エネルギー業界 業務フロー大全 | 課題別:待ち時間・リードタイム
再エネ・エネルギーの提案は、資料の取り寄せ、社内外の確認、日程調整の往復で「作業していない時間」が長くなりがちです。待ちと往復がボトルネックになっている業務を、業種別に33業務・40か所で整理しました。
この記事の要点
- 待ち時間・リードタイムは、エネルギー業界の業務フロー100件のうち33業務・40か所で課題として現れます(10業種)。
- 特に多いのは太陽光・蓄電池 販売施工店、PPA事業者、ガス会社・LPガス事業者で、代表例は「反響・問い合わせから初回訪問まで」、「オフサイトPPA・複数拠点のマッチング」、「原料費調整の料金反映」です。
- 主な原因:初回接触の時点で、概算に必要な情報を聞き切れていない/試算・資料作成を特定の担当者や他部署に依頼し、順番待ちになる/申請・連系・照会など外部とのやり取りが逐次になっている
- 打ち手:初回接触で必要な項目(電気代・使用量・屋根や敷地の条件)を決めて聞き切る/その場で概算を出せる状態にし、依頼の待ち行列をなくす/外部とのやり取りは並行して進め、必要書類を最初にそろえる
- 効果の測り方:問い合わせから提案までの日数、提案から回答までの日数、工程ごとの待ち時間の合計
企画・監修:樋口 悟(国際航業株式会社 カーボンニュートラル推進部/エネがえる)|エネルギー業界 業務フロー大全の課題別ページです
待ち時間・リードタイムが起きる主な原因
- 初回接触の時点で、概算に必要な情報を聞き切れていない
- 試算・資料作成を特定の担当者や他部署に依頼し、順番待ちになる
- 申請・連系・照会など外部とのやり取りが逐次になっている
提案リードタイムの短縮の打ち手
- 初回接触で必要な項目(電気代・使用量・屋根や敷地の条件)を決めて聞き切る
- その場で概算を出せる状態にし、依頼の待ち行列をなくす
- 外部とのやり取りは並行して進め、必要書類を最初にそろえる
業種別の事例:待ち時間・リードタイムが起きている33業務
業種ごとの件数です。名前を選ぶと、その業種の事例に移動します。図のサムネイルを選ぶと、改善前・改善後の業務フロー図を開きます。
太陽光・蓄電池 販売施工店(4業務)
PPA事業者(4業務)
ガス会社・LPガス事業者(4業務)
系統用蓄電池・アグリゲーター(4業務)
住宅メーカー・工務店(3業務)
産業用 自家消費EPC(3業務)
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C01リード獲得から需要データ収集まで
- 電気代の明細提出を依頼:何が必要か伝わらず提出が遅れる
- 明細・契約書を社内で探す:担当部署が分かれ回収に数週間
改善のポイント:明細がそろう前に、業種別の概算で関心を確かめる
小売電気事業者(新電力)(3業務)
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E03法人向け見積
- 請求書・使用量データを提供:30分値の入手に日数がかかる
- ロードカーブから単価を算出:算定できる人が少なく順番待ち
改善のポイント:現行契約との比較を自動化し、見積の待ち時間を短くする
太陽光・蓄電池メーカー・商社(3業務)
金融・リース・コンサル(3業務)
自治体(脱炭素・再エネ)(2業務)
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G02公共施設の太陽光導入可能性調査
- 電気使用量を各所管に照会:照会の回収に数週間かかる
- 予算要求・査定:効果額の根拠が弱く査定で止まる
改善のポイント:施設の電気使用量から自家消費効果を横並びで比較する
この課題の改善に使うエネがえる
上の事例の改善後の業務フローで組み込んでいる製品・サービスです(数字は登場する業務の数)。
効果の測り方
- 問い合わせから提案までの日数
- 提案から回答までの日数
- 工程ごとの待ち時間の合計
導入前に1か月ほど記録し、導入後と同じ指標で比べると、社内説明と稟議に使える根拠になります。
効果を試算して稟議書を作る
業種ページの「導入効果の試算と稟議書テンプレート」で、対象業務と自社の数字を入れると、作業時間・人件費・処理能力・提案までの日数・投資回収を試算し、Wordの稟議書とExcelの効果試算表をダウンロードできます。
よくある質問
待ち時間・リードタイムは、エネルギー業界のどの業務で起きやすいですか?
業務フロー大全の100業務のうち33業務で見られます。多い業種は太陽光・蓄電池 販売施工店、PPA事業者、ガス会社・LPガス事業者で、代表的な業務は「反響・問い合わせから初回訪問まで」、「オフサイトPPA・複数拠点のマッチング」、「原料費調整の料金反映」です。
待ち時間・リードタイムの主な原因は何ですか?
初回接触の時点で、概算に必要な情報を聞き切れていない、試算・資料作成を特定の担当者や他部署に依頼し、順番待ちになる、申請・連系・照会など外部とのやり取りが逐次になっているが主な原因です。
待ち時間・リードタイムを解消するにはどうすればよいですか?
初回接触で必要な項目(電気代・使用量・屋根や敷地の条件)を決めて聞き切る、その場で概算を出せる状態にし、依頼の待ち行列をなくす、外部とのやり取りは並行して進め、必要書類を最初にそろえるが打ち手です。業務フロー大全の改善後の流れでは、エネがえるASP、電気料金プランAPI、エネがえるBiz、補助金・系統連系の申請支援などを組み込んでいます。
効果はどう測ればよいですか?
問い合わせから提案までの日数、提案から回答までの日数、工程ごとの待ち時間の合計を、導入前と導入後で記録して比べます。各業種ページの「導入効果の試算と稟議書テンプレート」で、作業時間・コスト・処理能力の試算と稟議書の作成もできます。
