生成AIを、太陽光・蓄電池の入力資料整理、エネがえるのJSON差分確認、結果説明と提案書作成に活用する手順を解説します。AIが作る抽出案や原因候補を原本と照合し、診断結果を数値の正本として管理。実測値や診断結果の創作、単位の誤り、不利な比較案の脱落を防ぐ確認事項と指示文を掲載しています。機密情報の扱い、社内のAI利用ルール、出力版変更時の検証も整理します。
生成AIを、エネがえるの入力整理と結果説明に使う
生成AIが役立つのは、ばらばらの資料を整理し、結果の違いを調べ、相手に伝わる文章へ変える工程です。数値の正本は診断結果と検証済みの計算に置き、AIの回答から原本へ戻れる運用を作ります。

- 数値の正本は診断結果と検証済みの計算に置く。
- AIは資料整理・差分比較・説明案を支援する。
- 担当者が原本・条件を照合し、原因候補と確認済みの事実を分ける。
AIと計算・確認を分担する
| 工程 | AIが支援すること | 検証・確定すること |
|---|---|---|
| 入力 | OCR抽出候補、項目分類、不足資料の整理 | 単位・期間・原本数値・契約との対応 |
| 前提 | 推計方法の候補と根拠の整理 | 採用モデル、実測との区別、上下限 |
| 診断 | 操作・設定の確認リスト | 製品・APIで実行した結果と診断ID |
| 比較 | 入力差と結果差の抽出、説明候補 | 決定論的差分、電力収支、原因確認 |
| 提案 | 相手別の要約・FAQ・説明文 | 引用元、金額、制約、未確定条件 |
JSON比較は、原因候補と確認済み原因を分ける
同じPV容量でも、日射地点、方位・傾斜、PCS、需要、料金、蓄電池運転が違えば結果は変わります。まず診断IDと出力版をそろえ、入力差を列挙し、発電量→自家消費・充放電→買電・売電→金額の順に追います。同時に複数条件が変わっていれば、原因の切分けには一項目ずつ変更した再診断が必要です。
そのまま使える指示文
次の指示は、匿名化した診断出力を添付し、利用可能なAI環境で使うたたき台です。実際のキーや未取得データをAIに創作させないようにします。
帳票作成の指示には、禁止する変更も入れる
「オーナー向けに要約。ただし入居者の削減をオーナー収入へ足さない」「年間量と累積額を分ける」「回収しない案を隠さない」「採用した料金・需要・補助条件を残す」など、受取手と数値の定義を指定します。グラフ生成後は元表と値・単位・軸・凡例を確認します。
運用に残す記録
- 入力原本の識別子・版と、AIに渡した範囲
- 採用した前提、推計方法、確認者
- AIの提案と最終判断の差分
- 数値検証と診断の実行記録
- 出力の利用目的・有効な条件・再確認が必要な時点
顧客情報は社内で認められた環境と利用条件で扱い、説明に不要な氏名・住所等を除きます。AI Senseの予測・制御支援と、文章生成用AIは役割が異なります。機器制御や安全判断をこの説明支援の延長で自動確定しません。
条件が変わったときの、5つの相談場面
次の例は、対応の進め方を示す想定相談例です。標準機能で自動対応することや、納品済みの実績を意味しません。元資料と対象範囲を確認してから方法を決めます。
| 相談が生まれる場面 | 確認・試算の進め方 | 先にそろえる条件 |
|---|---|---|
| 営業から、今日の商談に間に合う要約を頼まれた | 保存済み原本だけを使い、未確認値を保留して要約する | 急ぎでも原本数値と条件の照合を省略しない |
| AIが作ったグラフとExcelの数値が一致しない | 軸・単位・対象年・参照セルを原本へ戻って照合する | 見た目の整合を正確性の証拠にしない |
| 顧客資料を外部AIへ渡せず、運用が止まった | 社内で認められた環境や匿名化範囲を決め、未許可資料は渡さない | 匿名化だけで利用規程に適合すると判断しない |
| 新しいレポート版で、以前のプロンプトが合わない | 項目名・定義・単位の変更を確認して比較指示を更新する | 同名項目でも意味が同じと推定しない |
| 自動要約が、回収しない案を説明から落とした | 全比較案と不利な条件を残す検証ルールを追加する | AIの要約に採否判断を委ねない |
入力・運用の根拠を確認する
公式ページの確認日:2026年10月3日。個別機器、料金、契約プラン、利用権限によって対象範囲は異なります。
よくある質問
生成AIに経済効果の計算を任せてよいですか?
AIを診断エンジンの代わりにしません。数値の正本は診断結果と検証済みの計算に置き、AIは資料整理や説明案の作成を支援します。
AIが説明した差分原因をそのまま採用できますか?
原因候補と確認済み原因を区別します。原本参照、入力条件、単位、版を確認してから担当者が説明を確定します。
顧客資料を外部AIへ入力する前に何を確認しますか?
社内のAI利用ルールと許可範囲を確認し、必要に応じて匿名化します。機密性の制約がある場合は、利用可能な環境と担当者の確認工程を先に決めます。
AIが数値を創作したり不利な案を省いたらどうしますか?
原本と照合して誤りを修正します。比較対象と禁止する変更を指示に含め、下振れ条件や不利な案も含めて担当者が確認します。
代表案件1件で、使える範囲を確かめる
相談時は、下記の項目を分かる範囲でお知らせください。まず対象範囲と不足資料を整理し、標準操作で進めるか、前処理・帳票調整・個別開発が必要かを確認します。費用・納期・回数は対象資料と成果物を確認してお見積りします。
- 相談したいこと:AIを使う前処理・差分確認・提案書作成の標準化
- 対象物件・契約数・設備/現状の試算方法
- 手元にある資料と不足している資料
- 必要な成果物・利用する担当者・希望時期
- 比較したい案と、導入判断に必要な条件
