エネがえるのExcel・JSONなどの出力を、自社の提案書や稟議資料へ加工する手順を紹介します。診断結果を数値の正本に置き、出力項目の対応表、共通データ、帳票、照合、版管理の役割を整理。Excelで調整する条件と再診断が必要な条件を分け、欠損を0円で表示する誤りや二重計上を防ぎます。営業が使う前に管理者が接続・検証する工程と、引継ぎや帳票変更時の確認項目も掲載しています。
エネがえるの出力を、自社の提案書に変える手順
同じ試算でも、オーナーは手残り、入居者は電気代、経営者は投資回収を知りたいものです。原本の数値を保ち、関心に合わせて並べ替えると、標準レポートを営業・稟議・住民説明へ展開できます。

- 診断の原本を保存し、診断IDと出力版をそろえる。
- 項目・単位・欠損を照合し、加工の接続を検証する。
- 相手に合わせて表示を整える。需要・設備・料金の変更は再診断を確認する。
出力形式ごとの使い分け
| 形式 | 用途 | 最初に確認 |
|---|---|---|
| 完成した診断内容を確認・共有 | 数値抽出は原本照合が必要 | |
| Excel | 年次表・グラフ・計算タブを使う帳票加工 | 実際のタブ名、セル位置、隠し行、単位、出力版 |
| ASP JSON | 入力・中間値・結果の構造化比較と再利用 | 実キー、欠損、配列、ID、意味定義 |
| APIレスポンス | システム連携・独自画面・帳票の継続生成 | 契約範囲、スキーマ、認証、履歴、エラー処理 |
ASPのJSON出力と加工利用は公式FAQで案内されています。他製品に同じキーや出力方式があるとは決めず、実ファイル・API仕様で確認します。
営業は3工程、管理者が初期接続を担う
- 管理者:実レポートで項目対応を固定し、空欄・版違い・単位違いを検査するテンプレートを作る。
- 営業:①原本を値貼り付けまたは取込、②見積・費用負担等の入力欄を調整、③確認済み表示を見て提案書を出力する。
- 更新担当:製品や出力版が変わったら、代表ファイルで接続を再検証してテンプレートを配布する。
本番運用のための6層
| 層 | 持つ情報 |
|---|---|
| 原本 | 受領ファイル、診断ID、出力日時、製品・版 |
| 接続 | 項目名、単位、参照セルまたはJSONパス、必須/任意 |
| 共通データ | 契約・シナリオ・年度ごとの発電、需要、買電、売電、金額 |
| 追加条件 | 見積費用、負担割合、借入、保守、交換、表示期間 |
| 検証 | 原本照合、収支整合、欠損、重複、版の確認 |
| 表示 | 営業1枚、詳細CF、入居者メリット、稟議、前提一覧 |
Excelで変えてよい条件と、再診断が必要な条件
| 変更 | 扱い |
|---|---|
| ロゴ・説明順・グラフの色 | 表示層で変更できる |
| 設備見積・保守費・借入条件・便益配分 | 外部収支モデルで更新可能。既存計上を確認 |
| 需要・PV/PCS容量・蓄電池・運転・料金プラン | 原則として診断を再実行して結果を再取込 |
| PPA単価 | 電力収支が不変の固定契約なら外部CFで更新可能。運転や課金量が変わる場合は再検討 |
費用回収や劣化を既存レポートが計算済みの場合、同じ要素を加工側で再計算すると二重反映になります。正本で計算する範囲と追加する範囲を項目単位で固定します。
空欄を0円として見せない
必須データの欠損、未対応の出力版、別案件の混入、契約IDの重複は「未接続・要確認」として提案書に表示します。診断IDと年次の対応を保持し、元の数値へ戻れるようにします。非表示タブをまだ確認していない段階では、完成品ではなく接続仕様・試作品として扱います。
集合住宅向けExcel連携は、実際の診断レポートとの接続・照合を行ってから本番運用を判断します。本ページは進め方を示すガイドであり、本番稼働済みの導入事例ではありません。
受入試験の最小セット
- 通常のPVのみ、蓄電池あり、複数契約の代表ファイルで主要値を照合。
- 0、空欄、負の効果、評価期間内に回収しない場合を区別。
- 未対応版と別案件の混入を検知。
- Windows Excel等の利用環境で再計算・印刷・保護・値貼付を確認。
- 営業担当が手順書だけで取込から出力まで再現。
条件が変わったときの、5つの相談場面
次の例は、対応の進め方を示す想定相談例です。標準機能で自動対応することや、納品済みの実績を意味しません。元資料と対象範囲を確認してから方法を決めます。
| 相談が生まれる場面 | 確認・試算の進め方 | 先にそろえる条件 |
|---|---|---|
| 決裁者から、悲観的な条件でも回るか聞かれた | 需要・費用・単価の変更案を診断し、結果を並べる | 実測の確率分布がない幅を発生確率と表示しない |
| 価格改定後の再提案で、前回との差を一枚にしたい | 旧新の診断と見積を版ごとに対比する | 設備仕様の違いを価格差だけとして説明しない |
| 補助金申請・融資・営業で、同じ数値を別帳票へ出す | 数値の正本と定義を固定し、表示層だけを分ける | 帳票の適合や審査通過は提出先の確認が必要 |
| 担当者が替わり、どのExcelが最終版か分からない | 診断ID・版・入力条件・加工履歴で対応を再確認する | ファイル名の新しさだけで最終版を決めない |
| 現場説明では読めるが、社内稟議では細かすぎる | 同じ原本から役職別の要約と根拠の添付を作る | 都合の悪い条件や費用を要約から消さない |
入力・運用の根拠を確認する
公式ページの確認日:2026年10月3日。個別機器、料金、契約プラン、利用権限によって対象範囲は異なります。
よくある質問
ExcelやJSONをそのまま貼れば独自提案書が完成しますか?
未接続のテンプレートでは完成しません。実ファイルの項目・単位・対象版を確認し、対応表と数値照合を設定する初期作業が必要です。
設備容量や需要をExcelだけで変更できますか?
設備容量、需要、接続条件が変わる場合は診断を再実行します。外部収支表で扱う条件も、診断結果に含まれる効果を二重に反映しないよう確認します。
JSONの比較で何を確認しますか?
診断ID、対象版、項目の定義、単位と数値の対応を確認します。AIが整理した差分候補は原本と照合し、確認済みの原因と区別します。
空欄や出力形式の変更にはどう対応しますか?
空欄を自動的に0円とみなさず警告します。版変更時は項目対応と受入試験を更新し、主要な金額とエネルギー量を原本と照合します。
代表案件1件で、使える範囲を確かめる
相談時は、下記の項目を分かる範囲でお知らせください。まず対象範囲と不足資料を整理し、標準操作で進めるか、前処理・帳票調整・個別開発が必要かを確認します。費用・納期・回数は対象資料と成果物を確認してお見積りします。
- 相談したいこと:実レポートを使う帳票テンプレートの接続・検証
- 対象物件・契約数・設備/現状の試算方法
- 手元にある資料と不足している資料
- 必要な成果物・利用する担当者・希望時期
- 比較したい案と、導入判断に必要な条件
