CSVで止まったら、まず「自動変換の入力」か「Bizへの直接取込」かを分けます。次に単位、テンプレート、期間の順で確認すると、同じファイルを何度も作り直す手間を減らせます。
対象はエネがえるBizの需要データ・太陽光発電量データです。ASPや住宅向けEV・V2Hの操作手順とは異なります。
1. いま手元にあるファイルで、進む先を決める
| 手元のデータ | 次の操作 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 電力会社から取得した元データ | デマンドデータ自動変換の対応形式・単位を確認して変換する | 直接取込用テンプレートの条件を、変換画面の入力条件と混同する |
| すでにBiz指定形式へ変換したCSV | 変換後ファイルをBizへ直接インポートする | 変換済みの電力量を、もう一度0.5倍にする |
| i-Palsから出力したBiz連携用CSV | メーカーの出力手順とBiz側の取込対象を確認する | 別の発電CSVや需要CSVと取り違える |
| 説明用のsampledata.xlsx | 説明を参照し、対応する指定CSVへ実データを入れる | 説明用Excelをそのままインポートする |
根拠:デマンドデータ自動変換の手順
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/10768596
根拠:i-Pals発電量のBiz連携
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/15818213
2. 「30分値」だけでは、0.5倍にするか決まりません
確認するのは、元ファイルの平均電力kWか区間電力量kWhかという違いです。単位が分からなければ、ヘッダー・提供元の説明・月別の請求書を照合します。
| 元データ | 指定CSVへ入れる区間電力量 | 説明用の例 |
|---|---|---|
| 30分間の平均電力(kW) | kW × 0.5時間 | 100kW → 50kWh |
| 30分間の電力量(kWh) | 換算しない | 50kWh → 50kWh |
| 60分間の平均電力(kW) | kW × 1時間 | 100kW → 100kWh |
| 60分間の電力量(kWh) | 換算しない | 100kWh → 100kWh |
取込成功後にも、月別kWhを照合します。30分平均kWをそのままkWhとして扱うと2倍に、すでにkWhのデータを再度0.5倍にすると半分になります。シミュレーションが動いたことだけでは、入力値が正しいとは判断できません。
根拠:30分平均kWからkWhへの換算
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/7182299
3. 直接インポートのエラーは、この順番で確認する
- ファイルと列:需要30分値はusepowers30、需要60分値はusepowers、発電量はpvpowersの指定形式を使います。1行目は見出し、実データは2行目から。余計な列・説明行を混ぜず、CSVとして保存します。
- 対象期間:標準テンプレートは365日分です。実データは前月以前を使い、月初から月末までの連続した期間に揃えます。うるう日を含む原本は保存し、365日化した箇所と合計への影響を残します。
- 重複と欠測:同じ日付が複数行ないか、日付の抜けがないか確認します。同じ値に見える行も、別の日付なら一律には削除しません。
- 需要と発電の対応:両方を使う場合は、対象日付を一致させます。需要だけ別年度、発電だけ別の曜日配置になっていないかも確認します。
- 検算:月別kWh、年間合計、元ファイルの単位を照合します。補完した部分は実測値と区別して残します。
たとえば「2025年4月15日〜2026年4月14日」は、4月が2年に分かれます。月単位の集計に使うため、原本を残したうえで「2025年4月1日〜2026年3月31日」などの月境界に合わせてデータを揃えます。不足分を実測したことにしたり、別の日の値を無記録で移したりしません。
Biz公式のCSVテンプレートと説明用Excelをダウンロード(ZIP)
根拠:直接取込の形式・期間・日付・単位
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321
根拠:公式テンプレートの案内
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5912262
4. 30分CSVの取込と、30分ピークの再現は分けて考える
公式FAQでは、Bizは30分値を60分値に集約して内部処理すると案内しています。電力量の合計を保っても、元の30分最大需要電力と、60分平均のピークは同じとは限りません。
| 区間 | 平均電力 | 区間電力量 |
|---|---|---|
| 10:00〜10:30 | 100kW | 50kWh |
| 10:30〜11:00 | 200kW | 100kWh |
| 10:00〜11:00の全体 | 平均150kW | 合計150kWh |
この例の30分ピークは200kW、1時間平均は150kWです。契約電力やピーク削減の説明では、元の30分値と試算側の時間粒度を明記してください。
根拠:30分値の60分集約とピークの扱い
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321
5. 発電量CSVは、需要データと別に確認する
発電量は、パワコンの前か後か、変換損失や出力制限が含まれるかを確認します。BizのFAQは、原則としてパワコン変換前の入力を想定しています。損失反映済みデータを使う場合は、同じ損失を二重にかけない設定が必要です。需要CSVの単位換算だけで、発電量の条件まで揃ったとは判断しません。
i-Palsの連携CSVを使う場合も、出力対象・単位・期間と、Bizへ設定した条件を一緒に残します。
根拠:i-Palsから出力するデータと取込手順
https://faq.enegaeru.com/ja/articles/15818213
お客様・社内へ渡せる確認メモ
受領したデータは、元の単位を確認してBiz指定の電力量形式へ整理します。取込後に月別・年間の使用量を原本と照合し、補完した箇所は別記します。ピークについては、元の30分値とBiz内部の60分集約を区別してご説明します。
エラーが残る場合は、次の情報を一緒に渡すと確認が進みます。すでに共有したファイルや情報は再送せず、その参照先を伝えてください。
- 止まった操作:自動変換/直接インポート
- ファイル種別、30分/60分、元の単位
- 開始日・終了日と、表示されたエラー文
- 確認済みの項目と、元データ・変換後データの対応
取込後は、結果の意味を確認する
取込を終えたら、Biz帳票の単価と再試算条件の確認ガイドで、使用した単価と表示の分母を確かめます。需要の可視化や分析へ進む場合は、30分値デマンドデータの解析ガイドも使えます。



