エネがえるの試算結果が合わないときは?発電量・蓄電池・電気代のズレを症状別に確認

エネがえるユーザーのための数値確認ガイド

「前回と合わない」を、
確認する順番が分かる状態へ。

複数の試算やレポートで数字が合わないときは、まず「どの数値が違うか」を選んでください。見る場所、差が出る理由、確認する順番を症状別に整理しました。

気になるズレを選ぶそのまま使える問い合わせ文へ

ASP・Biz・EV/V2Hの対象範囲を各項目に明記。確認日:2026年10月2日。

提案書を作り直したら前回と金額が違う。蓄電池を大きくしたのに、お得額が増えない。お客様に理由を聞かれ、どの設定から見ればよいか迷う。そんなときに使える確認ガイドです。

最初に全てを入力し直す必要はありません。比較する2件の原本を残し、違う項目を1つ決めるところから始めます。

1 比べるものを決める同じ診断・項目・期間・単位か確認。
2 条件の違いを見つける容量以外の設定・単価・表示基準を照合。
3 説明できる範囲を確かめる原本を残し、差が残れば資料付きで相談。
先に保存:前回・今回のPDF/Excel、診断ID、該当画面を保存してください。ASPでJSONを取得できる場合は一緒に残します。再計算や上書きの前に、比較したい時点の結果を確保すると、確認のやり直しを減らせます。

いま気になっているズレは、どれですか?

JSONの出力操作やAI比較プロンプトが必要な方は、ASPのJSON比較・原因確認ガイドへ。この記事では、数値の読み方と症状別の確認に絞って案内します。

ASP・Biz:各製品の入力項目を確認

1.同じ太陽光容量なのに、年間発電量が違う

合計kWではなく、各面の設置条件と発電量の定義を比べます。

太陽光6kWという数字は設備の大きさです。年間に何kWh発電するかは、日射地点、各面の容量・方位・傾斜、設計係数、PCS(パワコン)の出力・変換効率、発電量の直接入力などの条件でも変わります。南向き6kWと東西3kWずつは、同じ合計容量でも同じ設置条件ではありません。

エネがえるの発電量推計は、JIS C 8907:2005を参照した計算と、NEDO METPV20の平均年の日射データを基にしています。イメージは「設備の大きさ × パネル面に届く日射 × 温度・設計条件などの補正」です(理解のための表現で、実装の全てを表す式ではありません)。同じ容量でも、受け取る日射や補正条件が違えば発電量は変わります。さらに、PCSの出力制約や変換損失、直接入力した発電量の扱いを確認します。

日射データの「平均年」は長期の気象データから作る代表的な一年です。実際のその年の天候予報ではなく、作成日が違うだけで日射データが変わったとも判断できません。発電量算出の根拠はこちら。

確認する順番

  1. 2案の診断IDと、比較している発電量の項目名をそろえる
  2. 日射地点と、全ての面の容量・方位・傾斜を横並びにする
  3. 年間値・月別値を直接入力しているか、PCS損失の前後どちらの値かを確認する
  4. PCS出力、変換効率、設計係数を実際の設備条件と照合する
差が4~5%だから変換損失、と差率だけで原因を決めないでください。ハイブリッド蓄電池では画面入力のPCS効率とは別の内部効率を用いるため、効率100%への変更で必ず一致するわけでもありません。

詳しい根拠・操作:同じパネル容量で発電量が違う場合 / メーカー予測・実績発電量の入力

ASP中心。Bizは登録した運転条件を確認

2.大きい蓄電池の方が、効果が小さい・同じ

蓄えられる量と、実際に使える量は別です。

蓄電池を大きくしても、充電する余剰電力が足りない、放電する時間の需要が少ない、放電時間や出力に制約がある場合は、追加した容量を十分に使えません。型番が変われば、実効容量だけでなく効率や待機電力なども比較対象になります。

確認する順番

  1. 容量の単位kWhと、充放電出力の単位kWを区別する
  2. メーカー・シリーズ・型番、実効容量、充放電時間、運転モードをそろえる
  3. 太陽光からの充電量、系統からの充電量、放電して使う量を別々に見る
  4. 試算年数、FIT期間と終了後の年数、買電・売電単価が一致するか確認する
実際の暮らしや機器仕様と違う設定に変えて、望ましい順位へ合わせないでください。容量の増加が停電対策などに持つ価値と、電気料金上の効果も分けて検討します。
架空例:容量が増えても使う電気が増えない場合

機種差や損失を省いた説明用の例です。日中に余る電気が4kWhで、夜に蓄電池から使う需要が3kWhなら、使用可能容量を6kWhから10kWhへ増やしても、その日の需要だけでは追加分を使い切れません。実際の比較では翌日の残量、時間帯、出力、効率などを含めて確認します。

ASPで月別・時間帯別の様子を確認する場合は、詳細入力の蓄電池タブのグラフを確認します。レポートにある月平均のグラフを、特定月や特定日の実績と読み替えないでください。

詳しい根拠・操作:蓄電池導入効果の計算方法

ASPとBizを分けて確認

3.前回と同じ条件なのに、再試算で金額が変わった

プラン名に加え、適用単価と保存・編集の時点を確認します。

同じ料金プラン名でも、使われた単価や契約容量が一致しているとは限りません。まず買電量・売電量が変わったのか、それとも電力量は同じで金額だけが変わったのかを分けます。電力量まで変わっている場合は、料金以外の入力差も確認が必要です。

確認する順番

  1. 旧レポートを保存し、診断作成日・出力日・再計算の有無を記録する
  2. 基本料金、段階別・時間帯別単価、燃料費調整、再エネ賦課金、売電単価を比較する
  3. Bizは施設の作成・料金プラン編集の時点と、Excelの単価取得日を確認する
  4. 期間をまたいで設備差だけを比べたい場合は、比較用の単価条件を固定する
Bizでは2026年4月8日以降、施設に保持された単価を用いる仕組みです。単価を保持していない旧試算や施設の料金プラン編集等は扱いが異なります。「再計算すると必ず最新単価に更新」と全製品へ一般化しないでください。
どこまで同じ? 次に確認する箇所
年間買電量だけ同じ 月別・時間帯別の配分。年合計が同じでも、購入する時間で料金が変わる場合があります。
月別・時間帯別の量も同じ 契約容量、基本料金、単価、調整額、割引、税・丸め。
電気代も同じだが長期効果が違う 売電収入、期間、上昇率、FIT終了後の条件、比較の基準。

詳しい根拠・操作:使用量入力と料金の基準月 / Bizの料金単価保持・再試算の仕様

既設太陽光へ蓄電池を後付けするASP・EV/V2H

4.画面・p7・p9で、長期効果の金額が違う

蓄電池を追加した効果と、既設太陽光を含む参考値を見分けます。

2026年4月1日以降の対象診断では、Webの長期シミュレーション結果とレポートp7の主表示は蓄電池単体の追加効果です。p9には既設太陽光の自家消費効果を含む参考値が残っています。見分ける目印は「自家消費含む」です。

確認する順番

  1. 新設太陽光の提案か、既設太陽光への後付けかを確認する
  2. ページ番号に加え、項目名と「自家消費含む」の注記を見る
  3. 期間・上昇率・売電条件をそろえ、同じ比較基準同士を比較する
  4. 蓄電池の回収を判断する際は、蓄電池あり/なしの収支差と追加費用を比較する
ページ構成は版によって異なるため、実際の項目名を優先してください。同じ基準・同じ条件のWeb画面とレポートが一致しない場合、この説明だけで正常とは判断できません。

詳しい根拠・操作:既設太陽光への蓄電池後付け:最新の表示仕様

ASP中心。表示項目の定義を確認

5.発電量と、自家消費・蓄電・売電の合計が合わない

足し算の前に、電気の流れのどこを数えた値か確認します。

パネル側の発電量とパワコン通過後の量、蓄電池へ入る充電量と蓄電池から出る放電量は同じ値ではありません。また、系統から買った電気を充電する場合は、太陽光由来の充電と分ける必要があります。自家消費率では分子だけでなく分母の定義も確認します。

確認する順番

  1. 全ての値を同じ期間・単位へそろえる
  2. 発電量がDC側かAC側か、損失の前か後かを確認する
  3. 太陽光→蓄電池、系統→蓄電池、蓄電池→家庭を分ける
  4. 充電量とその後の放電量を同じ合計に二重加算していないか確認する
残った差を全て損失や丸めとして処理しないでください。算式・内訳が分からなければ、対象画面と数値をそのまま保存して確認します。JSONの未出力項目もゼロとは扱いません。

詳しい根拠・操作:発電量入力のDC/ACと変換効率 / ASPのJSON比較・確認方法

期間と経済効果の定義を確認

6.月額×12、累計額の月割りと、表示が一致しない

初年度の月額と、条件が変わる長期累計は単純に換算できません。

長期効果には、電気代上昇率やFIT終了後の売電条件など、年によって変わる前提が含まれます。初年度の月平均額を年数分かけた結果とは一致しない場合があります。また、電気代の節約額と売電収入を含む効果額も別です。

確認する順番

  1. 月平均・特定月・年額・累計のどれかを確認する
  2. 評価年数、FIT中と終了後の期間、上昇率をそろえる
  3. 買電費の削減だけか、売電収入の増減も含むか確認する
  4. 丸め前の値を合計したのか、表示値を合計したのかを確認する
現在のASPの電気代上昇率初期値は3%ですが、実際の診断に保存された設定を確認してください。初期値は変更可能な想定であり、将来の料金上昇を保証するものではありません。
架空例:電気代は3,000円減ったのに、効果が3,000円ではない

ある月の買電費が3,000円減り、売電収入も1,000円減った場合、買電費と売電収入だけを対象にした収支改善は2,000円です。設備費や維持費等はこの例に含めていません。何を含む金額かをそろえると、節約額と効果額の違いを説明できます。

詳しい根拠・操作:電気代上昇率の設定 / 節約額と効果額の違い

ASP・Biz:契約と入力の照合

7.実際の電気料金明細と、試算の電気代が違う

生活スタイルを変える前に、契約容量と料金内訳を確認します。

請求書の電気代には、契約容量・基本料金・電力量料金・各種調整額・割引などが関係します。さらに、請求書の使用期間とシミュレーションの対象期間が違う場合もあります。太陽光が既設の世帯では、家庭全体の消費量と電力会社からの買電量を区別することも重要です。

確認する順番

  1. 契約アンペア・kVA・kWと、試算側の前提を照合する
  2. 実契約が標準プランか、個別単価・割引のある契約か確認する
  3. 請求対象期間、燃料費調整、賦課金、税込/税別をそろえる
  4. 円をkWh欄へ入力していないか、既設/新設を取り違えていないか確認する
請求書と違うから生活スタイルが原因、と先に決めないでください。定額部分がある料金では買電削減が同じ比率の料金削減にならないことがありますが、不明な固定額の重複などは別途調査が必要です。

詳しい根拠・操作:料金の基準月と適用単価 / 自家消費が増えても効果が小さい:定額料金の確認

Bizの需要データ入力

8.CSVを入れたら、電力量が2倍・半分になった

最初に、元データの単位と1コマの時間を確認します。

30分平均の電力kWを30分の電力量kWhへ変える場合は、0.5時間をかけます。一方、すでに30分のkWhで出力されたデータは、そのまま電力量です。同じ「30分値」でも、単位が違えば変換方法が変わります。

確認する順番

  1. 元データの列見出し・単位・説明書を確認する
  2. 平均kWの30分値の場合だけ、kWh=kW×0.5で変換する
  3. 変換前後の年間合計と、元データの請求期間・欠測・重複を確認する
  4. 現在適用中のCSVのファイル名・登録日を確認する
2倍差だから必ず単位ミスとは限りません。既にkWhの値を再度0.5倍しないでください。Bizは30分入力値を内部で1時間単位へ処理するため、入力解像度と出力の時間集計も区別します。

説明例:30分平均20kWは、その30分で10kWhです。元データが「10kWh」と出ているなら、さらに0.5倍すると5kWhになり、半分にしてしまいます。

詳しい根拠・操作:30分デマンドkWをkWhへ変換する方法 / 適用中CSVのファイル名・登録日の確認

全製品:少額差・集計差の確認

9.1円・数kWhの差なら、端数として扱ってよい?

差の小ささだけでは判断できません。

月ごとの表示値を丸めてから合計する場合と、小数を含む元の値を合計してから丸める場合では、合計に差が出ることがあります。ただし、小さな差が全て丸めによるとは限りません。ローン比較では返済方式やボーナス加算条件なども別に確認します。

確認する順番

  1. 差のある項目と単位、比較期間を特定する
  2. 画面の表示桁数と、可能なら丸め前の値を確認する
  3. 税・割引・料金内訳・集計順序を確認する
  4. ローンは金利だけでなく、返済回数・方式・端数処理・ボーナス加算を確認する
原値や計算過程が取れない場合は「丸めと考えられる」段階にとどめます。融資会社の正式な支払条件を、簡易試算だけで置き換えないでください。

丸めの説明例:1.4と1.4をそれぞれ整数へ四捨五入して足すと2。元の値を足して2.8を整数へ四捨五入すると3です。これは一般的な算数の例で、全項目が同じ丸め方で実装されているという意味ではありません。

詳しい根拠・操作:JSONの値・表示値・未確認事項を分ける比較手順

ASPのJSON。その他は各製品の出力で確認

10.PDF・Excel・Web画面・JSONで数値が違う

同じ診断ID・出力版・項目を対応させます。

画面を編集した後に以前のPDFを開いている、年額と月平均を比較している、同名でも違う計算段階のJSON項目を読んでいる、といった場合があります。ファイル名だけで同じ版と判断せず、診断ID・診断日・出力日を対応させてください。

確認する順番

  1. A・Bの診断ID、作成日、出力日、再計算の有無を並べる
  2. Webの項目名とレポートのページ・シート・セルを記録する
  3. JSONは入力条件と計算結果を分け、同じケース・モードの値を対応させる
  4. 同じ条件で差が残る場合は原本を保持して、差のある箇所をサポートへ共有する
JSONで一致しているのは出力された範囲です。内部係数や計算ロジックの版まで同一とは証明できません。AIの原因推定も、数値・画面・再現結果で確認してから顧客説明に使います。

詳しい根拠・操作:ASPのJSON比較ガイド / 画面とレポートの比較基準

比較表は「変えたつもり」ではなく、保存された値で作る

2案を比較するときは、意図した変更と、見つかった変更を分けてください。容量だけを変えたつもりでも、試算年数・料金条件・運転時間が一緒に変わっていれば、容量だけの比較にはなりません。

項目 A案 B案 見方
診断ID・作成日・出力日 記入 記入 同じ案件・比較したい時点か
対象項目・期間・単位 記入 記入 年額と月平均などを混ぜない
設備・需要・運転条件 記入 記入 意図した変更とその他を分ける
適用単価・比較基準 記入 記入 プラン名だけで一致としない
結果と残る差 記入 記入 確認できた差と原因候補を分ける

条件を1つそろえて再試算する場合は、原本を残した比較用の診断で行います。実際の設置条件や契約を誤って上書きしないようにしてください。

差が残ったら、この内容だけ添えて相談できます

原因を自分で全て調べ切る必要はありません。2件の診断ID・違う項目・2つの数値・両方の資料があれば、比較対象を取り違えずに確認を始めやすくなります。すでに問い合わせで資料を共有している場合は、その会話に追加の情報だけを書いてください。

利用製品:ASP/Biz/EV・V2H
比較する診断ID:A[ ]/B[ ]
各案の作成日・レポート出力日:[ ]
気になる項目・ページ/シート:[ ]
表示値:A[ ]/B[ ] 単位[ ] 期間[ ]
意図して変えた条件:[ ]
確認して分かった差:[ ]
再計算・再出力の有無:[ ]
確認したいこと:[ ]
添付:両案のPDF/Excel・該当画面
ASPで取得できる場合:両案のJSON
※不明な欄は「不明」で構いません。

エネがえる管理画面のチャット窓口からご相談ください。公式FAQから関連項目を探すこともできます。

お客様へ確認中と伝える短い文章

前回と今回の結果について、比較している項目と入力条件を確認しています。現時点では原因は確定していないため、両方の診断データを照合し、差が生じた箇所を確認のうえご案内します。

確認済みの条件差がある場合は、その項目だけ具体的に追記してください。未実施の再計算や原因確定を、実施済みとは書かないようにします。

次の比較で使える確認キット

症状別チェック表、A/B比較記録、問い合わせ文の3点を用意しました。顧客データを含まない記入用テンプレートです。

確認キットをダウンロード(ZIP)JSON比較プロンプトを使う

CSVはUTF-8(BOM付き)。TXTはコピーして使えます。マクロ・実行プログラムは含みません。

提案前の最後の確認

  • 比較する2案の設備・期間・料金条件をそろえた
  • 違う条件は「何を変えた比較か」と説明できる
  • 蓄電池単体の効果と、既設太陽光込みの参考値を区別した
  • 未解明の差を「正常」「誤差」と決めつけていない
  • 提出するPDF/Excelと、その診断ID・入力条件を保存した

数字を合わせることより、何が同じで、何が違う比較なのかを説明できることを確認してください。

本記事は入力・比較の確認ガイドです。個別診断の原因を自動確定するものではありません。製品ごとの仕様は各節の公式FAQを優先し、旧版のレポートは作成時点も確認してください。

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