自治体の地域構想、ゼネコンの設計検討、熱設備の提案、需要家の設備更新。熱流可視化を調査・比較・意思決定へつなぐ想定ユースケース。 初期デモには実際のPLATEAU建物形状と仮定の熱源・需要を使用し、表示値は実測値や導入実績ではありません。計算の前提・対応範囲・必要な入力データを確認しながら、施設や地域の検討に役立てることを目指します。
地域の構想から、
一つの設備更新まで。
このプロトタイプが支援するのは、対象を選び、仮説を比較し、次に確かめる条件を見つける段階です。利用者ごとに必要なデータと判断の出口を整理します。
開発中プロトタイプv7の解説・想定ユースケース|内容確認日:2026年10月10日
立場が違うと、最初の問いも変わる。
| 想定する利用者 | 最初の問い | 比較・確認する内容 | 次の判断 |
|---|---|---|---|
| 自治体 | 地域のどこから調査を始めるか | 公共施設、熱源候補、需要密度、調査対象 | 調査エリアとデータ収集の優先順位 |
| ゼネコン・設計者 | 建物単体と面的利用で何が変わるか | 需要の重なり、配置、温度、設備・導管概算 | 基本計画に残す構成案 |
| 熱設備メーカー | どの運転条件で自社機器が合うか | 容量、温度、運転時間、性能曲線・見積 | 実機仕様で再試算する案件 |
| 需要家・施設管理者 | 設備更新と運用改善をどう組み合わせるか | 既存料金、需要、更新時期、保守、停止制約 | 現地診断や見積の依頼 |
| 地域事業者・支援者 | 地元にどんな支出を残せるか | 設備・保守・燃料等の支出先と域内調達 | 調達先と運営体制の検討 |
構想を具体化する、4つの場面。
学校・体育館・公共施設の更新
屋根の太陽光と、空調・給湯の需要を時間で重ねる。避難所機能は、必要負荷、停電時に使える回路、設備の運転条件を別に確認します。
工場と周辺施設の熱融通
熱源の停止日と受熱側のピークを照合。配管候補、回収設備、バックアップ、責任分担を含む検証につなげます。
ホテル・病院等の設備更新
給湯・暖冷房の温度と稼働を分け、ヒートポンプや蓄熱の候補を比較。衛生要件や非常時の供給条件は専門設計で確認します。
データセンターの排熱活用構想
熱を取り出す位置、温度、近接する需要家を整理。低温排熱の昇温モデルは現版にないため、成立性の確定には別途の技術検討が必要です。
提案の前に、条件の合意をつくる。
- 体験:初期デモで全体像を共有する。
- 対象の選定:地域と施設、目的、比較基準を決める。
- データの確認:実測・推計・仮定を区別し、欠測と単位を点検する。
- 比較:設備構成と係数を変え、結論が安定する条件を調べる。
- 検証:現地調査、見積、専門設計、計測計画へ進む。
検討を進める問い
自治体の地域熱供給や公共施設の脱炭素に、どう使えますか?
対象施設、現状の熱源、将来の更新計画を揃え、単独改修と施設間融通を比較する入口として使います。地域熱供給の実現には、道路・管路・所有権・供給契約・維持管理体制を含む追加検討が必要です。 次の検討に必要な情報を読む →
熱の地産地消による地域経済循環は評価できますか?
地域内への支出の残り方を考えることはできますが、波及効果を算定するには地域産業連関表と域内調達率、移輸入、代替される支出などの設定が必要です。現デモの地域内支出参考値は、産業連関分析による波及効果ではありません。 次の検討に必要な情報を読む →
自分の条件で、次の一歩へ。
出典と確認範囲
- IEA|Renewables in District Energy(2026)
熱源・需要の位置関係や熱供給システムの検討に関する国際的な整理。 - 環境省|地域経済循環分析
地域産業連関表等を用いる地域経済の分析。本デモの地域内支出参考値とは算定範囲が異なります。
掲載内容は公開資料、都市プロトタイプv7、本特集の補助ツールの実装を照合して整理しています。外部機関による本システムの推奨・監修・精度認証を示すものではありません。
