太陽光と電気自動車(EV・V2H)と定置型蓄電池の経済効果シミュレーション結果(地域別・容量別)

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国際航業株式会社公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら

国際航業 公共コンサルタント事業部カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG。国内700社以上・導入シェアNo.1のエネルギー診断B2B SaaS「エネがえる」(太陽光・蓄電池・オール電化・EV・V2Hの経済効果シミュレータ)を開発提供。

目次

太陽光と電気自動車(EV・V2H)と定置型蓄電池の経済効果シミュレーション結果まとめ(地域別・容量別)

※2023年7月16日更新

家庭用太陽光発電と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)を組み合わせた時に、どれくらいの節電や売電ができて、そもそも儲かるかの経済効果シミュレーションについて知りたくありませんか?

そんなお悩みにお答えします。

?本記事の内容

  • 太陽光発電と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーション
  • 各エリア(電力会社)ごとの太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーション
  • 太陽光と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)の組み合わせでベストな太陽電池容量と蓄電池容量
  • 家庭用太陽光発電と蓄電池とV2Hの相場費用

?本記事の信頼性

  • 現役の某太陽電池メーカーの営業マンが監修(営業キャリア10年以上)
  • 営業実績は、毎月150棟の家庭用太陽光発電を2年以上販売継続中
  • 多くの最新情報を組み込んだ最先端の経済効果シミュレーションソフト(エネがえる)を使用

電気自動車の普及が進んでおりますが、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた時に具体的にどれくらいの経済効果があるのかわかりにくいですよね。

わかりにくい理由は、電気自動車を組み合わせるとガソリン代を加味しなければいけないこと、電気の使い方が複雑になることの2点が挙げられます。

この記事を見てもらえれば、家庭用太陽光発電と蓄電池と電気自動車を設置した場合に、どれくらいの経済効果(節電+売電)があるのか、各エリア(電力会社)ごとの経済効果や電気自動車と組み合わせるベストな太陽電池容量や蓄電池容量がどれくらいなのかが理解できるようになります。

太陽光発電と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーション

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まず、太陽光発電と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーションはどうやって計算されるのか見ていきましょう。

太陽光+蓄電池+電気自動車を設置した時の電気の流れを見るとイメージしやすくなります。

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簡単に言うと、太陽光発電で発電した電気は優先的に「①家庭内の電気に使われる(自家消費)」「②余った場合は蓄電池と電気自動車に充電」「③更に余ったら電力会社に売電」「④電気が足りない場合は電力会社から購入」の流れになります。

太陽光発電のみの場合は、自家消費をして余った電気は安い単価で電力会社に売電する形ですが、蓄電池や電気自動車があれば安い単価で売らずに貯めることが可能です。

電気代が高騰しているため、太陽光発電の電気を有効に使う手段として蓄電池や電気自動車が注目されている理由にもなっています。

ただ、太陽光+蓄電池+電気自動車の経済効果シミュレーションは下記のような条件を加味できないと細かなシミュレーションが出せないため、ほとんどのシミュレーションが適当な経済効果シミュレーションになっているのが実態です。

?太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーション作成の条件

  • 太陽光発電は何kW設置できるのか
  • お住まいはどこか(都道府県)
  • 生活スタイルはどうか(片働きなのか、共働きなのか)
  • 1ヶ月の電気使用量は何kWhか
  • 電力会社の電気料金プランは何なのか
  • 太陽光発電の設置はいつか(つまり売電単価はいくらなのか)
  • 蓄電池はどの機種なのか
  • V2Hはどの機種なのか
  • 電気料金の上昇率は加味するのか
  • 電気自動車の年間走行距離は何kmなのか
  • 年間走行距離の内、平日と休日の使い方
  • 現在使っているガソリン車の燃費
  • 買い替える電気自動車は何なのか

エネがえるでは、上記の条件を全て反映させた経済効果シミュレーションが出せるので、お客様単位に適切な提案ができるのが大きな特徴になっています。

具体的に、どんな経済効果シミュレーションが出せるのか幾つか紹介します。

①長期シミュレーション(太陽光+蓄電池+電気自動車での節電効果)

 

 

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まずは、太陽光+蓄電池+電気自動車を購入した際に今の生活と比べてどれくらいの経済効果があるのかがわかります。

電気自動車を10年間使う想定で、10年間でのシミュレーション結果になっておりますが、15年や20年に延ばすことも可能です。

もちろん、住宅用太陽光発電の買取単価は11年目から減額した形でのシミュレーションができます。

2024年~2033年の10年間の経済効果の内訳としては、下記4点です。

  1. ガソリン代が0円
  2. 太陽光発電で節電(自宅への自家消費、蓄電池への充電、電気自動車への充電)
  3. 太陽光発電で売電
  4. 電気料金プランの最適化で電気代節約

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太陽光発電と蓄電池と電気自動車を購入することで、ガソリン代と電気代を大幅に減らすことができます。

ただ、電気代を完全0円にすることは難しく、多少の電気代がかかってくるイメージを持っておきましょう。

②1ヶ月の具体的な節約内容

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次に、1ヶ月の具体的な節約内容も確認することができます。

現在の電気代やガソリン代と比べて、導入する太陽光や蓄電池や電気自動車によっての電気代削減額がわかるということです。

電気代やガソリン代が高騰しており、生活費の見直しにも使えるのでお客様からも高い評価を頂けております。

導入後の削減内容の内訳は下記です。

EV/V2H(ピンク色) ⇒ 太陽光発電から電気自動車(EV)に充電されて、その電気自動車から家に電気を供給

蓄電池(黄緑色) ⇒ 太陽光発電から蓄電池に充電されて、その蓄電池から家に電気を供給

太陽光自家消費(オレンジ色) ⇒ 太陽光発電からそのまま家に電気を供給

料金プラン変更(青色) ⇒ 太陽光発電と蓄電池と電気自動車を導入するときの最適な料金プランに変更して得られた削減分

つまり、ピンク色と黄緑色とオレンジ色は電気の供給元は異なりますが、太陽光発電で発電した電気による削減金額ということです。

また、太陽光発電で発電した電気は優先的に蓄電池や電気自動車に充電される形ですが、余った電気は電力会社に売電されるため売電収入(黄色)も少し入っています。

③電気の使い方(平日と休日)

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次に、平日と休日の電気の使い方になります。

電気自動車の使い方が平日と休日で異なる場合でもシミュレーションが対応できるということです。

つまり、電気自動車が家にあるのか、仕事などで家にないのかでシミュレーションが変えられます。

上のグラフは、平日は夕方16時~18時は買い物などで車が家になく、休日は朝9時~夜20時まで出かけていることを想定したグラフです。

?電気自動車の使い方を考慮する理由

電気自動車に貯める電気が太陽光発電のものか(0円の電気)、もしくは電力会社のものか(平均35円/kWh)で経済効果が大きく変わるため

電気自動車が家になくても、太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めて夜間に蓄電池から電気自動車への充電も可能です。

ただ、蓄電池への充電も満タンになれば太陽光発電の余った電気は電力会社に売電する形になります。

2023年度の太陽光発電の買取単価は16円/kWhで電力会社から購入する電気単価(平均35円/kWh)よりも安いので、出来るだけ太陽光発電の電気は売らずに使い切ることが経済的にはお得です。

④電気料金プランの最適提案

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最後に、太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)を導入することで契約している電力会社の最適な電気料金メニューの提案も可能です。

上記の表では、現在は「スマートライフプラン」で契約していますが、太陽光+蓄電池+電気自動車を導入した後は「スマートライフL(6kVA~)」に変更することで年間36,096円も節約できることになります。

太陽光+蓄電池+電気自動車を購入した後は、電気の使い方も大幅に変わるため、どの電気料金プランがお得なのかわかりにくいという声が多いのが事実です。

エネがえるでは、お客様の電気の使い方を想定した最適な電気料金プランも提案することができます。

各エリア(電力会社)ごとの太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーション

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次に、各エリア(電力会社)ごとの太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーションを見ていきましょう。

電力会社10年間の経済効果
北海道電力3,138,092円
東北電力3,138,802円
東京電力2,294,467円
北陸電力3,160,487円
中部電力2,789,434円
関西電力2,373,357円
中国電力3,351,424円
四国電力2,477,852円
九州電力2,282,481円
沖縄電力3,839,461円

 

?太陽光+蓄電池+電気自動車(EV)+V2H経済効果シミュレーションの条件

  • 6kWの太陽光発電を設置
  • 各エリアの主要都市に在住
  • 片働き世帯で、昼間も電気を使う
  • 1ヶ月の電気使用量は600kWh
  • 電気料金プランは、各電力会社の経済効果シミュレーション記事で要確認
  • 太陽光発電の設置は2023年度(つまり売電単価は16円/kWh)
  • 蓄電池はニチコン製トライブリッド蓄電池4.9kWh
  • V2Hもニチコン製
  • 電気料金の上昇率は2%
  • 電気自動車の年間走行距離は12,000km
  • 12,000kmの内、平日は3,000km(夕方16時~18時買物を想定)、休日は9,000km(9時~20時ドライブを想定)走行
  • 現在はガソリン車(15km/L)、ガソリン代は169.5円/L
  • 買い替える電気自動車は日産自動車(アリアB6リミテッド)
  • V2Hの放電設定は20時~0時、充電設定は夜間1時~2時
太陽光発電と蓄電池と電気自動車の容量やお客様自身の生活スタイルによっても大きくシミュレーション結果は変わってきます。
太陽光発電と蓄電池と電気自動車を購入予定の方は、購入される販売店にエネがえるの経済効果シミュレーションが使えるのか確認してみましょう。

太陽光と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)の組み合わせでベストな太陽電池容量と蓄電池容量

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次に、太陽光発電と蓄電池と電気自動車(EV・V2H)の組み合わせをする上で、ベストな太陽電池容量や蓄電池容量が幾らなのか確認していきましょう。

①ベストな太陽電池容量

それでは、蓄電池と電気自動車を組み合わせする上でベストな太陽電池容量が何kWなのか見ていきましょう。

太陽電池容量10年間の経済効果
2kW2,330,938円
4kW2,819,930円
6kW2,953,978円
8kW3,009,534円
10kW3,040,847円

?太陽光+蓄電池+電気自動車(EV)+V2H経済効果シミュレーションの条件

  • 2kW、4kW、6kW、8kW、10kWの太陽光発電を設置
  • 東京都に在住
  • 片働き世帯で、昼間も電気を使う
  • 1ヶ月の電気使用量は600kWh
  • 電気料金プランは、各電力会社の経済効果シミュレーション記事で要確認
  • 太陽光発電の設置は2023年度(つまり売電単価は16円/kWh)
  • 蓄電池はニチコン製トライブリッド蓄電池4.9kWh
  • V2Hもニチコン製
  • 電気料金の上昇率は2%
  • 電気自動車の年間走行距離は12,000km
  • 12,000kmの内、平日は3,000km(夕方16時~18時買物を想定)、休日は9,000km(9時~20時ドライブを想定)走行
  • 現在はガソリン車(15km/L)、ガソリン代は169.5円/L
  • 買い替える電気自動車は日産自動車(アリアB6リミテッド)
  • V2Hの放電設定は20時~0時、充電設定は夜間1時~2時
ポイントとしては、太陽電池容量が大きくなればなるほど発電量は大きくなるため、蓄電池や電気自動車に満充電できるくらいの容量がベストということです。
シミュレーション条件にもよりますが、4.9kWh蓄電池と日産自動車アリアB6リミテッドとの組み合わせであれば6kW程度の太陽光発電があれば十分ということが言えます。
屋根に何kWの太陽電池が設置できるのか相場面積を知りたい方は、「住宅用太陽光発電の設置に必要な屋根面積」の記事を覗いてみてください。

②ベストな蓄電池容量

次に、太陽光発電と電気自動車を組み合わせする上でベストな蓄電池容量が何kWhなのか見ていきましょう。

蓄電池容量10年間の経済効果
4.9kWh2,953,978円
7.4kWh2,962,780円
9.9kWh2,996,550円
14.9kWh2,996,550円

?太陽光+蓄電池+電気自動車(EV)+V2H経済効果シミュレーションの条件

  • 6kWの太陽光発電を設置
  • 東京都に在住
  • 片働き世帯で、昼間も電気を使う
  • 1ヶ月の電気使用量は600kWh
  • 電気料金プランは、各電力会社の経済効果シミュレーション記事で要確認
  • 太陽光発電の設置は2023年度(つまり売電単価は16円/kWh)
  • 蓄電池はニチコン製トライブリッド蓄電池4.9kWh、7.4kWh、9.9kWh、14.9kWh
  • V2Hもニチコン製
  • 電気料金の上昇率は2%
  • 電気自動車の年間走行距離は12,000km
  • 12,000kmの内、平日は3,000km(夕方16時~18時買物を想定)、休日は9,000km(9時~20時ドライブを想定)走行
  • 現在はガソリン車(15km/L)、ガソリン代は169.5円/L
  • 買い替える電気自動車は日産自動車(アリアB6リミテッド)
  • V2Hの放電設定は20時~0時、充電設定は夜間1時~2時
ポイントとしては、電気自動車の蓄電容量が大きいので定置型蓄電池の容量は特別大きな容量のものを選ばなくても良いということです。
太陽光発電が大きければ多少大きな定置型蓄電池を選んだら経済効果は良くなります。

家庭用太陽光発電と蓄電池とV2Hの相場費用

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次に、家庭用太陽光発電と蓄電池とV2Hの相場費用を見ていきましょう。

太陽光発電の相場費用は、22万円~25万円/kW(工事込み)

蓄電池の相場費用は、15万円~20万円/kWh(工事込み)

V2Hの相場費用は、80万円~150万円(工事込み)

太陽光発電と蓄電池とV2Hの相場価格について、もう少し詳しく見ていきます。

家庭用太陽光発電の相場費用

まず、住宅用太陽光発電の初期費用の相場は太陽光発電の機器代と施工費を合わせて、22万円~25万円/kW程度です。

例えば、6kWの太陽光発電であれば132万円~150万円ということになります。

ちなみに、132万円~150万円に含まれている具体的な太陽光発電の機器構成は下記の通りです。

(住宅用太陽光発電の構成機器)

  • 太陽電池
  • 太陽電池の取付金具
  • 接続箱
  • パワーコンディショナ
  • 専用ケーブル
  • カラーモニター、送信ユニット

住宅用太陽光発電を適正価格で購入できる方法について、詳しく知りたい方は「【最新保存版】太陽光発電の相場価格をぶっちゃけ公開」の記事を確認してみてください。

どうやったら安く購入できるかのコツも理解できるようになっています。

家庭用蓄電池の相場費用

次に、家庭用蓄電池の相場費用は蓄電池本体と工事費用を合わせて、15万円~20万円/kWh程度です。

例えば、5kWhの蓄電池であれば75万円~100万円ということになります。

ただ、蓄電池と言っても種類がいくつかあり、蓄電池の種類によっても相場費用が大きく変わります。

一般的には、下記3タイプ(①スタンドアロン型 ②単機能型 ③ハイブリッド型)に分かれます。

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スタンドアロン型は、太陽光発電と連携しない蓄電池なので電力会社から電気を貯めて使うタイプです。

単機能型とハイブリッド型は、太陽光発電と連携しますが単機能型は一般的に太陽光発電が設置済みのお客様向けに蓄電池のみを後付けするタイプになります。

ただ、今回の記事で取り上げた蓄電池はハイブリッド型の更にグレードが上のニチコン製のトライブリッド型蓄電池になります。

?ハイブリッド型とトライブリッド型蓄電池の違い

ハイブリッド型蓄電池 ⇒ 太陽光発電用のパワコンと蓄電池用の2つのパワコンが一体型になったパワコン蓄電池のこと

トライブリッド型蓄電池 ⇒ 太陽光発電用のパワコンと蓄電池用のパワコンと電気自動車用の3つのパワコンが一体型となったパワコン蓄電池のこと

電気自動車と組み合わせる蓄電池は、基本的にトライブリッド型のシステムとなります。

2023年は、ニチコントライブリッドシステムに加えて、パナソニックやオムロン、デルタ製といったラインナップが増えてくるため、これまで以上に太陽光発電+蓄電池+電気自動車のシステムが普及することが予想されています。

V2Hの相場費用(ニチコン)

次に、V2Hの相場費用は工事費用を合わせて、80万円~150万円程度です。

V2Hといっても、スペックの違いによって金額は大きく異なります。

また、V2H市場は2023年度現在ではニチコンがほぼ独占販売といっても過言ではありません。

今後は、パナソニックやオムロン製のV2Hが市場で販売されますが、今回は現在メインで販売されているニチコンに絞ってスペックの違いを解説します。

?V2Hの種類(ニチコン製品)

トライブリッド蓄電池システム ⇒ 新築時にニチコン製のパワコンを設置して、後からニチコン製のV2Hや蓄電池の組み合わせができるシステム(新築時に、パワコン+蓄電池+V2Hの設置も可能)

EVパワーステーション ⇒ 既に太陽光発電が設置済みで、後から電気自動車の電気も家に使えるシステム

トライブリッド蓄電池システムのV2Hは、急速充電器と言われるもので性能が高い充電器です

金額は、電気自動車への充電ポッドが「一体型」と「分離型」で金額は多少異なりますが、およそ工事込みで100万円~120万円になります。

また、EVパワーステーションは下記3種類のラインアップがあります。

スタンダード:太陽光発電の電気を電気自動車に貯めることができない

プレミアム:電気自動車にケーブルを配線すれば電気を貯められる

プレミアムPlus:スイッチだけで自動で電気を貯められる

スタンダードプレミアムプレミアムPlus
サイズ(mm)

(W×H×D)
809×855×337809×855×337809×855×337
重さ88kg91kg91kg
ケーブル長さ3.7m7.5m7.5m
停電時の定格電圧AC101V

特定負荷
AC202V

全負荷
AC202V

全負荷
停電時の定格出力3kW6kW6kW
保証年数2年5年5年
操作本体スイッチのみ本体スイッチ+スマホ自動
設置場所屋外屋外屋外
動作温度-20℃~40℃-20℃~40℃-20℃~40℃

スタンダードタイプは、80万円程度で購入できますが停電時に太陽光発電の電気が貯められないというデメリットがあるため、あまりオススメできません。

また、停電時の定格出力が3kwなので充電スピードが遅いのもデメリットです。

金額は高くなりますが、最新スペックの「プレミアムplus」が使用感が良いと言えます。

V2Hは、国の補助金がかなり手厚く出ておりますので、「CEV補助金」を有効に活用すれば安く購入することは可能です。

まとめ-太陽光 電気自動車(EV)定置型蓄電池の経済効果

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今回は、太陽光発電と電気自動車(EV・V2H)と定置型蓄電池の経済効果シミュレーションについてお伝えしました。

各エリア(電力会社)や太陽電池容量、蓄電池容量ごとに太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)の経済効果を紹介しました。

太陽光+蓄電池+電気自動車(EV・V2H)の経済効果シミュレーションで、これほど細かく条件を入力して提案できるツールはエネがえる以外にはありません。

?エネがえるEV・V2Hで出せるシミュレーション

  1. 長期の経済効果シミュレーション
  2. 月別の電気代等の削減額
  3. 1ヶ月の具体的な削減内容
  4. 1日の電気の使い方(平日と休日)
  5. 最適な電気料金プランの提案

また、シミュレーションは3分程度で作成ができるため、複数プランを作成してお客様に最適な提案ができるのも大きな特徴です。

電気代の高騰で太陽光発電の設置は2022年と比べてもはるかに増えてきております。

合わせて、「太陽光発電+蓄電池」や「太陽光発電+蓄電池+電気自動車」の組み合わせは今後のトレンドになることは間違いありません。

ただ、なかなか蓄電池や電気自動車を組み合わせた時の経済効果が出しにくいのが蓄電池や電気自動車が爆発的に増えていかない要因の1つになっています。

お客様の生活スタイルを考慮して、太陽光発電+蓄電池+電気自動車のベストな組み合わせがエネがえるでは見つかります。

そして、蓄電池や電気自動車(V2H)の価格が高いのも普及しない要因の1つです。

蓄電池やV2Hには多くの補助金が出ているので、購入予定の方は積極的に活用して安く買うことができれば経済効果も大きく変わります。

今年2023年度の蓄電池やV2Hに対しては「DP補助金」「CEV補助金」などがあります。

また、太陽光発電や蓄電池への補助金も地方自治体でも継続的に出ておりますので、太陽光発電と蓄電池と電気自動車などを購入検討されている方は積極的に補助金を活用しましょう。

自分に合った太陽光発電+蓄電池+電気自動車の組み合わせを見つけて、使える補助金は全て使うことで、高騰するガソリン代や電気代の問題は早めにクリアして一歩先の豊かな生活を手に入れましょう。

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本記事の執筆者:スポンジ(太陽光・蓄電池のエキスパート)

某外資系の太陽電池メーカーの現役の営業マンです。 太陽光発電業界には10年以上おります。 中学時代から再生可能エネルギーの無限大な可能性に興味を持ちました。 某国内の太陽電池メーカーの営業として入社し、現在は某外資系の太陽電池メーカーの営業マンで働きながら、正しい太陽光発電や蓄電池の知識を広めるためにプライベートでは個人ブログ「太陽光発電と蓄電池をお伝えするブログ」を更新しております。

?良かったら、当ブログも覗いてみてください!

※本記事はエネがえるチームにてSNSなどでスポンジさんの超解像度の高い業界の営業マンならではの高品質なブログ記事を拝見し、寄稿記事としてエネがえるを活用したシミュレーション公開記事を依頼して執筆していただいている記事です。スポンジさんのブログも都道府県別補助金やメーカー別蓄電池の特徴など幅広く記事が公開されてますのでぜひご覧くださいませ。(エネがえる運営事務局チームより)

 

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