太陽光発電+蓄電池で売電もできる!電気の流れやオトクな設定を解説

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国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS・APIサービス「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)のBizDev管掌。AI蓄電池充放電最適制御システムなどデジタル×エネルギー領域の事業開発が主要領域。東京都(日経新聞社)の太陽光普及関連イベント登壇などセミナー・イベント登壇も多数。太陽光・蓄電池・EV/V2H経済効果シミュレーションのエキスパート。お仕事・提携・取材・登壇のご相談はお気軽に(070-3669-8761 / satoru_higuchi@kk-grp.jp)

「太陽光発電システムと蓄電池を設置したいけれど、いまいち仕組みが分かっていない」
「蓄電池を設置した場合、蓄電と売電は切り替えられるのか?どちらが優先されるのか?詳しく知りたい」

太陽光発電システムの導入を考えている方の中には、蓄電池を同時で設置しようと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、蓄電池を設置するとどうなるのか、蓄電と売電はどちらを優先した方が良いのかなど、分からないことが多くて悩んでいる方も多いことでしょう。

太陽光発電と蓄電池をセットで導入すると、「発電+自家消費」だけでなく、「蓄電」(電気を貯めること)と「売電」(電気を売ること)」の両方ができるようになります。

太陽光発電と蓄電池を導入すると「蓄電」と「売電」が可能

なお、最近は売電価格よりも電気代の方が単価が高いため、売電を優先させるよりも、蓄電して自家消費(自分の家で電気を使うこと)を増やす方がオトクです。

例:16円で1,000kWhの電気を売っても1.6万円にしかならないが、自家消費して1,000kWh分の電気代を買わないと電気代を3.5万円削減できる。

売電単価より電気代が大きい場合は蓄電優先がおすすめ

この記事では、太陽光発電と蓄電池を設置した場合の電気の流れや、蓄電と売電の関係など、初心者でも理解できるよう分かりやすく伝えていきます。

図解イラストや例を用いてわかりやすく説明するので、ぜひ最後まで読んで理解を深めてください。

太陽光発電と蓄電池についての基礎知識

太陽光発電と蓄電池についての基礎知識

まずは太陽光発電や蓄電池の仕組みについて、初心者の方にも分かるよう解説します。

※「既に理解しているよ」という方は、「電気の流れ(発電→自家消費→蓄電→売電→放電→買電)」から読んでいただいても構いません。

太陽光発電システムと蓄電池には、以下のような役割の違いがあります。

【太陽光発電システムと蓄電池の概要】

太陽光発電システム

太陽光を電気に変換するシステムのこと
住宅用の場合、まずは自宅で電力を消費して、余った電力のみを電力会社に買い取ってもらえるシステムが多い

蓄電池

自宅で使いきれなかった電力を、貯めておくことができる電池のこと
貯めておいた電気は、夜間や悪天候時に使うことができる

太陽光発電システム単体では、余った電力を蓄えておくことができませんが、蓄電池があれば電力を貯めておくことが可能です。また、蓄電池の容量が一杯になったら売電することも可能です。

太陽光発電システムと蓄電池を設置することで、発電・自家消費・蓄電・売電を行えるようになります。

※自家消費とは、発電した電力を自宅内で使うことをいいます。

太陽光発電と蓄電池を導入すると「蓄電」と「売電」が可能

蓄電池には以下のようなメリットがあり、太陽光発電システムと併用する方が増えています。

太陽光発電システムと蓄電池を併用するメリット

・発電できない時間帯・天候でも蓄電池に貯めた電気を使える
・災害時など停電した時にも電気を使えて安心
・自家消費を増やすことで電気代を削減できる

最近は特に、売電価格が下がり、電気を購入する価格が上がっているため、できるだけ自家消費を増やした方がオトクな状況になっています。

これについては、後ほど「太陽光発電を今後導入する方は「蓄電優先」がおすすめ」で詳しく解説しています。

電気の流れ(発電→自家消費→蓄電→売電→放電→買電)

電気の流れ(発電→自家消費→蓄電→売電→放電→買電)

「蓄電と売電は、実際にどのような順番で行われるのかな?」という方も多いでしょう。ここからは、蓄電池を設置した場合の、電気の流れを説明していきます。

※2023年時点では、売電するよりも自家消費する方がメリットが大きいため、自家消費が優先される流れについて解説していきます。売電を優先させたい場合には、機種の設定を変えれば売電優先モードを選ぶことができます。

詳しくは次章「蓄電と売電はモードで切り替えることができる」をご覧ください。

太陽光発電システムと蓄電池がある場合、基本的には、発電→自家消費→蓄電→売電→放電→買電という順番で電気が流れていきます。

太陽光発電システムと蓄電池の電気が流れる順番



発電

❶太陽光発電システムで電気を発電する

自家消費

❷発電した電気は、まずは家庭内で消費される

蓄電

❸自家消費できなかった分は、蓄電池に蓄えられる

売電

❹蓄電池の容量が満杯になったら、売電に回る








放電

❺発電していない時は、まず蓄電池に貯めた電力を使う

買電

❻蓄電池がカラになったら、電力会社から買った電気を使う

(系統からの蓄電)

夜間など電気代が安い時間帯に、系統(電力会社)から電気を買って、その電気を蓄電することもできます

1日の電気利用の流れは、以下のようなイメージになります。

1日の電気利用の流れのイメージ図

上記のイメージ図を元に、一日の電気利用の流れを文章で解説していきます。

❶発電

太陽光発電システムで電力を作ることができるのは、太陽の光が届く、晴れた日中のみです。上記のイメージ図では、朝4時過ぎから18時頃までに発電しているのが分かります。

❷自家消費

発電した電力は、まずは「売電」でも「蓄電」でもなく、家庭内で消費されます。

住宅向けの太陽光発電システムは、「全量売電」(発電した電力を全て売ること)できないシステムがほとんどで、「自家消費型」といって、まずは家庭内で使われるのが基本となります。

❸蓄電

発電中に、家庭内で使いきれない電気は、次に「蓄電」に回ります。

システムの設定で「売電」に優先的に回すことも可能ですが、売電価格よりも、電力会社から買う電気の方が高いので、積極的に蓄電して、できるだけ買電を減らす方がメリットが大きい状況です。

❹売電

蓄電池の容量が満杯になってしまい、これ以上電気を貯められなくなった時点で、発電した電力を「売電」することになります。

❺放電

日が沈んで発電できなくなってからは、蓄電池に貯めていた電力を使って生活をします。

❻買電

蓄電池に貯めていた電力がカラになってしまった場合は、電気系統(電力会社)から電気を買って、生活することになります。

蓄電と売電はモードで切り替えることができる

蓄電と売電はモードで切り替えることができる

蓄電と売電どちらを優先させるかどうかは、蓄電システムのリモコン画面やHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の画面の「運転モード」の設定で切り替えることが可能です。

例えば、京セラの蓄電池の場合、 以下の5つの運転モードがあり、モードを切り替えて作動させることができます。

【運転モード(京セラの蓄電池の場合)】

自家消費モード

発電した電力の余剰分について、売電よりも自家消費を優先させるモード

売電優先モード

発電した電力の余剰分について、売電を優先させるモード

おまかせ運転モード

機器が自動的に最適な状況を判断して自動制御してくれるモード

強制充電モード

停電が懸念される場合などに使うモード

非常時運転モード

停電時に使うモード

参考:蓄電池の運転モードのご紹介(京セラ編)|京セラ株式会社

従来は、売電単価が高いFIT制度(固定価格買取制度)期間中は「売電優先」、FIT終了後(卒FIT後)は「自家消費優先」にすると良いといわれていました。

しかしながら、最近ではFIT制度の買取価格が下がっているため、2023年度に太陽光発電を導入する方に関しては、FIT期間中もFIT期間終了後も、どちらも「自家消費優先」の方がオトクです。

この傾向はしばらく続くと予想されます。

太陽光発電を今後導入する方は「蓄電優先」がおすすめ

太陽光発電を今後導入する方は「蓄電優先」がおすすめ

太陽光で発電して自家消費し切れなかった余剰電力を「蓄電する」か「売電する」かの部分について、詳しく解説していきます。

結論としては、「電気代>売電単価」の場合には蓄電優先、「電気代<売電単価」の場合には売電優先がオトクになります。

そして、2023年度に太陽光発電を始める場合には、「電気代>売電単価」となるので、蓄電優先がおすすめです。

「電気代>売電単価」の場合には蓄電優先がおすすめ

電気代が売電単価よりも高くなるケースでは、蓄電優先(つまり自家消費を優先する)のがおすすめです。

「電気代>売電単価」の場合には蓄電優先がおすすめ

今後太陽光発電を導入する場合には、こちらのケースになります。

例えば、2023年度に太陽光発電を導入してFIT制度(固定価格買取制度)を利用した場合、発電した電力は1kWhあたり16円で買い取ってもらうことが可能です。

一方で、2023年10月時点で、電力会社から電気を購入する場合の単価は、1kWhあたり30円程度(※1)です。

※1:東京電力エナジーパートナーの従量電灯B・C(第1段階料金)の電気量料金単価を参考にしました。実際の電気料金は電力会社やプラン、電気使用量によって異なります。

売電単価より電気代が高い場合、売電するよりも蓄電を優先して、できるだけ高い電気代を削減することを優先する方が経済的にメリットが大きくなります。

例えば、発電した電力が100kWhある場合、売電しても1,600円しかもらえません。蓄電して自宅で消費することにより、100kWh分の電気を買わないで済み、3,500円の電気代削減が可能になります。

「電気代<売電単価」の場合には売電優先がおすすめ

電気代が売電単価よりも安いケースでは、売電優先がおすすめです。

「電気代<売電単価」の場合には売電優先がおすすめ

以前はFIT制度によって保証される売電単価が高かったため、売電を優先させる方がオトクでした。

例えば、FIT制度が始まったばかりの2012年は、住宅用太陽光発電(10kW以下)の買取価格は1kWhあたり42円でした。

一方で、電気代は今よりも安く、1kWhあたり22.33円程度(※2)でした。

※2:資源エネルギー庁「電気料金の水準」の資料の12ページにある価格を参考にしました。

このように電気代よりも売電単価が高い場合には、たくさん売電した方がメリットが大きいため、できるだけ蓄電よりも売電を優先する方がオトクになります。

今後もこの傾向は続くのではないかと推測できます。

あまり現実的ではないですが、今後また電気代が大幅に下がり、売電価格の方が高くなった場合には、売電優先がおすすめとなります。

太陽光発電の蓄電と売電に関するよくある質問

太陽光発電の蓄電と売電に関するよくある質問

その他、太陽光発電における蓄電と売電についてのよくある質問と回答を以下にまとめました。

ダブル発電とは何のことですか?

ダブル発電とは、太陽光発電システムと別のシステム(蓄電池やエネファームなど)を併用することをいいます。

逆に、太陽光発電システムを単体で運用することを、シングル発電といいます。

2018年度以前のFIT制度では、シングル発電とダブル発電という区分があり、ダブル発電と認定された場合には、シングル発電よりも買取単価が下がる仕組みになっていました。

【2018年度のFIT制度の価格表】

 

10kW未満

10kW未満(ダブル発電)

出力制御対応機器
設置義務なし

出力制御対応機器
設置義務あり※1

出力制御対応機器
設置義務なし

出力制御対応機器
設置義務あり※1

調達価格

26円

28円

25円

27円

調達期間

10年間

しかしながら、2019年度のFIT制度からは、シングル発電とダブル発電の括りがなくなり、どちらも売電価格は同じになりました。

現在は「ダブル発電かどうか」を気にする必要はなくなっています。

蓄電池を設置すると買取価格が下がっちゃうの?

上記の説明と重複しますが、現時点のFIT制度では「ダブル発電」の括りがなくなっているため、蓄電池を設置していても買取価格が下がることはありません。

例えば2023年度の場合、シングル発電(単体)でもダブル発電(蓄電池併用)でも、買取価格は変わらず16円/kWhです。

蓄電池を設置するとFIT買取期間は短くなる?

現時点のFIT制度では「ダブル発電」の括りがなくなっているため、蓄電池を設置していてもFIT制度の買取期間が短くなることはありません。

2023年度の場合、シングル発電(単体)でもダブル発電(蓄電池併用)でも、買取保証期間は一律で10万円です。

蓄電池に充電した電力を売電することはできる?

現在販売されている住宅用の蓄電池では、蓄電池に充電した電力を売電することはできません。

ただ、事業用では可能です。電気事業法が改正されたことにより、超大型の系統用蓄電池で「蓄電所」という商売ができるようになりました。

「市場が安い時間に系統充電し、高い時間に売電する」といったアービトラージ(サヤ取り商売)が可能で、大手商社などが続々参入しています。

蓄電優先と売電優先どちらがオトクかシミュレーションして比較

蓄電優先と売電優先どちらがオトクかシミュレーションして比較

4章で解説した通り、現在のように「電気代>売電単価」となる場合には、蓄電を優先させる(=自家消費を優先させる)方が、経済メリットが高くなります。

ここからは、蓄電を優先させる「自家消費優先モード」と、売電を優先させる「売電優先モード」で、どのくらい経済メリットに違いが現れるのかをシミュレーションしていきましょう。

シミュレーションには、太陽光発電や蓄電池の経済効果をシミュレーションできるツール「エネがえる」を使用します。

今回は、以下の条件でシミュレーションをしていきます。

日射量観測地点:東京
現在の電気の契約情報:東京電力エナジーパートナー・従量電灯B(50A)
現在の毎月の平均電気使用量:600kWh
生活スタイル:オール電化型
FIT期間中の買取単価:16円/kWh(10年)
FIT終了後の買取単価:8.5円/kWh(15年)
パネル設置:4kW、南向き、傾斜角は4寸(23度)
蓄電池:シャープ製クラウド蓄電池システム(6.5kWh)
電気料金上昇率:年率2%を想定

エネがえるでは、以下のように、自家消費優先モードと売電モードそれぞれの場合の、電気料金と売電収入と合計(効果額)を簡単に比較することができます。

エネがえるでは自家消費優先モードと売電モードで料金の比較が簡単に可能

蓄電優先(自家消費優先)の場合の15年間の経済メリット

蓄電優先(自家消費優先)の場合の15年間の経済メリット

売電よりも蓄電を優先して、自家消費優先モードを選んだ場合の15年間の経済メリットは約273.2万円となります。

以下の通り、電気の自給率(自家消費率)は53.7%となり、発電した電力のうち半分以上を自家消費できていることが分かります。

蓄電優先の場合 発電した電力のうち半分以上を自家消費している

売電優先の場合の15年間の経済メリット

売電優先の場合の15年間の経済メリット

売電優先モードを選んだ場合、15年間の経済メリットは約160万円となります。

先ほどの自家消費優先モードと比べて、100万円以上も損してしまうことが分かりますね。

以下の通り、電気の自給率(自家消費率)は23.6%となり、発電した電力の大半は自家消費ではなく売電に回ります。売電単価が低い現在では、多く売電しても経済メリットはあまり大きくなりません。

売電優先の場合 発電した電力の大半は自家消費ではなく売電に回り経済メリットはあまり大きくない

このように金額をシミュレーションしてみると、蓄電池のモードを「自家消費モード」にするのか「売電モード」にするかによって経済メリットに大きな違いが現れることが分かるでしょう。

蓄電池の経済効果をシミュレーションするならエネがえるがおすすめ

蓄電池の経済効果をシミュレーションするならエネがえるがおすすめ

これから太陽光発電システムや蓄電池を設置しようとしている場合には、経済効果を必ず事前にシミュレーションすることをおすすめします。

高精度シミュレーションツール「エネがえる」を使えば、6章のように、

  • 売電優先と自家消費優先だとどのくらい経済メリットに差が出るのか?
  • 蓄電池をつけない場合とつけた場合にどのくらいオトク金額が変わってくるか?

など、さまざまなシミュレーションが可能です。

全く同じ太陽光パネルや蓄電池を導入した場合でも、設置した人の住んでいるエリアや設置条件(角度や傾斜角)、電気の使い方、普段の電気使用量などによって、経済メリットには大きく差が生まれます

だからこそ、設置検討時にしっかりと詳細なシミュレーションをしておくことが大切です。

ネット上にあるような簡易的なシミュレーションで済ませてしまうと、「思ったほどの削減効果がなかった」「思ったよりも回収期間が長くなってしまった」ということになり、後悔してしまうかもしれません。

エネがえるなら、15年間の累計オトク額や、月々の電気代削減額、売電収入などを細かく診断できます。

以下のようなレポートに視覚的に分かりやすくまとめてお出しできるので、太陽光発電の仕組みに詳しくない方も簡単に導入メリットを理解することができます。

エネがえるの詳細な診断レポートなら太陽光発電の導入メリットを簡単に理解できる

なお「エネがえる」は、太陽光発電システムや蓄電池の販売店や、ハウスメーカー、工務店などの業者向けに提供しているサービスです。

「エネがえる」を用いた詳細なレポートを受け取りたい方は、ぜひ、「エネがえる」を導入している販売店や工務店に、見積もりを依頼してみてください!

【販売店様向け】エネがえるなら蓄電と売電の流れをお客様に簡単に説明可能

【販売店様向け】エネがえるなら蓄電と売電の流れをお客様に簡単に説明可能

ここからは、太陽光発電システムや蓄電池の販売店様やハウスメーカー様、工務店様に向けて、「エネがえる」の紹介をさせていただきます。

太陽光発電のシミュレーションツールはたくさんありますが、精度が高いシミュレーションをするならば「エネがえる」が最適です。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの
決定版「エネがえる」の特徴

【導入実績がすごい!】
・683社が導入(大手電力・蓄電池メーカー・販売施工店など)
・全国販売実績TOP1・2の蓄電池販売会社が導入
・年10万件超の安心の診断実績

【使い方が簡単!便利!】
・5分で提案書が自動作成
・燃調費単価も月1回自動更新
・主要蓄電池製品を98%網羅

「エネがえる」は、太陽光発電や蓄電池の長期的な経済メリットを最短15秒で診断できる高精細なシミュレーションツールです。

診断した内容は、瞬時に分かりやすいイラストやグラフ付きでPDFに出力でき、そのまま提案書としてお使いいただけます。月々の電気代削減額や売電収入など、細かい金額までしっかり提示ができます。

「エネがえる」は太陽光発電や蓄電池の長期的な経済メリットを最短15秒で診断可能

新人営業マンでも誰でも簡単にシミュレーション可能で、操作性の高さに定評があるツールとなっています。

今回の記事の内容で言うと、「エネがえる」では、蓄電池を売電優先で動かすか、自家消費優先で動かすか自動判定して結果を出すことが可能です。

また、「どうしても売電優先で動かしたい」という場合にモードを変えてシミュレーションすることもできます。

今回の記事でも解説しましたが、「蓄電池を設置した場合、電気の流れはどうなるの?」「蓄電と売電ってどちらが優先されるの?」など、多くの疑問を持つ個人のお客様は多いものです。

「エネがえる」では、以下のように、発電・自家消費・蓄電・売電の流れなどを図解した資料も瞬時に出力できるため、お客様にも視覚的に理解していただきやすいと好評です。

「エネがえる」では発電・自家消費・蓄電・売電の流れなどの図解を瞬時に出力可能

1日を通して、どの時間に発電し、どのくらいを自家消費し、どのくらいが蓄電池に貯められて、蓄電池からはどのくらい自家消費に回るかなども、以下のように図で分かりやすく説明できます。

「エネがえる」では1日の発電・自家消費・蓄電・蓄電池からの自家消費を図で分かりやすく説明可能

弊社がおこなったアンケートの結果、エネがえるで出力した診断レポートをお客様に見せたところ、「71%のお客様が、販売会社への信頼度が上がる」と回答しています。

約7割が販売会社への信頼度が上がると回答

年間発電量だけでなく、どのくらいの経済効果が出るのか、毎月のローン負担額はいくらかになるかまで、FIT中からFIT後まで15年という長期にわたり具体的にシミュレーションできるため、お客様からの信頼を勝ち取ることができます。

なお、エネがえるシリーズには他に、産業用のシミュレーションもできる「エネがえるBiz」や、EV・V2H経済メリットシミュレーションができる「エネがえるEV・V2H」もあります。

お客様への提案の確度を上げたい工務店・販売施工会社・メーカー・電力会社は、ぜひ「エネがえるASP」の導入をご検討ください。

まとめ

本記事では、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた場合のいろいろな疑問について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

▼太陽光発電と蓄電池についての基礎知識

・太陽光発電システム:太陽光を電気に変換するシステムのこと
・蓄電池:自宅で使いきれなかった電力を、貯めておくことができる電池のこと
・太陽光発電システムと蓄電池を併用することで、停電時や悪天候時にも電気を使える

太陽光発電+蓄電池を設置した場合の電気の流れ

・基本的には、発電→自家消費→蓄電→売電→放電→買電という順番で電気が流れていく
・住宅向けの太陽光発電システムは「全量売電」できないため、まずは家庭内で使われる
・家庭内で使いきれない電気は、次に「蓄電」に回る
・蓄電池の容量が満杯になった時点で、発電した電力は「売電」に回る
・日が沈んで発電できなくなってからは、蓄電池に貯めていた電力を使う
・蓄電池がカラになったら、電気系統(電力会社)から電気を買う

蓄電と売電はモードで切り替えることができる

・自家消費モード:発電した電力の余剰分について、売電よりも自家消費を優先させるモード
・売電優先モード:発電した電力の余剰分について、売電を優先させるモード
・現在は買取価格が下がり、電気代が上がっているので、自家消費優先がオトク

6章では、蓄電優先(自家消費優先)モードと売電優先モードをシミュレーションして比較した結果を掲載しました。

売電価格が下がっている現在では、できるだけ蓄電をして自家消費率を上げることで、経済メリット(オトク度)を高めることができます。

実際に経済メリットがどのくらいになるかは、個々の状況によってことなります。詳細なシミュレーションをしてから導入の判断をすることをおすすめします。

 

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