太陽光・蓄電池の個別試算を、繰り返し使える業務手順にする方法を紹介します。エネがえるの標準操作と前処理、帳票加工、API連携の役割を分け、受付資料、前提、成果物、検証、更新条件を整理。代表案件で手順を確定してから自動化し、入力不備や重複実行、出力版変更を扱う確認項目を掲載しています。定額・一律の提供範囲を約束せず、基本範囲と追加作業を分けて見積もります。
個別対応を、繰り返し使える試算パッケージにする
一度うまくいった案件でも、担当者の記憶だけに頼ると次の案件で作業が増えます。入力、判断、計算、納品、更新条件を一つの手順にし、営業が受付できる範囲と専門担当へ渡す範囲を決めます。

- 代表案件の診断原本と出力版をそろえる。
- 項目・単位・欠損を照合し、合格条件を固定する。
- 検証済みの帳票を繰り返し使い、対象外条件は担当者へ戻す。
標準化する5つのもの
- 受付:対象物件、契約・接続、課題、手元資料、必要成果物。
- 前提:実測・推計・仮置き・未取得の区分と根拠。
- 実行:製品、設定、シナリオ、外部計算、診断ID。
- 納品:原本レポート、比較表、前提表、操作・更新手順。
- 品質:照合項目、許容差、保留条件、再実行条件。
基本範囲と追加作業を分けて見積もる
| 単位 | 見積時に固定する内容 |
|---|---|
| 対象 | 1物件か複数施設か、電力契約数、設備接続数 |
| 資料 | 原本形式数、期間、OCR・欠損・推計の有無 |
| 比較 | 基準案を含むシナリオ数、容量・料金・運転条件 |
| 帳票 | 既存型利用か新規設計か、対象製品・出力版、利用環境 |
| 更新 | 修正回数、追加診断、制度・出力版変更の保守 |
| 検証 | 原本照合、実測との比較、専門家確認の分担 |
料金・納期はこの範囲が決まってから提示します。標準操作の案内、試算代行、データ推計、独自Excel、API開発を同じサービスとして曖昧に含めないことが、追加費用と手戻りの予防になります。
営業が確認する6項目
- 何を決めたいか:容量、設備、契約、導入時期、所有方法。
- 誰のメリットか:需要家、所有者、入居者、事業者。
- どの電気か:受電・連系先、契約、課金単位。
- 何があるか:需要、図面、発電量、見積、原本レポート。
- どこまで必要か:概算比較、詳細提案、経営収支、システム組込み。
- 何が合格か:再現性、主要値一致、入力時間、説明可能性。
最初は代表1件、定着後に自動化
代表案件で手作業を含む一連の流れを検証し、問題のない項目対応と計算を固定します。反復件数が増えたらAPI、帳票自動生成、検証ルールへ移します。最初から全例外を自動化するより、対象外条件を検出して担当者へ戻す経路を持つことが大切です。
納品を完了とする条件
- 不足資料と推定範囲が確認されている。
- 原本・診断・加工帳票が同じ案件・版で対応する。
- 主要な電力収支・金額と追加CFが照合されている。
- 営業担当が再現でき、どの変更で再診断するか分かる。
- 対応範囲外は理由と次の確認先を示している。
条件が変わったときの、5つの相談場面
次の例は、対応の進め方を示す想定相談例です。標準機能で自動対応することや、納品済みの実績を意味しません。元資料と対象範囲を確認してから方法を決めます。
| 相談が生まれる場面 | 確認・試算の進め方 | 先にそろえる条件 |
|---|---|---|
| 見積件数が増え、夜間バッチへ移したい | 許可された処理量・失敗再実行・版保存を設計する | APIの制限と費用は契約・仕様で確認する |
| 同じ案件が何度も送信され、帳票が重複する | 案件・条件・版の識別子で二重処理を検出する | 計算API側が重複排除するとは仮定しない |
| 社内CRMの項目と試算入力が一致しない | 項目対応・単位・必須値・未対応条件を整理する | 空欄を0で埋めてAPIへ渡さない |
| 新しい料金データに変わると、過去の見積が再現できない | 採用日・原本条件・応答・表示版を自社側で保存する | 過去版の自動再取得をAPIの標準保証とはしない |
| 複数代理店で、他店の案件が見えないようにしたい | 自社側の権限・案件区分・監査履歴を設計する | 計算APIの利用だけで顧客分離が完了するとはしない |
入力・運用の根拠を確認する
公式ページの確認日:2026年10月3日。個別機器、料金、契約プラン、利用権限によって対象範囲は異なります。
よくある質問
APIを契約すれば独自画面や帳票も完成しますか?
API契約だけで完成画面や独自帳票が付属するわけではありません。画面、データ対応、権限、例外処理、監査・保守の個別設計が必要です。
試算業務は最初から自動化すべきですか?
まず代表案件で入力・判断・計算・照合の手順を確定します。手順が定着してから繰り返す工程を自動化し、例外受付と責任分界を残します。
見積りに必要な情報は何ですか?
対象物件と契約数、設備、原本資料、不足資料、必要な成果物、利用者、希望時期、比較する案を整理します。基本範囲と追加作業を分けて確認します。
納品後の更新や障害にはどう備えますか?
原本と版を残し、再現できる履歴を管理します。入力不備、認証失敗、再試行、重複実行、版変更の扱いと更新担当を決めます。
代表案件1件で、使える範囲を確かめる
相談時は、下記の項目を分かる範囲でお知らせください。まず対象範囲と不足資料を整理し、標準操作で進めるか、前処理・帳票調整・個別開発が必要かを確認します。費用・納期・回数は対象資料と成果物を確認してお見積りします。
- 相談したいこと:繰り返し発生する案件の受付・作業・成果物の標準化
- 対象物件・契約数・設備/現状の試算方法
- 手元にある資料と不足している資料
- 必要な成果物・利用する担当者・希望時期
- 比較したい案と、導入判断に必要な条件
