判断基準 / 需要開拓と適地選定
電気代、停電、環境、設置面、施工・保守、将来の選択肢。目的を先に決めると比較が変わります。
価値と成立条件を分ける
需要があり、発電量が多くても、所有者の承諾や構造・防火・保守条件が整わなければ導入へ進めません。安全・権利・工法の条件は、経済性の高得点で相殺しない扱いにします。未確認は不適合ではなく、調査が必要な状態として残します。
六つの価値を同じ点数にしない
経済性はNPVや費用、レジリエンスは対象負荷と供給可能時間、環境は帰属を確認した再エネ利用量、設置面の拡大は従来案に追加できる候補面積、運用性は停止・点検・交換条件、将来性は他施設へ再利用できる記録で示します。単位の違うものを足した順位には重み付けの恣意性が入ります。
技術の役割を明示する
従来型は利用可能な屋根で電力・防災・環境の価値を具体化する基準案。フレキシブルは材料を特定したうえで新しい設置面を開拓する案。フィルム型ペロブスカイトは供給・工法・実証条件と需要を結び付ける案です。技術名だけで優劣を固定しません。
誰の価値かを確かめる
設備費を負担する人、電気を使う人、建物の所有者、災害時の利用者が異なる案件があります。便益の帰属を一枚に整理し、負担者に届かない便益は契約・合意で補えるか検討します。環境価値も受益者を明示します。
判断記録に残すこと
採用案だけでなく、補強する案、屋根改修を先行する案、別面を使う案、導入を見送る案を残します。判断日、資料版、未確認項目、再検討条件を保存すると、新製品や修繕時期の変化に合わせて再評価できます。
参照する一次資料
技術・制度の事実は以下の原典を参照。提案の順序と営業仮説はラボの編集内容です。
- 環境省 PPA等の第三者所有による導入(2026-10-03参照)
価格以外の社会的便益を含めて検討する考え方。 - NEDO フレキシブル太陽電池 設計・施工ガイドライン2026年版(2026-03-18)
構造・電気・施工・維持管理。軽量性だけで適合を判断しない。 - JPEA 停電時の自立運転(2026-10-03参照)
機器の操作・仕様確認が必要。PV設置だけで非常用電源は成立しない。
