3D都市の熱流アニメーション、OD行列、サンキー図、散布図の読み方。熱量を伝える表現と、流速・配管経路を表さない演出の違いを解説。 初期デモには実際のPLATEAU建物形状と仮定の熱源・需要を使用し、表示値は実測値や導入実績ではありません。計算の前提・対応範囲・必要な入力データを確認しながら、施設や地域の検討に役立てることを目指します。
人流のように、
熱のつながりを見る。
熱流可視化は、熱源・需要・時間・量の関係を都市空間に重ねる表現です。施設間のつながりを直感で捉え、数値と前提へ進むための入口になります。
開発中プロトタイプv7の解説・想定ユースケース|内容確認日:2026年10月10日
人流を見るように、熱流を見る。
人流の可視化は、「どこからどこへ、どの時間に、どれだけ動くか」を直感的に伝えます。その考え方を、熱源から需要施設へ向かうエネルギーの関係に応用しました。都市の上を流れる光は、見えない資源のつながりを見つけるための視覚言語です。
ただし、人が移動する軌跡と熱の受け渡しは同じ物理現象ではありません。本システムでは熱量の収支と、注目点を伝える演出を分け、量の意味を保ちながら流れを見せます。
美しさの先にある、4つの読み方。
| 見るもの | 読み取ること | 読み取れないこと |
|---|---|---|
| 粒子の重みと数 | 選択した時間区間の熱量の規模。表示凡例の単位と併せて確認 | 流速、圧力、移動時間 |
| 施設間の接続 | 仮定条件のもとで結ばれた送り手・受け手 | 実在する配管や接続契約 |
| 時刻の切り替え | 需要・供給・蓄熱の時間的な変化 | 実時間の計測値や運転指令 |
| 視点移動と発光 | 熱源、受熱側、蓄熱への注目の誘導 | 熱の温度・密度の直接測定 |
初期デモでは、実形状から選んだ40施設に、8つの仮想熱源と30の接続を配置しています。選択条件で粒子の単位や数は変わります。画面の凡例を必ず参照してください。
問いに合わせて、図を持ち替える。
| 可視化 | 向いている問い | 確認する補助情報 |
|---|---|---|
| 3D都市・熱流 | どの施設と施設が近く、つながる候補になるか | 位置・熱源温度・需要用途 |
| OD行列 | 送り手と受け手の組み合わせに偏りはあるか | 時間区間・熱量単位 |
| サンキー図 | 熱はどの供給源から来て、どこで使われるか | 需要側・供給側・損失の境界 |
| ウォーターフォール | 現状との差を、何が増減させているか | 費用項目・計算期間・含まない費用 |
| 散布図 | 施設を規模や効果で比較すると何が見えるか | 各軸の単位・母数・欠測 |
| 時系列 | 需要と供給のずれを蓄熱で吸収できるか | 同じ時刻軸・容量・充放熱制約 |
動く入口と、落ち着いて読む時間。
都市シネマは、全景・熱源・需要・蓄熱の4つの視点へ移ります。施設選択や条件変更で探索に切り替えられます。まず全体像を感じ、次に一施設の数値を確認する順序を想定しています。
動きを減らすOS・ブラウザー設定では自動再生を抑制します。画面の停止操作を使い、必要な時刻で図と数値を照合してください。
熱流表現のFAQ
光の粒子は、配管内の流速を表していますか?
表していません。粒子の重みと数は選択時刻の熱量を読むための表現です。速度、弧の高さ、レーン、波紋は演出であり、実際の流速・到達時間・配管経路ではありません。
温熱と冷熱を同じサンキー図で比較できますか?
現版では温熱の流れと冷熱の計算を分けて扱います。温熱側のサンキー図に冷熱まで合算されていると解釈しないでください。
検討を進める問い
PLATEAUを使った熱エネルギーのデジタルツインは作れますか?
3D都市モデルに熱源・需要・時刻別の計算結果を重ねる構想を検討できます。計測データとの接続、施設IDの対応、更新頻度、閲覧権限の設計が別途必要です。現デモは実時間に同期するデジタルツインではありません。 次の検討に必要な情報を読む →
サンキー図と3Dの熱流は、どう使い分けますか?
サンキー図は供給・利用・損失の量の関係、3D都市は施設の位置と接続候補の把握に向きます。同じ時間区間と単位を揃えて照合します。粒子の速度を実際の流速として読み取ることはできません。 次の検討に必要な情報を読む →
自分の条件で、次の一歩へ。
出典と確認範囲
- 国土交通省|PLATEAU
建物形状・属性等の公開3D都市モデル。実測の熱需要・排熱量を提供するものではありません。 - deck.gl|TripsLayer
時間に沿う軌跡表現の参考。本デモの粒子描画をdeck.glで実装したという意味ではありません。
掲載内容は公開資料、都市プロトタイプv7、本特集の補助ツールの実装を照合して整理しています。外部機関による本システムの推奨・監修・精度認証を示すものではありません。
