太陽光は元が取れない?設置価格・自家消費・屋根条件で検証
著者:樋口 悟(国際航業株式会社)/確認日:2026年10月3日/公開概算モデル v1.0.0
研究所トップ・4案比較ツール / 計算式と限界 / データ・Excel
太陽光は元が取れないのか。答えを自宅の条件へ近づけるには、設置費用と年間発電量だけでなく、昼に使える量と売電単価の切替を確認します。
初年度利益を25倍する計算が合わない理由
住宅用の新設FITは1~4年と5~10年で単価が変わります。11年目以降は買取契約が別になります。発電量の劣化、PCS交換、点検、撤去も時期が違います。年別に計算し、初年度の収益をそのまま長期へ延ばさないことが第一歩です。
発電量予測を確認する順番
| 項目 | 施工店へ聞くこと | 本ツールへの反映 |
|---|---|---|
| 地域と日射 | どの地点・どのデータを使ったか | 屋根条件反映済み発電原単位 |
| 屋根面 | 方位・傾斜・面ごとの容量 | 合計年間発電量÷容量 |
| 影と積雪 | 年間の影・積雪低下をどう反映したか | 発電原単位を下げた悲観条件 |
| PCS・損失 | パネル容量との比・効率・温度条件 | 損失込み原単位。効率を二重に掛けない |
| 直接使用 | 昼の使用量は何で推定したか | 直接自家消費率と年間需要 |
価格の基準は全国平均と個別見積を分ける
JPEA掲載の2025年新築平均28.9万円/kWは、5kWで144.5万円の参考になります。ただし既築の足場、屋根補修、配線、分電盤、保証の範囲が同じとは限りません。平均を下回れば必ず得、上回れば必ず損とは言えません。日射と自家消費の条件も合わせて確認します。
設置しない・小さくする案も比較する
屋根改修を数年後に予定している家では、先に屋根の工程をそろえる案を比べます。転居予定が短ければ、保有期間内のキャッシュフローと残債を確認します。容量を増やすと工事単価が下がっても、増分の電気が売電中心なら投資の効率が下がる場合があります。
契約前に受け取る5点
①工事込み総額と別途工事、②屋根ごとの発電予測、③認定年度と年別売電単価、④点検・PCS・撤去費、⑤補助なし・上昇率0%を含む年別収支。この5点を太陽光のみの案で受け取ってから、蓄電池の追加案と比較してください。
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この研究所の試算は公開式による年次概算です。正式なエネがえるASP/Biz/API診断とは区別しています。数値の根拠と仮定を確認し、契約前に施工店で詳細診断を受けてください。
