良いデモを見たことと、自社の業務で使い続けられることは別です。比較する実案件、必須条件、許容差、費用、責任者を先に決めると、好みや営業資料の印象だけで契約することを避けられます。
最初の1枚に書く6項目
- 目的:何の判断を改善するか。提案の速度、説明根拠、設計の難度などを具体化する。
- 対象:家庭/産業/EV、標準案件と例外案件、月件数、関与人数、必要地域・機器。
- 代替案:現状維持、改善したExcel、無料診断、代行、SaaS、API、併用。
- 必須条件:料金・機器・データ・出力・契約・セキュリティで欠かせないもの。
- 合格基準:誰が何を検証するか。許容差は判断への影響と併記する。
- 停止条件:予算、期限、未解決項目、運用担当不在、利用低迷の扱い。
比較試験の順番
| 工程 | 実施すること | 残す証拠 |
|---|---|---|
| 入力固定 | 同じ原本と仮定を各候補へ渡す | 原本、変換記録、入力一覧 |
| 結果照合 | 計量点・期間・単位を合わせる | 月別・必要な時刻別データと差分 |
| 差の説明 | モデル・設定・不足データに原因を分ける | 解消した差と、残る不確実性 |
| 業務観察 | 新任者と熟練者が資料準備から説明まで作業 | 時間、修正、質問、属人箇所 |
| 契約比較 | 初期・月額・ID・修正・解約などを確認 | 見積、条件、責任分界 |
| 判定 | 導入・併用・再試験・見送りを選ぶ | 理由、担当者、次回見直し日 |
点数を付ける前に、足切りと加点を分ける
個人情報の扱い、必要機器、出力の再現、特定料金などが必須なら、未確認のまま「総合点」で補ってはいけません。一方、見た目の好みや追加機能は、必須条件を満たした候補間で比較できます。
重みは自社で先に決めます。営業重視なら総作業時間と再提案の速さ、コンプライアンス重視なら入力・根拠・承認の再現性、成熟企業なら権限・データ連携・継続運用を重視する、といった違いは合理的です。ただしどの文化でも、説明不能な数字を顧客へ渡さない基準は共通です。
4週間で試す場合の進め方(運用例)
| 期間 | 作業 | 責任者 |
|---|---|---|
| 第1週 | 対象案件・原本・必須条件・見積依頼をそろえる | 営業責任者+技術担当 |
| 第2週 | 標準・例外案件を試算し差を説明する | 操作担当+レビュー担当 |
| 第3週 | 再計算・料金変更・権限・データ出力を試す | 管理者+情報システム担当 |
| 第4週 | 費用・運用・未解決事項をまとめて判断 | 決裁者+実運用責任者 |
これは推奨する試行の一例で、特定サービスのトライアル期間を示すものではありません。契約前に実施できる範囲を各社へ確認してください。
契約した後の合格条件
導入後は、提案件数だけでなく、入力原本の欠落、旧単価の利用、再試算の理由、レビュー待ち、担当者別の差を記録します。利用数が伸びない場合は、ツールの問題か、案件の不足か、入力準備の問題かを分けて見直します。
解約時には案件・入力・出力・根拠を取り出せるかを事前に試します。移行費用を見積もらずに安い月額だけで契約すると、後から他の手段へ変える負担を見落とします。
保存して使うテンプレート
18項目のRFP・受入チェックを保存する。回答、根拠、合否・保留、担当者を記入できます。自社条件から候補と確認事項を保存すると組み合わせて、稟議の別紙として使ってください。
同じ案件で、導入・併用・見送りを判断する
最終判断は、実際の案件を使った試用で行います。候補ごとに入力前提、出力根拠、必要な手直し、総作業時間、契約費用を記録し、必須条件を満たした案を比較してください。
18項目のRFP・受入チェック / 総費用と分岐点の計算 / 口コミと一次情報の読み方
根拠・確認範囲
- S07 SolarPro:製品概要:公開資料の確認。実機の操作・精度試験は未実施。
- S09 i-Pals:機能:公開資料の確認。実機の操作・精度試験は未実施。
- S18 PVsyst:自家消費と蓄電池:日本の料金プランDBが自動で更新されるかは別の確認事項。経済性を計算できない、とは断定しない。
- S19 ソーラーマスター:機能・価格:料金は税別でLite月1万円、B月2万円、A月3万円、初期2万円。ID数・年額払い・最低1年等の条件あり。自動割付はA。
- S20 イチニンToB:機能・料金・納期:補完・特殊計算は別費用。税区分を見積確認。情報不備がなければ2営業日以内との案内。一般的な即時操作SaaSとは異なる。
- S22 エネがえるASP:料金:初期費用・免除条件・最低契約期間・割引を含む見積が必要。旧価格の記事から転記しない。
- S24 エネがえるBiz:機能:価格は取得した案内に時点差があるため、本比較では確定額を置かず最新見積を求める。
- S27 エネがえるAPI:公開ポータル:SaaSの利用契約とAPI契約は別に確認。認証、再配布、課金、同時実行、SLA等を確認。
選定の条件、作業手順、計算例は編集部の提案です。料金・機能・契約は最新版でご確認ください。過去の採用事例は、現在の全機能や自社での成果を保証しません。




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