屋根に太陽光を載せられるかは、建物の種類や築年数だけでは決まりません。まず計画する設備の重量と取付方法を整理し、設計図書・現況を照合して、建築構造の専門家に確認します。
資料確認日:2026年9月29日 / 個別建物の構造設計・安全証明を行うページではありません。
最初に分ける、3つの数字
| 数字 | 意味 | よくある取り違え |
|---|---|---|
| 設備の追加荷重 | パネル・架台・基礎などが建物に加える負担 | パネルだけの重さで総重量とする |
| 設計で想定した荷重 | 図面・構造計算で置いた条件 | 現在も同じ条件で余力が残ると考える |
| 現在の建物の支持能力 | 劣化・改修・荷重の組合せ・接合部を含めて評価するもの | 面積で割った平均重量だけで設置可とする |
手戻りを減らす確認の順番
- 建物を特定:所在地、用途、所有者、構造、竣工・改修年月を1枚にまとめる。
- 図面を探す:所有者・施設管理→設計会社→施工会社→確認関連資料の順に所在を記録する。
- 計画をそろえる:型式、枚数、架台、基礎、配置図、取付方法を施工会社から受け取る。
- 専門家へ渡す:不明箇所は空欄のまま、追加調査と必要な検討範囲を依頼する。
- 設置可能範囲が分かったら:容量・補強・防水・撤去再設置を含めた経済比較を進める。
「資料がない」と「載せられない」は違います。まず不明を減らす順番を決めましょう。
重さだけでは終わらない理由
同じ総重量でも、支点の位置や数が異なれば部材に生じる力は変わります。風は設備を持ち上げる方向にも作用し、雪は偏って積もる場合があります。屋根、取付金具、支持部材、建物全体をひとつながりで確認します。
根拠・確認先:NEDO 建物設置型太陽光発電システム 設計・施工ガイドライン2025 / NITE 住宅用太陽電池発電設備の事故に注意
あなたの建物から始める
下の探索で、施設用途・構造・年代を選ぶと、集める資料と相談事項をまとめられます。入力はこの画面内で処理し、自動送信しません。実物を確認するために、ご自身で屋根に登る必要はありません。
根拠・確認先:神奈川労働局 スレート屋根の踏み抜き災害防止
構造確認後に、経済効果を比べる
| 文脈 | 比較する案 | 経済効果の入口 |
|---|---|---|
| 住宅 | 屋根改修と同時、搭載量を減らす、蓄電池を組み合わせる | エネがえるASP |
| 工場・公共施設 | 補強、防水、軽量化、屋根以外、自己所有・PPA | エネがえるBiz |
| EV・V2H | 住宅屋根、ソーラーカーポート、充電時間と停電時利用 | エネがえるEV・V2H |
エネがえるへの経済効果相談と、建築構造の安全性確認は担当領域を分けて進めます。
建物に合わせて、相談メモを作る
図面を探す順番と、構造の専門家へ伝える項目を整理します。施設・構造・年代から耐力を推定する機能ではありません。
追加する設備の重さを整理する
分かる値だけでは計算を確定しません。仕様書・見積書を確認し、不要と確認できた部材は0を入力してください。入力値は外部に自動送信しません。
2つの案の「今回の費用」をそろえる
案A・案Bに同じ税区分の金額を入力してください。空欄は未確認、不要と確認できた費用は0です。相場の初期値は置いていません。
参考データを探す
業種・施設18/構造8/屋根12/年代・履歴7/公表数値10。数値は対象・単位・適用範囲と一緒に読みます。建物の許容荷重は全件未設定です。
登録不要で持ち帰る
検索データ・出典台帳・30項目の確認表をJSONで保存できます。原典の本文・写真・図面は同梱していません。
次に確認すること
確認した容量・工事条件で、経済効果を比べる
設置可能な範囲と必要な工事が分かったら、発電量・電気代・設備費の比較へ進めます。構造確認の依頼先とは役割を分けてご相談ください。
一次資料・適用範囲
- NEDO 建物設置型太陽光発電システム 設計・施工ガイドライン2025 — 1.2、5、7、9、10、13、14章。対象外設備あり。個別設計に適用する基規準の確認が必要。
- 建築基準法施行令 — 第83〜88条。積載荷重の数値を既存屋根の追加可能荷重に転用しない。
- JPEA 設置面積と重量のFAQ — 4kWシステムの参考値。25〜40m²、架台等を含む400〜550kg。個別機種の値でも統計平均でもない。
- 神奈川労働局 スレート屋根の踏み抜き災害防止 — 事前調査と墜落防止。自己判断で屋根に登ることを勧めない。



