V2Hを実現するニチコン トライブリッドシステムとは?システムの概要とメリットを徹底解説

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国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部 デジタルエネルギーグループ。再エネ設備導入効果シミュレーター「エネがえる」(ASP、Biz、EV・V2H、API、BPO)の事業開発を担当。太陽光、蓄電池、オール電化、EV・V2H、電力料金、補助金、再エネ設備の経済効果シミュレーションを専門領域とし、サービス企画、顧客提案、マーケティング、パートナー連携を横断して推進しています。エネがえるは国内700社以上で導入され、年間15万件以上の診断に利用されています。取材、登壇、協業、サービスに関するお問い合わせは、エネがえる公式お問い合わせページからお願いします。

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V2Hを実現するニチコン トライブリッドシステムとは?システムの概要とメリットを徹底解説

【情報更新:2026年8月】本文の製品構成・対応車種・補助制度は公開当時の情報を含みます。現行仕様はニチコンの製品ページ・仕様書で確認し、車種・年式・グレード・ソフトウェア、既設太陽光との接続可否、停電時出力、保証、施工条件を販売店と照合してください。補助制度は年度・予算で変わります。エネがえるEV・V2Hは現在正式提供中で、国内外18メーカー90車種・定置型蓄電池80製品に対応しています(対応状況は更新されます)。診断結果は入力条件に基づく試算で、実際の削減額・経済効果を保証するものではありません。

V2Hは、対応する電気自動車の蓄電池を家庭で活用する仕組みです。実現には対応するV2H機器が必要で、太陽光・定置型蓄電池も一体制御したい場合はトライブリッドシステムが選択肢になります。

この記事では、電気自動車をエコ生活に活用したい人向けに、V2Hのトライブリッドシステムについて解説します。

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V2Hとトライブリッドの概要

V2Hでは、太陽光システムと組み合わせて家庭に還元するトライブリッドシステムが注目されています。まずは、V2Hの詳しい内容と、トライブリッドシステムについて解説します。

 

電気自動車の普及で注目のV2Hとは?

V2Hとは、「Vehicle to Home」のことを指します。Vehicle は電気自動車を指し、電気自動車で貯めた電気を家庭でも活用するという考え方です。V2Hでは、電気自動車を移動手段としてだけではなく、蓄電池として蓄えた電気を家庭にも還元して、エコな生活に活かします。

 

従来、電気自動車は家庭用のコンセントに繋いで充電するのが主流でしたが、充電時間が遅いなどのデメリットがありました。いざ使用したいときに充電できていなければ利点が活かしきれません。

 

そこで、充電時間を早めるために、家庭用の充電スタンドが普及し、さらには電気自動車の電気を家庭で利用できる変換機能があるV2Hスタンドが登場したことで、V2Hの考え方が広がりました。

 

トライブリッドシステムとは?

家庭用の太陽光発電と蓄電池、さらにはV2Hにおける充放電をまとめて制御してくれるシステムのことです。これまで太陽光発電と蓄電池の連携システムや、V2Hのシステムは確立されていましたが、それぞれを連携させるシステムはありませんでした。

 

電気自動車が普及したことにより、太陽光・蓄電池・電気自動車の連携にも注目が集まったため、トライブリッドシステムの開発が進み、2018年にニチコンが世界初のトライブリッドシステムを発売したことにより話題になりました。

トライブリッド蓄電システム?スペシャルサイト?

V2Hのトライブリッドシステムを構成する3つの製品

トライブリッドシステムは、V2Hスタンド・トライブリッドパワーコンディショナー・トライブリッド蓄電池の3つの設備によって構成されています。ここからは、3つの設備について詳しく解説します。

 

1.V2Hスタンド

V2Hスタンドは、電気自動車への充電と、電気自動車で貯めた電気を家庭に供給するための変換装置です。従来の家庭用コンセントから電気自動車への充電よりも圧倒的に早く充電できます。また、V2Hスタンドがあることで、電気自動車を蓄電池の様に家庭で活用できるため、エコ意識が強まっている昨今では、設置する家庭が増えています。

 

2.トライブリッドパワーコンディショナー

トライブリッドパワーコンディショナーは、太陽光発電システムと蓄電池、V2Hスタンドをまとめて制御する装置です。太陽光発電システムで生成した電気や蓄電池に貯まっている電気、電力会社から供給される電気、V2Hスタンドから送られてくる電気を自動制御・変換し、各設備への給電や売電ができます。

 

トライブリッドシステムで代表的なニチコンが提供する全負荷対応のトライブリッドパワーコンディショナーの場合、停電時でも家庭用電気をバックアップ可能で、200V電源の大型家電への給電も可能です。

 

3.トライブリッド蓄電池

トライブリッドシステム用の蓄電池です。太陽光発電システムで生成した電気を蓄電するために必要です。貯めた電気は、電気代が高い昼間に使用したり、夜間に電気自動車の充電用として使用したりできます。貯める電気量を増やしたい場合には、増設も可能です。

トライブリッドシステムを取り入れるメリット

ここからは、トライブリッドシステムを家庭に導入することで期待できるメリットについて解説します。

 

電気のロスを防ぎ無駄なく活用できる

太陽光発電、蓄電池、V2Hを一体制御する構成では、機器の重複や変換段数を抑えられる場合があります。実際の変換損失・効率は製品仕様と運転条件で変わるため、仕様書の数値で比較してください。

 

節電効果が高い

電気自動車の充電に家庭用電源を使うと電気代が発生しますが、太陽光で発電した電気を使用すれば、電気代はかかりません。1日のなかで最も電気代が高い昼間でも、蓄電しておいた電気を使用すれば電気代が抑えられます。さらに、余剰電気は売電することも可能なので、節約効果は高くなるでしょう。

 

蓄電容量が大きく防災対策にもなる

トライブリッド蓄電池は、蓄電容量が大きく、さらには増設も可能です。また、トライブリッドシステムでは、電気自動車の蓄電池も連携できます。停電などで電気が止まってしまった場合でも、貯めておいた電気を自家消費できるため、防災対策になります。オール電化の家や、長時間の停電でもある程度耐えられるでしょう。

 

トライブリッドで気になるデメリット

本文公開当時は製品選択肢が限られていました。現在は各社の太陽光・蓄電池・V2H連携製品を確認し、既設設備との互換性、拡張性、保証、施工体制を同じ基準で比較してください。

 

また、導入には初期費用がかかります。さらに、トライブリッドシステムの太陽光発電システムは、すでに設置している家庭以外は設置が必要となるため、初期費用はその分高額になります。

 

トライブリッドシステムは、徐々に新型も発売されているため、少しずつ種類は増えてきています。さらに、国や自治体の補助金を利用すれば、初期費用を抑えられます。トライブリッドシステムの導入に活用できる補助金について詳しくは後述しますので、参考にしてください。

 

V2Hのトライブリッドを上手く活用するためのポイント

トライブリッドシステムを効果的に活用するためには、以下の3つのポイントが役立ちます。

 

自宅の消費電力と必要な蓄電池容量を把握する

トライブリッドシステム導入前に、自宅でどのくらいの電気を使用しているのか把握しておくことが大事です。トライブリッドシステムを導入したことによって十分な節電効果が得られるのか、しっかり見極めましょう。

 

また、導入を決めた場合には、どのくらいの蓄電容量が必要になるかも考えて最適なものを選ぶのも重要です。

 

V2H・トライブリッドに対応している車種を確認する

トライブリッドシステムは、対応している車種でなければ活用できません。事前に最新の対応車種について確認しておく必要があります。対応車種であっても、ソフトウェアによって使用できない場合もあるので、販売店に確認しておくと確実です。

 

国や自治体の補助金を活用する

トライブリッドシステムの導入で国・自治体の補助制度を利用できる場合があります。対象機器、補助額、申請順序、併給可否は年度・地域で変わるため、契約・発注・着工前に最新公募要領をご確認ください。

 

トライブリッドシステムに関する補助金・助成金制度には、さまざまものがあるので、自分自身で調べるか、販売店に確認してみましょう。

 

V2Hのトライブリッドに対応している車種

トライブリッドシステムに対応している代表的な電気自動車の車種を紹介します。ここになくても対応しているケースもあるので、必ず導入する際に確認してください。

メーカー

トライブリッドシステム対応車種

トヨタ

プリウスPHV、MIRAI、bZ4X

三菱

エクリプスクロスPHEV、ミニキャブ・ミーブ・バン、アウトランダーPHEV

日産

日産LEAF、日産LEAFe+、e-NV200、アリア、サクラ

ホンダ

Honda e

ベンツ

EQS、EQE

 

V2Hのトライブリッドが向いている家庭は?

効果的にV2Hを実現するトライブリッドシステムは、以下で紹介する家庭に向いています。導入に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

電気自動車を所有している家庭

すでに電気自動車を所有し、頻繁に使用している家庭にはおすすめです。電気自動車で貯めた電気を家庭内で活用できるほか、太陽光発電との連携で燃料費の節約にもなります。電気自動車をこれから購入する予定の家庭では、トライブリッドシステムも併せて検討するのがおすすめです。

 

太陽光発電システムを導入・検討している家庭

トライブリッドシステムは、太陽光発電を無駄なく活用できるため、太陽光発電システムを設置している家庭やこれから太陽光発電システムを導入する家庭に向いている設備です。家庭で使いきれない余剰電気は、売電も可能です。

 

電気代を節約したい家庭

電気代の高騰などで、電気代を節約したいと考えている家庭にもおすすめです。蓄電池に蓄えた電気を、日中の電気代が高い時間帯に使えたり、電気自動車の充電に太陽光発電で貯めた電気を使用したりすることで、電気代の節約につながります。

 

停電などの万が一に備えたい家庭

台風や地震など災害の多い日本では、防災対策を考える家庭も多いでしょう。トライブリッドシステムなら、大容量の蓄電池と併せて、電気自動車を蓄電池として活用できるため、長時間の停電でも電気が使えます。また、家族が増えても蓄電池の増設が可能なため、長期的な防災対策として活用できます。

 

まとめ

電気自動車や太陽光発電システムを取り入れている家庭では、トライブリッドシステムを導入することで、高い節電効果や防災対策につながります。電気自動車や太陽光発電システムで生成した電気を無駄なく活用し、エコな生活を送れます。

 

トライブリッドシステムの導入には、自宅の電気消費量を把握し、どれだけの効果が見込めるのか確認しておくことも大事です。V2Hによる経済効果を知るためには、効果測定できるツールを活用してみるのもおすすめです。

 

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著者プロフィール(太陽光・蓄電池シミュレーションエキスパート)

会社名:国際航業株式会社
部署名:公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG
執筆者名:樋口 悟

執筆者の略歴:国際航業株式会社エネルギー部デジタルエネルギーグループ。エネルギー診断クラウドサービス「エネがえる」担当。1996年東京学芸大学教育学部人間科学課程スポーツコーチ学科卒業。1997年上場大手コールセンター会社に入社、2000年大手上場小売企業グループのインターネット関連会社で最年少役員に就任。2011年に独立起業。大企業向けにSNSマーケティングやアンバサダーマーケティングを提供するAsian Linked Marketingを設立。30以上の大手上場企業のプロジェクトを担当。5年で挫折。2016年国際航業株式会社新規事業開発部に入社しエネルギー領域の事業開発、エネがえる事業開発を担当。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの実務支援を担当し、電力・ガス会社、太陽光・蓄電池メーカー、販売施工店・工務店、官公庁・地方自治体の担当者へ、エネがえるを活用した試算や運用支援を提供している。

執筆記事:https://energy-shift.com/news/author/71cbba7e-dbbc-4728-9349-9cdbed975c6e

執筆者のSNS:
・Twitter:@satoruhiguchi
・LinkedInプロフィール:https://www.linkedin.com/in/satoruhiguchi/
・Sansan名刺交換:https://ap.sansan.com/v/vc/bu56hqnjvw5upna463tcfvkxka/

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著者情報

国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部 デジタルエネルギーグループ。再エネ設備導入効果シミュレーター「エネがえる」(ASP、Biz、EV・V2H、API、BPO)の事業開発を担当。太陽光、蓄電池、オール電化、EV・V2H、電力料金、補助金、再エネ設備の経済効果シミュレーションを専門領域とし、サービス企画、顧客提案、マーケティング、パートナー連携を横断して推進しています。エネがえるは国内700社以上で導入され、年間15万件以上の診断に利用されています。取材、登壇、協業、サービスに関するお問い合わせは、エネがえる公式お問い合わせページからお願いします。

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