電気自動車の充電料金?5つの節約法・ガソリン車との比較・充電スポットの場所や数も紹介

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国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS・APIサービス「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)のBizDev管掌。AI蓄電池充放電最適制御システムなどデジタル×エネルギー領域の事業開発が主要領域。東京都(日経新聞社)の太陽光普及関連イベント登壇などセミナー・イベント登壇も多数。太陽光・蓄電池・EV/V2H経済効果シミュレーションのエキスパート。お仕事・提携・取材・登壇のご相談はお気軽に(070-3669-8761 / satoru_higuchi@kk-grp.jp)

電気自動車の充電料金?5つの節約法・ガソリン車との比較・充電スポットの場所や数も紹介

ガソリン車から電気自動車に買い換えるときに、燃費の良し悪しが気になる人は多いのではないでしょうか。街なかにどの程度充電スポットがあるかも、乗り換えの判断材料になるかと思われます。

ここでは、電気自動車の充電料金や燃費(電費)を、ガソリン車との比較も交えて解説します。充電料金を節約するコツや、充電スポットの設置場所・数も紹介するので参考にしてください。

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【同じ充電量で比較】電気自動車の充電方法と料金

バッテリー容量約35kWhの電気自動車Honda eについて、充電方法別に充電料金を比較します。

 

自宅で充電する際の料金の目安

2023年3月現在、電力料金の目安単価は約31円/kWh(税込)です。自宅の普通充電器でHonda eをフル充電すると、35kWh×31円/kWで、約1,085円かかります。詳しくはのちほど解説しますが、契約する電力会社やプランにより充電料金は変動します。

 

なお、ほとんどの家庭に設置してある充電器は、普通充電器です。急速充電器を利用したければ、店舗やSA・PAなどの充電スポットを利用しましょう。

 

※参考:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

 

※参考:ホンダ イー|Honda公式サイト

 

充電スポットを使う際の料金の目安

多くの充電スポットでは、充電料金に加え、月額数千円程度の充電カード(充電認証カード)が必要です。カードなしでも充電できる充電スポットもありますが、場所によっては高額な充電料金が発生するためご注意ください。

 

詳しくはのちほど解説しますが、充電料金を節約するならお得な充電カードを探しましょう。例えば、Honda Charging Serviceのように、カードの入会金が不要で、加入から2年間の契約料金が無料のサービスもあります。

 

なお、充電スポットの充電料金は分刻みで計算され、急速充電と普通充電で時間単位の料金が変わります。

 

普通充電の料金目安

サービスによって変わりますが、充電スポットの普通充電1分あたりの料金は1~2円程度です。例えば、Honda Charging Serviceの場合は、1.5円/分です。Honda eの場合は、約12時間で35kWhのバッテリーをフル充電でき、自宅充電とほぼ変わらない約1,080円を支払います。

 

※参考:EVの充電について

 

急速充電の料金目安

普通充電と同じくサービスによって変わりますが、急速充電1分あたりの充電料金は、10~20円程度です。Honda Charging Serviceの場合は、17.6円/分です。Honda eを充電する場合は、約30分で80%程度まで充電でき、充電料金は約528円となります。

 

急速充電はフル充電が推奨されていないため、充電料金は参考程度に留めておきましょう。フル充電が推奨されていない理由は、電気自動車に搭載されているリチウムイオン電池の劣化が早まるためです。

 

※参考:EVの充電について

 

【同じ走行距離で比較】電気自動車とガソリン車の燃費(電費)

同じ走行距離で比較すると、電気自動車の方がガソリン車よりも優れた燃費(電費)性能を発揮します。以下に、1万km走ったときの燃費(電費)を示しました。

 

電気自動車

ガソリン車

平均燃費(電費)

6km/kWh

22km/L

電気代(ガソリン代)

31円/kWh

150円/L

1万kmに必要な費用

約5万1,600円

約6万8,000円

 

1万kmを走行する際に要する費用は、電気自動車の方がガソリン車よりも1万6,000円程度お得です。

 

※参考:電気自動車 日産リーフ e+ 実電費(燃費)例|電気自動車(EV)総合情報サイト|日産

 

※参考:自動車:自動車燃費一覧(令和2年3月) – 国土交通省

 

自宅に充電スタンドを設置する費用

燃費(電費)は、ガソリン車よりも電気自動車の方がお得です。利便性を重視して自宅に充電スタンドを設ける場合は、設置費用を把握しておきましょう。

 

普通充電用のスタンドなら、設置費用は5万~数十万円程度です。一方、急速充電用のスタンドの場合は、設置費用が数百万円を超える場合もあります。

 

自宅に充電スタンドを設置する際の注意点

マンションをはじめとする集合住宅の場合は、充電スタンドの設置にオーナーの同意が必要です。また、充電スタンドの設置にあたって、電気会社との契約変更が必要になる場合もあります。一般家庭の電気会社との契約は、100Vか200Vです。100Vでは出力が低くなり、電気自動車の充電に時間がかかりすぎてしまいます。

 

電気自動車の充電料金を節約する5つのコツ

日頃の走行や充電カード、電気会社などを見直すとお得に電気自動車を充電できます。電気自動車の充電料金を節約するコツを解説します。

 

1.エコドライブで節約する

エコドライブは、電気自動車の電費効率を向上させます。以下のポイントを心がけ、エコドライブを実践しましょう。

 

・発進時に急にアクセルを踏まない

・走行時にアクセルのベタ踏みを避け、一定の速度をキープする

・停止時は急にブレーキを踏まず、エンジンブレーキで減速する

・荷物を厳選して車の重量を軽くする

 

2.充電カードを見直す

走行距離や月額料金をチェックして、充電カードを選びましょう。走行距離が長く充電スポットを利用する機会も多い人は、月額料金の高い充電カードを選んでも特典で元が取れると考えられます。一方、走行距離が短くほぼ自宅で充電するという人には、月額料金が安い充電カードがおすすめです。

 

3.電気会社や契約内容を見直す

自宅で夜間に充電する人は、夜間の料金が安いプランに変更するとお得です。電気会社はそれぞれ特徴あるプランを用意しており、ガス代とまとめて契約する、特定の回線を契約するなど、何らかの条件をクリアすると電気代を節約できます。

 

4.充電カードをやめる

充電スポットを利用する頻度が少なければ、いっそのことサービスを退会すると維持費を節約できます。自宅に充電スタンドを設置すると、充電カードを使う頻度が減ると考えられます。充電スポットを利用するときは、充電カードが不要な場所を利用しましょう。

 

5.無料で使える充電スポットを活用する

充電料金がかからない充電スポットを使うとお得です。無料の充電スポットは、集客目的で各種店舗に設置してあります。ただし、充電料金が無料でも駐車料金がかかる、特定のサービスに加入しないと充電できない、などの制約が設けられている場合があります。トータルで見ると損をする恐れもあるため、充電スポットの利用条件をよく確認しましょう。

 

【電費以外にもある】電気自動車を使用するメリット

電気自動車に乗り換えるメリットを以下にまとめました。電費以外にも、電気自動車に乗り換えるメリットは大いにあります。

 

・環境にやさしい

・走行音や振動を抑えられる

・停電に電気自動車の電気を使える

・電費を抑えられるだけではなく、メンテナンス代も節約できる

・補助金や減税措置を利用して乗り換えられる

 

電気自動車の充電スポットとスポットの数

充電スポットは年々増えつつあります。国内における充電スポットや数を解説します。

 

充電スポットが設置されやすい施設

以下の場所には、充電スポットが設置してある可能性があります。

 

・カーディーラー

・コンビニエンスストア

・SAやPA

・スーパーマーケット

・ショッピングモール

・レジャー施設

・ホテルなど宿泊施設

・道の駅

・市役所

・飛行場

 

充電待ちスペースを確保している施設や、複数の充電スタンドがある施設など、充電スポットごとに特徴があります。

 

充電スポットの数

2022年3月のデータによると、全国には2万1,000を超える充電スポットがあります。充電スポットの数は、ガソリンスタンドの数には及びません。それでも、充電スポット検索アプリなどのツールで最寄りの充電スポットを見つけ出せるため、不慣れな場所への外出も安心です。

 

※参考:どこで充電できるの? | 電気自動車の5つの不安にお答えします!

 

まとめ

バッテリー容量約35kWhの車をフル充電する場合、電気自動車の充電料金は約1,080円です。また、同じ走行距離で比較すると、電気自動車はガソリン車よりも電費(燃費)性能に優れます。電気自動車の経済効シミュレーションなら、エネがえるがおすすめです。

 

エネがえるは業界TOPクラスの導入シェアで、大手電力や、太陽光・蓄電池メーカー・ランクTOPの販売施工店など、約700社以上が導入しています。家庭用のシミュレーションには「エネがえるASP」、ビジネス用には「エネがえるBiz」をご利用ください。

 

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2023年 東北電力エリア(宮城県)住宅用太陽光発電の経済効果シミュレーション

2023年 北陸電力エリア(石川県)住宅用太陽光発電の経済効果シミュレーション

2023年 中部電力エリア(愛知県)住宅用太陽光発電の経済効果シミュレーション

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著者プロフィール(太陽光・蓄電池シミュレーションエキスパート)

会社名:国際航業株式会社
部署名:公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG
執筆者名:樋口 悟

執筆者の略歴:国際航業株式会社エネルギー部デジタルエネルギーグループ。エネルギー診断クラウドサービス「エネがえる」担当。1996年東京学芸大学教育学部人間科学課程スポーツコーチ学科卒業。1997年上場大手コールセンター会社に入社、2000年大手上場小売企業グループのインターネット関連会社で最年少役員に就任。2011年に独立起業。大企業向けにSNSマーケティングやアンバサダーマーケティングを提供するAsian Linked Marketingを設立。30以上の大手上場企業のプロジェクトを担当。5年で挫折。2016年国際航業株式会社新規事業開発部に入社しエネルギー領域の事業開発、エネがえる事業開発を担当。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの国内唯一のエキスパートとして、大手電力・ガス会社、有名太陽光・蓄電池メーカー、全国販売施工店・工務店など約700社以上と、最近ではエネルギー政策立案サイド(国・官公庁・地方自治体)で太陽光・蓄電池推進政策をしている方々へもエネがえるを活用した太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションやアドバイスを提供している。

執筆記事:https://energy-shift.com/news/author/71cbba7e-dbbc-4728-9349-9cdbed975c6e

執筆者のSNS:
・Twitter:@satoruhiguchi
・LinkedInプロフィール:https://www.linkedin.com/in/satoruhiguchi/
・Sansan名刺交換:https://ap.sansan.com/v/vc/bu56hqnjvw5upna463tcfvkxka/

 

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