ENEGAERU METHOD 02 / 08
電気のすれ違い診断
発電するのに、電気代が減らない
「屋根に何kW載るか」から一歩進み、「自社でどれだけ使えるか」を説明できます。過大な設備案や、容量を増やしても効果が伸びにくい条件を見つける助けになります。
この記事が役立つ方:工場・店舗の設備担当者、自家消費型太陽光を提案するEPC・販売施工店
年間発電量は十分。年間使用量も大きい。それなのに、削減額が思ったほど伸びない。たとえば、よく晴れた日曜に工場は休みで、忙しい平日の夕方には発電が落ちている。年合計の表では、このすれ違いが見えなくなります。
電気のすれ違い診断とは
電気のすれ違い診断とは、発電と需要を同じ時間軸に並べ、「その場で使えた電気・余った電気・買い続ける電気」を分けて、設備容量や運用の検討順を決める方法です。
発電した場所だけでなく、使う時刻まで見る。
本シリーズの名称は、エネがえるの公開情報と実務上の判断手順を顧客視点で整理した編集上の提唱です。新機能名・特許技術名・実証済みの学術理論を示すものではありません。
手元の一件で、ここから進める
- 同じ期間・時間粒度にそろえる発電と需要の対象年、欠損、休日を確認します。30分平均kWと30分kWhを取り違えないことも必要です。
- 平日・休日・季節で重ねる年間合計に加え、昼間の需要が小さい日、長期休業、冬場などを見ます。典型日の図だけで年間を決めません。
- 設備と使い方を一つずつ変える太陽光容量、操業時間、昼間の給湯・充電、蓄電池などの候補を分けて比較します。複数条件を同時に変える場合は内訳も確認します。
自家消費率と自給率を混ぜない
同じ評価期間で、自家消費率は発電量のうち自家消費した割合、自給率は需要量のうち自家消費で賄った割合です。例えば発電100kWh・需要200kWh・自家消費80kWhなら、前者は80%、後者は40%。これは定義を説明する仮想例です。蓄電池を含む場合は、充放電損失や太陽光由来の電力の扱いなど、レポートの定義も確認してください。
余剰があることと、蓄電池が得になることは別の確認事項
太陽光だけ・蓄電池なし、同一時間区間の単純な整理では、自家消費量は発電量と需要量の小さい方です。余った分を後で使うには、蓄電池の容量だけでなく出力、効率、利用可能な残量、充放電ルールを確認します。安い時間帯から高い時間帯へ移せばよい、という説明でも、充電元と売電の機会損失が抜けると比較が変わります。
エネがえるとつながる実務
Bizは産業用自家消費の検討でデマンドデータやロードカーブを扱います。結果を見るときは、削減額の一つの数字だけで終わらず、需要・発電・余剰の関係を確認してください。エクソルの公開導入事例には、自社の業務にAPIを組み込み、複数パターンの提案に活用した例があります。個社の結果を自社にそのまま当てはめず、代表施設で確認するのが次の一歩です。
請求書の前に、操業カレンダーを一枚置く
工場なら土日・お盆・年末年始。店舗なら営業時間と休業日。住宅なら平日の在宅時間。需要の山谷を言葉で書いてから、数字と照らします。担当者が知っている「この日は使わない」が、試算の重要な入力になることがあります。
書き込んで使える確認シート
手元の案件を一つ選び、分かるところから記入してください。不明な項目は「未確認」のまま残せます。
入力欄は自動保存されません。移動・再読み込み前にコピーまたはテキスト保存してください。このシートから外部AIへの送信は行いません。
AIに相談するなら、この質問から
必要な部分だけ匿名化して貼り付けてください。AIの回答は、元資料や製品仕様と照合して使います。
よくある質問
年間使用量が発電量より大きければ、全量自家消費できますか?
年間の大小だけでは決まりません。同じ時間帯に発電と需要が重なるかを確認する必要があります。
自家消費率を最大にすれば最適容量ですか?
率だけで最適とは判断できません。設備費、削減額、余剰の扱い、運用制約を同じ期間で比較します。
次に一つだけ進めるなら
自社の提案で使えるか、画面で確認する
対象設備、手元のデータ、比較したい案をそろえると、必要な製品・支援を選びやすくなります。
根拠・関連資料
公開情報確認日:2026年9月29日。仕様・提供範囲は対象製品と契約条件で確認してください。本文の場面・数値例は説明用の想定例であり、特定顧客の発言や効果実績ではありません。
企画・構成:エネがえるBlog|再エネ判断の工程削減メソッド
8つのメソッドを一覧で見る


