01 / 調査
この屋根に載せられるか。最初に集める情報
最初の成果物は、設置可否の断定ではなく、比較できる条件と確認すべき条件の一覧です。
1. 太陽光を載せられる屋根の調べ方
所有者、建物用途、構造種別、図面、改修履歴、電力契約を一つの屋根カルテへ集めます。次に寸法・障害物・アクセスを整理し、配置の概略案を作ります。配置できることと施工できることは別の確認です。調査依頼では「耐力、固定部、防水、電気の何が未確認か」を明記してください。
2. 築年数だけで判断しない
築年は調査の入口です。同じ築年でも、改修、漏水、腐食、用途変更の履歴が違います。「築20年だから載る/載らない」と結論を出す代わりに、最後に屋根を点検した時期と、次回の改修予定を確認します。資料がない箇所には推定値で合格印を付けず、誰が確認するかを割り当てます。
3. 図面がない建物の調査手順
まず所有者・管理会社・設計施工会社に保管資料を照会します。現地で寸法を測る場合も、どの面のどの端点を測ったか残します。写真には撮影日と対象面を付けます。画像からの推定寸法は実測寸法と別欄にし、固定位置や部材耐力の代わりには使いません。
4. 航空写真で分かること・分からないこと
写真は屋根の輪郭や大きな設備を把握する入口になります。一方、撮影後の改修、隠れた下地、小さな設備の高さ、腐食状態は追加確認が必要です。図面と画像が食い違えば、都合のよい方を採用せず、更新日と現況を照合します。ラボ初版では画像からの自動寸法抽出は行いません。
この屋根で確認する4項目
- 構造図・屋根伏図はあるか
- 改修・漏水の記録はあるか
- 次回改修はいつか
- 寸法は実測か推定か
参照する一次資料
本文は資料の転載ではなく、比較検討のための編集です。個別適合の判断には、原典の本文と対象製品の施工要領を確認してください。
- 建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドラインNEDO · 2025年版
屋根・壁面に設置する従来型システムの設計・施工。個別の建物・製品への適用条件は本文で確認。
- 3D都市モデルの特徴と活用法国土交通省 PLATEAU · 公式解説
建物の幾何形状と詳細度。初版はPLATEAU未接続。構造耐力や下地劣化の情報源にはしない。
- 高精度標高データ国土地理院 · 公式提供ページ
数値標高モデル・点群。地表面と建物表面を区別する。初版はデータ未接続。
