DERとは?DR・VPPの仕組みと運用・事業者ガイド

ENEGAERU / DER RESOURCE GUIDE

DERを、導入判断につなげる。

住宅・産業・EVを横断する、DR/VPPの実務リソース。

2026年9月21日確認|v1.0

DER(Distributed Energy Resources)は、分散型エネルギーリソースのこと。太陽光や蓄電池だけでなく、EV・給湯・空調など、電力の使い方を調整できる設備も含みます。まず自分の設備で何が改善できるかを確かめ、そのうえで電力系統に提供できる余力を検討する。この順序なら、制度や機器が変わっても判断がぶれません。FERC|DERとOrder 2222米国DOE|Virtual Power Plants

まず全体像

全体像:設備を束ね、価値と責任を分ける。住宅PV・蓄電池・給湯産業工場・空調・冷熱モビリティEV・充電器共通の運用基盤予測・制約・指令・実測系統・市場応動・容量・電力量需要家への還元料金・対価・説明独自の概念図。各矢印は役割間の接続であり、物理配線や特定商品の実装図ではありません。
図13|独自整理・説明用の仮定を含む。
DER・DR・VPPは、違う階層の言葉。01DER:使える資源太陽光・蓄電池・EV給湯・空調・産業負荷02DR:使い方を変える需要を減らす・増やす使う時刻をずらす03VPP:束ねて動かす多数の資源を協調制御系統・市場へ価値を提供DERは発電設備だけを指す言葉ではありません。出典:FERC・DOE。
図1|DERは発電設備だけを指す言葉ではありません。出典:FERC・DOE。
言葉 意味 よくある取り違え
DER 分散した発電・蓄電・調整可能な需要など 発電機だけではない
DR 電力需要の量・時間を変えること 節電だけでなく需要を増やす方向もある
VPP 分散資源を集約・協調制御する仕組み 発電所を新設するとは限らない
アグリゲーター 複数資源を束ね、取引・運用等を担う事業者 ソフトウェアを売る会社と同一ではない
DERMS 分散資源を管理・協調させるシステム 導入すれば自動的に市場参加できるわけではない
BTM/FTM 需要家メーターの内側/系統側という整理 国内の補助金区分や法的分類そのものではない

最初の3用語の基礎はFERC|DERとOrder 2222米国DOE|Virtual Power Plantsを参照。その他は本ガイドでの実務上の整理です。

2026年9月の注目点

2026年9月:研究・開始・計画を分けて読む。01研究発表EdgeAI・GFM商用完了とは別02実運用の開始低圧蓄電所の受電開始範囲を確認03拡大の計画100カ所を集約へ完了台数と混同しない出典:エナリス9/9・9/17、デジタルグリッド9/8発表。
図8|出典:エナリス9/9・9/17、デジタルグリッド9/8発表。
公表日 確認できた動き 提案にどう使うか
2026/9/17 配電系統GFMの寄与度評価研究 将来の系統価値の研究。現在の追加報酬として計上しない。
2026/9/9 低圧DERのEdgeRM・EdgeAI研究 大量端末の通信・処理コストと障害耐性を、運用会社選びの論点にする。
2026/9/8 低圧蓄電所が受電開始、100カ所の集約を計画 住宅の需要側蓄電池と系統直結型を分ける。100カ所すべて稼働済みではない。
2026/7/23 米マサチューセッツで住宅V2G試験を発表 車・充電器・電力会社・地域をセットで適用判定する。
2026/7/15 大塚グループの需要地併設蓄電池運用 PV余剰と需要の同時刻比較を、産業用の入口にする。
2026/7/2 次世代スマートメーター活用DRの共同調査 計量・通信のコスト削減は研究・調査段階と明記する。

住宅での使い方

住宅DERは、暮らしの予定から。01昼に余る太陽光の余剰を確認売る・貯める・沸かす02夕方に使う家の需要を先に確保停電用残量を設定03残る柔軟性を提供対象機種と契約を照合無理のないDRへ独自の提案手順。発電量だけでなく使う時間を合わせます。
図3|独自の提案手順。発電量だけでなく使う時間を合わせます。

住宅用DERの最初の問いは、「どの設備を買うか」より「余剰がいつ発生し、いつ電気・お湯・走行が必要か」です。卒FITの家庭では、余剰の売電、定置型蓄電池、昼間の給湯、EV充電を同じ生活条件で比べます。卒FIT後の4案比較

家庭の状態 最初の比較 追加で確認
太陽光なし 設備なし/太陽光/太陽光+蓄電池 屋根、昼間需要、設備価格、停電時に使う負荷
太陽光あり・FIT中 売電を続ける/自家消費を増やす 売電単価と残期間、充放電損失
卒FIT 売る/貯める/沸かす/走る 給湯需要、在宅、車の接続時間
蓄電池あり 通常運用/DR参加 型番、保証、最低SOC、通信費、報酬
EV導入予定 充電のみ/V2H/定置型併用 走行、出発時刻、電費、家の需要

停電時に使う分は、通常の自家消費や市場供出より先に決めます。容量が大きくても、接続できる回路・出力・残量が不足すれば必要な機器は動きません。詳しくは家庭の電力BCPの考え方へ。

運用の前に、導入判断を完成させる。01エネがえる設備案・料金・使用量導入前後を比較02外部の運用条件対象機器・制御・報酬制約・費用・劣化03顧客の意思決定基本効果と追加効果同じ前提で比較提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。
図11|提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。

販売施工店・住宅会社の方は、エネがえるASPで設備導入前後の家計効果を揃え、その結果を持って対象機器のDR契約を確認すると説明しやすくなります。EVを含む場合はEV・V2Hの比較へ進んでください。

工場・施設での使い方

工場の調整力は「止めてよい範囲」から。01守る工程生産・品質・温度安全・納期・BCP02動かせる設備蓄電池・空調・ポンプ冷熱・待機中の設備03確実に出せる量時間別の余力を算定試運転と実績で補正独自整理:設備銘板のkWを、そのまま契約kWにしません。
図4|独自整理:設備銘板のkWを、そのまま契約kWにしません。

工場・物流・店舗のDERは、生産や品質を守りながら動かせる範囲に価値があります。年間使用量が同じでも、夜間操業、休日、季節変動で太陽光・蓄電池・DRの組合せは変わります。

施設・設備 調整の候補 譲れない条件
工場 蓄電池・非連続工程・圧縮空気・ポンプ 納期、品質、再起動、安全
冷凍冷蔵倉庫 予冷、蓄冷、蓄電池 庫内温度、食品品質、霜取り
物流センター 屋根PV・充電・蓄電池 出発締切、充電器占有、休日余剰
病院・介護 非重要系統の空調・蓄電池 重要負荷の連続給電、患者環境
学校・公共施設 空調・給湯・休日PV活用 授業・避難所利用・調達条件
商業店舗 空調・冷熱・蓄電池 営業時間、顧客快適性、商品温度
上下水道 ポンプ・貯水の運転時間 水量、水質、許容水位
再エネ発電所 併設蓄電池・発電計画 系統制約、契約、環境価値

表は用途候補であり、実施済み事例ではありません。導入候補ごとに30分値等の実測と稼働予定を整えます。データがない場合の推計は実測と明確に区別し、推計幅で結果が逆転する案件は追加計測を優先します。

需要地併設の考え方はエナリス|大塚グループの需要地併設蓄電池、系統直結型との違いは低圧系統用蓄電池の事業判断を参照。自己所有・PPA・リースでは、設備所有者、制御権、報酬の帰属、劣化負担を先に合わせます。

運用の前に、導入判断を完成させる。01エネがえる設備案・料金・使用量導入前後を比較02外部の運用条件対象機器・制御・報酬制約・費用・劣化03顧客の意思決定基本効果と追加効果同じ前提で比較提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。
図11|提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。

産業用の設備案を比較したい方はエネがえるBizへ。社内提案システムへ組み込みたい方はエクソルのAPI導入事例APIの対応範囲が参考になります。

EV・V2Hでの使い方

EV:大きな電池でも、接続時間が上限になる。EVの供出可能量は、2つの上限の小さい方。仮定:容量60kWh、SOC70%、確保40%、放電効率90%、出力6kW、接続2時間残量からの上限16.2kWh出力×時間の上限12kWh独自の仮定例。min(60×(70%−40%)×90%, 6×2)=12kWh。自宅消費や追加制約を差し引く前の値。
図15|独自整理・説明用の仮定を含む。
V1G・V2H・V2Gを混同しない。01V1G充電の時刻・出力調整系統へ放電しない02V2H車から家へ給電生活・自家消費・停電03V2G車から系統へ放電連系・計量・契約が必要概念比較。V2H対応だけではV2G参加可否は判断できません。
図6|概念比較。V2H対応だけではV2G参加可否は判断できません。

EVをDERとして考えるときは、「何kWhの車か」より「いつ接続され、次の出発までに何kWh必要か」を先に見ます。充電をずらすV1G、家へ給電するV2H、系統へ放電するV2Gは、設備・契約・目的が異なります。

EVの容量すべてが、売れる電力ではない。01電池の状態現在のSOCと容量充放電出力・効率02先に確保する分次の走行・予備残量利用者の取消権03供出できる範囲接続時間中の余力車両・充電器・契約条件独自整理:SOCは充電残量。出発時に必要な量を優先します。
図5|独自整理:SOCは充電残量。出発時に必要な量を優先します。

簡易式:供出可能エネルギーの上限=max(0、容量×[現在SOC−確保SOC])×放電効率。ただし、実際の供出量は出力×接続時間、車両・充電器の制限、家の使用分、温度・保証条件等でも制限されます。確保SOCには、次の走行と利用者が残したい予備分を含めます。

説明用の仮定
電池容量/現在SOC/確保SOC 60kWh/70%/40%
放電効率 90%
エネルギー上限 60×(0.7−0.4)×0.9=16.2kWh
出力6kWで接続2時間 時間・出力側の上限12kWh
供出の理論上限 min(16.2、12)=12kWh。家の消費等を引く前。

これは説明用の仮定計算です。特定車種の性能・市場参加可否・収益を示しません。

利用場面 検討順序 失敗しやすい前提
自宅・夜間接続 必要走行量→充電時間帯→V2H効果 昼間に車が家にいると仮定する
職場・昼間接続 従業員の予定→PV余剰→課金・利用規約 退勤時刻・突発外出を無視する
配送・営業車 配車予定→帰着SOC→充電器配分 全車を同時に最大出力で充電する
バス・自治体車両 運行優先→休日余力→災害出動 平時の接続率を災害時にも使う

海外の展開はマサチューセッツ住宅V2G試験を参照。国内の普及に向けた示唆は、既存のDR受付・計量・精算にEVを接続することです。ただし本事例は米国の試験で、日本の機器や報酬へ直結しません。

運用の前に、導入判断を完成させる。01エネがえる設備案・料金・使用量導入前後を比較02外部の運用条件対象機器・制御・報酬制約・費用・劣化03顧客の意思決定基本効果と追加効果同じ前提で比較提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。
図11|提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。

住宅とEVの経済効果はエネがえるEV・V2Hへ。充電アプリや会員サービスを作る場合は、パナソニックのおうちEV充電サービスへのAPI採用事例が参考になります。料金試算の採用事例を、V2G市場収益の実績とは扱いません。

経済効果を比べる

DRは、受け取る額より「残る額」で比べる。説明用の仮定/円・年。相場・実績・保証収益ではありません。+30,000DR報酬-5,000追加充電費-6,000手数料-4,000追加劣化-3,000機会費用+12,000追加純便益独自計算:30,000 − 5,000 − 6,000 − 4,000 − 3,000 = 12,000円/年。二重計上・二重控除を避ける。
図14|独自整理・説明用の仮定を含む。
同じ設備でも、価値の財布は分ける。01自分のため買電・燃料費の削減自家消費・ピーク対策02社会のためDR・調整力・供給力契約に応じた対価03差し引くもの充電・損失・劣化運用手数料・機会費用独自整理:同じ時間・同じ電力の価値を、重ねて足さない。
図2|独自整理:同じ時間・同じ電力の価値を、重ねて足さない。

基本効果は設備導入前と導入後の支払額の差。DR追加効果は、同じ設備を通常運用した場合とDR運用した場合の差です。追加報酬から、充電費、損失、追加劣化、手数料、失われる売電・自家消費価値、契約に基づく未達負担を差し引きます。

比較 計算の考え方 誤りやすい点
設備なし→設備あり 同じ需要・期間・料金前提で総支出を比較 既設PVの効果を新設蓄電池の効果に混ぜる
通常運用→DR運用 DR報酬+運用変更による便益−追加費用 通常運用で使う予定だった電力を無料の余力と扱う
複数市場の併用 各時刻のkW・kWh制約と契約上の併用条件を照合 全市場の単独最大収益を合計する
長期評価 設備更新・劣化・契約変更・残価・資金条件を明示 直近の高い価格を全期間に固定する

計算例(説明用の仮定):年間DR報酬30,000円、追加充電費5,000円、手数料6,000円、追加劣化相当4,000円、失われる通常運用価値3,000円なら、追加純便益は12,000円/年です。市場相場でも実績でもなく、費用を見落とさないための例です。基本試算が既にこれらの費用を含む場合は二重控除しません。

事業者・システムを探す

事業者 役割・地域 確認範囲 一次情報
エナリス 国内/DR・VPP運用・基盤 VPPプラットフォーム、需要家DR、系統用支援を別サービスで確認 エナリス|VPPプラットフォーム
デジタルグリッド 国内/蓄電池アグリゲーション 低圧系統用の受電開始と拡大計画を確認 デジタルグリッド|低圧蓄電所の受電開始
Kraken 海外/住宅DER最適化 住宅設備の接続・最適化。国内の契約相手・対応機器は個別確認 Kraken|Residential Flexibility
EnergyHub 北米/Edge DERMS EV・蓄電池・サーモスタット等の統合プログラム EnergyHub|Edge DERMS
Tesla 海外/住宅用VPP Powerwall参加プログラム。地域別条件を確認 Tesla|VPP参加案内
Next Kraftwerke 欧州/VPP・取引 電力取引、計画、調整力。日本法人の受託範囲とは区別 Next Kraftwerke|VPP
Sympower 欧州/産業DR・BESS 産業の柔軟性と蓄電池・BRP支援 Sympower|柔軟性サービス
Statkraft 欧州/VPP・取引 発電と貯蔵・産業需要を結ぶ運用 Statkraft|VPP
Sunrun 米国/住宅エネルギー EnergyHub等との住宅V2G試験に参加 EnergyHub等|マサチューセッツV2G試験
The Mobility House 海外/充電・V2G 同上の試験参加を確認。対象機種は別照合 EnergyHub等|マサチューセッツV2G試験

国内の追加調査候補(EPRX会員名簿で掲載を確認):アズビル、E-Flow、伊藤忠商事、SBパワー、NTTアノードエナジー、ENEOS Power、エネルエックス・ジャパン、大阪瓦斯、関西電力、GridBeyond、グローバルエンジニアリング、Sustech、Sassor、JERA Cross、Shizen Connect、Daigasエナジー、中部電力ミライズ、Tensor Energy、東京瓦斯、東京電力エナジーパートナー、東芝、東邦瓦斯、東北電力、NUVVE JAPAN、パワーエックス、日立製作所、BIPROGY、ヒラソル・エナジー。名称は一部法人格省略。EPRX|取引会員一覧

会員名簿は「住宅・低圧・EVを受託する会社一覧」ではありません。名簿掲載のみの企業について、受託範囲・最低規模・料金・対応機種・API・実績は未確認です。SIIの補助事業登録とも別の情報です。SII|蓄電池アグリゲーター一覧SII|DRメニュー一覧

比較・選定チェック

比較軸 そのまま使える質問
資源・地域 この型番、この地域、この連系区分で契約できますか。根拠となる対応表はありますか。
市場・開始時期 対象商品は何ですか。実参加済み、審査中、計画中のどれですか。
実質負担 初期費・通信費・固定費・成果報酬・解約費を全部含む見積をください。
利用者保護 最低SOC、出発時残量、工程制約、緊急停止、取消を誰が設定できますか。
収益分配 総収益と需要家受取額の違い、費用控除、未達負担、保証範囲は何ですか。
計量・責任 計量点、ベースライン、欠損補完、異議申立ての方法を示してください。
接続・障害 クラウド断・通信断・停電時の動作、復帰時の急な集中充電対策はありますか。
機器の寿命 年間サイクル・総放電量・温度制約とメーカー保証をどう両立しますか。
データ 利用目的、保存期間、第三者提供、データ出力、契約終了時の移行はどうなりますか。
解約・変更 電力会社切替、設備交換、引越し、車の売却時はどうなりますか。

運用の手順

アグリゲーション運用:指令の前後も設計する。平常時運用担当・需要家で役割を合意1. 設備・同意を登録2. 制約・取消方法を合意3. 予測と計画を作成イベント中運用担当・需要家で役割を合意1. 指令・実測を記録2. 通信断時は安全動作3. 復旧後の集中充電を回避イベント後運用担当・需要家で役割を合意1. 応動評価と精算2. 予測外れ・取消を分析3. 次回の計画に反映独自の運用設計。市場ごとの規程・契約・機器の制約に合わせて具体化します。
図16|独自整理・説明用の仮定を含む。
アグリゲーターとシステム会社を分ける。01設備・需要家同意・稼働予定現地設備・計量02制御・運用HEMS/BEMS/DERMS予測・配分・監視03市場・精算参加資格・入札・評価対価配分・責任分担独自の役割分解。1社が複数の役割を担う場合もあります。
図7|独自の役割分解。1社が複数の役割を担う場合もあります。
工程 先に決めること 残す証拠
1. 資源登録 設備型番・所有者・計量点・許可される制御 機器台帳、同意、単線結線図
2. 制約設定 最低SOC・工程・室温・出発時刻・取消方法 利用者と合意した制約
3. 予測 需要・発電・接続率・故障・価格の不確実性 予測版と誤差、入力の欠損
4. 運用計画 自家消費、DR、供給力、調整力の競合 同時刻の容量・電力量配分
5. 応動 指令の受信、実行、通信断時の動作 時刻同期した指令・実測ログ
6. 評価・精算 ベースライン、計量点、配分、未達時負担 評価式、計量値、精算明細
7. 改善 予測外れ・取消・劣化・問合せの原因 翌月の変更点と戻し方

上記は運用設計の提案です。実際の市場要件はEPRX|取引規程・取引ガイドで参加商品ごとに確認します。取引ガイド第10版(2026/7/1実施)の掲載を確認していますが、PDF全文に基づく適格性審査は本版の対象外です。

先端技術と通信

通信規格は、つながる相手が違う。01DR信号OpenADRイベント・価格等02充電器の管理OCPP充電器と管理システム03機器の実制御機器API・現地制御互換性・認証を照合規格名だけで設備・市場・地域の対応を判定しない。
図10|規格名だけで設備・市場・地域の対応を判定しない。
技術 価値 導入時に確認すること
需要・発電・接続率の予測 余力の時間帯を見通す 平均誤差だけでなく不足側誤差・欠損・季節差
制約付き最適化/MPC 先の予定を見ながら逐次計画を更新 SOC、工程、熱需要、取消を強制制約にする
EdgeAI・自律分散 処理分散、障害耐性、通信費削減の研究 実験条件、端末規模、復帰動作。エナリス・芝浦工業大学|EdgeRM共同研究
GFM 系統安定化のためのインバータ制御研究 機器・連系条件・検証。収益化は別。エナリス・北海道大学|GFM共同研究
OpenADR/OCPP DR信号と充電器管理の標準化 相手、版、認証、実装プロファイル。OpenADR Alliance|仕様Open Charge Alliance|OCPP
ローカル柔軟性 混雑地点での調整価値を扱う 同じkWでも場所・時間で価値が違う
デジタルツイン/HIL 本番指令前に異常・競合を試験 モデル誤差、実機検証、再現できるログ
サイバー対策 大量機器の誤制御を防ぐ 認証、署名、権限、更新、停止、監査証跡

出典を付した研究・規格以外は設計上の論点整理です。「AI採用」の表示だけで性能は比較できません。機器数、指令から応動までの遅延、未達率、復帰時の挙動を同条件で比較してください。

政策・市場規程

国内制度の確認順は、政府方針・審議資料→市場規程→一般送配電の連系条件→補助金公募要領→運用契約です。審議会で提示された案と施行済みの規程は別です。

確認する資料 具体的な論点 原典
市場規程・ガイド 対象商品、必要出力、継続時間、通信、計量、審査、未達時処理 EPRX|取引規程・取引ガイド
市場運用通知 指令の重複、必要量、取引制約。9/10に重複指令の通知掲載。 EPRX|調整力指令と出力制御指令の重複
OCCTO委員会 低圧活用、計量、商品設計等の議論を追跡。個々の議案の決定状態を別記。 OCCTO|需給調整市場検討小委員会
補助事業 需要側か系統側か、容量・PCS出力、DR参加条件 SII|家庭用蓄電池補助SII|業務産業用蓄電池補助
事業者登録 市場会員・補助事業登録・個別サービス対応は別の資格情報 EPRX|取引会員一覧SII|蓄電池アグリゲーター一覧

資源エネルギー庁VPP/DRの案内ページは本調査環境から403で取得できず、2026年9月の審議会・研究会を全件確認したとはいえません。確定していない閾値や参入日を本文で補完していません。

補助金を探す

補助金は、接続先と用途から探す。01住宅・小規模需要側・設備容量登録機器・DR条件02業務・産業需要側・PCS出力事業区分・設備要件03系統・再エネ併設直接連系か電源併設か別の公募要領へ出典:SII。家庭用の令和7年度補正事業は公募終了。
図9|出典:SII。家庭用の令和7年度補正事業は公募終了。
制度・区分 9月21日に確認した状態 確認先
令和7年度補正・家庭用蓄電池 2026/5/29に予算到達で公募終了。新規申請可能として案内しない。 SII|家庭用蓄電池補助
小規模業務産業用蓄電池 SII掲載:高圧以上の需要側、容量20kWh超、PCS合計100kW未満。日程は3/24〜10/30掲載。 SII|業務産業用蓄電池補助SII|事業一覧・公募日程
DR拡大に向けたIoT化 SIIトップに3/24〜11/27の公募日程を掲載。対象機器・事業者・費用は公募要領照合が必要。 SII|事業一覧・公募日程SII|IoT化推進
系統用蓄電池 SIIトップに9/4〜11/4 17時の公募日程を掲載。低圧設備すべてが対象とは限らない。 SII|事業一覧・公募日程
EV・V2H/自治体制度 本版では個別補助額・残予算を確定していない。所在地・車種・型番・発注日で個別確認。 未確認

補助率や上限額は、対象経費、設備要件、併用、交付決定前着手の可否、実績報告、DR参加義務まで揃えて判断します。公募中という表示は採択・予算確保を意味しません。本版は制度の入口を示し、個別案件の受給可否を判定するものではありません。

海外事例・研究

事例・研究 確認できること 日本での応用仮説
米国・Order 2222 集約DERの市場参加を促す制度。地域ごとに実装が異なりERCOTは対象外。 国内の参加条件も「全国一律で使える」と説明しない。
米国・住宅V2G試験 2026年7月のConnected SolutionsへのV2G試験追加発表。 既存DRの顧客基盤・精算基盤にEVを追加する方式を検討。
住宅・複数機器統合 Krakenの住宅最適化EnergyHubの複数DER統合 単一機器の販売から、顧客の日常を守る複合運用へ。
欧州・産業DR Sympowerの産業負荷・蓄電池・取引統合 工程制約を聞くこと自体を有償の導入前支援にできる。
欧州・港湾AGV研究 FRESHは港湾AGVの電池を調整力に活用する研究。掲載日・現行進捗は別確認。 法人EVは保有台数より、停車時間の予測可能性を重視。
欧州・ハイブリッドUPS研究 GIS-MSは蓄電と産業電源品質を扱う研究。 バックアップ確保と通常時活用の配分を設計。
豪州・DER統合 AEMOのDERプログラム資料入口 電力市場価値と配電系統の制約を同時に検討。

右列は本ガイドの提案仮説です。海外の報酬額・規制・メーカー保証を日本へそのまま適用しません。研究発表の存在は、本番での性能や投資成果の証明ではありません。

API・提案業務へ接続

DER事業では、接続できる設備を増やすだけでなく、「顧客が参加を判断できる」入口が必要です。エネがえるAPIを導入前の比較・料金説明に接続し、運用会社側のDERMSや精算基盤とは責任を分ける構成を提案します。

運用の前に、導入判断を完成させる。01エネがえる設備案・料金・使用量導入前後を比較02外部の運用条件対象機器・制御・報酬制約・費用・劣化03顧客の意思決定基本効果と追加効果同じ前提で比較提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。
図11|提案設計。市場入札・実機制御をASP等の標準機能と表現しない。
必要な入出力 実装時の扱い
顧客・設備 利用目的、設備型番、使用量、走行・稼働予定 同意の範囲で取得。公開記事へ顧客情報を送らない
経済効果比較 料金、設備条件、導入前後の費用 実在するAPI仕様・契約範囲で設計
運用シナリオ 市場・契約・SOC制約・報酬・費用 外部モデルの入力として区別
提案書 基本効果/DR追加効果/条件/不確実性 推計・実績・契約値をラベル付け
運用後 実測、報酬、費用、取消、故障 見込みとの差を分解して次の提案へ

APIの採用判断はエネがえるAPI解説、実例はパナソニック|エネがえるAPI導入事例エクソル|API導入事例へ。市場最適化や制御APIを新たに作る場合、機器接続・市場規程・精算・可用性を別途設計します。

よくある質問

DERは太陽光・蓄電池だけですか?

いいえ。調整可能なEV充電、空調、給湯、産業負荷なども含めて考えます。FERC|DERとOrder 2222

VPPに入れば必ず得になりますか?

契約・報酬・費用・運用制約次第です。通常運用とDR運用を比較し、追加費用と失う価値を差し引いて判断します。

V2H機器があればV2Gができますか?

V2Hの住宅給電とV2Gの市場参加は別です。車両・充電器・連系・計量・地域・契約の組合せを確認してください。

エネがえるで市場入札までできますか?

本ガイドで案内するASP・Biz・EV・V2Hは導入前の経済効果比較の入口です。市場入札・アグリゲーション・実機制御を標準機能とは説明していません。外部運用条件を加える場合は個別設計が必要です。

補助金の受付が終わったら検討できませんか?

設備の必要性と補助金は分けて評価できます。補助なしでの効果と、別の対象制度がある場合の効果を並べます。

情報が古くなっていませんか?

本版の確認日は2026年9月21日です。出典の公表日・適用日・確認範囲を資料集に記載しています。最新契約・募集状態は原典で確認してください。

出典と確認範囲

確認日:2026年9月21日。公式資料・事業者公表資料を読み、比較方法と確認項目を独自整理しました。網羅性・市場収益・適格性を保証する資料ではありません。

ID 原典 公表・適用日の手掛かり 確認範囲・限界
S01 FERC|DERとOrder 2222 2025-09-25 DERの範囲、集約、地域差。2026年の各地域実装日を保証しない
S02 米国DOE|Virtual Power Plants 原典を参照 VPPの基礎
S03 エナリス・芝浦工業大学|EdgeRM共同研究 2026-09-09 研究期間2026年6月〜2027年3月。商用実装完了ではない
S04 エナリス・北海道大学|GFM共同研究 2026-09-17 系統安定化効果の寄与度評価研究
S05 エナリス|大塚グループの需要地併設蓄電池 2026-07-15 事業者公表事例
S06 エナリス|次世代スマートメーターDR共同調査 2026-07-02 共同調査。全設備利用可能と解釈しない
S07 デジタルグリッド|低圧蓄電所の受電開始 2026-09-08 受電開始と今後100カ所の集約計画を区別
S08 EPRX|取引規程・取引ガイド 2026-07-01 掲載一覧を確認。第10版PDF全文の精査は未完了
S09 EPRX|取引会員一覧 2026-09-15 会員資格の確認。サービス受託・機器対応の証明ではない
S10 EPRX|調整力指令と出力制御指令の重複 2026-09-10 通知掲載を確認。個別運用の解釈は原文照合
S11 SII|家庭用蓄電池補助 2026-05-29 予算到達で公募終了
S12 SII|業務産業用蓄電池補助 原典を参照 需要側・容量・PCS区分を確認。補助額は公募要領で個別確認
S13 SII|事業一覧・公募日程 原典を参照 2026年9月21日閲覧時の掲載状態
S14 SII|IoT化推進 原典を参照 初回取得後の再取得403。詳細要件は未確認
S15 SII|蓄電池アグリゲーター一覧 原典を参照 一覧への導線確認。個社登録内容の照合は未完了
S16 SII|DRメニュー一覧 原典を参照 一覧への導線確認。個別メニューの照合は未完了
S17 OCCTO|需給調整市場検討小委員会 原典を参照 審議資料の入口。各資料の決定・提案の判別が必要
S18 エナリス|VPPプラットフォーム 原典を参照 サービス内容確認
S19 エナリス|サービス一覧 原典を参照 DR、需給調整、系統用蓄電池支援の区分
S20 Kraken|Residential Flexibility 原典を参照 住宅リソース統合・最適化。日本対応は個別確認
S21 EnergyHub|Edge DERMS 原典を参照 サーモスタット・蓄電池・EV等の統合
S22 EnergyHub等|マサチューセッツV2G試験 2026-07-23 試験の発表。一般商用展開・確定収益とは区別
S23 Tesla|VPP参加案内 原典を参照 地域別プログラム、同意、バックアップ
S24 Next Kraftwerke|VPP 原典を参照 取引・計画・調整力サービス
S25 Next Kraftwerke|研究一覧 原典を参照 過去研究を含む。掲載見出しだけで2026年進行中としない
S26 Sympower|柔軟性サービス 原典を参照 BESS・産業DR・BRP支援
S27 Statkraft|VPP 原典を参照 発電・蓄電・産業需要の統合
S28 OpenADR Alliance|仕様 原典を参照 版・認証・実装互換性を個別照合
S29 Open Charge Alliance|OCPP 原典を参照 充電器と管理システムの通信規格入口
S30 AEMO|DERプログラム 原典を参照 豪州の制度・実証資料入口
S31 エネがえるASP 原典を参照 設備導入前の経済効果比較
S32 エネがえるEV・V2H 原典を参照 住宅・車両・充電条件の一体比較
S33 パナソニック|エネがえるAPI導入事例 原典を参照 EV充電アプリの料金試算事例。V2G収益実績ではない
S34 エクソル|API導入事例 原典を参照 産業用自家消費の提案支援
S35 卒FIT後の4案比較 原典を参照 既存関連記事
S36 家庭の電力BCP 原典を参照 既存関連記事
S37 低圧系統用蓄電池の事業判断 原典を参照 既存関連記事。DER総論と役割分担
S38 エネがえるAPI解説 2026-09-09 独自シミュレーターへの組込み

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たった15秒でシミュレーション完了!誰でもすぐに太陽光・蓄電池の提案が可能!
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