EVとガソリン車どっちが安い?車種別TCOを実試算【2026年11月最新単価】

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国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら )

樋口 悟(Satoru Higuchi)。国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部 デジタルエネルギーグループで「エネがえる」の事業開発を担当。住宅・産業用太陽光、蓄電池、EV・V2H、PPA、電力料金・補助金の経済効果を扱い、SaaS・API・BPOによる比較提案・導入判断を支援しています。「太陽光・蓄電池導入意思決定白書2026」の監修、独自調査、官公庁・自治体の試算支援、APIを活用したサービス開発・協業にも取り組みます。執筆・更新では一次情報と試算条件の明示を重視し、公表値と独自の推計・仮定を区別します。 詳しいプロフィール・活動実績・参照資料 / 監修した白書

顧客の声・公開登壇記録
・共伸興建・市川様の公開インタビュー(2023年1月11日):「樋口さんが電話に結構すぐ出てくれる」「業界の知見がある」。操作に加え、提案方法や試算ロジックへの相談対応をご評価いただきました。同インタビューでは、利用者増加時にも同じ品質のサポートを求める声をいただいています。
・東京都・東京都環境公社のWEBシンポジウム(2024年3月15日):「太陽光発電と都市の可能性」の講演者として、樋口悟の氏名・所属・略歴が主催者の公式ページに掲載されています。
協業や資料のご案内では「迅速なご対応とご送付、ありがとうございます!」、AIサポートによる操作案内では「ありがとうございます。助かりました。」などのお客様の声をいただいています。
公開インタビュー以外のお客様の声は、企業名・氏名を省略して紹介しています。AIサポートへの声はサービスへのご感想です。

エネがえるの導入・活用実績
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EVとガソリン車どっちが安い?車種別TCOを実試算(エネがえる)
EVとガソリン車どっちが安い?車種別TCOを実試算(エネがえる)

結論から言います。「EVとガソリン車、結局どちらが安いのか」の答えは、どこで充電するか、年に何km走るか、国の補助が間に合うかの3つでほぼ決まります。2026年11月時点の電気料金と、2026年10月26日調査のガソリン価格で、軽自動車・コンパクト・SUVの3クラス8車種(ガソリン車・ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・電気自動車)を、年間走行距離4水準×充電方法3通り×保有年数2通り×全国9エリアの648ケースで試算しました(それぞれに国の補助の3つのシナリオを重ねています)。

3つの答え

  1. 自宅で夜間に充電でき、国の補助が間に合えば、軽EVは年およそ0.7万km以上でガソリン軽より安くなる。日産サクラと日産デイズ(ガソリン)を10年で比べると、自宅で充電する72ケース中54ケースでサクラの総額が安く、差の中央値は約29万円でした(関東の損益分岐は年約0.7万km)。ただし国のCEV補助金は2026年12月上旬〜下旬に受付終了の見込みで、補助が受けられないと安くなるのは72ケース中18ケースに減り、関東の損益分岐は年約2.0万kmに上がります。
  2. 車格の大きいEVは、補助があっても「走る量」次第。HVは年0.6万km以上で確実に効く。コンパクトのヤリス(ガソリン)に対し、ヤリスのハイブリッドは年約0.6万km以上なら10年で安くなります。一方、リーフ(EV)は1クラス大きく価格差も大きいため、補助ありでも年約1.5万km以上(関東)が必要で、補助なしでは72ケースすべてでヤリスより高くなりました。
  3. 公共の急速充電だけに頼るなら、EVは経済的に選ばない方がよい。急速充電(会員価格の例99円/kWh)だけで走ると、軽EVの1kmあたりの電気代は約14.4円で、ガソリン軽の約8.6円を上回ります。軽・コンパクトのEVとPHEVは、急速充電だけのケースではすべて(各36ケース)ガソリン車・HVより高くなりました。EVの経済的な前提は「自宅(または職場)で安く充電できること」です。

この記事で分かること(数値の要点)

  • 1kmあたりの燃料代・電気代(関東):ガソリン車8.6〜10.0円、HV5.6〜8.9円、EVは自宅の夜間充電で3.6〜4.2円、太陽光の余剰を半分使えば2.3〜2.8円、公共の急速充電だけなら12.9〜15.3円です(燃費・電費はWLTC値÷0.85で、実際の走行に近づけた値)。
  • 国の補助が間に合うかどうかが最大の分かれ目です。サクラは2026年中の登録なら58万円、2027年1月以降は45.8万円、受付が終われば0円です。軽EVが10年で安くなるケースは、この3つで54・50・18ケース(各72ケース)と変わります。
  • PHEVは「家で充電できるか」で決まります。RAV4 Z(PHEV)はHVより補助後・充電工事込みで約35万円高く、2026年中の登録の補助があれば年約0.5万km以上でHVより安くなります(関東・10年)。急速充電に対応しないため、家で充電しないと割高なHVになります。
  • 燃料の補助がなくなれば、電動車の得は広がります。ガソリンが補助のない212.9円になると、年1万km・10年の差は軽EVで約13万円→約35万円、ヤリスHVで約17万円→約28万円に広がります(関東・自宅夜間)。
  • EVの売却額(残価)の想定で結論は動きます。本試算は全車同じ残価率(10年で15%)としています。売却額を比較に含めない場合、軽EVが安くなるケースは54→46ケースに減ります(各72ケース、2026年中の登録の補助)。
  • 太陽光の余りで走れば、年1万kmでガソリン代より年約7万円安くなります(充電の半分を太陽光でまかない、太陽光の電気を卒FIT単価で評価した場合。9エリアで年約6.9万〜7.8万円)。

試算・分析:エネがえる(国際航業株式会社)。車両価格・燃費・電費はメーカー公表値と国の補助の銘柄表、燃料価格は資源エネルギー庁の調査、電気料金は各社の公表単価をもとに、独自の計算モデルで試算しました。車名は比較のための代表例で、特定の車の優劣を示すものではありません。金額はすべて税込です。前提条件と出典は本文末尾にすべて公開しています。

なぜ今、計算し直す必要があるのか

2025年末から2026年にかけて、クルマの総額を左右する制度が立て続けに変わりました。数年前の「EVは元が取れない」「HVで十分」という比較は、前提が古くなっている可能性があります。

  • ガソリンの暫定税率が廃止されました。ガソリン税の暫定税率は2025年12月31日に廃止され、店頭価格に反映されています(資源エネルギー庁 燃料油価格の定額引下げ・緊急的激変緩和措置)。さらに燃料油の補助が続いており、2026年10月26日調査のレギュラーガソリン全国平均は170.1円/L(補助42.8円/L込み)、補助がない場合は約212.9円/Lと公表されています。10月29日からは支給単価が52.4円/Lに拡大されました。
  • 購入時の「環境性能割」がなくなりました。自動車税環境性能割は2026年3月31日をもって廃止されています(滋賀県)。以前はエンジン車ほど購入時の税が重く、電動車に有利でしたが、この差はなくなりました。
  • 国のEV補助(CEV補助金)は、年内と年明けで金額が変わり、締め切りも近づいています。令和7年度補正のCEV補助金は、2026年12月31日までの登録と2027年1月1日以降の登録で銘柄ごとの金額が異なり(例:サクラ58万円→45.8万円)、申請受付は2026年12月上旬〜下旬に予算に達して終了する見込みです(次世代自動車振興センター)。
  • 電気料金も2026年11月に改定されました。本試算は各電力会社の2026年11月以降の単価と、2026年12月分の燃料費調整を使っています(蓄電池243ケース試算と同じ料金データ)。

つまり、ガソリンは補助でいったん安くなり、電動車の購入時の税の優遇は小さくなり、補助金には締め切りがある、という状況です。だからこそ、自分の条件に近いケースで比べる必要があります。

税金はどう変わったか

以前は、購入時の環境性能割(取得価額の0〜3%)がエンジン車ほど重く、電動車の価格差を少し縮めていました。2026年3月31日の廃止で、この差はなくなりました。毎年の自動車税(種別割)は排気量で決まり、EVは最も低い区分(年2万5,000円)です。車検ごとの重量税は、エコカー減税の対象(EV・PHEV・HVなど)が新車時に軽くなります。本試算では、これらを年あたりに直した概算を総額に入れています(10年で数万円程度の差)。

検証の方法:648ケースの設計

比べたのは、同じ用途で検討されやすい3クラス8車種です。比較の相手(基準)は、軽とコンパクトはガソリン車、SUVはこの車種にガソリン車がないためハイブリッド車(HV)にしました。

クラス車種(グレード)種類価格(税込)燃費・電費(WLTC)国の補助(2026年中の登録/2027年1月以降)
軽自動車日産 デイズ X(2WD)ガソリン(基準)150.0万円23.2km/L—
軽自動車日産 サクラ XEV259.9万円124Wh/km58万円/45.8万円
コンパクトトヨタ ヤリス G(1.5L・2WD)ガソリン(基準)207.2万円20.0km/L—
コンパクトトヨタ ヤリス G(ハイブリッド・2WD)HV244.5万円35.8km/L—
コンパクト日産 リーフ B5 XEV473.9万円131Wh/km129万円/77.4万円
SUVトヨタ RAV4 Z(ハイブリッド・E-Four)HV(基準)490.0万円22.5km/L—
SUVトヨタ RAV4 Z(PHEV・E-Four)PHEV600.0万円22.2km/L・150Wh/km(EV走行換算151km)85万円/51万円
SUVトヨタ bZ4X Z(FWD)EV550.0万円113Wh/km130万円/78万円

出典:価格・補助額はCEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額(2026年10月30日現在、定価は税抜を税込に換算)、トヨタのヤリス・bZ4Xのグレード別価格表、燃費・電費は各社の主要諸元表(サクラ・リーフ・デイズ・ヤリス・RAV4・bZ4X)。デイズの価格はCar Watch、RAV4 Z(ハイブリッド)の価格はくるまのニュースの報道値です(いずれも区分B)。

ケースの組み合わせは次のとおりです。3クラス×年間走行距離4水準×充電方法3通り×保有年数2通り×9エリア=648ケースで、それぞれに国の補助の3つのシナリオ(2026年中の登録の額/2027年1月以降の額/補助なし)を重ねました。

軸水準
年間走行距離5千km/1万km/1.5万km/2万km
充電方法①自宅の夜間充電(各社の時間帯別プランの夜間単価)②自宅の太陽光+夜間(充電の5割を太陽光の余剰でまかなう)③公共の急速充電のみ(99円/kWh)
保有年数7年/10年(売却額は残価率30%/15%で全車同じ)
エリア北海道・東北・関東・中部・関西・四国・中国・九州・沖縄(電気料金が変わる。ガソリン価格は全国平均で共通)
国の補助2026年中の登録の額/2027年1月以降の登録の額/補助なし(受付終了後)

総額(TCO)は「車両価格−補助+自宅の充電工事(EV・PHEVで自宅充電する場合10万円)+燃料代・電気代+自動車税・重量税+整備費−売却額」で計算しました。任意保険の差、駐車場代、ローン金利は含めていません(保険の差は感度分析で確認)。

計算の例:サクラとデイズ(年1万km・関東・自宅の夜間充電・10年)

項目デイズ(ガソリン)サクラ(EV)
車両価格(税込)150.0万円259.9万円
国の補助(2026年中の登録)—−58.0万円
自宅の充電工事—10.0万円
燃料代・電気代(10年)約86万円(8.6円/km)約40万円(4.0円/km)
税金(10年、自動車税+重量税の概算)約14万円約12万円
整備費(10年)40万円30万円
売却額(車両価格の15%)−22.5万円−39.0万円
10年間の総額約268万円約255万円

四捨五入のため合計は一致しない場合があります。差(約13万円)のうち、売却額の差が約16.5万円を占めます。売却額を含めない場合は、サクラが約3.6万円高くなります。

何で差がつくのか:「1kmあたりの燃料代・電気代」

EVの価値は、1km走るたびの燃料代・電気代の差の積み重ねです。まずこの差を見ます。

1kmあたりの燃料代・電気代の比較(関東)。EVは自宅の夜間充電で3.6〜4.2円、太陽光を使えば2.3〜2.8円、公共の急速充電だけなら12.9〜15.3円。ガソリン車は8.6〜10.0円、HVは5.6〜8.9円
図1 1kmあたりの燃料代・電気代(関東、税込)
車種自宅の夜間充電太陽光+夜間公共の急速充電のみ
デイズ(ガソリン)8.6円/km(充電方法に関係なく同じ)
サクラ(EV)4.0円2.6円14.4円
ヤリス(ガソリン)10.0円/km
ヤリス(HV)5.6円/km
リーフ(EV)4.2円2.8円15.3円
RAV4(HV)8.9円/km
RAV4(PHEV)5.5円4.0円9.0円(ガソリンのみで走行)
bZ4X(EV)3.6円2.3円12.9円

ガソリン170.1円/L、関東の夜間単価27.44円/kWh(東京電力EP スマートライフSの夜間+燃料費調整+再エネ賦課金)、卒FIT買取8.5円/kWh、急速充電99円/kWh。WLTC値を実走係数0.85で割った燃費・電費で計算。

自宅の充電単価を自分で確かめる方法

EVの燃料代は「1kWhあたりいくらで充電するか」でほぼ決まります。ご自宅の単価は、次の順で確かめられます。

  1. いまの契約プランを確認する:検針票や電力会社のWebサイトで、契約しているプラン名と、時間帯ごとの電力量料金(円/kWh)を確認します。
  2. 燃料費調整と再エネ賦課金を足す:電力量料金に、その月の燃料費調整単価と再エネ賦課金(2026年度は4.18円/kWh)を足したものが、充電1kWhあたりの実質の単価です。本試算の関東の夜間単価27.44円/kWhも、この足し算で求めています。
  3. EVの年間の充電量を見積もる:年1万km走る場合、サクラで約1,460kWh、リーフで約1,540kWh、bZ4Xで約1,330kWhです(WLTC値÷0.85)。これに単価を掛けると年間の電気代になります。
  4. プランを変える場合は家全体で比べる:夜間が安いプランは昼間が高いことが多いため、EVの充電代だけでなく家全体の電気代で比べます(EV充電代・家庭電気代の比較ツール)。
年間走行距離ごとの燃料代・電気代(コンパクト)。年1万kmでガソリン約10万円、HV約5.6万円、EV(自宅夜間)約4.2万円、EVの急速充電のみは約15.3万円
図2 年間の燃料代・電気代(関東・コンパクトクラス)

年1万km走ると、燃料代はヤリス(ガソリン)が約10万円、ヤリス(HV)が約5.6万円、リーフ(自宅夜間)が約4.2万円です。HVはガソリン車より年約4.4万円、EVはHVよりさらに年約1.4万円安い計算です。ガソリン車からEVへの差(年約5.8万円)は大きく見えますが、HVからEVへの差は小さいのがポイントです。この差で車両価格の差を埋められるかどうかが、次の結果につながります。

時間帯別プランに変えるときの注意

夜間の単価が安いプランは、その分だけ昼間の単価が高く設定されていることが一般的です。たとえば関東の試算に使った東京電力EPのスマートライフSは、午前1時〜6時の単価が安く、それ以外の時間帯は通常のプランより割高になります。日中に家で電気を多く使う家では、EVの充電代が下がっても家全体の電気代が上がることがあります。本試算はEVの充電にかかる分だけを比べているため、プランの変更を検討する場合は、家全体の電気代で比べてください(太陽光・蓄電池・EVの電気料金プラン比較)。

10年間の総額の内訳(コンパクト、年1万km、関東、自宅夜間)。ヤリスのガソリン車は実質約355万円、HVは約338万円、リーフは補助129万円を差し引いても約386万円
図3 10年間の総額の内訳(コンパクト・年1万km・関東・自宅の夜間充電・2026年中の登録の補助)

結果①:軽EVとHVは「走る家」なら安くなる。リーフは補助と走行距離の両方が必要

10年保有・自宅で充電する場合(夜間のみ、または太陽光+夜間)の72ケース(9エリア×走行距離4水準×充電2方式)で、基準の車より総額が安くなったケースの数です。

比較(基準との差)2026年中の登録の補助2027年1月以降の補助補助なし
サクラ(EV) vs デイズ(ガソリン)54/72(中央値+約29万円)50/72(+約16万円)18/72(−約30万円)
ヤリス(HV) vs ヤリス(ガソリン)54/72(中央値+約28万円。補助は関係なし。年1万km以上のケースはすべて安い)
リーフ(EV) vs ヤリス(ガソリン)30/72(−約14万円)7/72(−約65万円)0/72(−約143万円)
RAV4(PHEV) vs RAV4(HV)64/72(+約31万円)30/72(−約4万円)1/72(−約55万円)
bZ4X(EV) vs RAV4(HV)72/72(+約166万円)72/72(+約114万円)59/72(+約36万円)

10年保有、売却額は全車とも車両価格の15%。+は電動車の総額が安いことを示す。中央値は72ケースの値。

結果の読み方

  • 「+」は電動車の10年間の総額が安いこと、「−」は高いことを示します。総額には売却額(車両価格の15%)を含みます。
  • 自宅で充電する72ケースには、太陽光の余剰を使うケース(36ケース)が含まれます。太陽光がない家は、夜間充電の36ケースの結果を見てください(関東の値は本文の表)。
  • 公共の急速充電だけで走るケース(各36ケース)は、上の表に含めず、意外な発見の節で別に示しています。
  • 軽EV(サクラ):補助が間に合えば、年1万km以上のケースのほとんどでデイズより安くなります。関東・年1万kmで約13万円、年2万kmで約59万円の差です。年5千kmでは約10万円高くなります。
  • コンパクトHV(ヤリスHV):年1万km以上なら補助がなくても安くなります。ガソリン車との価格差(約37万円)が小さく、燃費の差が大きいためです。
  • リーフ:ヤリスより1クラス大きい車で、補助後でも約148万円(充電工事込み)高いため、補助が間に合っても安くなるのは年2万km級のケースが中心です。車格が違うため、この比較は「ヤリス級の車からリーフに乗り換えると総額がどう変わるか」を示すものです。
  • bZ4X:補助後の価格がRAV4 Z(HV)より安くなるため、ほぼすべてのケースで安くなりました。ただしbZ4X Zは前輪駆動(FWD)、RAV4 Zは4輪駆動(E-Four)で、装備や室内の広さも異なります。同じ使い方ができる車かどうかを先に確かめる必要があります。

軽自動車:補助が間に合うかで結論が変わる

サクラとデイズは同じメーカーの軽自動車で、ボディの大きさも近い組み合わせです。車両価格の差は約110万円ありますが、2026年中の登録なら国の補助58万円で約52万円まで縮まり、自宅の充電工事(10万円)を足すと約62万円です。燃料代の差は年1万kmで年約4.6万円(デイズ8.6万円、サクラ4.0万円)なので、10年で約46万円になります。ここに税・整備の差と売却額の差が加わって、10年の総額でサクラが約13万円安くなる計算です(関東)。補助が使えないと価格差が約120万円に広がり、燃料代の差では埋まりません。

コンパクト:HVは堅実、EVは「1クラス上の車」として考える

ヤリスのガソリン車とハイブリッド車は、同じグレード(G・2WD)で価格差が約37万円です。燃費は20.0km/Lと35.8km/Lで、年1万kmなら燃料代が年約4.4万円違います。補助がなくても年約0.6万km以上で元が取れるため、燃料代の差だけで判断できるわかりやすい選択肢です。リーフはヤリスより車体も電池も大きく、補助後でも価格差が大きいため、「同じ用途の車を安く買う」というより「1クラス上の車をEVで買う」場合の比較として読んでください。

SUV:補助後の価格差が小さく、EVやPHEVを選びやすい

SUVクラスは、RAV4(HV)の価格が高めなため、補助後のbZ4XやRAV4(PHEV)との価格差が小さくなります。bZ4X Zは補助(130万円)を差し引くとRAV4 Z(HV)より約60万円安く、燃料代も年約5.3万円安い計算です(年1万km、関東・自宅夜間)。ただし駆動方式(FWDとE-Four)、室内の広さ、けん引や悪路での使い方などが異なるため、使い方の条件を満たすかを先に確認してください。

売却額を除いた累積の支払い(年1万km、関東、自宅夜間)。10年でデイズ290万円・サクラ294万円とほぼ同じ、ヤリス(ガソリン)386万円・ヤリス(HV)375万円・リーフ457万円
図4 累積の支払い(売却額を除く。年1万km・関東・自宅の夜間充電・2026年中の登録の補助)

図4は、売却額を含めずに支払いだけを積み上げたものです。軽EVは10年でガソリン軽とほぼ同じ(約294万円と約290万円)で、総額で安くなる分の多くは「高い車は売るときの金額も大きい」という残価の差から来ています。売却額の想定が結論を左右する理由は、後の感度分析で確認します。

結果②:同じ車でも、走行距離と充電場所で損得が入れ替わる

10年間の総額の差のヒートマップ(関東・自宅夜間・2026年中の登録の補助)。サクラは年1万km以上で安く、リーフは年2万kmで約27万円安い、年5千kmでは約60万円高い
図5 10年間の総額の差(関東・自宅の夜間充電・2026年中の登録の補助。+=電動車が安い)
比較(関東・自宅夜間・10年)年5千km年1万km年1.5万km年2万km
サクラ vs デイズ−約10万円+約13万円+約36万円+約59万円
ヤリスHV vs ヤリス−約5万円+約17万円+約39万円+約61万円
リーフ vs ヤリス−約60万円−約31万円−約2万円+約27万円
RAV4 PHEV vs RAV4 HV−約1万円+約16万円+約33万円+約50万円
bZ4X vs RAV4 HV+約184万〜263万円(すべての距離で安い)

年5千kmしか走らない家では、どの電動車もほぼ元が取れません。燃料代の差(年数万円)が小さすぎて、車両価格の差を埋められないためです。逆に年2万km走る家なら、リーフも含めてすべてで電動車が安くなります。「EVは得か」より先に「自分は年に何km走るか」を確認するのが近道です。

使い方別の目安:あなたはどのタイプか

使い方の例年間走行距離結果の傾向(関東・自宅夜間・10年・2026年中の補助)
近所の買い物・送迎が中心約5千kmどの電動車も総額はやや高い(サクラ−約10万円、ヤリスHV−約5万円)。燃費のよいガソリン車・HVで十分なことが多い
片道15km前後の通勤約1万kmサクラ+約13万円、ヤリスHV+約17万円、RAV4 PHEV+約16万円。リーフは−約31万円
通勤+週末の遠出約1.5万kmサクラ+約36万円、ヤリスHV+約39万円、リーフはほぼ同じ(−約2万円)
仕事や長距離の移動が多い約2万kmすべての電動車が安い(リーフ+約27万円)。ただし長距離では急速充電を使う回数が増える点に注意

7年で乗り換える場合も傾向は同じで、年1万kmならサクラ+約12万円、ヤリスHV+約9万円、リーフ−約13万円、RAV4 PHEV+約22万円でした(関東・自宅夜間・2026年中の補助)。

結果③:10年で元が取れる年間走行距離は、軽EV約0.7万km、リーフ約1.5万km

10年で元が取れる年間走行距離(関東・自宅夜間)。サクラは補助ありで約0.7万km、補助なしで約2.0万km。リーフは約1.5万km、2.4万km、3.8万km。RAV4 PHEVは約0.5万km、1.5万km、3.0万km
図6 10年で元が取れる年間走行距離(関東・自宅の夜間充電)
比較(関東・自宅夜間・10年)2026年中の登録の補助2027年1月以降の補助補助なし9エリアの幅(2026年中の補助)
サクラ vs デイズ約0.7万km約1.0万km約2.0万km約0.6万〜0.9万km
ヤリスHV vs ヤリス約0.6万km(補助は関係なし)—
リーフ vs ヤリス約1.5万km約2.4万km約3.8万km約1.3万〜1.9万km
RAV4 PHEV vs RAV4 HV約0.5万km約1.5万km約3.0万km約0.4万〜0.7万km
bZ4X vs RAV4 HV0km(走らなくても安い)0km(関東)補助なしでは一部のエリアで約0.5万〜0.7万km

損益分岐が年1万kmより短く、元が取りやすいのは、軽EV(補助が間に合う場合)、コンパクトのHV、家で充電できるPHEV(補助が間に合う場合)です。ご自宅の年間走行距離は、車検証の記録や給油の記録から確かめられます。

10年で元が取れる価格差の上限(関東・自宅夜間)。年1万kmなら、補助後の価格差が軽EVは約77万円、リーフは約111万円まで
図7 「この価格差までなら得」の目安(補助後・充電工事込み、関東・自宅の夜間充電・10年)

見積もりを取るときは、図7の「補助後の価格差」を目安にしてください。年1万km・10年なら、補助後(充電工事込み)の価格差が、軽EVは約77万円、リーフは約111万円、RAV4 PHEVは約54万円までなら、比較相手より総額が安くなります。いまの価格差は、軽EVで約62万円、リーフで約148万円、RAV4 PHEVで約35万円です(いずれも2026年中の登録の補助を差し引いた値)。

試算の確からしさ:公表値との照合と、このモデルの限界

本記事は、エネがえるの家庭向けシミュレーター(エネがえるASP・EV/V2H)の一括試算ではなく、車両の総額を比べるための独立したモデルで計算しています。照合は次の方法で行いました。

  • 車両価格と補助額:EV・PHEV・bZ4Xは国の補助の銘柄表に載る定価(税抜)を税込に換算し、メーカーの価格表と一致することを確認しました(例:サクラ X 236.3万円×1.1=259.9万円)。
  • 燃費・電費:各社の主要諸元表のWLTC値(国土交通省審査値)を使っています。実際の走行では冷暖房や渋滞で悪化するため、燃費・電費とも0.85で割って現実に近づけました(0.75〜0.95で感度分析)。
  • 電気料金:蓄電池243ケース試算(投稿22198)と同じ、2026年11月改定後の単価と12月分の燃料費調整を使っています。夜間単価は各社の時間帯別プランの最も安い時間帯の単価です。家全体の料金プランを変えることで昼間の単価が上がる影響は含めていません。
  • 商用EVの記事との関係:商用EVのTCO試算(投稿22630)は事業者向けで、税抜・8年保有・事業所の高圧料金・LEVO補助で計算しています。本記事は個人向けで、税込・7年/10年保有・家庭の電気料金・CEV補助です。同じ軽EVでも結論が違うのは、補助の制度、税、充電単価、保有年数が違うためです。

補助を使うと:国の補助は「年内の登録」と「受付終了」に注意

補助のシナリオ別に、10年で電動車が安くなるケースの割合。サクラは75%→69%→25%、リーフは42%→10%→0%、RAV4 PHEVは89%→42%→1%、bZ4Xは100%→100%→82%
図8 補助のシナリオ別に、10年で電動車が安くなるケースの割合(自宅充電の72ケース)
  • 国のCEV補助金:令和7年度補正の補助は、登録日が2026年12月31日までか2027年1月1日以降かで金額が変わります(サクラ58万→45.8万円、リーフ129万→77.4万円、RAV4 PHEV 85万→51万円、bZ4X 130万→78万円)。登録の期限は2027年2月1日、申請の期限は2月12日必着ですが、2026年12月上旬〜下旬に予算に達して受付が終わる見込みと公表されています(次世代自動車振興センター)。納車が年明けになる場合や、申請が受付終了に間に合わない場合は、補助なしの数字で判断するのが安全です。
  • 東京都のZEV車両購入補助:令和8年度は、自動車メーカー別の補助額でEVは最大60万円、再生可能エネルギーの電力契約や充放電設備などを導入すると最大40万円の上乗せがあり、EVで最大100万円です(PHEVの上乗せは最大25万円)。受付は2027年3月31日までです(東京都)。車種ごとの額はメーカーにより異なるため、本試算では0円と60万円(上限)の2通りで影響を確認しました。上限の60万円が使えると、サクラの差は年1万km・10年で約13万円→約73万円、リーフは約−31万円→約+29万円になります(関東)。
  • ほかの自治体:多くの市区町村・県にも独自のEV補助がありますが、金額・条件・締め切りが毎年変わるため、本試算には含めていません。お住まいの自治体の最新情報を確認してください。

補助を受けるときの注意

  • 申請は先着順です。国の補助は申請書が事務局に届いた順に受け付け、予算に達した日の前日で締め切られます。販売店に、申請を誰がいつ行うかを確認してください。
  • 補助を受けた車には保有の期間の条件があります。国の補助の銘柄表には車ごとに「処分制限期間」(3〜4年)が書かれており、この期間内に売却などをする場合は、補助金の返納が必要になることがあります(銘柄表)。短期間で乗り換える予定がある場合は、条件を確認してください。
  • 補助の額は年内と年明けで変わります。納車が12月末をまたぐ場合は、どちらの額になるかで総額が変わります(サクラで約12万円、リーフで約52万円の差)。

何が変わると結論がひっくり返るか

感度分析。サクラ vs デイズ(基準+13万円)とリーフ vs ヤリス(基準−31万円)。最も効くのは充電場所(急速充電のみで−82万円、−131万円)、補助の有無、走行距離、東京都の補助
図9 感度分析(関東・年1万km・自宅の夜間充電・10年・2026年中の登録の補助を基準)
条件を変えるとサクラ vs デイズ(基準+13万円)リーフ vs ヤリス(基準−31万円)
公共の急速充電だけで走る−82万円−131万円
国の補助なし−45万円−160万円
年5千km/年2万km−10万円/+59万円−60万円/+27万円
東京都の補助60万円(上限)+73万円+29万円
EVの売却額だけ10ポイント低い−13万円−79万円
ガソリンが補助なしの212.9円+35万円−6万円
EVの任意保険が年2万円高い−7万円−51万円
燃料価格が毎年2%上がる+21万円−22万円
電気代が毎年2%上がる+9万円−35万円
6年目以降の電費が10%悪化(電池の劣化)+11万円−33万円

結論を最も大きく動かすのは「充電する場所」「補助」「走行距離」です。電池の劣化による電費の悪化や電気代の上昇は、10年で数万円程度の影響にとどまりました。一方、EVの売却額が想定より低い場合(10ポイント)は、価格の高いリーフで約48万円も不利になります。EVの中古車価格は車種や時期による差が大きく、公的な統計もないため、売却額を当てにしすぎないことが大切です。

売却額を比較に含めない場合(残価0として計算)、自宅充電の72ケースで基準より安くなるのは、サクラ46ケース、ヤリスHV54ケース、リーフ10ケース、RAV4 PHEV48ケース、bZ4X72ケースでした(2026年中の登録の補助、10年)。

意外な発見:急速充電だけなら、EVの1km単価はガソリン車より高い

充電単価と1kmあたりの費用。充電1kWhが約60〜65円を超えるとEVの1km単価はガソリン車より高くなる。HVと比べる場合は約36円
図10 充電の単価とEVの1kmあたりの費用(実走係数0.85)

EVは「燃料代が安い」と言われますが、それは自宅で安く充電できる場合の話です。充電1kWhあたりの単価が、サクラはデイズとの比較で約59円、リーフはヤリス(ガソリン)との比較で約65円を超えると、1kmあたりの電気代がガソリン代を上回ります。ヤリス(HV)と比べる場合は、約36円が境目です。

公共の急速充電の料金はサービスによって異なり、1kWhあたりや1分あたりで決まります(例:ENEOS Charge Plusの会員価格99円/kWh、ENEOS)。旅行や遠出でたまに使う分には問題ありませんが、ふだんの充電を急速充電に頼ると、EVの経済的な利点は消えます。集合住宅などで自宅に充電設備を付けられない場合は、職場や近所の普通充電の料金を確認してから判断してください。

急速充電の料金の見方

公共の急速充電の料金は、1kWhあたりで決まるもの、充電した時間(分)で決まるもの、月額の会員費と組み合わせたものなど、サービスにより異なります。時間で決まる料金の場合、出力の小さい充電器や、電池が満充電に近いとき(充電がゆっくりになる)ほど、1kWhあたりの単価は高くなります。月額プランで単価が下がる場合は、月の会費も含めて1kWhあたりに直し、図10の境目(約60円/kWh、HVと比べるなら約36円/kWh)と比べてください。

エリアによる差も見ておきます。

エリア別の10年間の総額の差(年1万km・自宅夜間)。夜間単価の安い九州・関西・中部ほど有利で、サクラは九州で約22万円、四国で約4万円
図11 エリア別の10年間の総額の差(年1万km・自宅の夜間充電・2026年中の登録の補助)

年1万km・10年で比べると、サクラの差は九州が約22万円、関西が約15万円、中部が約15万円、関東が約13万円、沖縄が約6万円、四国が約4万円でした。夜間単価が安い九州(21.51円/kWh)と高い四国(33.72円/kWh)の差です。ガソリン価格は全国平均(170.1円)で共通にしているため、実際には地域のガソリン価格の差(数円/L程度)も加わります。

PHEVはどうか:「家で充電する人」専用の選択肢

RAV4 PHEVとHVの10年間の総額の差を、電気で走る割合別に比較(関東・自宅夜間・補助85万円)。電気で走る割合が低いとHVより高くなる
図12 電気で走る割合とPHEVの損得(RAV4 Z:PHEV vs HV、関東・自宅の夜間充電・10年・2026年中の登録の補助)
  • PHEVの燃料代は、電気で走る割合で決まります。本試算は、自宅で毎日充電する人を想定し、走行の85%を電気で走ると置きました(RAV4 Z PHEVのEV走行換算距離は151km)。図12のとおり、電気で走る割合が下がるほどHVとの差は縮み、充電しない使い方ではHVより高くつきます。
  • 急速充電では充電できません。RAV4 PHEVは普通充電(200V)のみに対応するため、公共の急速充電のケースではガソリンだけで走る計算になり、36ケースすべてでHVより高くなりました。
  • 補助の影響が大きい車です。補助額(85万円→51万円→0円)によって、HVより安くなるケースは64→30→1ケース(各72ケース)と大きく変わります。
  • 売却額の想定にも敏感です。PHEVだけ売却額を10ポイント低く見ると、年1万km・10年の差は約+16万円から約−44万円に逆転します(関東)。

まとめると、PHEVは「平日は近距離を電気で、休日の遠出はガソリンで」という使い方ができ、かつ自宅で毎日充電できる家に向いた選択肢です。

それでも電動車を選ぶ理由:経済性以外の判断材料

今回の試算では、リーフのように補助があっても年1.5万km以上走らないと総額で安くならない車もありました。それでも電動車を選ぶ判断材料を、確認できる事実の範囲で整理します。

  • 走るときのCO2が少ない。年1万kmで、サクラはデイズの約56%、リーフはヤリス(ガソリン)の約51%、bZ4XはRAV4(HV)の約50%です。充電の半分を太陽光の余りでまかなえば、約25〜28%まで下がります(図13。電気の排出係数は全国の目安として0.45kg/kWhと仮定、車両・電池の製造時の排出は含まない)。
  • 停電のときに家の電源になる。外部給電機能のあるEV・PHEVは、災害時に家電の電源として使えます。V2H(車から家へ給電する機器)と組み合わせると家全体に給電できます(V2Hは必要か:乗り換えサイクルとの関係)。エネがえるの調査では、未就学児の子どもを持つ親104人のうち89.4%が停電への備えを重要と感じていると回答しています(エネがえる運営事務局調べ、2024年2月、インターネット調査。調査結果。EV購入者を対象とした調査ではありません)。
  • 東京都は2030年に新車の乗用車を100%非ガソリン化する目標を掲げています(東京都)。補助制度も、この方向に沿って続く可能性があります。
年1万km走ったときのCO2。EVは系統の電気でガソリン車・HVの約5割、太陽光の余剰で半分充電すれば約2.5割
図13 走行時のCO2(年1万km、t/年)

EVの購入理由についての統計的な調査データは、本記事では使っていません。上記は、公表されている制度・諸元と試算結果から確認できる範囲に限っています。

特集:クルマの総額を6つの角度から測る

特集の結論

  1. 燃料の補助が終われば、電動車の得は年1万km・10年で約11万〜25万円広がる(関東・自宅夜間)。
  2. 太陽光の余りで走れば、年1万kmでガソリン代より年約7万円安い(充電の半分を太陽光でまかなう場合)。
  3. 補助後の「許容できる価格差」で見積もりを判断できる(年1万km・10年:軽EV約77万円、リーフ約111万円まで)。
  4. 売却額と保険は、EVで不確かさが大きい。楽観的に見積もらないことが大切です。

角度① 燃料の補助がなくなったら

燃料の補助がなくなった場合の10年間の総額の差(関東・自宅夜間)。年1万kmで、サクラは約13万円から約35万円、ヤリスHVは約17万円から約28万円、リーフは約−31万円から約−6万円、RAV4 PHEVは約16万円から約35万円
図14 燃料の補助がなくなった場合(ガソリン212.9円/L)の10年間の総額の差

現在のガソリン価格は、燃料油の補助(10月26日の週で42.8円/L、10月29日からは52.4円/Lに拡大)で抑えられています。補助がない場合の価格(212.9円/L)で計算し直すと、年1万km・10年の差は、サクラで約13万円→約35万円、ヤリスHVで約17万円→約28万円、RAV4 PHEVで約16万円→約35万円に広がり、リーフは約−31万円→約−6万円と、ほぼ損益ゼロに近づきます(関東)。補助拡大後の水準で外すと、電動車の得はさらに大きくなります(本試算は10月26日時点の価格で計算)。補助は時限的な措置で、いつ縮小されるかは決まっていません(資源エネルギー庁)。

角度② 太陽光の余りで走る価値

太陽光の余剰で充電した場合に、ガソリン代と比べて浮く金額(関東)。年1万kmで、太陽光で充電する割合30%なら約6.7万円、50%なら約7.2万円、80%なら約8.1万円
図15 太陽光の余りで走る価値(ヤリス(ガソリン)とリーフの燃料代・電気代の差、関東)

自宅に太陽光がある家は、昼に余った電気でEVを充電できます。売れば1kWhあたり7〜9円(卒FIT)にしかならない電気で走れるため、年1万kmなら、ガソリン代より年約6.7万円(太陽光で充電する割合30%)〜約8.1万円(同80%)安くなります(関東)。ただし、昼間に車が家にある時間が短いと、太陽光で充電できる割合は下がります。在宅勤務や休日の充電が多い家ほど有利です。太陽光と蓄電池の損得は、蓄電池243ケース試算と卒FIT後の選択肢の試算で詳しく比べています。

角度③ 見積もりの判断に使える「許容できる価格差」

比較(関東・自宅夜間・10年)いまの価格差(補助後・工事込み)年5千km年1万km年1.5万km年2万km
サクラ vs デイズ約62万円約50万円約77万円約104万円約131万円
ヤリスHV vs ヤリス約37万円約31万円約57万円約83万円約109万円
リーフ vs ヤリス約148万円約77万円約111万円約145万円約179万円
RAV4 PHEV vs RAV4 HV約35万円約33万円約54万円約74万円約94万円

売却額は全車とも車両価格の15%(10年)。価格差が1万円増えると、売却額の差でその15%が戻る前提で計算。値引きやオプションで価格差が変わる場合は、この表と比べてください。

角度④ 売却額(残価)の不確かさ

本試算は全車の残価率を同じ(7年30%、10年15%)にしています。この前提では、価格の高い車ほど売却額も大きくなり、総額の差を縮めます。EVの中古車相場は、電池の状態や新型車の登場で変わりやすく、公的な統計もありません。EVの売却額だけを10ポイント低く見ると、年1万km・10年の差はサクラで約13万円→約−13万円、リーフで約−31万円→約−79万円、RAV4 PHEVで約16万円→約−44万円になります(関東)。

角度⑤ 任意保険と電池の劣化

任意保険料は車両価格や型式で変わり、一般にはEVや価格の高い車ほど高くなる傾向があります。本試算では差を0円とし、EVだけ年2万円高い場合を確かめました(サクラで−20万円、リーフで−20万円の影響)。電池の劣化で6年目以降の電費が10%悪くなると仮定しても、影響は10年で約2万円にとどまりました(サクラ・リーフとも)。航続距離が短くなる不便さは、金額には含めていません。

角度⑥ 7年で乗り換えるか、10年乗るか

7年で乗り換える場合も、自宅充電の72ケースで安くなる数はほぼ同じ傾向です(2026年中の登録の補助で、サクラ62ケース、ヤリスHV54ケース、リーフ36ケース、RAV4 PHEV72ケース、bZ4X72ケース)。7年では売却額の比率が高い(30%)ため、価格の高い車ほど有利になる傾向があります。乗り換えの頻度とローンの組み方は、残クレ・ローン・現金購入の総費用比較も参考にしてください。

電動車にするべき家・待つべき家:判断チェックリスト

確認すること電動車が向く待つ・別の選択肢を考える
年間走行距離年1万km以上(軽EV・HV・PHEVは年0.5万〜0.7万km以上でも可)年5千km未満
充電する場所自宅(または職場)で普通充電できる公共の急速充電が中心になる
国の補助2026年中に登録し、受付終了前に申請できる納車が年明け以降・受付終了後(補助なしで判断)
自治体の補助東京都など上乗せがあるなし
電気料金プラン夜間が安い時間帯別プランに入れる夜間が高い、またはプラン変更で家全体の電気代が上がる
太陽光あり(昼間に車が家にある時間が長い)なし(それでも自宅の夜間充電で比較できる)
保有年数長く乗る、または売却額を当てにしない計画短期間で乗り換え、売却額が読めない

迷ったら、年間走行距離と自宅で充電できるかの2点を先に確認し、図6・図7の目安と見積もりを比べてください。年5千km程度しか走らないなら、燃費のよいガソリン車やHVの方が総額は安くなりやすい、というのが今回の試算の結果です。

見積もりで確認したい8項目

  1. 車両価格とオプション(同じグレード・装備で比べているか)
  2. 国の補助の額(2026年中の登録か、2027年以降の登録か)と、申請の受付状況
  3. 自治体の補助の有無と額(東京都はメーカー別の額)
  4. 自宅の充電工事の費用(分電盤の容量や配線距離で変わる)
  5. 充電に使う電気料金プランと、夜間の実質単価
  6. 年間走行距離の前提(見積もりの試算が何kmで計算されているか)
  7. 任意保険料の見積もり(車種ごとに比べる)
  8. 何年乗るか、売却額をいくらと見込んでいるか

お金以外に確かめたいこと:航続距離と充電時間

総額の比較とは別に、毎日の使い方に合うかどうかも確認が必要です。一充電で走れる距離(WLTC)は、サクラが180km、リーフ B5 Xが469km(タイヤにより461km)です(各社の主要諸元表)。実際には冷暖房や高速走行で短くなるため、本試算と同じく0.85を掛けると、サクラは約150km、リーフは約400kmが目安になります。毎日の走行がこの範囲に十分収まり、夜に自宅で充電できるなら、ふだんの使い方で困ることは少ないでしょう。年に数回の長距離ドライブでは、途中で急速充電を使う回数と時間を見込んでおくと安心です。

自宅の普通充電(200V)は、一晩でふだんの走行分を充電できる出力が一般的です。分電盤の容量や駐車場までの配線の距離によって工事費が変わるため、見積もりの前に電気工事店に現地を見てもらうのが確実です。

冬や雪の多い地域では

EVは暖房に電気を使うため、冬は電費が悪くなります。本試算では季節による違いを入れていませんが、仮に年間の電気代が1割増えても、サクラの年1万km・10年の差は約13万円から約9万円に縮む程度です(関東、年4万円の電気代の1割)。雪国では、太陽光の発電も冬に大きく減ります(雪国の太陽光の試算)。冬の使い方が多い地域では、航続距離の余裕と自宅の充電環境を重視してください。

V2Hを付ける場合

V2Hは、EVの電池から家に電気を送る機器です。停電時に家全体へ給電できるほか、昼の太陽光をEVにためて夜に家で使えます。ただし機器と工事に費用がかかるため、本記事の比較には含めていません。V2Hの損得は、乗り換えのサイクルや在宅時間で大きく変わります(V2Hは必要か、EV・V2HのTCO完全ガイド)。

相談するなら:自分の走行距離と電気料金で試算する

本記事の数字は代表的な条件での試算です。実際の損得は、走行距離、通勤・買い物のパターン、電気料金プラン、太陽光の有無、補助のタイミングで変わります。

エネがえるは、販売店・施工店・電力会社などが使う、EV・V2H・太陽光・蓄電池の経済効果シミュレーター(エネがえる)を提供しています。エネがえるEV・V2Hでは、ガソリン車とEVのTCO比較(車両価格、燃料代・電気代、補助)と、太陽光・蓄電池・V2Hとの組み合わせを、お客様の走行距離と電気料金プランで試算できます。販売店で提案を受けるときは、「年間何kmで計算しているか」「夜間の電気の単価はいくらか」「補助は年内登録の額か」を確認すると、比較の前提がそろいます(EV・V2Hの提案条件シート、EV充電代・家庭電気代の比較ツール、太陽光・蓄電池・EVの電気料金プラン比較)。

関連する試算:商用EVのTCO試算(事業者向け)/EVとハイブリッド車の維持費:自宅充電あり・なし/EV・V2HのTCO完全ガイド/蓄電池243ケース試算/雪国の太陽光の試算

よくある質問

EVとガソリン車、結局どちらが安いですか?

条件によります。自宅で夜間に充電でき、国の補助(2026年中の登録の額)が使える場合、軽EV(サクラ)は年約0.7万km以上でガソリン軽(デイズ)より10年の総額が安くなりました(関東)。補助が間に合わない場合は年約2.0万kmが必要です。公共の急速充電だけで走る場合は、軽・コンパクトのEVはどのケースでもガソリン車より高くなりました。

ハイブリッド車(HV)とEV、どちらがお得ですか?

HVはガソリン車との価格差が小さく、年約0.6万km以上なら補助なしで10年の総額が安くなります(ヤリスの例)。EVはHVより1kmあたりの燃料代がさらに年1万kmで約1.4万円安い程度で、車両価格の差を埋めるには補助と走行距離が必要です。走る量が少なく補助も使えない場合は、HVの方が安くなりやすい結果でした。

国のEV補助金はいつまで使えますか?

令和7年度補正のCEV補助金は、登録の期限が2027年2月1日、申請の期限が2月12日必着ですが、2026年12月上旬〜下旬に予算に達して受付が終わる見込みと公表されています。また、2026年12月31日までの登録と2027年1月1日以降の登録で金額が違います(例:サクラ58万円→45.8万円)。最新の状況は次世代自動車振興センターで確認してください。

マンション住まいで自宅に充電器を付けられません。EVは損ですか?

公共の急速充電に頼る場合、1kmあたりの電気代はガソリン車より高くなる計算です(急速充電99円/kWhの場合、サクラ約14.4円/km、デイズ約8.6円/km)。職場や近所の普通充電を安く使える場合や、充電サービスの月額プランで単価が下がる場合は、その単価で計算し直してください。充電1kWhあたり約60円を下回るかが一つの目安です。

PHEVは元が取れますか?

自宅で毎日充電し、国の補助(85万円、2026年中の登録)が使える場合、RAV4 Z(PHEV)はHVより年約0.5万km以上で10年の総額が安くなりました(関東)。補助が2027年の額(51万円)なら約1.5万km、補助なしなら約3.0万kmが必要です。RAV4 PHEVは急速充電に対応しないため、家で充電しない使い方ではHVより高くつきます。

ガソリンの補助がなくなったら、EVはもっとお得になりますか?

はい、差は広がります。ガソリンが補助のない212.9円/Lになると、年1万km・10年の差は、サクラで約13万円→約35万円、ヤリスHVで約17万円→約28万円に広がりました(関東・自宅夜間)。ただし燃料の補助がいつ縮小されるかは決まっていません。

太陽光があると、EVはどのくらいお得になりますか?

充電の半分を太陽光の余りでまかなえる場合、年1万kmでガソリン代より年約7万円安くなります(関東。太陽光の電気は卒FITの買取単価8.5円で評価)。昼間に車が家にある時間が長いほど効果は大きくなります。

EVの売却額(下取り)はどう考えればいいですか?

本試算は全車同じ残価率(10年で15%)で計算していますが、EVの中古車相場は変わりやすく、公的な統計もありません。EVの売却額だけを10ポイント低く見ると、リーフとヤリスの差は約48万円不利になります。売却額を当てにしすぎず、売却額を含めない比較(本文の「残価0」の結果)も参考にしてください。

試算の前提条件(すべて公開)

項目設定値根拠
ガソリン価格170.1円/L(2026年10月26日調査、全国平均、燃料油の補助42.8円/L込み)。補助がない場合212.9円/L資源エネルギー庁
夜間の電気の単価各社の時間帯別プランの夜間単価+燃料費調整(2026年12月分)+再エネ賦課金4.18円(税込)。北海道29.11・東北29.52・関東27.44・中部26.12・関西25.74・四国33.72・中国27.48・九州21.51・沖縄31.88円/kWh各社公表単価(蓄電池243ケース試算の料金データ)
太陽光の電気の価値卒FIT買取単価(7.0〜9.0円/kWh)。充電の5割を太陽光の余剰でまかなう(30%・80%も試算)各社公表値/仮定
公共の急速充電99円/kWh(会員価格の例)ENEOS Charge Plus
燃費・電費WLTC値(国土交通省審査値)÷0.85(実走係数、仮定)各社の主要諸元表
PHEVの電気で走る割合自宅充電の場合85%、急速充電のみの場合0%(普通充電のみ対応)仮定
国の補助銘柄ごとの交付額(2026年中の登録/2027年1月以降の登録)。補助なしの場合も試算次世代自動車振興センター(2026年10月30日現在)
東京都の補助本試算の基準は0円。60万円(EVのメーカー別上限)を感度分析東京都
自宅の充電工事10万円(200Vコンセント、EV・PHEVで自宅充電する場合)仮定
自動車税(種別割)軽10,800円、1.0〜1.5L 30,500円、2.0〜2.5L 43,500円、EV 25,000円(年額)。グリーン化特例の翌年度の軽減は含めない地方税法の税率(概算)
自動車重量税EV・PHEV・HVは新車から5年0円、その後本則(2,500円/0.5t・年、軽2,500円/年)。ガソリン車は4,100円/0.5t・年(軽3,300円/年)エコカー減税を単純化した概算(仮定)
環境性能割0円(2026年3月31日廃止)滋賀県
整備費ガソリン・HV・PHEV 年4.0万円(SUV 4.5万円)、EV 年3.0万円(SUV 3.5万円)仮定
売却額(残価)車両価格の30%(7年)、15%(10年)。全車同じ。EVのみ−10ポイントと、残価0を感度分析仮定
燃料・電気の単価の変化10年間一定(年2%上昇を感度分析)仮定
含めていないもの任意保険の差(感度分析のみ)、駐車場代、ローン金利、自治体の補助(東京都以外)、値引き、時間帯別プランへの変更による昼間の電気代の変化、V2H—

この試算の限界

  • 車種は各クラスの代表例です。リーフはヤリスより1クラス大きく、bZ4X Z(FWD)とRAV4 Z(E-Four)は駆動方式も装備も異なります。結果は「同じ性能の車どうしの比較」ではありません。
  • デイズの価格とRAV4 Z(ハイブリッド)の価格は、報道で確認した値です(区分B)。グレードやオプションで価格は変わります。
  • 燃費・電費の実走係数(0.85)、PHEVの電気で走る割合(85%)、太陽光で充電できる割合(50%)は仮定です。冬の暖房や高速道路の多い使い方では、EVの電費はさらに悪くなることがあります。
  • 夜間の電気の単価は、時間帯別プランの最も安い時間帯の単価を使いました。プランを変えると昼間の単価が上がり、家全体の電気代が増える場合があります。その影響は含めていません。
  • 重量税・自動車税は、エコカー減税・グリーン化特例を単純化した概算です。実際の税額は車両重量、登録時期、燃費基準の達成度で変わります。
  • 売却額は全車同じ残価率としています。EVの中古車相場は変動が大きく、公的な統計がないため、感度分析で幅を示しました。
  • ガソリン価格は全国平均で共通にしています。都道府県ごとの差(数円/L程度)は含めていません。
  • エネがえるEV・V2Hによる照合はしていません。車両の総額を比べる独立したモデルで計算し、価格・補助額・諸元は公表資料と突き合わせています。

ファクトチェック・エビデンス検証一覧

この記事の主要な数値と主張を、どの方法で検証し、どの根拠に基づいているかを一覧にしました。出典はできる限り一次情報(官公庁・公的機関・メーカーの公式資料)にリンクしています。報道や仮定値は、下の区分で区別しています。

検証の方法(4段階)

  1. 一次情報との照合:補助額・価格・燃費・電費・税制・燃料価格は、公的機関とメーカーの公式資料で値と条件を確認しました(確認日:2026年10月31日)。
  2. 独立モデルによる計算:648ケース×補助3シナリオを、条件を変えれば再現できるコードとケース別データで管理しています。
  3. 関連記事との整合:電気料金は蓄電池243ケース試算と、燃料価格・補助の状況は商用EVのTCO試算と同じ一次情報を使い、違いが出る理由を本文に書きました。
  4. 独立レビュー:独立レビューで数値と出典を照合しています。最終的な内容の責任は、エネがえる(国際航業株式会社)にあります。

根拠の確かさの区分

区分意味
A 一次情報官公庁・公的機関・メーカーの公式資料で確認した値
B 報道・業界資料報道や販売事業者の資料で確認した値
C 独自調査エネがえる運営事務局のインターネット調査。全国の世帯を代表する値ではない
M 計算結果本記事のモデルの計算結果
H 仮定値確かな統計がないため置いた値。感度分析で幅を示している

前提条件の検証

項目記事での値区分検証結果出典
国の補助(銘柄別)サクラ58万/45.8万円、リーフ129万/77.4万円、RAV4 PHEV 85万/51万円、bZ4X 130万/78万円A確認済み(2026年10月30日現在の銘柄表)次世代自動車振興センター
補助の受付終了の見込み2026年12月上旬〜下旬A確認済み(見込みであり確定ではない)同センター
EV・PHEVの価格サクラ259.9万円、リーフ473.9万円、RAV4 PHEV 600万円、bZ4X 550万円A確認済み(銘柄表の税抜定価×1.1、トヨタの価格表と一致)同上、トヨタ
ヤリスの価格ガソリン207.2万円、HV244.5万円(G・2WD)A確認済みトヨタ
デイズ・RAV4 HVの価格150.0万円、490.0万円B報道で確認。メーカーの価格ページは画像・動的表示のため直接確認できずCar Watch、くるまのニュース
燃費・電費(WLTC)デイズ23.2km/L、サクラ124Wh/km、ヤリス20.0/35.8km/L、リーフ131Wh/km、RAV4 HV22.5km/L、PHEV22.2km/L・150Wh/km、bZ4X113Wh/kmA確認済み(主要諸元表)各社の主要諸元表(本文の出典欄)
ガソリン価格・燃料油の補助170.1円/L、補助なし212.9円/L、補助42.8円/L(10月29日から52.4円/L)A確認済み資源エネルギー庁
暫定税率・環境性能割の廃止2025年12月31日/2026年3月31日A確認済み同上、滋賀県
東京都のZEV補助EV最大60万円(+最大40万円)A確認済み。車種別の額は未確認のため感度分析のみ東京都
電気料金各社の夜間単価(2026年11月改定後、燃料費調整12月分)A確認済み(蓄電池243ケース試算と同じデータ)各電力会社
急速充電の単価99円/kWhA/B確認済み(1社の会員価格の例。サービスにより異なる)ENEOS
実走係数・PHEVのEV走行割合・整備費・残価率・充電工事費・税の概算0.85・85%・年3万〜4.5万円・15%(10年)・10万円H仮定。感度分析で影響を確認—

結果と主張の検証

主張区分結果
サクラ vs デイズ:10年・自宅充電で54/72(補助2026年)、18/72(補助なし)M確認済み(ケース別データと一致)
損益分岐の走行距離:サクラ約0.7万km→補助なし約2.0万km(関東)M確認済み
急速充電だけなら、軽・コンパクトのEVとPHEVはすべてのケースで高いM/H条件付き(99円/kWhの場合。単価が約60円を下回れば結論は変わる)
燃料の補助がなくなると差が約11万〜25万円広がるM確認済み(年1万km・10年・関東)
太陽光の余りで走ると年約7万円(年1万km)M/H条件付き(充電の5割を太陽光、卒FIT単価で評価)
bZ4XはほぼすべてのケースでRAV4 HVより安いM条件付き(駆動方式・装備が異なる車の比較)
CO2はガソリン車・HVの約5割(太陽光で約2.5割)M/H条件付き(電気0.45kg/kWhの仮定、製造時の排出を含まない)

調査データ

主張区分条件
未就学児の親の89.4%が停電への備えを重要と回答C2024年2月、インターネット調査、n=104。EV購入者の調査ではない(エネがえる運営事務局調べ)

この一覧は、条件の更新に合わせて見直します(燃料価格・燃料油の補助・国の補助の受付状況・電気料金の変更を確認し、変化があれば再計算)。誤りに気づいた場合は、エネがえるまでお知らせください。

試算・分析:エネがえる(国際航業株式会社)/公開日:2026年10月31日/試算条件の確認日:2026年10月31日。ガソリン価格・燃料油の補助・国の補助の受付状況・電気料金に変化があれば、条件を更新して再計算します。

著者情報

国際航業株式会社カーボンニュートラル推進部デジタルエネルギーG

樋口 悟(著者情報はこちら)

樋口 悟(Satoru Higuchi)。国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部 デジタルエネルギーグループで「エネがえる」の事業開発を担当。住宅・産業用太陽光、蓄電池、EV・V2H、PPA、電力料金・補助金の経済効果を扱い、SaaS・API・BPOによる比較提案・導入判断を支援しています。「太陽光・蓄電池導入意思決定白書2026」の監修、独自調査、官公庁・自治体の試算支援、APIを活用したサービス開発・協業にも取り組みます。執筆・更新では一次情報と試算条件の明示を重視し、公表値と独自の推計・仮定を区別します。 詳しいプロフィール・活動実績・参照資料 / 監修した白書

顧客の声・公開登壇記録
・共伸興建・市川様の公開インタビュー(2023年1月11日):「樋口さんが電話に結構すぐ出てくれる」「業界の知見がある」。操作に加え、提案方法や試算ロジックへの相談対応をご評価いただきました。同インタビューでは、利用者増加時にも同じ品質のサポートを求める声をいただいています。
・東京都・東京都環境公社のWEBシンポジウム(2024年3月15日):「太陽光発電と都市の可能性」の講演者として、樋口悟の氏名・所属・略歴が主催者の公式ページに掲載されています。
協業や資料のご案内では「迅速なご対応とご送付、ありがとうございます!」、AIサポートによる操作案内では「ありがとうございます。助かりました。」などのお客様の声をいただいています。
公開インタビュー以外のお客様の声は、企業名・氏名を省略して紹介しています。AIサポートへの声はサービスへのご感想です。

エネがえるの導入・活用実績
エネがえるは、官公庁・自治体、大手メーカー、商社、電力・ガス会社、住宅メーカー、有力販売施工店など、全国700社以上に導入されています。主な導入・活用先には、環境省、地方自治体、シャープ、パナソニック、ニチコン、スズキ、村田製作所、ダイヘン、三菱電機、ネクストエナジー・アンド・リソース、エリーパワー、NTT-ME、東京ガス、東邦ガス、大和ハウス工業、東京センチュリー、ELJソーラーコーポレーションなどがあります。
導入事例を見る / 主な導入・活用先の掲載情報
エネがえる全体の実績です。掲載先には導入・連携・実証・事例掲載等を含みます。

ご相談・お問い合わせ
エネがえるのご相談はもちろん、新規事業開発、アライアンス、執筆・セミナー講演、リサーチやデータセット開発などのご相談も承ります。まだ具体的に決まっていないお話でも、お気軽にご連絡ください。
TEL:070-3669-8761 / Mail:satoru_higuchi@kk-grp.jp

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たった15秒でシミュレーション完了!誰でもすぐに太陽光・蓄電池の提案が可能!
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