公式情報・計算モデル確認:2026年9月27日
初めて読む方には機器の仕組みを、事業計画担当者には分母をそろえた需要推定と更新用データを提供します。
おひさまエコキュートの需要は、何から生まれるか
エコキュートは空気の熱を利用して湯を作り、タンクに貯める給湯機です。おひさまエコキュートは主に太陽光発電の時間帯に湯を作ります。電池に電気を貯めるのとは違い、湯として使う分を熱で貯めます。
東京電力EPの案内では、太陽光自家消費促進型給湯機を昼間沸上げ形家庭用ヒートポンプ給湯機(JRA4085:2022)に該当する設備として説明しています。既設機の運転時刻を変更するだけで、すべて同じ区分や料金プランの対象になるわけではありません。
「累計1,000万台」と「今年売れる台数」を分ける
日本冷凍空調工業会は2025年3月末時点でエコキュートの国内累計出荷台数が1,000万台を超えたと公表しています。これは2001年からの累計で、おひさまエコキュート単独の台数でも、現在稼働する世帯数でも、2025年度の年間需要でもありません。買い替えによる重複があるため、世帯数で割って普及率とは呼べません。
出典:日本冷凍空調工業会・エコキュート累計出荷1,000万台突破(2025-04-11)
本記事で確認した公開原典からは、おひさまエコキュート単独の全国年間出荷台数を確定できませんでした。したがって、以下では市場実績の断定をせず、地域の営業対象を数える計画モデルを提供します。メーカー出荷、流通在庫、施工完了、稼働世帯は別の指標として管理します。
地域で販売計画を作る、五段階の数え方
| 段階 | 数える対象 | 用意する根拠 |
|---|---|---|
| 1 対象母数 | その地域・年度に給湯器の新設・更新を検討する世帯 | 住宅引渡し、保守台帳、更新需要調査。重複を除く |
| 2 技術適合 | 設置場所・電源・配管・給湯量等が適合する世帯 | 現地調査または代表調査 |
| 3 昼間利用適合 | 2のうち昼間沸上げの条件に合う世帯 | PV余剰、料金プラン、季節別給湯負荷 |
| 4 選択意向 | 3のうち比較・見積後に選ぶ世帯 | 意向調査、実際の商談結果 |
| 5 実行可能数 | 4のうち自社が施工できる台数 | 施工班、人員、供給、申請・工事日程 |
各割合は直前の段階を分母にした条件付き割合です。「太陽光がある割合」と「昼間の余剰がある割合」を同じ分母で計算して掛けると、対象を二重に絞るおそれがあります。調査の母数と質問の順番をデータに残してください。
地域の年間販売計画・段階別計算
すべての初期値は説明用の仮定です。公式の全国市場規模、実測の成約率、将来予測ではありません。
入力内容は外部送信しません。保存できない場合は上の欄を選択してコピーしてください。表示は小数第2位まで、CSVは計算精度を残します。実際の請求の端数処理は契約に従います。
計算式と、結果が意味すること
期待台数 = 対象母数 × 技術適合率 × 昼間利用適合率 × 選択意向率 計画台数 = 期待台数と施工上限の小さい方(整数に切り捨て)
仮定例は1,000 × 70% × 40% × 30% = 84台。施工上限が60台なら計画上限は60台です。選択意向を15%にすると42台へ下がります。割合から得た小数は期待値であり、実在する世帯の端数ではありません。最終計画のみ切り捨てます。
需要を見極めるための、顧客への四つの質問
- 給湯器の更新時期と、湯切れ・設置スペースの条件は何か。
- 昼間の太陽光余剰は、冬季や雨天も含めてどの程度あるか。
- 売電を続けた場合の収入と、買電を避けた場合の支出減少はそれぞれいくらか。
- 機器代、配管・電源工事、撤去、保証をそろえた見積で比較しているか。
自家消費に回す電力にも、売れば得られた収入という機会費用があります。昼間の電力が無料だと一律に扱わず、必要な給湯量を満たす運転と、余剰発電の実際の時間帯を確認します。効率は気温や給湯条件で変わり、特定条件のCOPを通年に固定して節約額を保証できません。
専門家向け:予測を更新する運用
技術適合率は現地調査、選択率は見積母数、施工上限は月別能力から更新します。PV保有世帯を対象母数にした場合は、次の段階でPV保有率を再度掛けません。補助金は対象機種、契約・着工順、予算、併用条件を個別に照合し、未確定額で成約率を押し上げた基準計画にしないでください。
地域市場推定の仮定台帳
CSV欄を選択してコピーし、UTF-8のCSVファイルとして保存できます。空欄は未確認です。
確認できた市場・定義データ
CSV欄を選択してコピーし、UTF-8のCSVファイルとして保存できます。空欄は未確認です。
給湯機と蓄電池は使い道が違うため、同じ余剰電力を両方の削減効果に計上しないでください。蓄電池の追加費用は蓄電池の追加投資比較で確認できます。
出典・更新履歴
出典:日本冷凍空調工業会・エコキュート累計出荷1,000万台突破(2025-04-11) / 東京電力EP・太陽光自家消費促進型給湯機とは
2025年版の全国市場推定を確定した実績と区別。根拠を確認できない単独出荷推計を断定せず、対象地域と分母を明示する計画モデルへ再構成しました。
制度・統計は自動更新されません。対象年度と適用期間を原典で確認してください。独自の計算例は、実測・導入事例・効果保証を表すものではありません。






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