エネがえるBizの試算引き継ぎシート|需要・料金・帳票の前提を残す

同じ案件を再試算したときの差を説明できるように、需要データ・適用単価・設備条件・帳票の見方を一つの記録にまとめます。エネがえるBizのFAQを14項目の確認表と引き継ぎ用データに編集しました。

対象:エネがえるBiz | FAQ確認日:2026年10月1日 | データ版:2026-10-01.1

再試算の差は、4つの前提に分けて確認します

前提 一緒に残すもの 確認する差
需要・発電データ 元CSV、単位、期間、加工履歴、登録日 実測/推計、30分/60分、DC/AC
料金 プラン、単価取得日、契約条件、税区分 施設編集や単価更新の影響
設備・運転 容量、出力、最低購買電力、目標ピーク 変えた条件と変えていない条件
帳票・長期収支 出力日、Excel変更箇所、費用・劣化の仮定 参考単価の分母、基本料金の範囲

新しい担当者が、元データまで戻れる記録にする

「需要.csv」という名前だけでは、どの版で計算したか分かりません。登録日、対象期間、元の単位、変換の有無を残します。FAQではCSVの登録日とファイル名を表示する仕様が案内されています。原本を保持し、加工後のファイルと対応を付けるところまでが引き継ぎの単位です。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/14480138

単価をそろえる比較と、最新契約での比較を分ける

設備容量だけの効果を比べるなら、需要と料金の前提もそろえます。2026年4月8日の仕様変更後は施設に保持された単価が使われ、単価未保存の既存診断では最新単価が使われます。施設の作成・料金編集と、Excelの単価取得日を確認してください。同じ前提を固定する場合はカスタム料金プランが選択肢になります。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/14480138

ピークと参考単価には、それぞれ別の分母があります

30分値を取り込んでも、Biz内部は60分値で処理します。電力量の合計が一致していても、30分の最大需要と60分平均は一致するとは限りません。また、「初年度電気料金単価比較」の分母は施設全体の年間消費量であり、買電量だけではありません。下の算術例で、両方の違いを確認できます。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321 / https://faq.enegaeru.com/ja/articles/16034413

長期収支ではExcel内で変更した設備費・維持費・劣化率等を残します。簡易キャッシュフローは減価償却や固定資産税等を含まないとFAQに記載されています。社内の投資判断に使う場合は、必要な費用・税務項目を別途確認してください。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/10325648

14項目の確認表

気になる項目を開くと、対象条件・次に行う確認・避けたい取り違え・根拠FAQをまとめて読めます。すべてを聞き直す必要はありません。既に分かる情報から埋めてください。

30分平均電力 BIZ-01

対象:元データが30分平均kW

30分の電力量は平均電力×0.5で求める。

次の確認:元の単位を確認し、kWの場合だけ0.5倍して記録する。

取り違えないために:瞬時電力を30分平均とみなさない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/7182299

二重変換の防止 BIZ-02

対象:元データが既に30分kWh

指定CSVは各時間帯の電力量kWhで入力する。

次の確認:既にkWhなら値を維持し、変換履歴を残す。

取り違えないために:30分値という理由だけで再度0.5倍しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321

直接取込の形式 BIZ-03

対象:指定CSVを直接インポート

需要の指定形式は365日×48コマまたは24コマ。見出し・日付も条件になる。

次の確認:月境界、重複日、需要と発電の日付、見出しを確認する。

取り違えないために:拡張子変更だけで取込可能と判断しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321

自動変換との区別 BIZ-04

対象:ファイル変換の入力段階

自動変換FAQでは365日または366日の入力を案内しており、直接取込とは条件が異なる。

次の確認:失敗した工程を確認し、変換済みCSVなら直接取込の条件へ進む。

取り違えないために:直接取込の365日指定だけを理由に元データの2月29日を機械的に削除しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/10768596 / https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321

30分と60分のピーク BIZ-05

対象:30分値を取り込む

Bizは30分の電力量を合計して60分値で内部処理する。

次の確認:元の30分最大需要も別に保持して結果を照合する。

取り違えないために:60分の計算結果を請求上の30分デマンドと同一視しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321

推計の用途 BIZ-06

対象:業種別ロードカーブを使う

業種・規模等による推計であり、実測の代替確定値ではない。

次の確認:概算と明記し、最終提案は実測データで再計算する。

取り違えないために:初期提案用テンプレートだけで最終回収年数を確定しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/15516681

適用単価の版 BIZ-07

対象:施設作成・料金編集・再計算

施設に保持された単価を使う仕様。単価未保存の既存診断は最新単価が適用される。

次の確認:施設の編集履歴と帳票の単価取得日を照合する。

取り違えないために:同じ診断名なら料金前提も同じとみなさない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/14480138

CSVの版 BIZ-08

対象:需要・発電CSVを差し替える

登録日とファイル名から適用データを確認できる。

次の確認:元ファイル、対象期間、加工履歴を別に保存する。

取り違えないために:同じファイル名だけで中身が同一と判断しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/14480138

参考単価の分母 BIZ-09

対象:初年度電気料金単価比較を読む

分母は導入前後とも施設全体の年間電力消費量。買電量だけではない。

次の確認:契約単価は単価シート、施設の負担比較は参考単価で確認する。

取り違えないために:参考単価を契約単価や発電原価と呼ばない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/16034413

税と費用範囲 BIZ-10

対象:参考単価を請求額と比べる

参考単価は税抜表示で、基本料金を含む場合と含まない場合がある。

次の確認:税区分、基本料金、燃調費、賦課金の範囲をそろえる。

取り違えないために:税込金額と税抜指標をそのまま比較しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/16034413

最低購買電力 BIZ-11

対象:負荷追従ロスを簡易評価

最低購買電力は自家消費を抑える簡易条件で、発電制御そのものの再現ではない。

次の確認:施設負荷と目標ピークの競合、設定の根拠を確認する。

取り違えないために:表示を合わせるために実測需要を書き換えたり、一律5~10%を設計保証にしたりしない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/10020578 / https://faq.enegaeru.com/ja/articles/11454981

投資回収の前提 BIZ-12

対象:Excelで長期経済性を検討

FAQの初期劣化率はPV0.5%/年、蓄電池3.5%/年で、Excel内で修正できる。

次の確認:案件の根拠に合わせた劣化率、設備費、維持費と変更箇所を残す。

取り違えないために:初期値を全メーカー共通の実測寿命と説明しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5694465 / https://faq.enegaeru.com/ja/articles/10325648

基本料金タイプ BIZ-13

対象:カスタム料金プランを作る

基本料金が何に連動するかに応じて、契約電力・契約容量等のタイプを選ぶ。

次の確認:請求書と契約条件の単位・契約電力の決まり方を照合する。

取り違えないために:高圧という区分だけで実量制を選ばない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/13714403

発電CSVの算定点 BIZ-14

対象:外部ソフトの発電量を使う

原則はパワコン変換前。変換後の入力には損失の二重計上を避ける設定が必要。

次の確認:出力元の損失・ピークカット反映範囲とBiz側設定を記録する。

取り違えないために:DC入力とAC出力の値を、同じ名前の発電量として比較しない。

根拠:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/5692321

説明に使える3つの検算例

すべて仕組みを説明するための仮定値です。顧客実績、業界平均、実機性能、エネがえるの診断結果を示すものではありません。

30分平均kWをkWhへ変換

30分平均40 kW × 0.5時間=20 kWh。元データが既に20 kWhなら、その20をさらに半分にしません。

40kWは30分平均電力。瞬時値にはこの換算を適用しない。

電力量は保存してもピークは変わる

連続する2コマが20 kWhと30 kWhなら、1時間では50 kWh。30分平均電力は40 kWと60 kW、1時間平均は50 kWです。合計電力量が一致しても、ピークの意味は異なります。

連続する同じ1時間の2コマ。1時間平均と30分最大需要は異なる指標。

設備負荷と買電量で分母が変わる

年間電気料金1,200万円(税抜)÷施設全体60万kWh=20円/kWh。同じ料金を買電40万kWhで割れば30円/kWhです。計算が正しくても、答えている問いが違います。

同じ年・税抜・同じ費用範囲。導入費・維持費は含めない。説明用の数字で、製品の試算結果ではない。

確認表と条件シートをダウンロード

会員登録・メール入力なしで利用できます。CSVはExcel等で開けるUTF-8 BOM付きです。

BIZの確認ルールCSVをダウンロード

3製品分のデータ・条件シート・検算例をまとめてダウンロード(ZIP)

ZIPには全38ルールのCSV/JSON/JSONL、製品別ルールCSV、空欄の条件シート3種、仮定を明示した検算例9件、出典台帳、データ定義を収録しています。これらは提案・確認用のデータで、Bizへ取り込む需要CSVではありません。

条件シートは、分かっている項目だけ埋める

各項目に「値」「根拠資料」「確認日」「確認状態」の欄があります。不明な値を0や平均値で埋めず、未確認のまま残します。条件が更新されたら、比較に使った版も一緒に保存してください。

記録する項目 単位・内容
需要CSV名・登録日・対象期間 text
元データ単位と変換履歴 text
実測か推計か measured/estimated
発電CSV名・登録日・算定点 text
料金プラン・単価取得日 text
カスタム単価の根拠・税区分 text
基本料金タイプと契約条件 text
最低購買電力・目標ピーク・運転時間 text
設備費・維持費・税区分 text
劣化率・電気代上昇率・評価期間 text
参考単価の分母・費用範囲 text
前回から変更した条件 text
未確認の条件 text

AI回答や社内検索へ使う場合

製品と適用条件が合う行を選び、「要点」だけでなく「適用条件」「断定できないこと」「出典URL」を一緒に参照します。確認用データの公開であり、Finや他のAIへ自動登録・自動更新する機能ではありません。

お客様へ説明するときの文面

角括弧の箇所を案件の事実で埋めてお使いください。確認していない項目を「確認済み」として送らないようにします。

今回の試算は、前回から何を変えたか分かる形でお渡しします。
・需要データは[実測/推計]、対象期間は[期間]、適用CSVは[名前・登録日]です。
・料金の前提は[プラン・単価取得日・税区分]です。
・前回から変更した条件は[条件]、同じにした条件は[条件]です。
・参考単価は施設全体の年間消費量で割った値です。投資費用は別の収支で確認します。
・未確認なのは[一点]です。確認後に比較表を更新します。
参考:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/14480138
参考:https://faq.enegaeru.com/ja/articles/16034413

次に進むためのガイド

このページは、公開FAQを「確認→比較→説明」の順に再編集したものです。各項目の根拠URLから原文を確認できます。適用日が明記されていない仕様は、確認日を適用日として扱っていません。

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