お話を伺った方
南国殖産株式会社 小藤 浩一様
業種
総合商社
目的
- 再生可能エネルギー事業の推進に伴い、シミュレーションの向上と提案力の強化を図るため。
- 蓄電池と太陽光発電の組み合わせによる最適なエネルギー利用プランをお客様に提供するため。
課題
- 再生可能エネルギーの普及により、蓄電池の需要が増加する中で、正確なシミュレーションが求められていた。
- 若手社員では手計算でのシミュレーションが難しく、提案の信頼性を確保する必要があった。
効果
- エネがえるASPを導入することで、蓄電池と太陽光発電の組み合わせにおけるシミュレーション精度が向上。
- シミュレーション結果に基づいた提案資料がお客様に信頼された
- 社内教育にも役立ち、若手社員のシミュレーション能力の向上が図られた。
まず、御社の事業について簡単にご紹介いただけますか?
弊社は、総合商社として80年の歴史を持ち、鹿児島県内では特にガソリンスタンドの会社として認識されていますが、実際にはエネルギー事業、建設資材事業、通信事業など幅広い分野で事業を展開しています。最近では再生可能エネルギーに力を入れており、太陽光やバイオマスなどの電力事業も積極的に進めています。
太陽光発電システムの販売にも長年携わっていらっしゃるとのことですが、そのご経験を踏まえて、現在の再生可能エネルギー事業の状況について教えていただけますか?
私は20年間にわたり太陽光発電システムの販売に携わってきました。当初からお客様に対して光熱費削減シミュレーションを用いた提案を行ってきました。20年前は、オール電化と太陽光発電の組み合わせが主流でしたが、2012年からのFIT(固定価格買取制度)の導入後、売電シミュレーションが主流となりました。
その後の変化はどのようなものでしたか?
FITの買取単価が低下するにつれて、太陽光発電の主な目的は自家消費へとシフトしていきました。現在では、蓄電池の性能が向上し、さらに補助金の導入によって、お客様の導入意欲が高まっています。お客様のニーズは、創エネ(エネルギーを作る)、省エネ(エネルギーを節約する)、蓄エネ(エネルギーを蓄える)と多岐にわたるようになり、太陽光発電、オール電化、蓄電池の組み合わせも多様化しています。
「エネがえる」を導入した背景について教えてください。
当初は、オール電化と太陽光発電を組み合わせた提案が主流でしたが、2012年に固定価格買取制度(FIT)が導入されてからは、売電を前提としたシミュレーション提案が求められるようになりました。しかし、FITの買取単価が徐々に低下する中で、自家消費型の太陽光発電が主流となり、現在では蓄電池の導入も増えてきています。
そこで、私たちは多様化するお客様のニーズに対応できるシミュレーションツールが必要だと感じ、「エネがえる」を導入しました。このツールは、若手の教育ツールとしても大いに活用しており、短期間で全営業スタッフが使いこなせるようになりました。
「エネがえる」を活用した具体的な成果について教えてください。
「エネがえる」は非常に汎用性が高く、様々なメーカーとの組み合わせにも対応できます。また、シミュレーションの精度が安定しているため、提案内容に自信を持ってお客様に説明することができるようになりました。その結果、営業スタッフ全員がすぐに使いこなせるようになり、成約率も5割に達しました。これは、若手スタッフを含む全員が即戦力として活躍できるようになっています。
今後の展望についてお聞かせください。
今後は、さらに地域のエネルギーニーズに応えるため、再生可能エネルギーの導入を拡大していく予定です。太陽光発電をはじめ、バイオマス発電など、より多様な再生可能エネルギーの事業を進めていきます。また、「エネがえる」の活用を通じて、さらなるシミュレーション精度の向上や、業務の効率化を図りたいと考えています。地域に密着しながら、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献していきたいと思います。
エネがえるASP 南国殖産株式会社
会社概要 南国殖産株式会社 事業 建設資材事業、機械設備事業、情報通信事業、エネルギー事業 サイト https://www.nangoku.co.jp/