ガソリン代とEVの判断ガイド|2026年9月27日更新
節約は「安い店を探す」だけでは決まりません。まず毎月の走行距離・実燃費・給油単価を記録し、遠回りや会費を引いた手残りで比べましょう。車を買い替える前にできることから整理します。
月のガソリン代を3つに分ける
月額=月間走行距離÷実燃費×税込単価。月800km、実燃費15km/L、170円/Lという仮定なら約9,067円です。同じ条件で単価が10円/L下がる効果は月約533円。月の走行を80km減らす効果は約907円です。安全や生活に無理のない範囲で、効く項目から見直します。
| 見直し | 仮定の変更 | 月の削減額 |
|---|---|---|
| 給油単価 | 170→160円/L | 約533円 |
| 走行距離 | 800→720km | 約907円 |
| 実燃費 | 15→16km/L | 約567円 |
5円安い店へ、往復10km走ると?
40L給油して5円/L安ければ200円の差。往復の追加走行が10km、燃費15km/L、ガソリン170円/Lなら、遠回りの燃料費は約113円で、残る節約は約87円です。時間・有料道路・会費を含めると逆転する場合もあります。
遠回りの許容距離=給油量×単価差×燃費÷ガソリン単価。上の例は約17.6km。この距離は往復の追加分で、時間コストを含まない上限です。
車を変えずに、まず1か月確認する
- 給油日・量・支払額と走行距離を記録し、満タン法など同じ方法で実燃費を追う。
- 用事をまとめ、不要な寄り道を減らす。安全運転と必要な空調を優先。
- タイヤ空気圧等は車両の指定と整備手順に従って確認。
- カード・アプリは割引上限、対象店舗、年会費、併用条件まで含める。
運転方法だけで誰でも一定割合の節約を保証することはできません。季節・渋滞・走行条件が変わるので、前後の記録を残しましょう。
2026年の試算では、廃止前の税率を足し直さない
国税庁の案内では、揮発油税等の特例税率は2025年12月31日に廃止されています。廃止を将来の予定として扱う説明は更新が必要です。
読者が入力するのは、実際に払う税込ガソリン単価です。既に店頭価格へ反映された税制変更や支援を、そこからさらに差し引かないでください。税率変更と店頭価格の変化は、原油・為替・在庫・流通などの影響が重なるため、同じ額・同じ日に動くとは限りません。
買い替えるなら「毎月の燃料費」から「保有総額」へ
EVは充電環境、HVは実燃費、いまの車は今後の整備費が効きます。買い替え・充電器の回収計算で初期差額まで含め、自分の保有予定期間で比べてください。
節約策は「単価・使う量・走る距離」に分ける
ガソリン代は、単価だけを追うより、給油量と走行距離を一緒に見ると改善点が分かります。次の例は月800km、実燃費15km/L、170円/Lという仮定です。
| 変える条件 | 月間燃料費 | 基準との差 |
|---|---|---|
| 基準のまま | 約9,067円 | — |
| 単価を5円/L下げる | 8,800円 | 約267円減 |
| 同じ距離で燃費が16km/Lになる | 8,500円 | 約567円減 |
| 距離を月50km減らす | 8,500円 | 約567円減 |
通勤で距離を減らせない方もいます。動かせない条件を責める必要はありません。買い物の往復をまとめられるか、給油のための遠回りがないかなど、生活に合うものから確認します。
5円安いスタンドまで往復8km増えるなら
30Lの給油で5円/L安ければ、値引き効果は150円です。追加の往復8km、実燃費15km/L、170円/Lなら、遠回り分の燃料費は約91円。残る節約は約59円です。
追加20分を1時間1,000円で評価すると、時間分は約333円になり、純便益は約−274円です。時間を0円と置くかどうかは本人の判断ですが、価格差だけでは見えない負担があります。遠回り給油の損得ツールで、普段の経路から増える距離を入力できます。
1か月の記録を、買い替え判断にも使う
- 給油日・量・支払額・オドメーターを記録します。
- 長距離旅行、渋滞、空調など普段と違う条件をメモします。
- 距離の合計÷給油量の合計で実燃費を求めます。
- EV比較には同じ距離を入れ、長距離時の外出先充電も含めます。
記録開始時と終了時の燃料残量が違うと、給油量と消費量に差が出ます。満タン法など測定方法をそろえ、短期間の数字を年間実績と断定しないでください。季節差が大きい場合は月別で残します。
このテーマの追加FAQ
カードのポイントも値引きに含める?
実際に使える還元を条件付きで反映できます。年会費や利用条件をそろえ、他の支出で得たポイントをガソリンだけの節約として計上しないようにします。
満タンと少量給油のどちらが得?
給油回数、移動距離、価格変動、車の使い方によります。少量給油のために遠回りが増えるなら、その燃料と時間も含めて比較します。
カタログ燃費で家計を計算してよい?
最初の比較には使えますが、実際の道路・空調・積載で変わります。購入前は幅を持たせ、手持ちの車は実測燃費を使う方が家計に近づきます。
ガソリン代だけで車を買い替える?
燃料費の差だけでは車両差額や工事費を回収できない場合があります。予定保有期間で費用全体を比べ、買い替えない案も含めてください。
職場で無料充電できるなら0円?
利用条件・台数制限・継続性を確認します。個人の支払は0でも、勤務先には電気代や設備費が発生します。法人の費用比較では別の範囲で計上します。
計算用データ・入力テンプレートを無料でダウンロード。実績データと仮定を区別して、相談や社内比較へ持ち込めます。
住宅の電気代とEVを一緒に比べるなら
まずご家庭の走行・給油・充電条件を保存して販売店へ。住宅の太陽光・蓄電池・EV・V2Hを組み合わせて提案する事業者は、エネがえるEV・V2Hの対象範囲をご確認ください。
資料整理や試算作業を依頼する場合は、BPOの支援範囲へ。これらは事業者向けのサービス案内です。
出典と、このページの数字の扱い
- 資源エネルギー庁「石油製品価格調査・調査の結果」:価格確認用の一次資料。このページとは別の公式掲載PDFで9月14日169.9円/Lを確認。より新しい値の有無の網羅確認は未完了。全国平均と個別店舗、週次値と年平均値を区別します。
- 国税庁「揮発油税等の特例税率の廃止について」:2025年12月31日の特例税率廃止を確認。2026年9月27日参照。
- 計算例・境界単価・感度表:本記事に明記した仮定と式から独自計算。市場予測・メーカー保証値・製品の正式診断結果ではありません。






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