MOBILITY / EV・V2H
移動と電力を一緒に考える。
自動車・充電器メーカー、ディーラー、充電事業者、物流、自治体、EVアプリ開発企業へ。人流・交通・施設・防災の情報から、充電と給電の利用条件を整理します。
国際航業の公式情報に基づく、地理空間 × エネルギー実務ガイド
目次
人流を「充電需要」に変える前に、条件を分解する
充電設備の立地評価では、人数、車両台数、EV台数、充電回数を区別します。来訪が多くても、車で来ない、駐車しない、充電が不要、滞在が短いなどの理由で利用されない場合があります。地理・人流データは候補地を比較する材料とし、設備の実績で仮説を更新します。
| 確認する段階 | 必要なデータ | 混同しやすい点 |
|---|---|---|
| 来訪・通過 | 人流・交通量・曜日・季節 | 通過人数と施設来訪者は異なる。 |
| 自動車・駐車 | 車両流入・駐車時間・駐車目的 | 人の移動と車両の移動は異なる。 |
| EV・充電ニーズ | EV利用状況・到着SOC・次の移動 | EVが来ても毎回充電するわけではない。 |
| 設備の選択 | 出力・互換・料金・予約・競合 | 使えることと選ばれることは異なる。 |
| 設備容量 | 受電条件・同時利用・施設需要 | 充電器定格の合計と実際のピークは異なる。 |
| 収入・費用 | 充電実績・単価・設備・運用・電気料金 | 充電売上と事業利益は異なる。 |
検討式を使うなら、係数の出所も残す
概念的には「自動車来訪台数 × EV割合 × 充電が必要な割合 × 自施設を選ぶ割合」で充電回数の仮説を置けます。ただし、集計対象と期間を合わせた条件付きの割合として扱い、数値を持たない係数を確定値にしません。低位・基準・高位の条件を置き、既存拠点の実績でずれを検証します。この式は本ガイドの検討枠組みであり、国際航業の製品アルゴリズムではありません。
家庭・事業所・公共充電で、必要な時間軸が違う
家庭では在宅と走行、フリートでは帰庫と出発、公共充電では来訪と滞在が重要です。V2Hは車が自宅にある時間と必要な走行エネルギーを確認し、フリートは車両ごとの次回出発条件を守る計画を作ります。V2Gやアグリゲーションは、さらに接続状態、参加契約、制御・計量等の条件を確認します。
家庭の太陽光・蓄電池・EV・V2Hを含む経済効果検討と、充電事業の立地・運営、複数車両の制御は対象が異なります。どの部分を試算し、どの部分に人流解析・開発・専門支援が必要かを整理してご案内します。
業種・利用場面から具体化する
以下は、公式サービスをエネルギー業務へ結びつけるための活用提案です。導入済み事例や標準連携機能を示すものではありません。
車両比較を家庭の電力まで広げる
最初にそろえる情報:走行距離、在宅時間、車両、太陽光、料金、給電機器。
進め方:車両費・走行費と家庭への給電効果を同条件で比較し、立地情報は設置・防災の説明を補う。
判断を誤らないために:地域の一般像から個人の走行距離を決めない。顧客の実際の使い方を優先する。
関連する公式サービス:エネがえるEV・V2H / 3D都市モデル PLATEAU / ハザードマップの作成
充電拠点の候補を比較する
最初にそろえる情報:交通・人流、駐車、競合設備、料金、受電条件。
進め方:利用目的・滞在時間・車両流入と電力設備の条件を並べて候補を評価する。
判断を誤らないために:通行人数が多くても充電されるとは限らない。駐車のしやすさと実充電データを確認する。
関連する公式サービス:人流データによる都市モニタリング / クラウド型AI交通量観測 / モバイル空間統計
目的地充電の利用シーンを設計
最初にそろえる情報:滞在時間、客層、営業時間、駐車場、既存需要。
進め方:来訪時間帯と必要充電量の仮説を立て、駐車・買物の導線と合わせて検証する。
判断を誤らないために:充電売上と店舗の売上寄与を分ける。売上増の因果関係は実験なしに断定しない。
関連する公式サービス:人流データによる都市モニタリング / 統計データベース / 地図システム開発ソリューション
長時間滞在と季節変動を捉える
最初にそろえる情報:宿泊数、滞在、休日、季節、車種、駐車ルール。
進め方:通常期と繁忙期で充電台数の仮説を分け、設置・増設を段階的に検討する。
判断を誤らないために:繁忙期だけで通年稼働率を計算しない。積雪やアクセスも確認する。
関連する公式サービス:モバイル空間統計 / 人流データによる都市モニタリング / RADS
帰庫時刻と拠点負荷を合わせる
最初にそろえる情報:車両別運行、帰庫、出発、SOC、充電器、施設30分値。
進め方:車両が滞在する時間に必要量を充電できるかを確認し、施設のピークと重ねる。
判断を誤らないために:住宅向けEV試算だけで複数台の配車・充電最適化が完結するとは扱わない。
関連する公式サービス:Geozén / MMS移動体計測 / Google Maps Platform
送迎・訪問車両のEV化を検討
最初にそろえる情報:運行距離、待機時間、送迎枠、施設電力、予備車。
進め方:営業所・施設と車両の対応を整理し、充電可能時間と業務継続を比較する。
判断を誤らないために:一般的な勤務時間から運行を推定せず、日々の出発制約を把握する。
関連する公式サービス:PAREA-CareⅡ 介護サービス事業者 / 施設データベース / Genavis 住所正規化コンバータ
公用EVと避難所の接続を考える
最初にそろえる情報:避難所、道路、接続機器、車両所在、必要負荷。
進め方:給電できる機器と拠点を整理し、車両の移動・接続・運用担当を計画する。
判断を誤らないために:EVが災害時に必ず拠点にあるとは限らない。移動可能性と残量の条件を残す。
関連する公式サービス:施設データベース / 公共施設のレジリエンス強化 / 災害対応型太陽光等の導入支援
設置前確認を営業と施工で共有
最初にそろえる情報:駐車位置、分電盤、配線、太陽光、機器互換。
進め方:地図・図面・写真で確認項目をそろえ、施工担当への引継ぎを標準化する。
判断を誤らないために:写真で確認できない電気設備・通信・互換条件を現地で確かめる。
関連する公式サービス:3D都市モデル PLATEAU / 高解像度オルソAPI / 水害リスク評価・コンサルティング
場所と利用可能時間を結びつける
最初にそろえる情報:契約同意、車両、接続状態、SOC、出発予定、制約。
進め方:拠点位置と車両の利用条件を別管理し、参加可能性の見える化を検討する。
判断を誤らないために:地図と人流データだけで市場参加資格や供出可能量は決まらない。制度・契約・実測が必要。
関連する公式サービス:Geozén / PAREA Dynamic-API / Genavis 動線解析・リアルタイム位置把握
既存プロダクトへ必要な地図機能を追加
最初にそろえる情報:現行機能、顧客導線、利用料、対象国・地域、データ条件。
進め方:地点検索や周辺施設から始め、データ提供・機能連携・共同開発を比較する。
判断を誤らないために:エネがえる以外の計算エンジンを持つ企業も相談可能。標準接続を約束せず実装範囲を合意する。
関連する公式サービス:Geozén / PAREA Static-API / Google Maps Platform
精度・費用・納期を決めるのは「何を判断するか」
同じ場所のデータでも、候補を絞るための情報と、設計・施工に使う情報は要件が違います。最初に全域・最高精度を求めると、目的に不要な整備や更新費が増えます。広域で選び、絞った地点を詳しく調べる順序を検討してください。
| 判断段階 | 必要な情報 | 次へ進む条件 |
|---|---|---|
| 候補の抽出 | 既存地図・航空写真・統計・施設台帳 | 対象地域と取得時期が目的に合う。不明地点を識別できる。 |
| 比較・概算 | 屋根・地形・ハザード・需要推定 | 仮定を変えても候補の優先順位が大きく変わらないか確認する。 |
| 事業化・見積 | 現地調査・図面・実測電力・契約条件 | 見積条件、権利、工事性、接続条件、責任範囲を確認する。 |
| 設計・運用 | 所要精度の測量・設計図・実績・更新体制 | 検証・受入条件と更新、保守、障害対応の担当が定まる。 |
この段階分けは本ガイドの編集提案であり、国際航業の固定商品パッケージや料金区分ではありません。
Geozénで、地点・設備・計算結果をつなぐ
Geozénは、国際航業の空間情報処理、コンテンツ、アプリケーション開発、DevOpsを組み合わせる基盤として紹介されています。公式ページには、プラットフォーム導入、サービス構築、データ配信、機能連携という利用パターンがあります。
たとえば同じ施設IDに、屋根形状、需要データ、設備案、経済効果、災害リスク、調査結果をひも付ける設計を検討できます。「なぜこの容量を選んだか」「どの時点の地図か」「何が未確認か」を営業・設計・管理者で共有することが狙いです。
上図は本ガイドによる連携構想です。Geozénとエネがえるの接続済み標準機能や、各種制御機器への対応を示すものではありません。
関連する公式サービス:Geozén
この分野で相談したい公式サービス
人流データによる都市モニタリング
公式情報:人流の計測やデータ分析を都市の計画づくりへ活用。
活用の考え方:商業施設や観光地で、充電需要がありそうな時間帯・滞在特性を比較する。
相談時の確認:人流を充電回数へ直結させず、EV比率・駐車・料金・充電実績で補正する。
モバイル空間統計
公式情報:携帯電話のネットワーク等を基に人口の分布・動きを把握する統計。
活用の考え方:商圏や滞在時間帯の検討材料として充電拠点候補を比較する。
相談時の確認:集計仕様と推計方法を確認し、個人やEV利用者の行動そのものとみなさない。
クラウド型AI交通量観測
公式情報:映像等を用いた交通量の観測を支援。
活用の考え方:EV充電拠点や物流拠点の進入車両・時間帯の仮説を検証する。
相談時の確認:観測地点、車種区分、天候、夜間、観測期間と個人情報の扱いを相談する。
公式情報:動線や位置の可視化・解析を支援。
活用の考え方:車両・人の動きと充電設備の配置、現場作業を合わせて検討する。
相談時の確認:取得方法、必要な粒度、対象者への説明、保持期間とアクセス範囲を設計する。
施設データベース
公式情報:医療・介護・学校・避難所等の位置と属性のデータを案内。
活用の考え方:地域の重要施設を抽出し、再エネ・非常用電源提案の候補を整理する。
相談時の確認:施設名寄せ、廃止・移転、対象種別を確認。連絡・営業利用や外部表示の条件も確認する。
PAREA-CareⅡ 介護サービス事業者
公式情報:介護サービス事業者の位置・属性を扱うデータベース。
活用の考え方:介護事業者の施設電源と送迎車EV化を一体で検討する。
相談時の確認:施設系・訪問系などの事業形態を分け、床面積や電力を一律に推定しない。
Google Maps Platform
公式情報:Googleの地図関連サービスの利用を支援。
活用の考え方:施設検索や利用者向け地図表示の実装を相談する。
相談時の確認:第三者サービスの規約・料金・データ併用条件と利用機能を確認する。
高解像度オルソAPI
公式情報:高解像度のオルソ画像をAPIで利用するサービス。
活用の考え方:屋根や敷地の視認を試算前の確認画面へ組み込む。
相談時の確認:撮影年・提供範囲・解像度を確認。画像の細かさを測量精度や最新性と同一視しない。
水害リスク評価・コンサルティング
公式情報:施設の水害リスクと対策を評価する支援。
活用の考え方:蓄電池・PCS・受変電・通信機器の配置や浸水対策を検討する。
相談時の確認:設備の標高・入口・地下区画・排水・対策条件を伝え、リスク低減策を比較する。
公共施設のレジリエンス強化
公式情報:公共施設の災害対応力強化を支援。
活用の考え方:避難所の太陽光・蓄電池を、平時の経済性と非常時の必要電源で比較する。
相談時の確認:非常時の負荷、季節、停電開始時の蓄電残量を条件として示す。
Geozén
公式情報:空間情報を軸にデータ・アプリケーション開発を支えるプラットフォーム。
活用の考え方:設備台帳・顧客施設・試算結果を地図上で結び、営業から保守まで同じ施設を参照する。
相談時の確認:利用データ、API、認証、クラウド構成、既存システムとの責任分界を相談する。
PAREA Dynamic-API
公式情報:災害情報を扱うAPIサービス。
活用の考え方:エネルギー設備台帳に災害情報を組み合わせる構想を検討する。
相談時の確認:配信対象、遅延、更新、障害時処理、利用条件を確認。制御命令への直結は別設計。
自社シミュレーター・制御・アグリゲーションを育てる企業へ
既存の計算ロジックや顧客画面を活かしながら、足りない地理情報だけを加える相談も可能です。エネがえると近い経済効果シミュレーターを開発・提供する企業も、データセット、地図表示、空間解析、開発支援の必要範囲からご相談ください。契約・権利・対応可否は個別確認になります。
| 必要なもの | 相談の入口 | 用意すると話が早いもの |
|---|---|---|
| データ素材だけ | 航空写真、点群・標高、統計、施設、行政界 | 対象範囲、粒度、取得年、形式、外部配布の有無 |
| 必要な機能だけ | 住所正規化、地図表示、API配信、空間処理 | 現行画面、入出力、利用量、保存・キャッシュ方針 |
| 共通の開発基盤 | Geozén等のデータ・アプリ開発基盤 | 認証、既存システム、利用者、クラウド、運用体制 |
| 調査・設計も含める | 地図システム開発、現地計測、専門解析 | 目的、判断基準、期限、予算、受入条件 |
関連する公式サービス:Geozén / PAREA Static-API / 地図システム開発ソリューション / 高解像度オルソAPI
「作る費用」と「提供し続ける費用」を分ける
収益モデルを考える際は、初期のデータ整備・開発費に加え、データ更新、API利用、クラウド処理、顧客問い合わせ、品質検証、再配布条件を整理します。月額課金なら顧客当たりの継続原価、案件課金なら1案件当たりの取得・処理原価を見ると、導入範囲を絞りやすくなります。
大手企業では複数部門の施設IDや権限・更新をそろえること、中堅企業では営業から設計への引継ぎをそろえること、スタートアップでは少数の対象で顧客の判断が変わるかを試すことが、最初のテーマになります。これは導入設計の提案であり、各社の成果を保証するものではありません。
よくある相談
エネがえるの契約前でも相談できますか?
はい。導入企業、導入検討中の企業、未契約の企業からのご相談を受け付けます。相談内容に応じて必要なデータ・技術と担当窓口を整理します。
類似の経済効果シミュレーターを提供しています。相談できますか?
はい。自社プロダクトに必要な地図・画像・点群・API・解析・開発支援など、必要な範囲からご相談ください。提供条件や対応範囲は個別に確認します。
国際航業のどの部署に連絡すべきかわかりません。
まずエネがえるへ、解決したい課題と対象をお知らせください。適切な部門の紹介とコーディネートを行います。
地図だけで設置可能性や収益を確定できますか?
できません。地理情報は候補比較・条件整理に役立ちます。構造、権利、工事、電力需要、系統接続、契約等は個別の確認が必要です。
データの価格・必要な予算は決まっていますか?
地域、範囲、精度、形式、利用者数、呼出量、再配布、調査・開発の有無で変わります。予算と必要な判断を先に伝えると、段階的な進め方を検討できます。
自社サービスの顧客画面にデータを表示できますか?
商品ごとに確認します。社内利用、顧客への表示、帳票出力、二次加工、再配布、キャッシュ、AI利用を区別して用途をお知らせください。
国際航業が小売契約や運用をすべて引き受けますか?
本ガイドは調査・データ・コンサルティング等の相談入口です。小売供給、PPA、発電運営、アグリゲーション等の実行主体と契約範囲は案件ごとに確認します。
人流が多ければ充電器の稼働率も高いですか?
必ずしもそうではありません。自動車来訪、EV比率、駐車、滞在時間、充電ニーズ、価格、競合の条件を確認し、実績で検証します。
EV・V2H試算とフリート充電制御は同じですか?
異なります。家計・導入効果の比較、複数車両の運行計画、充電制御、市場参加は別の要件を持ちます。必要な範囲を分けて相談してください。
相談は、この5項目から
空欄があっても構いません。機密データや個人情報を最初から送る必要はありません。必要な確認範囲と共有方法は、相談内容に合わせて整理します。
| 項目 | 記入の例 |
|---|---|
| 実現したいこと | 全国の候補施設を絞りたい/屋根の確認を早めたい/充電拠点を比較したい |
| 対象 | 地域、施設種別、地点数の目安、住宅・産業・EVの別 |
| 手元にある情報 | 住所一覧、図面、写真、30分値、自社システム、既存の計算ロジック |
| 必要な判断・精度 | 営業の概算/候補比較/正式見積/設計/運用。まだ未定でも可。 |
| 進め方の希望 | 予算の目安、希望時期、データ提供・API・調査・開発・窓口紹介の希望 |
【地理空間×エネルギー相談】 目的: 対象地域・施設: 現状の困りごと: 手元にあるデータ・システム: 求める判断・精度: 予算感・希望時期: 希望する支援:データ/API/調査/開発/事業化/窓口紹介/未定
情報の根拠と、このガイドの読み方
情報確認日:2026年9月22日(日本時間)。国際航業株式会社の公式商品・サービスページを確認し、各説明の近くに出典を示しています。公式情報の要約に、エネルギー事業での活用提案、確認項目、比較の枠組みを加えて編集しました。
「活用の考え方」「進め方」「連携構想」は編集上の提案です。公開事例や現在提供中の標準機能と混同しないよう区別しています。第三者製品・データは各提供元の条件に従います。対応地域、仕様、価格、納期、権利、契約主体は個別相談で確認してください。
本ガイドの相談・内容に関するお問い合わせは、エネがえる窓口へお寄せください。関連技術を必要な範囲に整理し、国際航業の担当部門への紹介・調整を行います。

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