EV・V2Hの効果を説明する前に、走行距離、車を接続できる時間、費用を数える範囲をそろえましょう。公開FAQから12項目を選び、提案条件シート、計算例、お客様への説明文として使える形に編集しました。
先にそろえるのは、距離・時間・費用の範囲です
| 項目 | 手元の資料で埋める内容 | 取り違えを防ぐポイント |
|---|---|---|
| 走行距離 | 年間実績、平日・休日1日当たりの距離 | 年間の比率を1日の比率として転記しない |
| 接続時間 | 外出・帰宅、V2Hに接続できる時間 | 人の在宅時間と車の接続時間を分ける |
| 機器の条件 | 車種・年式・型式、V2H型番 | 選択できることと互換性の確認は別 |
| 費用の比較 | 家庭電気代+EV充電代、同じ月・税区分 | 充電代0円の欄だけで判定しない |
平均的な人を作らず、その人の使い方を記録する
走行距離が分からないときは、過去の走行記録や点検記録など、既にある情報を先に使います。平日・休日の比率を使う場合は「年間の距離の内訳」か「1日当たり距離の比」かを区別します。下の例は、その取り違えを見つけるための検算です。全国平均や特定の顧客を表す数値ではありません。
同じ年間走行距離でも、昼間に車が接続できるかで余剰電力を使える条件は変わります。車載電池の容量だけで、家庭へ供給できる電力量を決めないようにします。
根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/7958214 / https://faq.enegaeru.com/ja/articles/4669071
「余剰だけで充電」と「余剰を全部充電」は別の条件
EVへの系統充電を止めたい場合は、EVの充電設定で開始・終了を同じ時刻にします。ただし、余剰の全量充電や売電ゼロを保証する操作ではありません。すでに設定済みなら、同じ入力を繰り返す前に診断ID・充放電設定・該当結果をそろえます。定置型蓄電池やBizの手順を混ぜないでください。
根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/8956088
充電代0円が出たときは合計で比べる
太陽光なし・定置型蓄電池なし・EV既設に充電器を新設するケースでは、導入後の充電費用が家庭の電気代側に含まれます。家庭電気代とEV充電代の合計を前後で比べれば、支出が増えたか減ったかを説明できます。詳しい画面の見方はEV充電代0円の確認ガイドをご覧ください。
根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/11060233 / https://faq.enegaeru.com/ja/articles/11646353
12項目の確認表
気になる項目を開くと、対象条件・次に行う確認・避けたい取り違え・根拠FAQをまとめて読めます。すべてを聞き直す必要はありません。既に分かる情報から埋めてください。
走行距離 EV-01
対象:年間距離と平日・休日の距離を整理
年間の走行割合と1日当たり距離の比は別の量。
次の確認:実績を優先し、日区分ごとの日数×1日距離の合計を年間値と照合する。
取り違えないために:古い平均値や年間比率を、その人の1日当たり距離と決めつけない。
接続時間 EV-02
対象:昼の太陽光をEVへ回したい
EVが住宅に接続されている時間も試算条件になる。
次の確認:平日・休日別に外出、帰宅、接続できる時間を記録する。
取り違えないために:住宅に在宅しているだけでEVも接続されているとみなさない。
系統充電の停止 EV-03
対象:EVへの系統充電を行わない設定
EVへの充電設定で系統充電の開始と終了を同じ時刻にする。
次の確認:EVの設定欄で開始・終了を確認する。例は23時~23時。
取り違えないために:Bizや定置型蓄電池の設定手順に流用しない。
余剰充電の範囲 EV-04
対象:系統充電停止後も売電・未充電がある
系統充電を止めても、余剰の全量充電や売電ゼロを保証する設定ではない。
次の確認:同じ操作を繰り返さず、診断ID、充放電設定、該当結果をまとめる。
取り違えないために:時刻を別の同時刻へ変えれば解決すると断定しない。
充電代0円 EV-05
対象:PVなし・蓄電池なし・EV既設へ充電器を新設
導入後のEV充電代0円でも、家庭の電気代側に充電費用が含まれる。
次の確認:前後それぞれの家庭電気代とEV充電代を合計して比べる。
取り違えないために:充電が無料になった、必ず支出が減ったと説明しない。
既設EVの充電単価 EV-06
対象:EV既設で充電単価を入力
走行距離から求めるEV充電量に入力単価を掛けて費用を推計する。
次の確認:距離、電費、入力単価の根拠と適用期間を記録する。
取り違えないために:外部充電サービスの時間課金・会費・課金体系全体を再現するとしない。
接続可否 EV-07
対象:EVとV2Hを組み合わせて提案
製品を選択できることと接続可能であることは別。接続可否は製品側で判定していない。
次の確認:車種・年式・型式とV2H型番をそろえ、メーカーの最新対応情報を確認する。
取り違えないために:登録車種数や選択画面だけを互換性の根拠にしない。
適合確認の記録 EV-08
対象:提案・契約前の確認
互換性、施工条件、補助対象の確認を別項目にして記録する。
次の確認:確認日とメーカー資料URLを条件シートへ残し、不明な項目を明示する。
取り違えないために:接続できることから補助対象や施工可能性まで推定しない。
走行と住宅への供給 EV-09
対象:車載電池を家庭でも使う
充放電可能容量、V2H出力、走行に使う電力量を分けて扱う。
次の確認:選択車両・V2Hと走行条件を同じシートに記録する。
取り違えないために:車載電池の定格容量すべてを毎日住宅へ供給できるとみなさない。
効率の流用 EV-10
対象:EV・V2Hと定置型蓄電池を比較
EV・V2Hと定置型蓄電池では電力経路と機器が異なる。
次の確認:EVとV2Hに対応する製品条件で試算する。
取り違えないために:定置型蓄電池の効率をV2Hへそのまま当てはめない。
既設PVの効果 EV-11
対象:既設PVに定置型蓄電池を後付けする診断
この条件ではASP共通の追加効果表示のFAQを確認する。
次の確認:今回追加する設備の効果と、既設PVの参考効果を分ける。
取り違えないために:V2H単体の全ケースへp7・p9の説明を一律適用しない。
長期前提 EV-12
対象:EV・V2Hの長期試算
FAQでは家庭用EV・V2Hの試算に経年劣化率を見込まないと案内されている。
次の確認:評価期間、電気代上昇率、劣化の扱いを説明文に残す。
取り違えないために:長期の性能・削減額を保証しない。
説明に使える3つの検算例
すべて仕組みを説明するための仮定値です。顧客実績、業界平均、実機性能、エネがえるの診断結果を示すものではありません。
日区分から年間走行距離を検算
平日260日×20 km+休日105日×40 km=9,400 km/年。区分の日数と1日の距離を掛けて、年間値に戻して確かめます。
年間比率と1日距離比の違い
この例では平日と休日の年間距離の比は5,200:4,200(約1.24:1)。1日当たりの比は20:40(0.5:1)です。同じ車の使い方でも、比の意味が違います。
充電費用を合計して比べる
導入前が家庭16,000円+EV4,000円=20,000円、導入後が家庭22,000円+EV0円=22,000円なら、月の支出は2,000円増です。0円の欄だけでは支出の増減を読めません。
確認表と条件シートをダウンロード
会員登録・メール入力なしで利用できます。CSVはExcel等で開けるUTF-8 BOM付きです。
3製品分のデータ・条件シート・検算例をまとめてダウンロード(ZIP)
ZIPには全38ルールのCSV/JSON/JSONL、製品別ルールCSV、空欄の条件シート3種、仮定を明示した検算例9件、出典台帳、データ定義を収録しています。これらは提案・確認用のデータで、Bizへ取り込む需要CSVではありません。
条件シートは、分かっている項目だけ埋める
各項目に「値」「根拠資料」「確認日」「確認状態」の欄があります。不明な値を0や平均値で埋めず、未確認のまま残します。条件が更新されたら、比較に使った版も一緒に保存してください。
| 記録する項目 | 単位・内容 |
|---|---|
| 年間走行距離と根拠 | km/year |
| 平日1日距離・年間日数 | km/day;days |
| 休日1日距離・年間日数 | km/day;days |
| 平日休日の接続可能時間 | time |
| 車種・年式・型式 | text |
| V2H型番・版 | text |
| メーカー適合資料・確認日 | URL;date |
| EVの系統充電開始・終了 | time |
| 既設PV・蓄電池・EV | text |
| 家庭電気代とEV充電代の範囲 | text |
| 料金・単価の根拠と適用期間 | text |
| 施工・補助対象等の未確認条件 | text |
AI回答や社内検索へ使う場合
製品と適用条件が合う行を選び、「要点」だけでなく「適用条件」「断定できないこと」「出典URL」を一緒に参照します。確認用データの公開であり、Finや他のAIへ自動登録・自動更新する機能ではありません。
お客様へ説明するときの文面
角括弧の箇所を案件の事実で埋めてお使いください。確認していない項目を「確認済み」として送らないようにします。
お車の使い方に合わせて、家とEVを合わせた支出で比べます。 ・走行距離は[年間km]、接続できる時間は[平日/休日の時間帯]です。 ・家庭電気代とEV充電代を同じ期間・税区分で合計して比較します。 ・車種[型式・年式]とV2H[型番]の適合は[メーカー資料・確認日]で確認します。 ・未確認なのは[一点]です。既に頂いた情報はそのまま使います。 参考:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/11060233 参考:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/9317239



