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太陽光パネル設置による経済効果シミュレーション結果は? 神奈川県横浜市 東京電力エリアの場合
※2024年09月29日更新
神奈川県横浜市(東京電力エリア)に住宅用太陽光発電を設置した時に、どれくらいの費用がかかって、どれくらいの節電や売電ができて、そもそも儲かるのかどうかの経済効果シミュレーションについて知りたくありませんか?
そんなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 神奈川県横浜市(東京電力エリア)で住宅用太陽光発電を設置した場合の経済効果シミュレーション
- 経済効果シミュレーションでわかる4つのこと
- 住宅用太陽光発電の相場費用
- 神奈川県横浜市(東京電力エリア)で住宅用太陽光発電を購入した時の月額の実質負担額
本記事の信頼性
- 700社以上のエネルギー事業者に太陽光・蓄電池経済効果シミュレーターを提供する経済効果エキスパートが監修
- 年間15万件以上のシミュレーション実績。全国各地の太陽光・蓄電池メーカーや販売施工店をサポート
- 多くの最新情報を組み込んだ最先端の経済効果シミュレーションソフト(エネがえる)を使用
経済効果シミュレーションとは、実際に太陽光発電を設置した場合にどれくらい家計を助けてくれるものかを示す重要な指標です。
太陽光発電は一度設置すると20年以上の長い付き合いになりますので、設置して後悔することがないように具体的な数値(金額)も見ながらイメージをしてみてください。
この記事を見てもらえれば、神奈川県横浜市(東京電力エリア)で住宅用太陽光発電を設置した場合にどれくらいの費用がかかって、節電や売電金額はいくらで、将来的にお得なのかどうなのかが理解できるようになります。
神奈川県横浜市における太陽光発電の可能性
横浜市は、神奈川県の中心に位置する人口370万人を超える大都市です。温暖な気候と年間1,800時間を超える日照時間を誇り、太陽光発電の導入に適した地域として注目されています。
日射量と地理的特性
– 年間日射量:約4.0 kWh/㎡/日(全国平均とほぼ同等)
– 温暖な気候:年間平均気温約16℃
– 都市部と郊外の混在:多様な建築物への設置可能性
神奈川県と横浜市の再生可能エネルギー政策
1. 神奈川県:「かながわスマートエネルギー計画」を推進
– 2030年度までに県内の年間電力消費量の45%相当以上を再生可能エネルギー等で賄うことを目標
2. 横浜市:「横浜市地球温暖化対策実行計画」を策定
– 2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ(脱炭素化)を目指す
– 2030年度までに2013年度比で50%以上の温室効果ガス削減を目標
太陽光発電に関する主な補助金制度
1. 神奈川県:「スマートエネルギー設備導入費補助金」
– 住宅用太陽光発電システム:最大5万円
2. 横浜市:「住宅用スマートエネルギー設備導入補助制度」
– 太陽光発電システム:3万円/kW(上限10万円)
– ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス):最大60万円
これらの地域特性や政策支援を背景に、横浜市における太陽光発電の導入は着実に進んでいます。
次のセクションでは、実際の設置コストや経済効果について詳しく見ていきましょう。
神奈川県横浜市(東京電力エリア)で住宅用太陽光発電を設置した場合の経済効果シミュレーション
それでは、東京電力管轄にお住まいの方が住宅用太陽光発電を設置した場合の経済効果シミュレーションを見ていきましょう。
4kWの太陽光発電で20年間で得られる経済効果は、1,998,036円になります。
4kWの太陽光発電でシミュレーションしている理由は、日本の屋根で設置できる平均的な太陽光発電の設置容量は「4kW」のためです。
ご自宅に何kWの太陽光発電が設置できるかの目安として、下記の太陽光発電の容量に応じた必要屋根面積を参考にしてみてください。
太陽光発電の容量 | 必要な屋根面積 |
1kW | 約12㎡ |
2kW | 約16㎡ |
3kW | 約22㎡ |
4kW | 約28㎡ |
5kW | 約36㎡ |
6kW | 約42㎡ |
7kW | 約45㎡ |
8kW | 約55㎡ |
9kW | 約64㎡ |
10kW | 約69㎡ |
少し脱線しましたが、経済効果シミュレーションの条件は下記の通りです。
- 4kWの太陽光発電を設置
- 神奈川県横浜市在住
- 片働き世帯で、昼間も電気を使う
- 1ヶ月の電気使用量は400kWh
- 電気料金プランは東京電力エナジーパートナのくらし上手S(60A)
- 太陽光発電の設置は2024年度(つまり売電単価は16円/kWh)
- 卒FIT後(設置から10年後)の売電単価は8.5円/kWh
- 電気料金の上昇率は2%
上記の条件で20年間で1,998,036円の経済効果(節電+売電 電気代上昇率2%想定)があることがわかります。
エネがえるの経済効果シミュレーションでは、今後の電気料金上昇率やFIT期間終了後の買取単価も考慮した長期の経済効果シミュレーションを出すことができます。
太陽光発電の20年間の経済効果を考える上では、「太陽光発電を設置してからの10年間」と「設置後10年目以降」に分けて考える必要があります。
理由は、太陽光発電を設置してから10年間は固定価格買取(FIT)を利用できる制度が国にあるためです。
固定価格買取制度とは・・・?
2012年から開始された太陽光発電を普及させる国の制度で、太陽光発電で発電した電気を高く国が買い取ってくれる制度のことです。
詳しく固定価格買取制度について知りたい方は、【最新版】2024年度・2025年度太陽光の売電価格 の記事を覗いてみてください。
住宅用太陽光発電の寿命は、家電製品とは違って長いのが特徴です。
- 太陽電池は20年以上
- パワーコンディショナは10年~15年
つまり、太陽光発電の経済効果を考える上では太陽光発電の寿命に合わせた20年程度の長期スパンでどれくらいの収益が得られるかが重要なポイントになります。
実際に、住宅用太陽光発電を購入するか検討している方の多くは、元が取れるかどうかを購入する基準にしている方がほとんどです。
環境貢献だとかSDGsだとかで太陽光発電を設置している方は少数になります。
エネがえるの経済効果シミュレーションでは、細かい条件設定ができて長期の経済効果が出せるのが最大の特徴です。
太陽光経済効果シミュレーションでわかる4つのこと
次に、具体的にエネがえるの経済効果シミュレーションでわかる4つのことを見ていきましょう。
エネがえるでわかる4つのシミュレーションは以下の4つです。
- 月別の発電量
- 電気の使い方のイメージ
- 1ヶ月の経済効果シミュレーション
- 長期の経済効果シミュレーション
それぞれのシミュレーションについて簡単に見ていきましょう。
月別の発電量
1つ目が、月別の発電量シミュレーションです。
4kWの太陽光発電で発電できる「月別の発電電力量」とその発電電力量を「どれだけ家庭内で使ってどれだけ電力会社に売電するのか」シミュレーションできます。
月別の発電電力量を算出できるシミュレーションソフトは多くありますが、自家消費分と売電分まで計算できるシミュレーションは少ないです。
自家消費分と売電分の比率を左右するのは、普段どのような生活をしているかどうかが大きくなります。
- 共働き世帯か ⇒ 自家消費分は低く、売電分が高くなる
- 片働き世帯か ⇒ 自家消費分は高く、売電分が低くなる(※使い方にもよります。)
各ご家庭ごとに生活スタイルが異なりますが、各ご家庭の生活スタイルに合わせた発電シミュレーションがエネがえるでは可能です。
電気の使い方のイメージ
2つ目が、電気の使い方のイメージです。
太陽光発電を設置してからの電気の使い方(どれだけ節電して、どれだけ売電するのか)のイメージがつきます。
上記電気の流れでは、4kWの太陽光発電が1ヶ月で426kWhの電気を作り、家庭内で使う自家消費分が191kWh分で残りの226kWhが電力会社に売電されるということを示しています。
そして、太陽が照っていない夜間には209kWhの電気を電力会社から購入する形です。
具体的に数ヶ月の電気使用量がわかる方は、実際の電気使用量をエネがえるのシミュレーションで計算すれば、より正確な電気の使い方がわかります。
1ヶ月の太陽光経済効果シミュレーション
3つ目が、1ヶ月の経済効果シミュレーションです。
太陽光発電を設置していない時、太陽光発電を設置してから10年間(FIT期間中)、FIT期間終了後の1ヶ月の経済効果がわかります。
太陽光発電による「自家消費分」や「売電分」、「蓄電池」など何で経済効果があるのか色で分けてグラフ化されてあるのでわかりやすいのが特徴です。
グレーの部分がなくなれば、電力会社に頼らずに電気の自給自足ができる状態を表します。
長期の太陽光経済効果シミュレーション
4つ目が、長期の経済効果シミュレーションです。
冒頭でも紹介したシミュレーションになります。
上記①②③で紹介したシミュレーション結果を全て反映し、20年間でどれくらいの経済効果があるのかがわかります。
住宅用太陽光発電を検討される方は、長期の経済効果シミュレーションで算出される経済効果と初期費用を見比べて購入する価値があるのかを判断していきましょう。
太陽光発電の相場費用を次の項目で紹介します。
住宅用太陽光発電の相場費用
それでは、住宅用太陽光発電の初期費用の相場を見ていきましょう。
太陽光発電の機器代と施工費を合わせて初期費用の相場は、22万円~25万円/kW程度です。
つまり、4kWの太陽光発電であれば88万円~100万円ということになります。
ちなみに、88万円~100万円に含まれている具体的な太陽光発電の機器構成は下記の通りです。
(住宅用太陽光発電の構成機器)
- 太陽電池
- 太陽電池の取付金具
- 接続箱
- パワーコンディショナ
- 専用ケーブル
- カラーモニター、送信ユニット
住宅用太陽光発電を購入した時の月額の実質負担額
次に、住宅用太陽光発電を購入した時の実質負担額について見ていきましょう。
太陽光発電の費用は、5年前と比べてもはるかに安くなってきているのは間違いありません。
ただし、いきなり100万円程度のまとまったお金を用意できる人は少数です。
つまり、太陽光発電を購入される方のほとんどがローンを組んで購入しているということになります。
ローンで太陽光発電を購入するときの条件は下記の通りです。
- 4kWの太陽光発電を購入
- 購入金額は1,000,000円
- 頭金なし
- ボーナス支払いなし
- 支払い年数は20年(240ヶ月)
- ローン年率は2.45%
仮に1,000,000円で4kWの太陽光発電を購入する場合は、実質負担なしで売電収入を含めると2,916円/月(10年間)の収支プラスで手に入れることができます。(実質負担額が-ということは、売電収入の分お得になっているという意味です。)
10年間のローン返済が終わった後は売電単価が下がりますが、それでも毎月1,221円の収入(節電+売電)が手に入るということです。
もちろん、初期費用を1,000,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
太陽光発電の普及のために都道府県や各自治体からも太陽光発電への補助金も出ています。
お住まいの自治体ごとに補助概要は異なりますが、気になる方は「全国(各都道府県)の太陽光発電補助金まとめ」の記事を覗いてみてください。
神奈川県横浜市の太陽光経済効果シミュレーションのまとめ(東京電力エリア)
今回は、神奈川県横浜市(東京電力エリア)に住宅用太陽光発電を設置した時の経済効果シミュレーションについてお伝えしました。
改めて、4kW太陽光発電の20年間の経済効果を纏めておきます。
(20年間の経済効果)
- 節電売電金額(20年間):1,998,036円・・・①
- 初期費用:1,265,760円・・・・・・・・・②
20年間の経済効果は、732,276円(①-②)です。
今回は20年間の経済効果で計算しておりますが、太陽光発電は20年以上使い続けられる商品になります。
仮に10-15年目でパワコンが故障して交換したとしてもパワコン交換費用は約20-30万円ですのでそれを差引いても十分な利益があります。
つまり、メンテナンスも定期的に行うことで732,276円以上の経済効果を得ることも可能です。
また、今回のシミュレーションでは2%の電気代上昇を想定しておりますが、直近の電気代値上げ幅を見ると太陽光発電の経済効果は更に良くなることも考えられます。
まずは、神奈川県横浜市の自宅の屋根に太陽光発電が設置できるかどうか含めて検討を進めることがオススメです。
神奈川県横浜市在住のあなたは太陽光発電を設置して、快適な生活を手に入れていきましょう。
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