業種別稼働カレンダーと電力需要予測 脱炭素化に向けた業種別ロードカーブ・テンプレート完全ガイド

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国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部 デジタルエネルギーグループ。再エネ設備導入効果シミュレーター「エネがえる」(ASP、Biz、EV・V2H、API、BPO)の事業開発を担当。太陽光、蓄電池、オール電化、EV・V2H、電力料金、補助金、再エネ設備の経済効果シミュレーションを専門領域とし、サービス企画、顧客提案、マーケティング、パートナー連携を横断して推進しています。エネがえるは国内700社以上で導入され、年間15万件以上の診断に利用されています。取材、登壇、協業、サービスに関するお問い合わせは、エネがえる公式お問い合わせページからお願いします。

太陽光・蓄電池提案ツールエネがえる
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月別使用量を営業日、営業時間、休日で分けて年間ロードカーブへ展開する図
月間kWhが同じでも、休日と営業時間でカーブは変わる。図の数値条件や制度条件は本文とリンク先一次資料で確認してください。

この記事の結論

月量を365日へ配る前に、営業日、休日、繁忙期、季節を明示します。

見る数字月別kWh・営業日・日類型・48コマ
結論が変わる条件休日、繁忙期、季節、夜間ベース
次の一手カレンダー前提を明示してCSV化する

結論:稼働カレンダーは、月間使用量を365日×48コマへ配るための前提表です。月別kWhはロードカーブの「面積」を示しますが、休日、営業時間、繁忙期、夜間設備が分からなければ「形」は決まりません。実測がない案件では、推計条件を明示したModelledデータとして使い、投資判断前に実測30分値へ置き換えます。

稼働カレンダーが決めるもの、決めないもの

カレンダーで表現できること カレンダーだけでは決まらないこと
営業日、休業日、曜日、営業時間、シフト、季節休業、繁忙期 設備別の起動電力、実際の最大需要、突発停止、気温応答、工程変更
日類型ごとの相対的な需要の形 個社固有の30分実測値
月別kWhを日別・30分別へ配る重み 蓄電池の最終容量、契約電力削減の保証

「工場」「店舗」という業種名だけでは不十分です。同じ工場でも、24時間連続、二交替、平日日中、季節操業で需要形状は変わります。業種より先に、設備が動く理由と時刻を聞きます。

カレンダーからカーブへ:3段階で作る

1. 年間カレンダーを日類型へ分ける

各日を、通常営業、短縮営業、休日、繁忙、設備停止など、少数の日類型へ分類します。祝日だけでなく、会社休日、棚卸し、学校休業、病院の外来・病棟、工場の定修を別に扱います。国民の祝日は年ごとに変わるため、固定された過去年表を流用せず、内閣府の公表値と顧客の営業カレンダーを確認します。

月別kWhを年間17520コマへ展開し月合計と最大需要を再確認する流れ
分解した後は、必ず月量へ戻して照合。図は判断構造を示すもので、案件の数値条件は本文・Excel・一次資料で確認してください。

内閣府「国民の祝日について」

2. 日類型ごとに48コマの重みを作る

重みは絶対kWhではなく、1日の中でいつ使うかを示す比率です。営業時間、立上り、昼休み、閉店後、基礎負荷を反映し、日内合計を1へ正規化します。業種別形状は答えではなく初期仮説です。

日内重み[d,t] ≥ 0
Σ(t=1..48)日内重み[d,t] = 1

3. 月別kWhへ合わせて再正規化する

30分電力量[m,d,t]
= 月間電力量[m]
× 日別重み[m,d]
× 日内重み[d,t]
÷ 月内の全重み合計

30分平均電力[kW]
= 30分電力量[kWh] ÷ 0.5時間
= 2 × 30分電力量[kWh]

分解後は必ず月別合計へ戻し、元請求書と一致することを確認します。丸めは表示時だけにし、内部計算では十分な桁を保持します。

代表的な日類型テンプレート

用途 最初の仮説 必ず聞く例外
オフィス 平日日中+夜間基礎負荷 テナント、空調予冷、在宅勤務、休日出勤
小売・飲食 開店前から閉店後まで 冷凍冷蔵、仕込み、清掃、季節・曜日差
製造 シフトと工程に合わせる 連続炉、コンプレッサ、定修、受注変動
物流・冷凍倉庫 基礎負荷+入出荷時間 温度、デフロスト、休日も止まらない設備
学校 平日日中、長期休業を分離 部活動、給食、避難所、空調、土曜利用
病院・福祉 24時間基礎負荷+外来日中負荷 病棟、手術、厨房、給湯、非常設備

品質ゲート:使ってよい判断をデータで変える

  • 365日17,520コマ。うるう年は366日17,568コマ
  • 年月日、時刻、タイムゾーン、30分/60分粒度が一貫
  • 月別・年間kWhが請求書と一致
  • 欠損、重複、負値、未来日、時刻ずれがない
  • 既知の休業、長期停止、夜間設備と矛盾しない
  • 最大需要が請求書・BEMSの既知値から不自然に外れていない
  • 仮想値を実測値と同じ列名・表示で扱わない

月量から作ったカーブは、太陽光容量の初回スクリーニングやデータ依頼の優先順位には使えます。契約電力、蓄電池出力、保証、最終投資判断は、実測30分値と設備情報へ置き換えてください。

無料テンプレートとエネがえるBizへの接続

業種別ロードカーブ・需要データExcelテンプレートでは、月別kWh、稼働日、営業時間、日類型を入力し、30分・60分CSVへ展開できます。生成値は仮説であり、案件固有の運転を確認してから使います。

電力会社CSV、BEMS、請求書、PDFの粒度や文字コードが揃わない場合は、データ整形・試算BPOで前提表、30分CSV、診断、監査を一続きにできます。大量案件や既存システム連携はAPIの入力仕様を先に確認します。

FAQ

2025年の休日表をそのまま翌年へ使えますか?

使いません。祝日、曜日、会社休日、設備停止が変わります。分析年の公式カレンダーと顧客の操業予定を使います。

月別kWhだけで最大需要kWを作れますか?

一意には作れません。仮想ピークを置くことはできますが、投資判断では請求書の最大需要、30分実測、設備容量で校正します。

AIでカーブを作れば実測は不要ですか?

不要にはなりません。AIは日類型や不足項目の整理には使えますが、欠けた操業実績を事実として生成できません。

最終結論:稼働カレンダーは「予測モデル」ではなく、需要仮説を誰でも修正できる形にする前提表です。月量の保存、日類型の根拠、実測への更新ルールまで揃って初めて、ロードカーブは営業資料から投資判断へ進めます。

記事の内容を、自社案件の数字で確認

住宅用、産業用自家消費、EV・V2Hの経済効果を、用途に合うデモで確認できます。

住宅用ASP産業用BizEV・V2H

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国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部 デジタルエネルギーグループ。再エネ設備導入効果シミュレーター「エネがえる」(ASP、Biz、EV・V2H、API、BPO)の事業開発を担当。太陽光、蓄電池、オール電化、EV・V2H、電力料金、補助金、再エネ設備の経済効果シミュレーションを専門領域とし、サービス企画、顧客提案、マーケティング、パートナー連携を横断して推進しています。エネがえるは国内700社以上で導入され、年間15万件以上の診断に利用されています。取材、登壇、協業、サービスに関するお問い合わせは、エネがえる公式お問い合わせページからお願いします。

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