太陽光・蓄電池のローンは電気代で払える?家計収支と転居期間を検証
著者:樋口 悟(国際航業株式会社)/確認日:2026年10月3日/公開概算モデル v1.0.0
研究所トップ・4案比較ツール / 計算式と限界 / データ・Excel
「電気代の削減でローンを払える」と言われたら、毎月の返済額と、月別に見込める削減額を並べてください。設備全体の回収年数が短くても、返済中の家計が楽になるとは限りません。
元利均等返済の計算
借入額L、月利r、返済回数nの場合、月返済はL×r÷{1−(1+r)^−n}です。金利0%ならL÷nです。年利3%・借入200万円・15年返済は月約13,812円、総返済約248.6万円の算術例です。手数料・保証料・ボーナス返済は含みません。金利3%は商品相場を示す数字ではなく検証用の仮定です。
| 確認する指標 | わかること | 判断時の注意 |
|---|---|---|
| 設備の累計収支 | 借入方法を分けた設備の採算 | 補助・交換・保守・撤去を含める |
| 家計の年次収支 | 節約から返済を引いた手元金額 | 月別のばらつきも確認 |
| NPV | 将来の利益を現在価値で評価 | 割引率は家計の資金事情に合わせる |
| 保有期間内の残債 | 転居・売却時に残る負担 | 売却上乗せ額を保証としない |
| 補助金入金前の支払 | 工事と助成の時期差 | つなぎ借入・手数料を別に見積 |
15年住む予定なのに25年利益を見ない
転居・建替・屋根改修が想定される場合は、まずその年までの利益を確認します。本ツールで評価期間を短くする場合、借入期間も評価期間以下に設定します。途中残債を含む売却・解約の詳細モデルは別途必要です。25年使い続けた計算を15年の保有判断へそのまま使わないでください。
現金・ローン・PPA・リースを比較する
| 案 | 主な支払 | そろえる比較条件 |
|---|---|---|
| 現金購入 | 初期費用+保守交換撤去 | 同じ設備・同じ期間・資金の機会費用 |
| ローン購入 | 自己資金+元利返済+保守等 | 金利・手数料・残債・保証条件 |
| PPA | 利用電力量×契約単価等 | 所有権・満了後譲渡・屋根工事・解約条件 |
| リース | 月額支払・追加負担等 | 保守範囲・所有権・中途解約・補助受益者 |
| 導入しない | 現行の電気代 | 料金プラン変更・昼間移行・省エネ案 |
本ツールは購入と元利均等ローンの概算です。PPAやリースを自動計算した結果ではありません。契約書の支払・保守条件を受け取り、同じ使用量と期間で総支払額を計算してください。
電気代の上昇率0%が必要な理由
太陽光の自家消費は、将来買電が高くなれば価値が増えます。ただし長期上昇を保証できる根拠はありません。年3%なら20年間で約1.8倍の単価になるので、回収を大きく改善させる仮定です。0%、下落、上昇の結果を並べ、どこまでが設備の性能で、どこからが市場への見通しかを分けます。
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この研究所の試算は公開式による年次概算です。正式なエネがえるASP/Biz/API診断とは区別しています。数値の根拠と仮定を確認し、契約前に施工店で詳細診断を受けてください。
