦略は、長期的な研究開発プロジェクトを抱えつつも、今日、ステークホルダーに進捗を示す必要がある日本企業にとって、極めて実践的なモデルと言えるでしょう。

Part 4: 陰のヒーローたち – コミュニティと循環性に根差したイニシアチブ

大規模なインフラ投資だけでなく、クラブのアイデンティティと地域社会に深く根差した、独創的でインパクトのある取り組みもスペインサッカー界のサステナビリティを特徴づけています。ここでは、サーキュラーエコノミーと地域性を巧みに融合させた2つのクラブの事例を分析します。

4.1 レアル・ソシエダ「Sareak」プロジェクト:サーキュラーエコノミーの傑作

概要 (The “What”):

バスク語で「網」を意味する「Sareakは、カンタブリア海の海底に廃棄された漁網を回収し、サッカーのゴールネットとして再生させる独創的なプロジェクトです 23。

実行手法 (The “How”):

クラブの水中活動部門と協力し、レアル・ソシエダ財団が海底から「ゴーストネット」と呼ばれる廃棄漁網を回収します。これらの網はその後、加工・再編され、地元の有名なラ・コンチャ海岸に設置されるサッカーゴールなどで再利用されます 23。このプロジェクトは、年間64万トンもの漁網が海洋を汚染しているという世界的な問題に直接的に取り組むものです 23。

戦略的意義 (The “Why”):

「Sareak」は、地球規模の問題に対する「ハイパーローカル」な解決策の完璧な一例です。クラブが位置するバスク地方の海洋文化や漁業の伝統と深く結びついたこの活動は、強力な物語性を生み出し、地域社会の共感を呼んでいます

このプロジェクトの核心は、その「オーセンティシティ(本物であること)」にあります。ありふれた植樹活動とは異なり、「Sareak」はレアル・ソシエダというクラブでなければ生み出せない、唯一無二の取り組みです。この真正性が、ブランド構築やコミュニティ・エンゲージメントにおいて絶大な力を発揮します。歴史ある漁業地域であるギプスコアに本拠地を置くクラブだからこそ、クラブのアイデンティティ、地域の歴史、環境問題(ゴーストネット)、そして具体的な解決策(ゴールネット)という要素を見事に結びつけることができました。これは、クラブとコミュニティの絆を深め、国際的なメディアの注目を集め 23、スポンサーにとっても魅力的な独自のストーリーを提供するという好循環を生み出しています。日本企業にとっての教訓は、自社の歴史、技術、そして地域性に基づいた、オーセンティックなサステナビリティ・イニシアチブを見つけ出すことの重要性です。

4.2 アスレティック・クラブのバスクへのコミットメント:アイデンティティが行動を駆動する

概要 (The “What”):

「バスク人のみ」という世界でも類を見ない選手育成方針を持つアスレティック・クラブは、その強固なアイデンティティをサステナビリティ戦略にも反映させ、地域への具体的な貢献に注力しています。

実行手法 (The “How”):

クラブの本拠地サン・マメスは、グリーンビルディングの世界的な評価基準であるLEED認証をヨーロッパのサッカースタジアムとして初めて取得しました 25。さらに、クラブ財団を通じて、チームの遠征に伴うカーボンフットプリントを算出し、そのオフセットとして、地元のウルダイバイ生物圏保護区の再森林化を行うLurgaia財団へ経済的貢献を行っています。これまでに1万本以上の植樹が実現しました 26。

戦略的意義 (The “Why”):

アスレティック・クラブは、交渉の余地のない強力なコーポレート・アイデンティティが、いかにしてオーセンティックでインパクトのあるサステナビリティ・プロジェクトを選択するための自然かつ効果的なフィルターとして機能するかを実証しています。

彼らのアプローチは「アイデンティティ・フィルター戦略」と呼ぶことができます。クラブの「バスク純血主義」は、サステナビリティ活動にも一貫して適用されます。彼らは匿名のグローバルなプロジェクトからカーボンクレジットを購入するのではなく、地元を象徴する生物圏保護区の再森林化に直接投資します。この戦略により、抽象的な概念である「カーボンオフセット」が、「私たちの故郷の土地を癒す」という具体的で感情的な行動へと変換されます。これにより、ファンや地域社会からのより深いレベルでの支持と共感を得ることが可能になります。日本企業も、自社の社是や企業理念、あるいは創業地や工場が立地する地域への環境貢献といった形でESG投資を位置づけることで、より強力でオーセンティックな物語を構築することができるでしょう。

Part 5: 下部リーグのプレーブック – 実践的でインパクトの大きいソリューション

サステナビリティにおけるインパクト創出は、莫大な予算を持つトップクラブだけの専売特許ではありません。ラ・リーガ・ハイパーモーション(2部)に所属するクラブは、より現実的でスケーラブル、かつ非常に効果的なアプローチを実践しており、中小規模の組織にとっての貴重なロードマップを提供しています。

5.1 レアル・サラゴサ:認証取得による卓越性とオペレーション効率化

概要 (The “What”):

新スタジアム「ラ・ロマレダ」プロジェクトで、国際的な環境性能評価認証であるBREEAMの「Excellent」評価を取得。さらに、チームの遠征に伴うカーボンオフセットプログラムも実施しています 25。

実行手法 (The “How”):

新スタジアムの設計には、緑化された屋上、高い断熱性能、そして解体廃棄物の95%以上を再資源化するというコミットメントが盛り込まれています 27。遠征に関しては、クラブはCO2排出量を算出し、その費用相当額を再森林化プロジェクトに寄付することでオフセットしています 25。

戦略的意義 (The “Why”):

レアル・サラゴサの事例は、BREEAMのような世界的に認知されたグリーンビルディング認証が、2部リーグのクラブにとっても達成可能であることを証明しています。これは、彼らの取り組みに対する信頼性の高い第三者評価となり、高い基準を設定するものです。認証取得は、「持続可能だと主張している」から「持続可能だと検証された」への転換を意味します。これは、グリーンファイナンスの誘致、2030年ワールドカップ招致に向けた公的支援の確保 27、そしてステークホルダーからの信頼構築において極めて重要です。日本の地方企業や中小企業にとって、LEEDやBREEAM、あるいは国内の同等な認証を追求することが、信頼性を獲得し競争優位を築くための費用対効果の高い手段となり得ることを示しています。

5.2 SDエイバル:全ての始まりとなる戦略的ベースライン

概要 (The “What”):

クラブ財団を通じて、国連のSDGsに沿ったサステナビリティへの公式なコミットメントを確立し、公的な環境計画を策定しています 29。

実行手法 (The “How”):

クラブは年次のサステナビリティ報告書を公表し、自らのカーボンフットプリントを測定し、啓発キャンペーンに取り組んでいます 30。初期の取り組みとしては、コカ・コーラ社やリサイクル推進団体Ecoembesと提携し、スタジアム全体にリサイクルボックスを設置する活動がありました 32。

戦略的意義 (The “Why”):

エイバルのケースは、あらゆる組織がサステナビリティに取り組む上で不可欠な「最初の重要な一歩」を浮き彫りにします。それは、戦略を公式化し、ベースライン(カーボンフットプリント)を測定し、そしてリサイクルのような具体的で目に見える行動から始めることです。多くの組織は気候変動問題の壮大さに圧倒され、行動を起こせずにいます。エイバルのアプローチは、小さく始めて勢いをつけていくことの力を示しています。公式な計画を策定し、報告書を公表することで 30、説明責任と継続的な改善のための仕組みが生まれます。この「Crawl, Walk, Run(這い、歩き、走る)」モデルは、GXの旅をこれから始める日本企業にとって、非常に実践的なテンプレートです。

5.3 & 5.4 CDテネリフェ & スポルティング・ヒホン:パートナーシップと地域統合の活用

概要 (The “What”):

専門企業とのパートナーシップを活用してサステナビリティを推進し、クラブのイニシアチブをより広範な地域目標と連携させています。

実行手法 (The “How”):

CDテネリフェは、太陽光発電技術企業SAJと提携し、費用対効果の高い再生可能エネルギープロジェクトを実現しました 33。また、女子チームでは使い捨てプラスチックボトルの使用を廃止しています 34。一方、スポルティング・ヒホンの財団は、その活動を国連の「アジェンダ2030」や地域の開発目標と積極的に連携させ、青少年の教育や健康といったテーマを持続可能性と結びつけています 35。

戦略的意義 (The “Why”):

これらのクラブは、大規模な単独プロジェクトがなくとも、地域内におけるサステナビリティの「触媒」および「まとめ役」として機能できることを示しています。小規模なクラブは、巨大な太陽光発電設備を自前で導入するリソースに欠けるかもしれません。しかし、CDテネリフェがSAJのような技術企業と提携することで、最新の技術と専門知識へのアクセスが可能になります 33。また、スポルティング・ヒホンがヒホン市の観光サステナビリティプログラム(Gijón/Xixón Biosphere Sustainable)と連携することで 36、クラブはより大きく、資金的にも安定した地域戦略の一部となることができます。これは、孤立した行動よりも、賢明な協力がいかに効果的であるかを示すものであり、日本の地方企業や自治体にとって不可欠な教訓です。

Part 6: スペインの青写真 – 日本のグリーン・トランスフォーメーションへの戦略的フレームワーク

これまでの詳細な分析から、スペインサッカー界のサステナビリティ戦略を、日本のGX推進に応用可能な3つの戦略モデルとして体系化することができます。これらのモデルは、JリーグやBリーグといった日本のスポーツ界の現状と照らし合わせることで、より具体的で実践的な示唆を与えてくれます。

モデル1:インフラ主導型変革(「バルセロナ・モデル」)

大規模な設備投資サイクルを持つ大企業向けのモデルです。新設や大規模改修といったタイミングを、抜本的な脱炭素化を実現するための「変曲点」として捉えることに焦点を当てます 13物理的インフラにサステナビリティを「組み込む」ことで、数十年にわたる環境負荷の低減と運用効率の向上を実現します。

  • 日本への応用: Jリーグのクラブが新スタジアムを建設する際や、メーカーが大規模な工場を新設・改修する際に、このモデルは極めて有効です。設計段階から再生可能エネルギーの導入(太陽光、地熱)、水資源の循環利用、建設資材のサーキュラリティを計画に盛り込むことで、長期的な競争優位性を確立できます。

モデル2:コミュニティ中心・循環型モデル(「レアル・ソシエダ・モデル」)

強力な地域性とブランド・アイデンティティを持つ企業向けのモデルです。地域社会との結びつきを強化し、独自のブランドストーリーを創出する、オーセンティックなサーキュラーエコノミー・プロジェクトに注力します 23グローバルな課題に対し、ローカルでユニークな解決策を提示することが特徴です。

  • 日本への応用: Jリーグが推進する「ホームタウン活動」 37 は、このモデルの優れた基盤となります。単なる清掃活動や地域イベントへの参加に留まらず、横浜F・マリノスのアカデミー選手による人工芝マイクロプラスチック問題への取り組み 39 のように、地域の課題とクラブの活動をより深く結びつけた、高度な循環型プロジェクトへと進化させる大きな可能性があります。地域の伝統産業や特産品、あるいは環境課題をテーマにしたユニークな取り組みは、ファンエンゲージメントを劇的に向上させるでしょう。

モデル3:実践的オペレーショナル・エクセレンス・モデル(「サラゴサ/エイバル・モデル」)

リソースが限られている中小企業や組織向けのモデルです。国際認証の取得による信頼性の確保、遠征移動の効率化といったオペレーションの最適化、そして明確で達成可能な目標を持つ基礎戦略の構築に焦点を当てます 27

日本のGXへの根源的課題と処方箋

スペインの事例から浮かび上がる最も重要な教訓は、サステナビリティ・リーダーシップへの道は一つではないということです。スペインのサッカーエコシステムが成功しているのは、バルセロナの巨大プロジェクトからレアル・ソシエダの超地域密着型イニシアチブまで、多様なモデルを許容し、称賛する「多元的アプローチ」を採用しているからです。

この視点は、日本のGX戦略における根源的な課題、すなわち画一的な解決策を求める傾向に対する処方箋となります。経済産業省が主導する「GXリーグ」 44 は、強力なトップダウンのイニシアチブですが、その成功は、いかにしてこの「多元性」を育むかにかかっています。すべての企業に同じ目標を課すのではなく、企業の規模、業種、地域性に応じた多様な貢献の道を提示し、支援する枠組みを構築することが不可欠です。

スペインのサッカー界が示すように、多様性はレジリエンス(強靭性)、イノベーション、そしてより広範な参加を促進します。インフラ主導、コミュニティ中心、そして実践的なオペレーション改善。これら3つのモデルを戦略的な選択肢として認識し、自社の状況に最も適したアプローチを追求することこそが、日本のGXを真に加速させる鍵となるでしょう。

Part 7: 結論 – 試合終了のホイッスルは、新たな始まりの合図

本レポートで見てきたように、スペインのサッカークラブは、気候変動という地球規模の課題に対し、ピッチ上で見せるのと同じくらいの情熱、戦略性、そして革新性をもって挑んでいます。彼らの取り組みは、単なる環境保護活動の域を超え、ビジネスモデルの変革、地域社会との新たな関係構築、そして未来への投資そのものです。

FCバルセロナの壮大なネットゼロ・スタジアムから、レアル・ソシエダの心温まる循環型経済プロジェクト、アトレティコ・マドリードの最先端マテリアルサイエンス、そして下部リーグのクラブが見せる地に足のついた実践的なソリューションまで、そこには日本の企業や自治体が学ぶべき、豊かで多様なプレーブックが存在します。

重要なのは、彼らが示した青写真が、「完璧な一つの正解」ではなく、「多様な成功への道筋」であるという点です。組織の規模、文化、リソースに応じて、最適な戦略は異なります。インフラを刷新する機会を捉えるのか、地域との絆を武器にするのか、あるいは日々のオペレーションを徹底的に磨き上げるのか。スペインサッカーのエコシステムは、そのいずれもが価値ある貢献であることを証明しています。

試合終了のホイッスルが次の試合への準備の始まりを告げるように、このレポートの終わりもまた、日本における新たなアクションの始まりとなるべきです。ピッチ上で成功を収めるために不可欠なチームワーク、戦略、そして長期的なビジョン。それらは、気候変動との決定的な試合に勝利するために、私たち全員に求められている資質に他なりません。スペインのグリーン・ゴールから学び、今こそ日本のGX戦略のキックオフの笛を鳴らす時です。

Part 8: よくある質問(FAQ)

Q1: サッカークラブがサステナビリティに投資するビジネス上のメリットは何ですか?

A1: 主に4つのメリットがあります。第一に、ブランド価値と評判の向上です。レアル・ベティスのように、サステナビリティを中核に据えることで、ファンやスポンサーからの支持を高めることができます 9。第二に、運営コストの削減です。FCバルセロナの新スタジアムのように、省エネ・節水技術を導入することで長期的な光熱費を削減できます 13。第三に、新たな収益源の創出です。サステナビリティをテーマにしたパートナーシップや、環境配慮型商品の販売などが挙げられます。第四に、リスク管理です。気候変動による物理的リスクや、規制強化といった移行リスクへの備えとなります。

Q2: CO2を吸収する塗料は、どのような仕組みで機能するのですか?

A2: アトレティコ・マドリードが使用したGraphenstoneの塗料は、主成分である天然の石灰(水酸化カルシウム)が化学反応を起こすことでCO2を吸収します。塗料が壁に塗られ、乾燥(硬化)する過程で、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応し、元の安定した物質である石灰石(炭酸カルシウム)に戻ります。この「ライムサイクル」と呼ばれる自然な化学プロセスを利用して、大気中のCO2を塗料内に固定する仕組みです 16。

Q3: BREEAMとLEED認証の違いは何ですか?

A3: BREEAM(イギリス発祥)とLEED(アメリカ発祥)は、どちらも建物の環境性能を評価する世界的に認知された認証制度ですが、評価基準やプロセスに違いがあります。BREEAMは、設計段階から第三者の評価者がプロジェクトに関与し、継続的なコンサルティングを通じて評価を進めるプロセスを重視します。一方、LEEDは、設計・建設チームが基準に沿ってプロジェクトを進め、完成後に文書を提出して評価を受けるクレジットベースのシステムが特徴です。アスレティック・クラブのサン・マメスはLEED認証を 25、レアル・サラゴサのラ・ロマレダはBREEAM認証を取得しており 27、どちらも高い環境性能を示す信頼性の高い指標です。

Q4: 中小規模の組織がサステナビリティ活動を始めるには、何から手をつければよいですか?

A4: SDエイバルの事例が参考になります。まずは、国連のSDGsなどを参考に、自社の活動と関連の深い目標を特定し、サステナビリティに関する公式な方針や計画を策定することから始めます(戦略の公式化)。次に、自社の活動がどれくらいの環境負荷を与えているかを知るために、エネルギー使用量や廃棄物量などを測定し、可能であればカーボンフットプリントを算出します(ベースラインの測定)。そして、スタジアムのリサイクルボックス設置のように 32、従業員や顧客が参加しやすい、目に見える具体的なアクションから始めることが有効です。

Q5: サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは何ですか?スポーツにどう応用できますか?

A5: サーキュラーエコノミーとは、従来の一方通行の経済モデル(生産→消費→廃棄)とは異なり、製品や資源を可能な限り長く使い続け、廃棄物を最小限に抑えることを目指す経済システムです。レアル・ソシエダの「Sareak」プロジェクトは完璧な応用例です。廃棄された漁網という「ゴミ」を、サッカーのゴールネットという新たな「価値」を持つ製品に生まれ変わらせています 23。他にも、レアル・ベティスが侵略的外来種の海藻をユニフォームの原料にしたり 8、FCバルセロナが解体したスタジアムのコンクリートを再利用したりする 13 のも、サーキュラーエコノミーの実践例です。

Part 9: ファクトチェック・サマリー

本レポートで言及された主要な事実および定量的データの要約を以下に示し、記事の信頼性を担保します。

  • FCバルセロナ: 新スタジアム「Espai Barça」プロジェクトには、屋根に18,000平方メートルの太陽光パネル設置が含まれる 13。また、解体で生じたコンクリートの100%を新スタジアム建設に再利用する 13

  • レアル・ベティス: サステナビリティ・プラットフォーム「Forever Green」を通じて、これまでに174以上の個別アクションを実施した 6。Brand Finance社の調査によると、ヨーロッパで2番目に持続可能なクラブと評価されている 9

  • アトレティコ・マドリード: スタジアム「Cívitas Metropolitano」の外壁に、CO2を吸収するGraphenstone社の塗料を12,000リットル使用した 15

  • アスレティック・クラブ: 本拠地「サン・マメス」は、ヨーロッパのサッカースタジアムとして初めてLEED認証を取得した 25。また、財団を通じてバスク地方のウルダイバイ生物圏保護区に1万本以上の植樹を行った 26

  • レアル・ソシエダ: 「Sareak」プロジェクトは、年間64万トンの海洋汚染の原因となる廃棄漁網問題に取り組むものである 23

  • レアル・サラゴサ: 新スタジアム「ラ・ロマレダ」プロジェクトは、国際的な環境性能評価認証BREEAMで「Excellent」評価を取得した 27

  • Jリーグ: 2023年および2024年シーズンにおいて、年間約1,200試合の公式戦すべてで使用される電力を、再生可能エネルギー証書を活用して実質的に再生可能エネルギーで賄っている 38

  • 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ (Bリーグ): 日本のプロスポーツクラブとして初めて国連の「スポーツを通じた気候行動枠組み」に加盟した 40

著者情報

国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。環境省、トヨタ自働車、東京ガス、パナソニック、オムロン、シャープ、伊藤忠商事、東急不動産、ソフトバンク、村田製作所など大手企業や全国中小工務店、販売施工店など国内700社以上・シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS・APIサービス「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)のBizDev管掌。再エネ設備導入効果シミュレーション及び再エネ関連事業の事業戦略・マーケティング・セールス・生成AIに関するエキスパート。AI蓄電池充放電最適制御システムなどデジタル×エネルギー領域の事業開発が主要領域。東京都(日経新聞社)の太陽光普及関連イベント登壇などセミナー・イベント登壇も多数。太陽光・蓄電池・EV/V2H経済効果シミュレーションのエキスパート。Xアカウント:@satoruhiguchi。お仕事・新規事業・提携・取材・登壇のご相談はお気軽に(070-3669-8761 / satoru_higuchi@kk-grp.jp)

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