エネルギー業界 業務フロー大全 | 課題別:属人化
試算や提案書づくりが「あの人しかできない」状態になると、担当者の異動や繁忙で提案が止まり、同じ条件でも人によって数字が変わります。この課題が業務フローのどこで起きているかを、業種別に19業務・21か所のボトルネックとして整理しました。
この記事の要点
- 属人化は、エネルギー業界の業務フロー100件のうち19業務・21か所で課題として現れます(9業種)。
- 特に多いのは太陽光・蓄電池 販売施工店、系統用蓄電池・アグリゲーター、金融・リース・コンサルで、代表例は「反響・問い合わせから初回訪問まで」、「収益シミュレーション」、「投資判断(IRR・回収)」です。
- 主な原因:計算方法や単価の持ち方が担当者ごとのExcelに埋め込まれている/過去の提案資料や前提条件が個人のフォルダに散らばっている/作図・試算・申請ができる人が限られ、教える時間がない
- 打ち手:計算は全員が同じ仕組み(同じ単価データ・同じロジック)で行い、入力だけを担当者が行う/提案書・試算レポートの型を1つに決め、前提条件を必ず書き出す/人に依存する工程(作図・試算・申請)は、ツール化か外部委託(BPO)で平準化する
- 効果の測り方:担当者による試算結果の差(同条件での差)、1件あたりの試算・資料作成時間、新任者が独り立ちするまでの期間
企画・監修:樋口 悟(国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部/エネがえる)|エネルギー業界 業務フロー大全の課題別ページです
属人化が起きる主な原因
- 計算方法や単価の持ち方が担当者ごとのExcelに埋め込まれている
- 過去の提案資料や前提条件が個人のフォルダに散らばっている
- 作図・試算・申請ができる人が限られ、教える時間がない
属人化の解消の打ち手
- 計算は全員が同じ仕組み(同じ単価データ・同じロジック)で行い、入力だけを担当者が行う
- 提案書・試算レポートの型を1つに決め、前提条件を必ず書き出す
- 人に依存する工程(作図・試算・申請)は、ツール化か外部委託(BPO)で平準化する
業種別の事例:属人化が起きている19業務
業種ごとの件数です。名前を選ぶと、その業種の事例に移動します。図のサムネイルを選ぶと、改善前・改善後の業務フロー図を開きます。
太陽光・蓄電池 販売施工店(3業務)
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A02電気代ヒアリングから経済効果試算まで
- 料金プラン・単価を調べる:改定・燃調・再エネ賦課金の追随が属人化
- 発電量をExcelで試算:担当者ごとに数式が違う
改善のポイント:料金単価の調査と計算を正本データ・正本計算に任せる
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A06現地調査から設計・パネル配置まで
- パネル配置図をCADで作成:作図できる人が限られる
- 影の影響を見積もる:影の扱いが担当者の勘
改善のポイント:作図を外部化し、設計担当を現地とお客様対応に集中させる
系統用蓄電池・アグリゲーター(3業務)
金融・リース・コンサル(3業務)
住宅メーカー・工務店(2業務)
産業用 自家消費EPC(2業務)
ガス会社・LPガス事業者(2業務)
自治体(脱炭素・再エネ)(2業務)
PPA事業者(1業務)
太陽光・蓄電池メーカー・商社(1業務)
この課題の改善に使うエネがえる
上の事例の改善後の業務フローで組み込んでいる製品・サービスです(数字は登場する業務の数)。
効果の測り方
- 担当者による試算結果の差(同条件での差)
- 1件あたりの試算・資料作成時間
- 新任者が独り立ちするまでの期間
導入前に1か月ほど記録し、導入後と同じ指標で比べると、社内説明と稟議に使える根拠になります。
効果を試算して稟議書を作る
業種ページの「導入効果の試算と稟議書テンプレート」で、対象業務と自社の数字を入れると、作業時間・人件費・処理能力・提案までの日数・投資回収を試算し、Wordの稟議書とExcelの効果試算表をダウンロードできます。
よくある質問
属人化は、エネルギー業界のどの業務で起きやすいですか?
業務フロー大全の100業務のうち19業務で見られます。多い業種は太陽光・蓄電池 販売施工店、系統用蓄電池・アグリゲーター、金融・リース・コンサルで、代表的な業務は「反響・問い合わせから初回訪問まで」、「収益シミュレーション」、「投資判断(IRR・回収)」です。
属人化の主な原因は何ですか?
計算方法や単価の持ち方が担当者ごとのExcelに埋め込まれている、過去の提案資料や前提条件が個人のフォルダに散らばっている、作図・試算・申請ができる人が限られ、教える時間がないが主な原因です。
属人化を解消するにはどうすればよいですか?
計算は全員が同じ仕組み(同じ単価データ・同じロジック)で行い、入力だけを担当者が行う、提案書・試算レポートの型を1つに決め、前提条件を必ず書き出す、人に依存する工程(作図・試算・申請)は、ツール化か外部委託(BPO)で平準化するが打ち手です。業務フロー大全の改善後の流れでは、エネがえるASP、エネがえるBiz、電気料金プランAPI、蓄電池の事業性評価などを組み込んでいます。
効果はどう測ればよいですか?
担当者による試算結果の差(同条件での差)、1件あたりの試算・資料作成時間、新任者が独り立ちするまでの期間を、導入前と導入後で記録して比べます。各業種ページの「導入効果の試算と稟議書テンプレート」で、作業時間・コスト・処理能力の試算と稟議書の作成もできます。
