
月30件の商談はそのまま。受注率は30%から40%へ、平均受注単価は290万円から350万円へ。ソーラーカーポート専門店のGCエナジー株式会社は、エネがえるASPと提案の標準化を組み合わせ、月間売上1.61倍という成果を報告しています。
本記事では、同社提供のPV EXPO用資料(全14ページ)をもとに、数字の内訳と商談の進め方を解説します。ソーラーカーポートの販売・施工を検討する企業にはGCエナジーとの連携方法を、試算や提案の改善を検討する企業にはエネがえるASPの活用方法を紹介します。
成果はGCエナジーの報告値であり、エネがえる単独の効果や他社での再現を保証するものではありません。比較期間・集計母数は提供資料に記載されていません。出典:本記事掲載資料P1・P9・P10。
目次
GCエナジー提供資料を読む〈全14ページ〉

月間売上1.61倍を、受注率と単価に分けて読む
「売上が伸びた」だけでは、自社のどこに応用できるかが見えません。GCエナジーの資料は、商談数・受注率・平均受注単価を示しているため、改善の構造を分解できます。
| 指標 | 導入・提案改善前 | 改善後 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 月間商談数 | 30件 | 30件 | 同数 |
| 受注率 | 30% | 40% | 10ポイント改善 |
| 月間受注件数 | 9件 | 12件 | 約1.33倍 |
| 創蓄セット率 | 20% | 50% | 30ポイント改善 |
| 平均受注単価 | 290万円 | 350万円 | 約1.21倍 |
| 月間受注額換算〈編集部計算〉 | 2,610万円 | 4,200万円 | 約1.61倍 |
出典:GCエナジー提供資料P9・P10。月間受注額換算は「受注件数×平均受注単価」で算出。資料では「月間売上」と表現されていますが、会計上の売上計上額を確認したものではありません。金額の税込・税別、比較期間、原票は資料に記載されていません。
計算式は、改善前が30件×30%×290万円=2,610万円、改善後が30件×40%×350万円=4,200万円。倍率は4,200÷2,610≒1.609です。受注率30%→40%は「10%増」ではなく10ポイント改善、相対的には約33.3%増です。
平均単価の変化にも内訳があります。資料の説明用価格はカーポートのみ250万円、蓄電池セット450万円。創蓄比率20%なら250万円×80%+450万円×20%=290万円、50%なら350万円です。価格を一律に上げたという説明ではなく、受注の構成が変わったことで平均単価が上がる構造です。これらは現在の販売価格や見積価格ではありません。


GCエナジーとは:ソーラーカーポートの設計から施工まで
提供資料では、GCエナジーはソーラーカーポート専業11年、施工実績2,000件超、TYPEシリーズ4機種と紹介されています。個人向けブランドは「トモシエ」。設計・確認申請・施工・保証まで一気通貫で支える体制が強みです。年数・施工件数・機種数は本資料時点の同社説明です。
住宅への導入を検討する方は、トモシエ公式サイトで製品・施工事例を確認できます。屋根への設置に加え、駐車スペースを発電に活用する選択肢として、敷地・日影・駐車動線に合うかを相談できます。


商談が止まる理由は、価格だけではなかった
資料で挙げられた課題は、メーカーへの試算依頼で数日から1週間かかること、蓄電池の経済効果を説明しにくいこと、販売会社ごとに試算方法が違うことです。ソーラーカーポートでは、近隣建物などの影、架台・基礎を含む初期費用、想定どおりに発電するかという不安も重なります。
「安くすれば決まる」と考える前に、待ち時間と判断材料の不足を確かめる必要があります。GCエナジーは、試算の条件を見せ、その場で比較し、保証の内容まで説明する商談へ組み替えています。


エネがえるASPで、商談中に条件と結果を共有する
資料P6は、商談中の提案書作成、蓄電池の充放電を考慮した経済効果の比較、第三者ツールを使った説明を紹介しています。P6・P13の「15秒」は資料で紹介する提案書作成の場面であり、ヒアリング・現地調査・条件確認を含む全工程の所要時間ではありません。
販売担当者が結果だけを渡すのではなく、どの条件を入力したかを顧客と一緒に見る。電気代や生活パターンに合わせて太陽光単独と蓄電池セットを比較する。この進め方に、提案の納得感を高める余地があります。

原資料P6の「経産省認定」は、認定制度・対象を本掲載時点で確認できていないため、本記事の根拠として採用していません。国が個別の発電量・経済効果・収益を認定または保証する意味ではありません。原資料画像は提供時の表現を保持しています。
成果につながった「提案の型」は4ステップ
1.影の影響を織り込んだ試算から始める
資料P7・P9では、周辺の影を考慮した係数を試算に反映する方針が示されています。条件を良く見せるために数値を調整するのではなく、現地条件と設定根拠を説明する運用です。
係数による補正は、周辺建物を読み込んで日影を自動解析することと同義ではありません。すべての敷地に同じ係数を当てはめず、影の状況や既に含まれる損失との重複を確認します。電気代上昇率も前提です。横ばいのケースと上昇するケースを分けて示せば、将来の値上がりへの依存度を確かめられます。

2.カーポートとしての費用と、発電のための追加投資を分ける
資料P9の「カーポート代を引いて語る」は、もともと通常のカーポートを購入する予定がある顧客にとって有用な比較です。その場合は、ソーラーカーポートの総額と、同等条件の通常カーポートとの差額を両方示します。
総額を隠さず、比較対象を揃えることが前提です。通常のカーポートを買う予定がない顧客に架空の費用を差し引いたり、耐久性・台数・工事範囲が違う商品同士を比べたりすると、判断を誤らせます。資金負担は総額、選択肢間の追加投資は差額として説明するのが実務上のポイントです。
3.蓄電池を同じ条件で比較する
創蓄セット率は資料上20%から50%へ。太陽光でつくる電気を家庭でどう使うかまで比較対象にしたことが、平均受注単価の構成を変えています。蓄電池の追加費用に対し、電気代削減・停電時の利用など、顧客が求める価値を分けて確認します。すべての住宅で蓄電池セットが有利になるという意味ではありません。
4.保証の条件を確認し、書面で共有する
資料P8では、solvvyの経済効果シミュレーション保証を組み合わせる提案が紹介されています。顧客の「本当に発電するのか」という不安に対し、対象となる不足や補填の条件を具体的に確認するための仕組みです。
30年間の試算と、30年間の保証は別です。適用可否、保証期間、発電量等の判定基準、補填上限、免責、費用、申請・計測条件は個別の保証書・契約条件で確認します。シミュレーション値の全額や電気代削減額が無条件に保証されると説明しないことが重要です。


GCエナジーと連携する:商品を扱う、提案力を育てる
GCエナジーが提示する連携は「アライアンス」と「伴走コンサル」の2つです。自社の営業力や施工体制に応じて、関わり方を選べます。

| 連携方法 | 資料で紹介される内容 | 相談時に確認すること |
|---|---|---|
| 紹介パートナー | 見込み案件を紹介し、GCが営業・施工を担当 | 紹介対象、紹介料、支払条件、顧客対応範囲 |
| 販売パートナー | TYPEシリーズを自社商材として販売し、GCが設計・申請・施工・保証を支援 | 供給条件、販売責任、対応地域、工事範囲 |
| 広告協賛パートナー | LP・広告を地域で展開しリードを共有。資料では地域1社限定と説明 | 募集状況、地域枠、費用、リード配分 |
| 伴走コンサル | エネがえる活用支援、知識研修・ロープレ、商談同行、販促・提案書づくり | 支援期間、料金、担当範囲、開始条件 |
出典:提供資料P11~P13。募集状況・条件はGCエナジーへの個別確認が必要です。表の「確認すること」は本記事による提案です。


自社に活かすなら、まず1件の商談を同じ条件で振り返る
この事例からの示唆は、集客件数を増やす前に、既にある商談の判断材料を整えることです。営業担当者ごとに試算条件と説明順序が違うなら、最初に揃えるだけでも改善の仮説を検証できます。
- 直近の保留案件を1件選び、「価格」「発電量」「蓄電池の価値」「家族の合意」のどこで止まったか整理する。
- 敷地条件・電気料金・設備費用・損失・交換費用などの前提を確認し、太陽光単独と蓄電池セットを比較する。
- 総額と追加投資額、保証の対象と対象外を分けて説明する。
- 同じ定義で商談数・受注率・創蓄セット率・平均単価・粗利を記録し、改善前後を比較する。
月間受注額の差額1,590万円は利益増ではありません。蓄電池や施工の原価、保証費用、営業支援費用、対応工数を差し引いて、自社の採算を確認してください。また、同社の成果はツール、提案方法、商品、施工体制、保証などを組み合わせた報告であり、各要素の因果効果を分離した検証ではありません。
資料と相談窓口

ソーラーカーポートを設置したい・取り扱いたい方
GCエナジー株式会社/トモシエ
設置・商品・見積もりを相談する
電話:0120-598-391(受付9:00~18:00、公式サイト掲載)
販売提携・伴走支援の無料オンライン相談を予約する(提供資料P14掲載の窓口)
太陽光・蓄電池の試算・提案業務を改善したい方
国際航業株式会社/エネがえるASP
エネがえるASPを30日無料で試す
自社の提案業務について相談する
実案件の条件をもとに、試算の作成と顧客への説明を確認できます。
出典と数値の取り扱い
- 一次資料:GCエナジー株式会社『【PVEXPO】ソーラーカーポート_資料.pdf』全14ページ。本記事内に全ページを掲載。原PDFをダウンロード
- エネがえる公式・GCエナジー導入インタビュー:既存の活用背景を確認できる関連資料。
- GCエナジー公式サイト/トモシエ公式サイト/公式問い合わせ・電話窓口。
数値は同社資料の報告値と、本記事の算術計算を区別しています。比較期間・集計母数・売上計上基準・税込税別・各施策単独の寄与率は未確認です。個別の成果を一般化せず、価格・保証・提携条件は最新の見積書・保証書・契約で確認してください。掲載画像は原資料をそのまま画像化したものです。



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