蓄電池の見積もりが高すぎないかチェックできる!ポイント4つを解説

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国際航業株式会社公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・導入シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)を開発提供。

蓄電池の見積もりが高すぎないかチェックできる!ポイント4つを解説
蓄電池の見積もりが高すぎないかチェックできる!ポイント4つを解説

蓄電池の見積もりをもらっても、

「蓄電池の見積もりが妥当な金額かどうか判断できない」
「自分では見積もりが高いか低いか分からないので教えてほしい」

という方は多いのではないでしょうか。

蓄電池の見積もりは、以下のように、蓄電池などの価格、工事費、保証・サポートが記載されていることが多いでしょう。しかし、どの項目のどこをどう見たら妥当かどうか分からない方がほとんどでしょう。

蓄電池の見積書イメージ

結論から言うと、蓄電池の見積もりをもらったときのチェックポイントは以下です。

蓄電池の見積書で見るべきポイント

また、見積書の内容比較はもちろんですが、蓄電池の場合は、「どの蓄電池を選ぶか」もかなり重要です。選ぶ蓄電池によって、経済メリットにも差が現れるからです。

蓄電容量が多い蓄電池を設置すればするほど経済メリットが大きくなる訳ではなく、オーバースペックで電力を余らせてしまうことになれば設置費用がかさむだけで損してしまいます。

家族構成や平均電気使用量、日中に電気を使うのかなど、さまざまな要素によって、最適な蓄電池の容量は変わってきます。

そうした本質の部分も含めて、この記事では「蓄電池の見積もりで失敗しないポイント」も解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、蓄電池導入の参考にしてください。

蓄電池の見積もりのチェックポイント4つ

蓄電池の見積もりのチェックポイント4つ

早速、蓄電池の見積もりをもらった場合にチェックするポイントを解説していきます。

蓄電池の見積書で見るべきポイント

・蓄電池の本体価格+設置費用が1kWhあたり20万円以下か

・蓄電池本体や工事の保証の内容や期間はどうなっているか
 ①蓄電池本体の保証期間が何年か
 ②自然災害補償が付いているかどうか
 ③工事保証・瑕疵保険が付いているか
 ④点検・アフターフォローサービスがあるか

・補助金・助成金の提案があるか/申請をしてくれるか

・適切な蓄電池を提案してきているか

なお、太陽光発電システムの見積もりのポイントについては、別記事「太陽光発電の見積りチェックポイント5つを解説|損したくない方必見」で解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

蓄電池の本体価格+設置費用が「1kWhあたり20万円以下」か

まずは蓄電池の本体価格+設置費用が「高すぎないか」を確認しましょう。

蓄電池を購入・設置する場合の目安は、1kWhあたり15万円〜20万円程度が一般的となります。

もちろん、性能やメーカーによっても異なりますが、1kWhあたり20万円を超えると相場より高いので注意しましょう。

蓄電池

本体価格の目安

4kWh

80万円

5kWh

100万円

6kWh

120万円

7kWh

140万円

8kWh

160万円

9kWh

180万円

10kWh

200万円

なお、訪問販売の場合には、1kWhあたり25万円程度が相場です。訪問販売は高く付くことが多いので、注意してください。

これについては「訪問販売業者に注意する」でも後述しています。

蓄電池本体や工事の保証があるか/内容や期間はどうなっているか

蓄電池を設置するには100万円〜200万円など高額な費用がかかるため、本体や工事に保証がついていることがとても大切となります。

もし「100万円払ったのに3カ月で壊れてしまった」となったら、簡単には買い直しできず、後悔する羽目になるでしょう。そうならないためにも、しっかりと保証が付いているかどうかを確認しておきましょう。

保証について確認する場合には、見積もりの項目欄または備考欄を確認してみてください。もし見積書に記載がない場合は、担当者に直接問い合わせることをおすすめします。

見積書から蓄電池本体や工事の保証があるか確認

チェックポイントは以下の4つです。

①蓄電池本体の保証期間が何年か
②自然災害補償が付いているかどうか
③工事保証・瑕疵保険が付いているか
④点検・アフターフォローサービスがあるか

ひとつずつ確認していきましょう。

①蓄電池本体の保証期間が何年か

蓄電池本体の保証期間は、メーカーや製品によって異なりますが、10年または15年のことが多いでしょう。

保証内容もさまざまなので、自然災害による故障が保証対象になるか、太陽光発電システムとの連携でも保証になるのかなど、細かくチェックしておくと安心です。

②自然災害補償が付いているかどうか

前述したとおり蓄電池メーカーによっては自然災害補償がついていない場合があるため、その場合には販売店・施工店が自然災害補償を付けてくれているか確認しましょう。

自然災害補償がない場合、火災や落雷、雪災、洪水などが原因の故障があった場合に、保証対象外になってしまうので注意しましょう。

また、自然災害補償の内容は、蓄電池メーカーや販売店によってどこまで対応しているか差異があるのでしっかり確認が必要です。

③工事保証・瑕疵保険が付いているか

蓄電池本体の保証以外に、工事保証がついているかどうかも重要なポイントです。

工事保証とは、蓄電池本体以外の施工・工事に関する保証で、施工した業者が保証してくれるものです。

例えば、ケーブルが損傷して蓄電池の充放電ができなくなった場合など、蓄電本体以外が原因の場合、蓄電池メーカーの保証対象外となります。

工事保証をつけておけば、蓄電池本体の故障は蓄電池メーカーに、蓄電池本体以外の部材の故障は施工店に保証してもらえるため安心です。

工事保証がない場合、不具合が起きるたびに修理代や部品代が発生します。修理箇所によっては金額がかなり高額になることがあるため、工事保証を付けておくことをおすすめします。

しっかり相見積もりを取って、工事保証の価格や内容を比較した上で最善の業者を選ぶのがおすすめです。

④点検・アフターフォローサービスがあるか

販売会社・施工業者によっては、年1回の無料点検・メンテナンスサービスが付帯されていることがあります。

こうした点検やメンテナンスサービスは、付いていると有り難いサービスではある一方、付帯されていることで見積もりが高くなる可能性もゼロではありません。

点検やアフターフォローの内容や必要性を自分で判断した上で、他の業者との見積もりと価格を比較し、納得した上で依頼先を見つけるのがおすすめです。

補助金・助成金の提案があるか/申請をしてくれるか

補助金・助成金についての提案があるかどうか、また、申請代行してくれるかも、見積もりを受け取った時に確認したいポイントです。

蓄電池を設置する場合、住んでいる自治体によっては補助金・助成金の制度を利用できます。

例えば東京都(クール・ネット東京の事業)の場合、蓄電池設置で100万円規模での補助金を受け取ることができます。

※補助金について詳しくは、「補助金・助成金を最大限活用する」で後述しています。

制度を活用すればかなり設置費用が安くなるため、制度を使わない手はありません。オトクに設置するためには、補助金や助成金の知識が豊富な業者に施工を依頼することが大切です。

補助金・助成金についての知識が乏しい業者に依頼してしまうと、本来使えるはずの制度を見逃して損してしまう可能性があるからです。

一方で、その地域の適用要件に詳しい業者に依頼すれば、活用できる制度を駆使して最も安く蓄電池を設置することができるでしょう。

また、業者によっては申請書類の作成や提出をサポートしてくれる業者もあるでしょう。

見積もりと同時に、補助金・助成金の説明をしてくれるかどうか、しっかりチェックしてみてください。

適切な蓄電池を提案してきているか

蓄電池の見積もりを取る時にチェックすべきポイントの最後として、見積もりで「どの蓄電池を提案してきているのか」と、「その蓄電池を提案した納得できる理由」が書かれているか、説明を受けることができるかも重視しましょう。

蓄電池とひとくちに言っても、小型のものから大容量のもの、一度に使用できる機器の数など、さまざまな製品があります。

導入する家庭によって適切な蓄電池の種類や蓄電容量は異なりますし、どの蓄電池を設置するかで得られる経済メリットも変わってきます。

本来であれば、「蓄電池を設置して実現したい内容」をヒアリングして、状況に応じて適切な蓄電池を提案するべきです。また、どの蓄電池が最も経済メリットが大きくなるかシミュレーションした上で、製品を決めるべきです。

良い提案の例

「現在の電力消費量が月平均222kWhで、設置されている太陽光パネルの容量が4kW、日中に在宅のご家族がいるケースでシミュレーションした結果、経済メリットが最大になる蓄電池はシャープのクラウド蓄電池システム(4.2kWh)でした。そのため、この蓄電池を提案します。これを採用すると、15年間で173万円の経済効果を得られますよ!」

悪い提案の例

「このくらいの広さの家なら、だいたいみんな4kWhぐらいの蓄電池を付けてますね。なので、売れ筋のこの4kWhの蓄電池を提案します。」

ヒアリングやシミュレーションをした上で、最適な製品を提案してくれるかどうかを重視することをおすすめします。

逆に、自社で売りたい蓄電池をゴリ推ししてくるような業者は避けた方が無難です。シミュレーションについては、後ほど「生活スタイル別の蓄電池シミュレーション例3つ」でも詳しく解説します。

良い条件で蓄電池の見積もりを出してもらうポイント

良い条件で蓄電池の見積もりを出してもらうポイント

ここからは、蓄電池をできるだけ良い条件で購入・設置するためのポイントについて解説していきます。

必ず相見積もりを取って比較する

蓄電池を購入する際には、必ず相見積もり(複数見積もり)を取って比較検討した上で購入先を決めるのが鉄則です。

1社だけに見積もりを依頼すると、他に比較対象がいないため、見積もりの金額が適正なのか判断することが難しくなります。結果として、高くても気付かずに購入してしまい、後悔する可能性があります。

ある程度購入先を決めていたとしても、必ず2~3社の業者に同じ内容で見積もりを取り、金額や内容を比較することをおすすめします。

訪問販売業者に注意する

蓄電池や太陽光発電システムの訪問販売が来ても、その場で契約してしまわないよう注意しましょう。

「訪問販売業者から蓄電池を買ってはいけない」とは言いませんが、1-1でも解説した通り、訪問販売の場合、蓄電池の値段が高い傾向にあるため注意が必要です。

訪問販売は広告費や人件費などの費用が上乗せされていることが多いため、通常の販売店と比べて高い見積もりになることが多いのです。

また、突然訪問されて十分な検討ができないまま契約してしまうと、後悔に繋がるケースが多くなります。国民生活センターにも蓄電池の勧誘トラブル事例が掲載されており、悪徳業者の存在も問題となっています。

訪問販売業者からの見積もりをもらった場合にも、必ず別の業者からも相見積もりをもらい、比較して納得した上で契約するようにしましょう。

補助金・助成金を最大限活用する

蓄電池をオトクに設置するには、国や自治体が実施している補助金や助成金を最大限活用するようにしましょう。

蓄電池の購入・設置には100万円単位で費用がかかりますが、国や各自治体の補助金制度を利用すれば安価に導入できることがあります。

【国が実施している蓄電池の設置に適用できる補助金の例】

補助金の額や上限

こどもエコすまい支援事業

64,000円 / 戸

DR補助金

以下のうち金額が低い方
・初期実効容量1kWhあたり3.2万円
・蓄電池商品工事代の1/3以内
・上限60万円

※2023年11月確認時点の情報です。予算満了すると補助金が終了することがあります。

また、各市町村が独自に蓄電池補助金を実施している場合もあります。

例えば、東京都の場合、容量や条件によって100万円規模での助成金を取得することができます。

【東京都の蓄電池導入促進事業の補助金】

補助金の額や上限

太陽光発電システムが4kW以上の場合

以下のうちいずれか小さい額(最大1,500万円)
(a)蓄電容量(6.34kWh以上):15万円/kWh(100kWh未満)
(b)蓄電容量(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)
(c)太陽光発電システムの発電出力:30万円/kW
(d)助成対象経費×3/4の額

太陽光発電システムが4kW未満か太陽光発電システムの出力がわからない場合

以下のうちいずれか小さい額
(a)蓄電容量(6.34kWh以上):15万円/kWh(最大120万円)
(b)蓄電容量(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)
(c)助成対象経費×3/4の額

参考:令和5年度 家庭における蓄電池導入促進事業

補助金を受けられるか受けられないかによって、費用対効果や経済メリットもかなり変わってくるので、事前に自分が使える制度を調べておくことが重要です。

蓄電池の効果を最大化するにはシミュレーションが必須

蓄電池の効果を最大化するにはシミュレーションが必須

1章で見積もりのチェックポイントを、2章では蓄電池をできるだけオトクに導入するためのポイントについて解説しました。

ここからは、蓄電池の効果を最大化するためにはシミュレーションが必須であるということを解説していきます。

なぜシミュレーションが必須なのかというと、導入される状況によって最適な蓄電池が異なり、蓄電池が変われば効果も大きく異なるからです。

事前にシミュレーションした上で、予算内で、効果が最大化するような蓄電池を選ぶのが鉄則です。

特に重視するポイントは、どのくらいの蓄電容量の蓄電池を選ぶかです。蓄電容量は、小型だと2kWh、大容量だと16kWhまであります。

蓄電池の選び方のポイント

・太陽光パネルのシステム容量に合った蓄電容量になっているか
・用途に応じた蓄電容量になっているか(オール電化、EV対応など)
・生活スタイルに適した蓄電容量になっているか(昼型か夜型かなど)
・停電時にどのくらい電気を使い続けたいかなど

例えば、「日中の活動がメインで電気代もそれほど高くない」という家庭と、「日中はほとんど家におらず、夜間に電気を多く使う」という家庭では、最適な蓄電池の容量は変わってきます。

オーバースペックな蓄電池を設置してしまうと、効果(=削減できる電気代)の割に設置費用が高くなり、損してしまう可能性があるのです。

家庭に必要な蓄電池の容量や種類は、普段の暮らしぶりや電気料金、目的によっても異なるため、シミュレーションしてみないと分かりません。

損したくない方は、必ず蓄電池のシミュレーションを元に最適な蓄電池を提案してくれる販売店を選ぶことをおすすめします。

生活スタイル別の蓄電池シミュレーション例3つ

生活スタイル別の蓄電池シミュレーション例3つ

ここからは、生活スタイルや目的に応じた太陽光発電+蓄電池のシミュレーションを3つ紹介していきます。

シミュレーションには、太陽光発電や蓄電池の経済効果をシミュレーションできるツール「エネがえる」を使用します。

なお、3つの例で共通した条件は以下となっています。

日射量観測地点:東京
FIT期間中の買取単価:16円/kWh(10年)
FIT終了後の買取単価:8.5円/kWh(15年)
パネル設置:4kW、南向き、傾斜角は4寸(23度)
電気料金上昇率:年率2%を想定

日中活動が多く電気代が月平均8千円の家庭

現在の電気の契約情報:東京電力エナジーパートナー・従量電灯B(30A)
現在の毎月の平均電気代:8,000円(電気使用量:月平均222kWh)
生活スタイル:昼型(日中に在宅の家族が複数いる)

日中活動が多く電気代が月平均8千円の家庭を想定したシミュレーションでは、4kWの太陽光発電システムを設置して得られる経済メリットは15年間で約150.6万円となりました(蓄電池なしの場合)。

この家庭の場合、昼に活動を多くすること、そして電気代がそれほど高くないことから、蓄電池の容量も少なくて問題ないと考えられます。

蓄電池なしのパターンと、3種類の蓄電池でそれぞれ経済メリットをシミュレーションした結果が以下となります。

15年間で得られる経済メリット

蓄電池なし(4kWの太陽光発電のみ)

1,506,455円

シャープ/クラウド蓄電池システム(4.2kWh)を同時設置

1,732,538円

パナソニック/LJB1235×2(7.0kWh)を同時設置

1,546,282円

長州産業/スマートPVマルチ単機能(12.7kWh)を同時設置

1,716,715円

このケースの場合、シャープ/クラウド蓄電池システム(4.2kWh)を同時設置するのが最も経済メリットが高いことが分かります。

ただし、元々の電気代が月8千円と低い家庭のため、蓄電池を同時設置することで得られる経済メリットは、15年間で22.6万円程度となります。

自治体の補助金制度が活用できない場合には初期費用を回収するまでの効果は得にくいと判断できるでしょう。(ただし、「停電時に電力をまかなえる」というメリットはあります。)

夜間電力使用量が多く電気代が月平均1.2万円の家庭

現在の電気の契約情報:東京電力エナジーパートナー・従量電灯B(50A)
現在の毎月の平均電気代:12,000円(電気使用量:月平均315kWh)
生活スタイル:夜型(仕事や学校で日中は家族全員外出している)

夜間電力使用量が多く電気代が月平均1.2万円の家庭を想定したシミュレーションでは、4kWの太陽光発電システムを設置して得られる経済メリットは15年間で約134.9万円となりました。

この家庭の場合、日中には家族全員が外出しているため、せっかく太陽光発電システムを設置しても、自家消費できる電力が少なくなり、経済メリットが4-1よりも低くなっていることが分かります。

一方、蓄電池を設置した場合には、以下のように経済メリットがかなり増加します。

15年間で得られる経済メリット

蓄電池なし(4kWの太陽光発電のみ)

1,348,903円

オムロン/住・産共用フレキシブル蓄電システム(4.2kWh)を同時設置

1,825,763円

田淵電機/EIBS7(7.04kWh)を同時設置

2,034,642円

HUAWEI/LUNA2000蓄電システム(10.0kWh)を同時設置

2,080,620円

このケースの場合、HUAWEI/LUNA2000蓄電システム(10.0kWh)を同時設置すると、太陽光パネル単体設置よりも73.2万円程度、経済メリットが増えます。

自治体の補助金制度で蓄電池の設置費用を抑えて導入するのがおすすめです。

オール電化で電気代が月平均2万円の家庭

現在の電気の契約情報:東京電力エナジーパートナー・従量電灯B(50A)
現在の毎月の平均電気代:20,000円(電気使用量:月平均518kWh)
生活スタイル:オール電化型(オール電化の家庭)

オール電化で電気代が月平均2万円の家庭を想定したシミュレーションでは、4kWの太陽光発電システムを設置して得られる経済メリットは15年間で約178.6万円となりました。

また、蓄電池を設置した場合には、以下のように経済メリットがかなり増加します。

15年間で得られる経済メリット

蓄電池なし(4kWの太陽光発電のみ)

1,786,113円

リミックスポイント/remixbattery 単機能(5.8Wh)を同時設置

2,363,998円

伊藤忠/Smart Star L(9.8kWh)を同時設置

2,388,086円

デルタ電子/セイバーH12000ダブルバッテリーシステム(11.2kWh)を同時設置

2,566,448円

このケースの場合、デルタ電子/セイバーH12000ダブルバッテリーシステム(11.2kWh)を同時設置すると、太陽光パネル単体設置よりも78.0万円程度、経済メリットが増えます

蓄電池の設置費用や自治体の補助金がいくらか確認しながら、蓄電池の導入を進めるのがおすすめです。

蓄電池をオトクに設置するならエネがえる導入店舗に依頼しよう

蓄電池をオトクに設置するならエネがえる導入店舗に依頼しよう

この記事では、蓄電池の見積もりのチェックポイントや注意点について解説してきました。

蓄電池の見積もりをチェックする場合には、見積書を見て「高いのか」「低いのか」を判断するだけでなく、「どの蓄電池が最も経済メリットが高いのか」「費用対効果はどうか」をしっかり理解することが大切です。

実際の費用対効果は、設置する太陽光パネルの出力や、生活スタイル、現在の電気代、使用する電気機器など、さまざまな条件によって変わります。さらに、補助金があるかどうかも、費用対効果に大きな違いをもたらします。

蓄電池の見積もり説明を受ける際には、こうした、状況によって異なる条件をしっかり加味したシミュレーションを行ってくれる業者がおすすめです。

インターネットを探すと無料の太陽光発電システムのシミュレーションツールも見つかりますが、おすすめは「エネがえる」です。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの決定版「エネがえる」

エネがえるなら、以下のようなさまざまな条件を設定できるため、精度が高い結果を得ることが可能です。

エネがえるAPIで設定できる条件の例

・システムを設置する場所(エリアによって発電量が異なる)
・契約している電力会社と契約プラン(別の料金プランと比較可能)
・生活スタイル(朝型か夜型かなどで自家消費率が変わってくる)
・買取単価(FIT終了後の単価を自由に設定可能)
・設置するパネルのシステム容量
・パネルを設置する方角や傾斜角度(発電量に影響)
・蓄電池の型番(蓄電できる容量などを結果に反映)

ただし、エネがえるは、法人向けのツールなので、残念ながら個人向けにはツールを公開していません。

大手電力会社や蓄電池メーカー、販売店、工務店、ハウスメーカーなどさまざまな販売店に導入いただいているツールです。

蓄電池の経済効果をより正確に見積りたい方は、ぜひ「エネがえる」を導入している工務店や販売店にシミュレーションを依頼してみてください

【販売店様向け】顧客ごとの詳細なシミュレーションは「エネがえる」がおすすめ

【販売店様向け】顧客ごとの詳細なシミュレーションは「エネがえる」がおすすめ

ここからは、工務店やハウスメーカーなど販売店様向けに、太陽光発電や蓄電池の提案をスピーディーに行える「エネがえる」の紹介をさせていただきます。

太陽光発電システムのシミュレーションツールはたくさんありますが、蓄電池も含めた精度が高いシミュレーションをするならば「エネがえる」が最適です。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの
決定版「エネがえる」の特徴

【導入実績がすごい!】
・683社が導入(大手電力・蓄電池メーカー・販売施工店など)
・全国販売実績TOP1・2の蓄電池販売会社が導入
・年10万件超の安心の診断実績

【使い方が簡単!便利!】
・5分で提案書が自動作成
・燃調費単価も月1回自動更新
・主要蓄電池製品を98%網羅

「エネがえる」は、蓄電池やエコキュートの長期経済効果を最短15秒で診断可能。わかりやすいグラフ付き提案書で、細かい金額までしっかり提示ができます。

今回の記事でも紹介した通り、蓄電池を設置した時の経済効果は、設置する家庭によってかなり差があります。そのため、どの蓄電池を採用すると経済メリットが最大化するかは、シミュレーションしてみないと判断が難しいケースがあります。

「エネがえる」なら、家庭の状況に合わせて、15年間の経済効果をグラフで簡単に視覚的に分かりやすく訴求することが可能です。

こうしたシミュレーション結果を元に、お客様の信頼を勝ち取ることができる営業ツールとなります。

「エネがえる」の詳細な診断レポート

「15年間で電気代はいくら削減可能、さらに売電収入がいくらもらえる」という数字を細かく提示できるため、費用対効果の説明も簡単です。

また、「自家消費率(自給率)」や、以下のような発電・自家消費・蓄電・売電の流れなども瞬時に資料をお出しできるため、お客様への提案がスムーズにおこなえます。

発電・自家消費・蓄電・売電の流れも表示できる

1日を通して、どの時間に発電し、どのくらいを自家消費し、どのくらいが蓄電池に貯められて、蓄電池からはどのくらい自家消費に回るかなども、以下のように図で分かりやすく説明できます。

1日を通した発電・自家消費・蓄電も図でわかりやすく説明

弊社がおこなったアンケートの結果、エネがえるで出力した診断レポートをお客様に見せたところ、「71%のお客様が、販売会社への信頼度が上がる」と回答しています。

約7割が販売会社への信頼度が上がると回答

導入にいくらかかり、それによりどのくらいの経済効果が出るのか、毎月のローン負担額はいくらかになるかを、FIT中からFIT後まで15年という長期にわたり具体的にシミュレーションできるため、お客様からの信頼を勝ち取ることができます。

なお、エネがえるシリーズには他に、産業用のシミュレーションもできる「エネがえるBiz」や、EV・V2H経済メリットシミュレーションができる「エネがえるEV・V2H」もあります。

お客様への提案の確度を上げたい工務店・販売施工会社・メーカー・電力会社は、ぜひ「エネがえるASP」の導入をご検討ください。

まとめ

本記事では、蓄電池の見積もりについて解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

▼蓄電池の見積書で見るべきポイント

・蓄電池の本体価格+設置費用が1kWhあたり20万円以下か
・蓄電池本体や工事の保証の内容や期間はどうなっているか
 ①蓄電池本体の保証期間が何年か
 ②自然災害補償が付いているかどうか
 ③工事保証・瑕疵保険が付いているか
 ④点検・アフターフォローサービスがあるか
・補助金・助成金の提案があるか/申請をしてくれるか
・適切な蓄電池を提案してきているか

良い条件で蓄電池の見積もりを出してもらうポイント

・必ず相見積もりを取って比較する
・訪問販売業者に注意する
・補助金・助成金を最大限活用する

蓄電池の効果を最大化するにはシミュレーションが必須となります。本記事では、生活スタイル別の蓄電池シミュレーション例3つを紹介しました。

・日中活動が多く電気代が月平均8千円の家庭
・夜間電力使用量が多く電気代が月平均1.2万円の家庭
・オール電化で電気代が月平均2万円の家庭

蓄電池の見積もりをチェックする場合には、見積書を比較するだけでなく、「なぜこの蓄電池を選んだか」の根拠がしっかりあるのかを確認することが重要です。

詳細なシミュレーションをしてみないことには、最適な蓄電池がどれか判断できないはずです。必ずシミュレーションを行い、経済メリットを最大化する蓄電池を設置しましょう。

 

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