利用料が無料でも作業時間は発生します。一方、有料ツールで工数が減っても、その時間が同額の現金削減になるとは限りません。両方を区別した総保有費用で比較すると、導入にも見送りにも根拠を持てます。
比較する費用を同じ範囲にそろえる
| 費用 | Excel・手計算 | SaaS・専用ソフト | 代行・BPO |
|---|---|---|---|
| 固定 | ライセンス、計算表の保守 | 月額・年額、ID、保守 | 基本契約・最低発注 |
| 案件ごと | 入力・チェック・修正・説明 | 入力・確認・出力調整・説明 | 依頼・受入・質問・修正・説明 |
| 導入 | 設計・検証・教育 | 初期費用・移行・教育 | 依頼票・受入基準・契約 |
| 例外 | 特殊式・調査・専門レビュー | 未対応条件の外部処理 | 補完・特急・追加案・再計算 |
| 退出 | 表・原本・知識の引継ぎ | エクスポート・再構築 | 納品原本・計算根拠の引継ぎ |
再利用できる計算式
期間総費用=初期費用+月数×[月額固定費+月の保守時間×時間単価+月件数×(従量費+1件の作業時間×時間単価)]。税、解約、資金調達などが判断に効く場合は同じ境界で加えます。
総費用には時間を金額評価した部分が含まれます。外部への現金支払、内部の作業時間、売上や粗利への影響は別の列に残してください。
仮の数字で分岐点を確かめる
説明用に、現状は1件90分、候補は30分、時間単価3,000円、候補の固定費増6万円/月、初期費用・保守差なしとします。1件の時間評価差は3,000円なので、月20件で時間評価込みの費用が並びます。製品価格や一般的な時短効果を示す例ではありません。
入力準備や確認で候補の時間が増えれば分岐点も変わります。従量費が増えて1件総費用が下がらない案は、「数をこなせば回収できる」とは限りません。
同じ工数を二度「効果」に計上しない
余った時間を営業へ振り向ける場合、その時間を人件費削減として計上し、さらに全額を売上増の原因として加えると二重評価になり得ます。支出削減として回収するのか、追加提案の余力として使うのかを分けてください。
成約率や提案件数の改善を含める場合は、案件構成や広告・人員・制度の変化も記録します。他社事例の改善率を自社の計画値として無条件に移しません。
自社の条件を入れて比べる
3案の総費用・分岐点を計算する。月0件、工数単価0円、初期費用ありでも確認できます。計算結果は契約を勧める点数ではなく、同じ品質を満たす候補の費用を比べる材料です。
同じ案件で、導入・併用・見送りを判断する
最終判断は、実際の案件を使った試用で行います。候補ごとに入力前提、出力根拠、必要な手直し、総作業時間、契約費用を記録し、必須条件を満たした案を比較してください。
18項目のRFP・受入チェック / 総費用と分岐点の計算 / 口コミと一次情報の読み方
根拠・確認範囲
- S10 i-Pals:機能・価格表(2025年10月表記):1ライセンスはPC1台。最小2ライセンス。税込・税別の明記を取得テキストで確定できず、見積書で要確認。予定機能を提供済みと扱わない。
- S19 ソーラーマスター:機能・価格:料金は税別でLite月1万円、B月2万円、A月3万円、初期2万円。ID数・年額払い・最低1年等の条件あり。自動割付はA。
- S20 イチニンToB:機能・料金・納期:補完・特殊計算は別費用。税区分を見積確認。情報不備がなければ2営業日以内との案内。一般的な即時操作SaaSとは異なる。
- S22 エネがえるASP:料金:初期費用・免除条件・最低契約期間・割引を含む見積が必要。旧価格の記事から転記しない。
選定の条件、作業手順、計算例は編集部の提案です。料金・機能・契約は最新版でご確認ください。過去の採用事例は、現在の全機能や自社での成果を保証しません。






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